武家女の誇り

著者: 北川右京

本販売日:2011/04/10

電子版配信日:2013/10/25

本定価:713円(税込)

電子版定価:770円(税込)

ISBN:978-4-8296-8118-3

シチュエーション

夫を殺されたあげく、辱しめを受けた美しき武家妻

加世。体面を重んじる武家の女は、若い義弟ととも

に仇討ちの旅に出る。訪れた宿場町で次々に二人を

襲う罠。信じていた仲間の裏切り、さらには亡夫の

敵と肉の交わりまで強いられ……。けれど何度穢さ

れようと、何度屈服させられようと、「誇り」だけは

失わない。凛とした加世の生き様が胸を打つ艶道中!



<もくじ>

第一章 死にも勝る恥辱



第二章 仇討ちの旅



第三章 色小屋に囚われて



第四章 加世のやわ肌



第五章 悪代官の裏切り



第六章 強いられる背徳の契り



第七章 終わりなき肉地獄



第八章 取り戻した「武家女の誇り」

登場人物

かよ 兄嫁

あやの(38歳)義母

みすず(18歳)妹

本編の一部を立読み

夫以外の鎌首が、加世の媚肉を突き刺してきた。

「なりませぬっ!」

加世は心の痛みと媚肉の痛みに、美貌を歪める。加世の媚肉は濡れてはいない。それゆえ、痛みが走っていた。

「おう、これはなんとも具合のいい媚肉だ」

力ずくで奥まで貫いた権造がうなり声をあげる。そして、腰を前後に動かしはじめた。

乾いた粘膜をえぐられ、加世はぐっと唇を噛む。

他の男たちが、あらためて白い乳房をつかんできた。こねるように揉みあげてくる。

「高坂様っ……どうか、お助けくださいませっ」

「加世どのは、私の借金のカタとして売られたのだ。一生、この宿場町で牝として暮らすのだな」

「め、牝……」

「そうだ」

代貸に犯されて、屈辱と痛みに耐えている加世を、高坂は嗜虐の光を宿らせた双眸で、見下ろしている。

子分たちや賭場の客人たちの手が、加世の白い柔肌を這い回っている。乳房には、四本もの触手が集まって、魅惑のふくらみを揉みまくっている。

「それほどまで……ああ、この私が憎いのですか、高坂様」

高坂は嗜虐の光を宿した双眸を向けるだけで、加世の問いには答えない。

太一の前で高坂が言ったことは、偽りではなかった。

確かに、物心ついた頃より、加世は高坂を慕っていた。たった一度、唇と唇を合わせたこともある。将来は夫婦になるかもしれない、と思った時もあった。けれど、加世は高坂とは結ばれず、坂巻の家に嫁いだ。

しかしそれは親が決めたことであり、武家の娘が親が決めた縁談を断ることなど出来なかった。

そのようなことは、高坂様も重々わかっていらっしゃるはずなのだ。

なのにどうして……私をこのような目に。

「ああ、出るぞっ」

顔面を真っ赤にさせた権造がうなった。

「中はなりませんっ……せめて、外にっ……ああ、どうかご慈悲をっ」

加世は哀願するように、やくざ者を見つめた。

が、皮肉にも、そのすがるような眼差しは、かえって、男の劣情をさらに刺激させることとなる。

媚肉の奥の奥まで、白濁で汚してやれ、と権造は射精させた。

おうっ、と吠えて、腰を動かす。

「あっ、ああ……」

子宮に精汁を感じた加世は、軽い目眩を覚えた。

ああ、太一様……どうか、おゆるしくださいませ……。

夫が高坂の手で殺されたあの場で、自害を遂げられなかった加世は、一生、太一だけを思って、生きていく決意をしたのだ。

それがたったひと月余りで、破られることとなってしまった。しかも相手は名前さえ知らない、人相の悪いやくざ者である。

まさに、加世の媚肉は穢されてしまった。

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