催眠清規

【西武レイン・強制欲情編】

著者: 愛欲ほねね

電子版配信日:2024/07/12

電子版定価:880円(税込)

容姿端麗で運動神経抜群な孤高の少女、西武レイン。
スレンダーな身体を催眠術で改造し、快感を限界突破!
露天風呂でも強制発情に逆らえず胸を押しつけてくる彼女に
対面立位で激しく突き込むと、悔しげに美貌を歪めて屈服絶頂へ!
北条こころ、南マイ、東方すのう──暗示をかけた四人と謳歌する
催眠で最高な青春! 3万字超の大量書き下ろし収録!

目次

前話 東西南北 催眠学園編

第一話 南マイ 浴衣着付編

第二話 西武レイン 不純恋愛編

第三話 学園 受精授業編

第四話 西武レイン 長所逆襲編

第五話 学園 透明人間編

第六話 東方すのう 奴隷代行編

第七話 東方すのう 停滞敵対編

第八話 南マイ 奴隷代行編

第九話 南マイ 自堕落凌辱編

第十話 西武レイン 奴隷代行編

第十一話 西武レイン 尻穴尋問編

第十二話 北条こころ 全身強姦編

第十三話 東西南北 文化祭導入編

第十四話 学園 竿試編

第十五話 南マイ 女体喫茶編

第十六話 学園 受精撮影編

第十七話 東方すのう 演劇悲劇編

第十八話 東西南北 文化祭日常編

第十九話 学園 滑瓢編

第二十話 西北 民族舞踊編

第二十一話 学園 愛神編

第二十二話 西武レイン 時間差凌辱編

第二十三話 西武レイン 森林浴編

第二十四話 西武レイン 退行遊戯編

第二十五話 西武レイン 幼少凌辱編

第二十六話 西武レイン 温泉奇行編

第二十七話 北条こころ 即決行為編

第二十八話 学園 帰還満喫編

書き下ろし一 北条こころ 主人憑依編

書き下ろし二 南マイ 恋愛扶助編

書き下ろし三 東方すのう 続演劇悲劇編

書き下ろし四 西武レイン 純愛凌辱編

本編の一部を立読み

前話 東西南北 催眠学園編



 夢の中で子供の頃を思い出す。
 ぼんやりとした記憶で、今はない祖父の家にある蔵に入っていった。
 ここに俺が手に入れた催眠術の教本があったのは知っているが、蔵が燃えてなくなる前の姿を俺は知らないはずだ。
 なのにどうして、夢に出るのだろう。
『ねぇ、こっち。俺がいるから』
 俺は女の子の手を握って、彼女が壊れてしまわないよう繋ぎとめる。
 小さい手なのに、震えることなく手を握り返してくる。
 女の子は俺のことをじっと見ていた。
『ずっと、いてくれる?』
 曖昧な夢の中で、確かにあった。誰か――
「愛……」
「むぎゅ……」
 俺は少女の苦しそうなうめき声を聞いて目を覚ます。
「ここは……俺の」
 ここは私立冷菜学園のカウンセリングルーム。
 催眠によって学園をほぼ支配した俺が、拠点として使っている部屋だ。
「旅行から帰ったばっかで学園に行くのは流石に堪えたな……」
 夏休みの最中なのに、なぜかこの学園には通学する日が一日だけある。
 午前中で終わるのだが、眠くなってベッドのあるカウンセリングルームで昼寝をしていた。
「むぎゅ……ぅ……」
 そして声の主は、俺が抱き枕にしていた少女のうめき声だった。
「すのう、おはよう」
「…………」
 すのうはそっぽを向く。全てを諦めた虚無の表情をしている。
 まるで横暴な飼い主のスキンシップに感情を失った猫のようだ。
「起きたのなら解放して」
 少女の名は東方すのう。
 小さくてお人形のような可愛い女の子だが、不機嫌そうに目が据わっている。
 いつもの趣味で着ているゴスロリ衣装ではなくこの学園の黒セーラー服だ。ただ黒いレースのリボンがアクセントになってゴスロリっぽさは出ている。
「服がしわになるから」
「うーんもうちょっと、俺の学年にいる子の制服と違うからもうちょっと触りたい」
「このクソ悪魔……」
 俺のことを悪魔と呼んでいるのは、尊敬している女性を俺の奴隷にされたから。
 すのうはたびたび俺から彼女を取り戻そうとゲームで勝負し、負けては凌辱されている。
 この抱き枕もその罰ゲームの一環である。
「ご主人様、私を使ってはいかがですか?」
「こころか」
 ベッドの下からひょっこりと顔を出したのは、北条こころだ。
 彼女はこの学園のカウンセラーで、俺の奴隷でもある。
 黒いストレートロングはサラサラで、大人びつつも表情には幼さも残る絶妙なバランスの美少女だ。胸も大きい。
「どうでしょう、すのうちゃんも大変そうですので。私でしたら身体もほら、大きくて柔らかいと思いますよ。もちろんすのうちゃんも柔らかくて気持ちよさそうかと思いますが」
 こころは俺に触れてほしくてうずうずしている。
 というのも、催眠で彼女を奴隷にした際に俺に触れることや喜ばせることで至上の幸福を得られるよう暗示をかけた影響だ。
 大型犬のように懐いてくる彼女は尻尾があったら勢いよく振っていたことだろう。
「今はいいかな」
「そうですか……」
 こころがしゅんとする。普段は聡明なのにご主人様のことになるとこうなる。
 そんな可哀想な表情をしてくれて俺はとても嬉しい。
「悪魔っ、何ムクムクしてるの! 最低! 当たってるんですけど!」
 すのうが俺の股間に言及しつつバタバタと暴れ出す。
「ご主人様が私の姿を見て興奮してくださって……」
「こころ姉さん!」
 こころはそんな俺の反応すら嬉しくてうっとりしてしまう。
「まあ待て、そういうわけじゃなくてだな」
「はい嘘ー! わたしには嘘がわかるんだから!」
 すのうは観察眼が鋭く、嘘なんかはすぐに見抜いてしまう。
 そのせいで不登校気味だったのだが、今は改善されて普通に学園に来ている。
 俺が催眠で色々したおかげだ。
「すのうは柔らかいな」
「ごまかさない! あーもうほんっと! だいたいわたしが抱き枕になったらこころ姉さんの仕事の邪魔はしないって約束でしょ! こころ姉さんも寝ている悪魔のことばっかり見てないで仕事してください!」
「だってご主人様……寝ている間ずっと愛を囁いているものですから気になって」
「なんだそれ」
 とりあえずベッドから起き上がって、すのうを解放してやる。
 すのうはその瞬間に素早い動きで俺から離れて威嚇してくる。
「う゛~~!」
「ふふ、ご主人様今日はもう授業もありませんがいかがいたしますか?」
「あぁとりあえず図書室に本を返して、先に帰るかな」
「わたしはこころ姉さんのお仕事を待っています。見てほしい勉強もあるから」
 すのうは不登校の間の授業の遅れを取り戻そうと勉強中だ。
 俺もそんなすのうをからかうほど鬼でもないので、大人しく退散する。
 カウンセリングルームを出て、廊下を歩くと、
「へーいブック!」
 マイが手を振って近寄ってきた。
 南マイ。俺のクラスメイトだ。
 サイドテールが尻尾のように揺れる明るくてクラスでも人気の人懐っこい女の子だ。
 制服のスカートが彼女の動きに合わせて揺れるが、ガードの固い彼女は催眠なしでは絶対にパンツなど拝めないだろう。
「どうしたんだよマイ」
「ブック忘れ物したでしょー、親切な私だから、とどけま!」
 ブックというのは俺のあだ名だ。マイが付けてクラスで広まっている。
 とはいえ俺とマイは催眠抜きなら名前を知っている程度の関係だ。
 俺に忘れ物を届けるなんてやたら親切だな。
「ありがとうな、ただ親切ついでに」
「ついでに?」
「俺の『性欲処理係』をやってよ」
 俺は催眠でマイに元々暗示してある言葉を告げる。
 マイは一瞬ビクリと肩を揺らして硬直するが、暗示が効いて微笑んだ。
「そうだね、私はブックの性欲処理係だから、ブックがえっちな気分になったら解消してあげないといけないんだよね」
「そうそう」
「じゃあトイレにいきまし」
 マイが俺の手を引いて近くのトイレに向かう。
 俺はマイには基本的に常識改変の催眠を施してセックスを強要している。
 彼女の中では普通のことでも、既に何度も身体を重ねている関係だ。
 人気のないトイレの狭い個室に入って、二人が密着する。
「へへ、なんか緊張しちゃうね。ズボン脱がしまよ~」
 マイは頬を赤らめつつ、しゃがんで俺の股間に目線を合わせる。
 ペニスはこころたちを見て既に勃起していたため、ズボンを脱がされた瞬間に解放されたままマイのおでこを叩いた。
「わぁっ……もうブック既におっきしてるし……」
「だから性欲処理が必要なんだろ」
「……もーじゃあ今日はどうしてほしいの?」
「そうだな、やっぱり口で咥えてほしいかな。あ、その前にチンキスしてくれよ」
「注文多いし……ちゅ……あむっ……」
 マイは恥ずかしがって文句を言いつつも命令通り動いてくれた。
 桜色の唇でペニスの先端に優しく口づけされる。
 ペニスはその後で咥えこまれて、マイの舌が裏筋を撫でた。
「んじゅ、れろ、ちゅ……じゅるるっ、んんっ……!」
「そういえばマイはまだ帰ってなかったのか。下校時刻になって結構経っただろ」
「んっ、だってこころんに聞いたらブック寝ちゃってるって言ってたし、待っててあげたんだよ……ちゅむっ」
 別にこころに忘れ物預けて帰ればよかったんじゃないのか。
 俺に会ってまで渡す必要はないし、なんか仕掛けた暗示が誤作動でも起こしたか。
「んっ、れ、りょ……ふぁって、夏休みだし、んむっ……ブックにつぎいつ会えるかって……れりゅ……んちゅ」
 ただのクラスメイトの俺に会えるか気になるかこいつは。
 やっぱりなんか催眠の影響があるのだろう。
 ペニスにざらざらとした舌の刺激を受ける。吸い付くように、引き離さないように搾り取ってくるマイの口の動きに裏筋から精液がのぼってきた。
「マイ、そろそろ出そうなんだが」
「ふぇいよ、このまま……」
「いや、胸に出したい」
「もー!」
 マイは口でペニスを咥えたまま両手で制服のボタンを外す。
 胸の谷間がしっかりと俺に見えるように服を脱いで、指で谷間を広げた。
「んちゅ、れろっ、どうっ? んぶっ、ずずっ……んんっ!」
「あっ、間に合わないちょっと出るわ」
「んんっ!」
 そんな様子を眺めていたせいで興奮してしまい、ペニスが跳ねた。
 ビクビクとキンタマに溜まっていた精液を吐き出して、先にマイの喉へ流し込む。
「んぶぶぶっ、ぷあっ、あぁっ!」
 ペニスを引いてそのままマイの谷間に差し込んだ。
 俺は両手でしっかりとマイの胸を左右で挟み込んで、ペニスを押し付ける。
 精液を胸の谷間からびゅっびゅと押し殺した音を鳴らしつつ流していった。
「あっつ……ブックの精液相変わらず濃……」
 マイは俺の肌に触れるだけでも発情してしまうよう暗示がされている。
 それに加えて精液を胸の中に出されて微熱になっているのだろう。
「ふぅ、やっぱりマイは俺の性欲処理が上手いな」
「当然だし、もう何回やったと思ってよ」
 マイが得意気に胸を張って、その胸に精液を一滴残らず流し込む。
 よく見ると唇にも白い液体がこびりついていた。
「忘れ物、わざわざ届けてくれてありがとうな」
「ううん、ブックとお話しできてよかったからいいよ」
 俺としてはフェラまでしてもらってありがたい限りだ。
 スッキリしたのでとりあえずここまでにする。
「マイ、そのまま服を着るのってどんな気分なんだ?」
「えーほんとはやだけどブックの精液は身体にしまっておかなきゃでしょ」
 マイは精液を流し込まれた身体に蓋をするように服を着る。
 まああの程度なら匂いも大丈夫だろう。
 俺としてはその様子を見ているだけでまた勃起してしまいそうだ。
「じゃあ先に出るな」
「あっ、外で待っててよ! 途中まで一緒に帰りまだからねっ!」
 俺は手を振って返事をしてから、トイレから出て行く。
 仕方ないのでマイが出てくるまで待っていると、見知った顔と出会う。
「あれ、レインか?」
「……ん」
 レインもまだ帰っておらず、偶然俺と出会った。
 西武レインも俺のクラスメイトだ。
 綺麗に整いすぎた容姿は冷たさも感じるが、それがいい意味で人目を惹いてクールな美少女の印象を受ける。身体能力が人並み外れて高いのも浮世離れしている彼女の一端だ。
「どうしたんだよ、お前もまだ帰ってないのか」
「帰らなくて悪いの?」
「いいや、いいんじゃないか?」
 俺は少し下衆の笑いを浮かべて、レインに気づかれないようサインを送る。
「……っ!」
 レインは無意識のうちにそのサインを受け取って、発情した。
 俺はレインに過剰な発情暗示を刷り込んでいて、いつでもそれを発動できるようにしている。
 それを利用して彼女に俺を襲わせて、セフレ関係を確立している。
「……ねぇあんた、この後時間あるよね」
「ああ大丈夫だよ、どこか人目につかないところでも――」
「ぶーっく! おまたせ!」
 マイがトイレから出てきた。
 レインは知らなかったためか驚いて肩が跳ねる。
 まあセックスしようって気分に不意打ちは驚くか。
「あれ、レイレイどしたの、忘れ物?」
「ん……そんなとこ」
「じゃ一緒にかえろー」
 レインは発情暗示に耐えて頬が赤いが、マイには穏やかに微笑んでみせる。
 この二人は接点こそないものの俺のターゲットなのもあって仲がいい。
 それにこの様子じゃ、レインが発情暗示を耐える様子が眺められるわけだ。
「後で俺のマンションな」
 俺はレインにだけ聞こえるよう耳打ちをする。
 レインは大胆な行動をする俺を睨みつつ、発情に耐えて平静を装っていた。
第一話 南マイ 浴衣着付編



 リゾート旅行という大きなイベントが終わると、とたんにすることがなくなる。
 特に夏休みというものは、自分から動かなければほぼやることなどないのだ。
 だから、やる気が出なければたまに来るすのうを相手するくらいで、こころと生活するだけの日々を送っていた。
 今日はたまにあるすのうが来る日だった。
「卑怯よ! コントローラーを抜くなんて! 我が魔術の伝達機を! それになに! 人の身体に触って、憑代に危害を加えるなんて」
「ゲーム中に人の服を脱がしちゃ駄目なんてルールはないだろ」
「それを言うのねあなたは! それを口にしてしまうのね!」
 こいつとすごろくゲームをやろうというのが間違いだった。どれだけハンデがあっても勝てる気がしない。
 俺はほぼゲームを投げ出して別の楽しみに没頭していた。
 すのうもよくここまで耐えたと思う。こいつのゲームに関する真摯さは尊敬できるものだろう。
「パンツを返しなさい!」
 俺とすのうは画面ではなくお互いを睨み合い、リアルファイトのゴングが鳴りかけた。
 が、それはこのマンションに響くインターフォンに取って代わる。
「……なんだ、誰か来たのか」
 その音に俺とすのうはトンと冷静になって、力を抜いた。
「でるわ!」
 すのうは何かを感じ取ったのか、俺とは違って対応に出る。
 今日はこころが外出しているため、その代わりのつもりかもしれない。
「マイサン!」
『おっすのの! おはよし!』
 出てきたのはマイだった。いつもの明るい笑顔でマンションの入口にあるカメラに手を振っている。
 カメラからは見えにくいが、マイはいつもと違う服装をしていた。
『そこブックいる~?』
「忌々しくも健在なの」
『おっけおっけ、入れてちょ!』
 すのうは躊躇いもなくドアロックを解除して、玄関前でマイを待つことになる。
 俺もなにげなしについていき、靴を履く前にマイに遭遇した。
「おはよし!」
 マイが左手を敬礼のように持ち上げて、人懐っこい笑顔を振りまく。
 俺はそうするマイの、浴衣姿にちょっとだけだが目を奪われた。
「ああ、おはよし……」
「へっへ、やっぱここにいたね」
 にししとマイが笑って、俺の前でくるんと一回転する。いつものサイドテールが、機嫌のいい彼女と共にふわふわと揺れる。
「浴衣とか、動きづらいだろ」
「もーそういうこと言う。ブックはやっぱりデリカシーないよねー」
「マイサン、綺麗です」
「やっぱ愛すべきはすののだよ~」
「ひゃ!」
 マイが歩くと、小気味よく下駄の音が鳴る。いつもと違う服装で舞い上がっているのだろう。
 すのうはマイに抱きつかれて動揺するも、俺を見つけたとたんに舌を出してあかんべをしてくる。マイも一緒にふたりしてべーだ。
「そういえば今日、縁日だっけか」
「そそ、わかってなかったとかブック駄目だね~」
「縁がないからな」
 俺は祭りとかそういう人ごみは好きじゃない。動きにくいし邪魔くさいし、何より店が割高だ。
 近所で祭りがあっても、花火の音を家の中で聞くくらいだ。そういえばここなら花火がよく見えるかもしれない。
「えぇ~いこうよ~」
 マイは持ち前の人懐っこさで俺の手を引いた。このメンツを誘うつもりだったのか。
「いつもの友達はどうしたんだよ」
「いや、麻奈たちとは夜行くし、ブックたちとは昼のうちにいこっかなって」
「いく!」
 すのうが即答した。案外マイにも懐いてきているのだろう。
 俺はどうでもいい風に鼻を鳴らす。
「二人で行けばいい。すのうならあのメンバー相手でも受け入れられるんじゃないのか」
「まぁ麻奈たちはすののを悪いようにはしないと思うけど、じゃなくて! ブックも来るからお昼にしたんだけど」
「確かに俺がいたら、あいつらに何言われるかわからんだろうからな。でもそれなら俺がいなければいいだけだろ」
 マイは催眠の影響が不本意に出てきてしまっているな。俺とこいつはあくまでよく話すクラスメイト止まりだ。今もその関係は変わらないだろう。
 そんな奴を縁日に連れ歩くのはよくない。
 マイは俺のノリの悪さに困った顔をする。あまり強く押せないが、すのうを呼ぶ以上は誘う気があるのだろう。
「ま、まあブックがいいんだったら夜も一緒でいいよ」
「まずいだろ」
「うん、まずいね、ありゃ変なこと言っちゃった」
「……『あそこは楽しいよ』『ルールは簡単』」
 面倒なので催眠をかけた。
 俺はお祭りには興味ないが、マイの浴衣姿には興味がある。
 人の誘いは断るが、俺の欲望は問答無用で発散させる。これも催眠のいいところだ。



 マイをマンションの中へと連れて行き、俺の部屋に置いておく。
 すのうは今回お休みだ。適当にゲームでもやってもらって時間を潰してもらう。
「その後なら、マイとはいくらでも遊べばいい」
 俺は返事をしないすのうを確認してから、部屋に戻る。
「待たせたな」
「じょぶじょぶ。ブックもあわてんぼだね~」
 浴衣姿のマイは俺の部屋で待ち構えていた。既に暗示は施してある。
「私からブックに頼むんだし、そっちのペースでおねしま」
「そうか、助かるよ。この浴衣、着付けは母親がしてくれたんだよな?」
「ううん、母さん基本家いないし、私一人でやったよ」
「へぇ、器用とはいえ一人でやれるモンなんだな」
「慣れればね、結構面倒だったり」
「じゃあ、種付けは?」
「まだだし、だからブックに頼もうかなって」
 俺はマイがこのマンションに来た理由を、改変した。
 マイは俺の下ネタにも当然のように反応して受け入れる。
 にしても、着物って一人で着れるもんなんだな、その辺の知識がないから聞いておいてよかった。
 これで、気兼ねなく脱がせる。
「そっか、種付けしてないと着物を着こなしてるとは言えないもんな」
「そうなんだよ~このままじゃみんなに笑われちゃうからね、しっかりやってよ」
「じゃあ、まずはそこに仰向けになって」
 俺が先程敷いたばかりの布団を指差す。和服でやるのだから、こっちの方が雰囲気は出るだろう。
 マイはひょこひょこと布団へ向かう。獲物を捕らえる網の中へ入るのに疑問はないらしい。
「よし、じゃあ動くなよ、種付けが失敗しちゃうからな」
「おっけ……ってきゃ!」
 俺はまず着物を下から捲り上げる。ほとんど肌を見せない着物でも、ひとたび捲るだけで素足が露わになる。下着は普通に穿いているみたいだ。
 そこから俺はマイの両足を大きく前へ倒して、こちらに股がよく見えるようにしてやる。
 まんぐりがえしというやつだ。
 着たまま下半身を丸裸にできる着物なら、これが一番いいだろう。
「なんか、はずかし……」
「マイは体が柔らかいな」
「それ褒めてる? それに柔らかだったらレイレイの方がすごいよ」
 マイの下着に手をかけて、丁寧に脱がしてやる。
 この体位でパンツを脱がすと、なんだか子供のオムツでも脱がしているような、相手を幼稚に扱っているような征服感がある。
「さて、まずは種付けの準備をしないとな」
 俺はその状態のマイの膣に、指を突っ込む。
 まるでゼリーに手を入れたみたいに指全体を包んでくれる。俺が触るだけで汗でもかいたように少しずつ湿っていった。
「ちょ、ブックさ、なんか早いって」
「これくらいきつくしないと駄目なんだよ」
 次はマイの上にのしかかるような体勢になってから、着物の衿に手をかけて、左右に開いた。
 すると着物の中で圧迫され、隠れていた二つの胸が震えて飛び出す。
 俺はそのマイの胸に舌を這わせて、乳首を噛んでやる。
「ひゃぁ! ブックくすぐったいって」
「文句言うばっかりだなお前は、種付けしなくていいのか?」
「ご、ごめんって、種付けはおねがま!」
 マイは種付けの意味を誤認しているせいで、いつも通りの軽いノリで頼み込んでくる。
 そのままでもいいのだが、どうせならもっと言わせてやりたい。
「もっとしっかりと頼むべきだな」
「え~」
「一応和服なんだし、礼儀くらい弁えればいいじゃないか」
「う~わかりま。お願いいたします、着物姿の私のま×こにち×ぽを挿入して、しっかりと種付けしてください」
「軽いな」
「いったでしょに、ぶーぶー。ほらーは、や、く」
 マイはまんぐりがえしの体勢のまま、自分の指で膣を広げて俺に見せつけてくる。
 こいつは、なんとも軽いノリで適当に済ましながらも、しっかりとやれているじゃないか。
「わかった、入れるぞ」
「おっけ……ぇ! きっつ」
 ずぶずぶと、マイの膣内へペニスが進入していく。マイは自身のふとももを押さえてしまったせいで、その体勢からほとんど動けなくなっている。
 俺はそのマイを上から犯すように、マイの尻を掴んで思いっきりペニスを突き刺す。
「ぶ、ブックわぅっ! あぁっ!」
「いい感じだ。やりやすい」
 膣はしっかりとペニスを咥え込んで、奥へ行けば押し返され、引きずり出せば引き止められる上手な塩梅で刺激を与えてくれる。
 俺はマイを、セックスするための人形程度にしか扱っていない。
「きゃ、あっ、あっ……ひゃ!」
「ほら、種付けできそうだ、しっかりとしろよ」
「う、うんっ、お願い! 種付けおねがし……あぁああああああああっ!」
 この体勢のまま、上からプレスするようにペニスを膣の奥までもぐりこませる。
 その状態を崩さず、ペニスは射精を始めた。
 お互いに精液を子宮内にとどめようと、絶頂して震える身体を押さえあう。
「あっ……あぁっ…………」
 とはいえ、マイの表情は上を向いて口が開きっぱなしだ。
 俺はそのマイから零れる涎を舌で舐め取ってやる。それだけでマイはびくりと可愛らしく震えてくれる。
「よし、これで一応は完了だな」
「あり……がと……ござ」
 俺はマイのまんぐりがえしを眺めて、こぽこぽと膣から溢れる精液に笑ってしまう。
 そんなときだ。
「……ん?」
 すこしだけ、ドアの向こうで物音がしたような気がした。
 すのうあたりが飲み物でも取りに行ったのだろうか。
 一応俺たちがすることを気にしないだけで、日常生活に支障は出ないからな。
「『あそこは楽しいよ』」
 とりあえず、マイには自分で着付けを直させよう。
 あとは俺を縁日に誘うのをやめさせて……いや、催眠でこれをさせるのはよくないな。
 暗示は頼りすぎると限界が来る。普通に交渉して断るべきだろう。
 とりあえず、俺は絶対に縁日には行かない。
 決意を新たに手を握り締め、マイに後始末の催眠をかけ始める。

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