【セクシャル休暇】は温泉旅行で 憧れの女上司と…

著者: zig

本販売日:2024/05/23

電子版配信日:2024/06/07

本定価:825円(税込)

電子版定価:880円(税込)

ISBN:978-4-8296-4732-5

「奥まで響くっ……龍司の××、すっごく気持ちいいっ」
岩風呂の縁に手をつかせ、人妻の女陰に後ろから突き込む。
少子高齢化対策として政府が推進する【セクシャル休暇】。
今度の舞台は温泉旅行──美乳な人妻社員・小清水真魚、
ナマイキ新入社員・石動芽衣奈との旅で自信をつけた俺は、
憧れの上司・天ヶ瀬翔子に遂にセクシャル休暇の申請を……

目次

第一章 夏

人妻同期 小清水真魚

温泉旅行で、セックスしよ?


第二章 秋

ナマイキ後輩 石動芽衣奈

「初めて」ですけどいいですか?


第三章 冬

憧れの先輩上司 天ヶ瀬翔子

緊張してるの? 今は遠慮しちゃだめ


エピローグ 春

夢の4P慰安旅行

お尻でも受け止めてあげる

本編の一部を立読み

第一章 夏
人妻同期 小清水真魚
温泉旅行で、セックスしよ?

「おはようございます、天ヶ瀬先輩!」
「おはよう、龍司くん。今日も朝から元気だね」
 職場に到着した俺は、既に隣の席へ座っている憧れの先輩へ挨拶した。
 芯のある透明感に満ちた声が返ってきて、心の熱気が一段階上昇する。
 それでも俺は平常心を装いつつ、荷物を置いて席に着いた。
「ええ。今日は大事な案件があるから、特に気合い入ってるんス」
「そっかぁ。頑張ってね。応援してる!」
「うっス! 頑張ります!」
 グッと握った右こぶしで入れ込み具合を示しつつ、先輩から笑顔を引き出す。
 ひょうきんな態度が心の琴線に触れたのか、彼女は大きな瞳を細めて可愛らしい表情を見せてくれた。スーツジャケットに包まれた左腕を動かして桜色の口元に指を運び、上品な笑い方で可笑しそうに肩を揺らす。決して大きな声を立てない素振りが、逆に俺の心をズギュンと射抜いた。
(やっぱ今日も可愛い……。天ヶ瀬先輩、マジで天使そのものッスよ……)
 ドキドキと心拍数を跳ね上げる心臓の音がうるさいが、それすら心地いい。
「先輩も今日は外回りッスか?」
「うん。お得意様を数件訪問して、あとは打ち合わせかな。帰社は十六時頃かも」
「今日は華金だから、いつも通り定時で帰れるといいですね」
「もう龍司くんってば。華金ってなんだか後藤部長みたい」
「あはは! え・? いいじゃないですか・」
 パソコンを立ちあげて仕事に取り掛かりつつ、ある意味一日の中で最も大切なやり取りに精を出す。
 営業先に足繁く通い、常に良い提案を出そうと頭を捻る忙しい毎日。そんな荒波を乗り越える、元気の源と言っても良いくらい重要な時間だ。コーヒーより休憩より、なにより力が出る存在。
 俺にとってのアイドル。いや、職場に舞い降りた天女──。
 それが天ヶ瀬翔子という存在なのだ。
「先輩だって、仕事終わりには誰かと飲みに行くこと多いんじゃないですか?」
「うーん。私、けっこう人見知りだから。お誘い受けるのが苦手っていうか」
「えっ。そうなんですか。てっきり人と会うのが苦痛じゃないのかと」
「そんなことないよ。周りの皆はそう言うけど、実は一歩身を引いちゃうの」
 普段から大袈裟におどけることの多い俺だが、今の発言には素で驚いた。
 天ヶ瀬先輩は、営業部の中でもダントツで成績トップをひた走るエリート。
 そつのない仕事振りに加えて、お客様の要望を把握する能力、解決するための提案力に長けている。話を聞いてくれる物腰の柔らかさと聡明な地頭の良さが高い評価を得ており、業界誌でも特集を組まれたことがある程の実力者。
 そんな彼女の意外な告白に、俺は一層興味をそそられた。
「意外ですね。確かに先輩は落ち着いた印象がありますけど」
「営業部に配属された最初の数年は全然ダメだったんだけどね。自分にできることを必死に探してたら、段々お客様から信頼して頂けるようになって。だから自分が社交的だなんて思ったことは一度もないよ」
「へぇ。先輩って、やっぱりスゴいんですね……」
 俺が素直に呟くと、彼女は面映ゆい様子で照れ笑いをした。
 生来の真面目さを思わせる姿勢の良さで背筋をシャンと伸ばして座る彼女は、後輩の俺から見ても魅力に溢れる存在だ。天使の環が降臨する艶やかさを秘めた黒髪が腰元までを雅に覆い隠しており、華奢な撫で肩を包むフォーマルなファッションに女性の色香を添えている。
 営業で外を歩き回ることの多い彼女は、今日もブラウスにパンツスーツという格好だった。
 日々の運動量に裏打ちされた腰のくびれがヒップを強烈に浮き立たせ、座っている様子からも均整の取れたボディラインであることを雄弁に物語っている。スラリと伸びた足が綺麗なL字を描いて床に落ち、丈があった裾野の先には革のローファーを履いていることだろう。まじまじと観察することは良心が咎めるのでできないが、腰と机の間で僅かに見える太もものラインが俺の欲情を刺激する。
(先輩、足細いな……。って、ダメダメ。そんな目で見るなんて)
 とは思うものの、俺だって健全な若い労働者。
 人並みに性欲もあれば下心だって持ち合わせている。
 ずっと抱えてきた恋心は、カァッと燃えるように熱い。
(だからこそ。今日は負けられないんだよな……)
 そんな自分に気合いを入れて、資料の最終確認に目を走らせる。
 正念場を迎えようとしている案件は、先輩から譲り受けたお得意様に対する提案だ。担当が変わってから渋い対応をされていたものの、コツコツと営業を重ねるうちに心を開いてくれた結果、今日の打ち合わせへと繋がっている。
(この仕事を勝ち取って、俺は先輩に告白するんだ……!)
 それが、今の俺を突き動かす、もうひとつの動機。
 元気がある後輩というだけでは弱い印象も、仕事をこなせるようになったと示すことができれば変わるはず。自分の有能さをアピールし、興味を持ってもらうためにも手を抜くことなどできない。
「しっ。やるか……」
「頑張れ、龍司くん! しっかりね!」
「うっス! 頑張ります!」
 そう。俺は、今日こそ一人前の男になるのだ──!

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