美人秘書・由希二十四歳

性隷の初夜

著者: 佳奈淳

本販売日:2007/04/23

電子版配信日:2009/03/06

本定価:597円(税込)

電子版定価:660円(税込)

ISBN:978-4-8296-1488-4

結婚を目前にした美人秘書は幸せの絶頂にあった。

24歳の女体に眠るMの淫血をあばかれるまでは……

「恥ずかしいわ……由希はもう牝になるしかないのね」

オフィスのトイレで婚約者に捧げるはずの淫唇を嬲られ、

アフター5には見知らぬ男たちに裸体を晒す羞恥体験。

心も身体も、菊門まで捧げ―性隷が誕生する調教初夜。

登場人物

ゆき(24歳)秘書

なつき(29歳)OL

なほ 女子大生

よしの(32歳)その他

本編の一部を立読み

「お、お尻なんて……ああ、感じません」

「この写真、見てごらんなさい。これがあなたなのよ」

アナルをいじりつつ、夏樹が一枚の写真を由希の鼻先に突きだしてきた。

それは、ビール瓶を股間から生やしている、虎のマスクをした全裸の女の写真だった。やけに乳房が豊満に見えた。

「これが、私……」

「そうよ。あなた、これでイッちゃったのよ。啓吾に抱かれても、イケない女なのに、ビール瓶でイッたのよ」

「これが、私……ああ、どうすれば……ああ、先輩、私、どうすればいいんですか」

「マゾ牝として生きていけばいいの。もちろん、啓吾と結婚はするのよ。そしたら私たち、姉妹になれるわ。菜穂ちゃんと由希ちゃんと私で三姉妹ね」

「啓吾さんと結婚して、夏樹先輩がお義姉さんになって……め、牝……三号にも……な、なれるんですか」

三号、と言って、身体がふるえた。

「そうよ。そうしなさい、由希ちゃん」

どうしても夏樹に頭があがらない。逆らえない。それは最初からだった。初対面の時から、由希は夏樹にとらわれていた。

それは夏樹がサディストで、私がマゾだったからなのだろうか。

夏樹の手が前にもまわってきた。お尻の穴をいじりつつ、膣穴にも指を入れてくる。

「はあっ、ああっ」

鮮烈な快感が突き抜け、由希は大声をあげていた。ここは会社のトイレだと気づき、あわてて両手で口もとをふさぐ。

それでも声はこぼれていく。感じては駄目、声をあげては駄目、と抑制しようとすればするほど、よけいに感じてしまう。よけいに声が出てしまう。

「ああ、ああっ、ああっ……先輩っ」

夏樹が前の穴に二本目の指を入れてきた。由希のおんなはそれを歓迎して受け入れ、締めていく。もっと奥へ、もっと奥へと勝手に腰が動く。

「気持ちがいいでしょう、由希ちゃん」

夏樹の熱い吐息が、耳もとをくすぐってくる。

「ふうっ、ああっ……先輩っ……は、恥を……ああ、恥をかきそうですっ」

「いいのよ」

「い、いや、いや……こんなところで……ああ、お尻でなんて……ゆ、由希、イキたくないですっ」

由希は必死に抵抗した。けれどそれはまったく無駄だった。

高波が迫ってくる。下半身がどろどろになる。身体じゅうの肉という肉が熱く焦がれていく。

「ああっ、駄目ッ」

最後の抵抗もむなしく、美人秘書はアクメの高波に呑みこまれていった。

「イクっ……」

二十四歳のいまわの叫びが、一流企業のオフィスの女子トイレじゅうに響き渡った。

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