無口無表情な幼馴染が「コスプレえっちがしたい」と誘ってきた

著者: しじままどせ

電子版配信日:2024/09/27

電子版定価:880円(税込)

「……コスチューム・プレイがしたい」
普段は無口な僕の幼馴染・雪村佐保から唐突な一言が。
バニー姿でうさ耳とお尻を揺らす姿があまりに可愛くて、
押し倒して激しく貫き、クールな顔を蕩けさせる!
チアガール姿にナース服──ハメ撮りコスプレ三本勝負が開幕!
不器用な二人の純愛劇の行方は……限定書き下ろし三編を収録!

目次

1 誘惑するレッスン

2 夕暮れの空き教室にて

3 空き教室で愛撫を

4 空き教室でハメ撮りを

5 雨の日にふたりは

6 ハメ撮りコスプレ三本勝負

7 バニーガールに誘惑された

8 バニーガールに触りまくった

9 バニーガールとセックス

10 ナース服でラブホへご案内

11 ナース服でローション手コキ

12 ナース服で騎乗位搾精される

13 ナース服のピロートーク

14 チアガールに煽られる

15 チアガールにわからせ愛撫

16 チアガールと全力セックス

17 チアガールとゆったりお勉強

18 閑話:佐保の日常と冒険

19 痴漢プレイがしたいからスタジオ借りた

20 満員電車の中というテイで痴漢プレイ

21 痴漢プレイ→フェラチオ→セックス

22 電車風のスタジオの中で小休止

23 イチャラブ対面座位セックス

24 コスプレえっち編のエピローグ

番外編1 メイド服でご奉仕フェラチオ

番外編2 逆バニーでぬるぬるパイズリ

番外編3 ゴーストコスで生ハメセックス

本編の一部を立読み

1 誘惑するレッスン



「……光儀《みつぎ》」と幼馴染で恋人の雪村佐保からいきなり名前を呼ばれた。
 見ると彼女は『誘惑するレッスン』というタイトルの本の背表紙をこちらに見せつけてきていた。
 古めかしくて厳ついハードカバーの本だ。黒っぽい背表紙に、金色の文字でタイトルが書かれている。その下に書かれた著者名は外国の人だった。
「えっと、その本は何だろう?」
「……む」
 僕が尋ねると、佐保はムッとした表情をした。
 佐保はとても無口で無表情な女の子である。そのうえ理由を説明しないまま突拍子もない行動に出る傾向があって、だから彼女の心中を測ることはとても難しい。
 今も大きな丸眼鏡越しにまっすぐな目線を投げかけてきている。その視線の意図はわからない。元々無表情で、感情が読み取りづらい子なのだ。
「……えっと、佐保?」
「誘惑について、研究中」と佐保が静かな声で言った。
「誘惑……? 誰かを誘惑するんだ?」
「……む」
 また、佐保はムッとした顔をした。今度は僕が明確にからかったから、この反応は当然といえば当然だ。
 雪村佐保は僕の恋人である。
 つまり交際していて、そして僕たちはハメ撮りを繰り返す仲だ。これは佐保と恋人になった日から続けている習慣で、僕たちは今でも日常的にハメ撮りを繰り返している。といってもハメ撮りの映像は録画して自分たちで観て楽しむだけで、その映像を誰かに見せたりはしないのだけれど。
 僕にからかわれた佐保は表情を変えずに黙っていた。でも怒っているというよりは、舞台俳優みたいに大げさに表情を作っているというか、かすかにおどけたような気配があった。だから僕は思わず笑ってしまった。
 すると佐保はムッとした表情のまま唇に人さし指を当てて「しぃー」と言った。
「図書室では静かに」
「ごめん、ごめん。そうだったね」
「笑うのも、禁止」
「わかってるよ」
 そう、僕と佐保が居るのは放課後の図書室だった。
 六月の終わりで梅雨の真っ最中だったから窓の外では雨がしとしと降っていて、その音に紛れて遠くから吹奏楽部の演奏する間延びした金管楽器の音が聞こえてきていた。
 図書室の中には僕と佐保の他にも数名の生徒がいて、皆が静かに読書をしたり、ノートを広げて自習をしたり、あるいはひそひそ声でお喋りをしたりしていた。
 佐保はそんな図書室で楽しそうに本を探して棚から棚へと移動していて、僕は適当な図鑑を開きながら佐保を目で追っていた。本の虫であるところの佐保は図書室にいる時が一番活き活きしているのだ。
 そんなタイミングで佐保が一冊の本を抱えて僕の隣に戻ってきて、無言でその『誘惑するレッスン』の背表紙を見せてきたのだった。
「でも、どうして佐保は僕を誘惑するためにそんな本を読んでいるんだろう?」
「……ん」
 小声で佐保に尋ねたけれど、彼女は理由を説明せずに至極真面目な表情でこくんと頷いただけだった。
 そしてやや上目遣いにこちらをジッと見つめ、それから黙ってその本──『誘惑するレッスン』を開き、読み始めてしまった。
 顔はスッと朱が差しているようだったけれど、その理由は分からなかった。
 ともかく佐保が読書を始めてしまったので、僕はそんな彼女の姿をぼんやりと眺めることにした。
 改めて見ると、やはり佐保は小柄で華奢な美少女だった。
 さらさらとした栗色の髪をショート・ボブにして、レンズの大きな丸眼鏡を掛けている。今は制服を着用していて、半袖のブラウスとひざ丈のスカート、それから白いハイソックスという出で立ちだ。本のページをめくる彼女の細い指と、それからスカートから覗いている白い膝小僧が見えている。
 佐保は清楚で清純な雰囲気を纏っていて、日常的にハメ撮りを繰り返しているような見た目にはまったく見えない。けれども僕とはほぼ毎日セックスをしているわけで、しかもその事実はほとんど僕しか知らないのだ。
 ごくり、と思わず喉が鳴った。
 大人しく読書をしている佐保の痴態を思い出してしまったのだ。快感に蕩ける彼女の笑みを。
「……?」
 僕の喉音が聞こえたのだろうか、佐保は首を傾げながらこちらを見上げた。くりくりとした大きな瞳と目が合って、思わずドキリとする。
「ああ、いや、なんでもないよ」
「……ん」
 こくり、と佐保は頷いて、それから周囲をぐるりと見回した。こちらを注視している生徒はいない。みな読書か、自習をしている。
 それから佐保は静かに本を閉じて目の前に置き、右手を自分の膝の上に乗せた。彼女の丸い膝小僧とスカートの裾との間をするり、するりと指先で撫でている。
 何をしているのだろうと思って見ていると、くすっと彼女は静かに笑った。
「……佐保?」
「しぃー……」
 左手の人さし指を自分の唇に当てて『静かに』というジェスチャーをした後、佐保の右手は自分のスカートの裾を摘まんだ。
 そしてゆっくり、ゆっくりと足の付け根の方に持ち上げていく。
「──ッ」と思わず息を飲んだ。
 佐保のふとももが、白く滑らかな肌のふとももが少しずつ露わになっていったのだ。
 両足はぴったりと閉じられていて、左右のふとももが肉感をもって密着しているのが見える。彼女のふとももの筋肉と、その上に乗っかっている脂肪と、それを覆う肌の滑らかささえ見て取れる。
 そのまま佐保の手は止まらず足の付け根、ショーツがギリギリ見えないところまでスカートが持ち上げられた。
「さ、佐保、何して……」
「見たい?」
「え……」
 スカートをギリギリまで持ち上げた状態で、佐保はまたこてんと首を傾げた。
 何を『見たい?』なのか。言葉が足りていなくても佐保が何を言いたいのかすぐにわかった。つまり、佐保のショーツと、その奥を見たいかどうか、だ。
「こ、ここは図書室だよ、佐保」
「……そう、ここは図書室。だから大きな声で会話するのはマナー違反」
 くす、と冗談めかしながら佐保は言った。
 問題となっているのは会話ではない。どう考えても図書室で下着を露出するのも、それ以上の行為をするのもマナー違反だ、という冗談だろう。ここは公共の場で、こちらを見ている者はいないとはいえまだ他に生徒もいる場所なのだ。
「だったら、あ──ッ」
 だから僕が制止をしようとした瞬間、佐保はあっけなくスカートを持ち上げてしまった。
 白。
 白いショーツが持ち上げられた佐保のスカートの内側に見えた。
 緻密なレースとピンク色のリボンのついた、つるりとした生地の清楚なショーツだ。それが佐保の秘部を覆っている。
 当たり前だけれど佐保は女子で、だからペニスは生えていない。女子特有の股間ののっぺりとしたなだらかな丘と、艶めかしい足の付け根と、白いショーツ。そのすべてが僕の目の前に晒されているのだ。
「な、な、な……」と思わず声を出しそうになって、止めた。
 声を出すと他の人の注意を惹いてしまうかもしれない。すると佐保の下着が他人に見られる可能性があって、それは嫌だったからだ。僕にも独占欲はある。
 幸いにもこちらを見ている者はいないし、そもそも僕たちの目の前にある机で佐保の足下は周囲から隔絶されてはいる。大きな声を出さなければ、大丈夫だ。
「そう、それが正解」と佐保が小さな声で言って、下着を露出させたまま素知らぬ顔でまた目の前の『誘惑するレッスン』を開いた。
 そして佐保は本を読むふりをしながら、こちらに語りかけてきた。
「先日、あなたと新妻プレイをした。その時に確信をしたのだけれど、あなたはわたしの肉体に対して性的な魅力を感じているらしい。この認識は間違っている?」
「えっと、佐保の体が魅力的か……っていう話なら、確かに魅力的だと思うけど」
「……ん。わたしとしては自分の肉体を貧相で貧乳だと思っているけれど、あなたがそう感じていることはわかった。だから……」
「だから?」
 スッ、と佐保が隣に座る僕の方へ身を乗り出してきた。そしてズボンの上からこちらの股間のあたりをするりとなぞった。
「──ッ」と思わず息を飲む。
 僕は勃起していた。それは先ほどから佐保がショーツを見せつけてきていたせいだ。
 その勃起を確かめるような手つきで佐保は下から上へするり、するりと撫でてくる。さらに先端部分を指先でカリカリとくすぐりながら僕の目を見てきた。その目に吸い込まれそうになる。
 そうして見上げられながら先端をくすぐられるとますます硬くなってしまって、先端からカウパー腺液が漏れる気配がする。もどかしくて、気持ちいい。
 ここは図書室で、だから周囲にバレないように素知らぬ顔をしているべきなのだろうけれど、自然と呼吸が荒くなってしまう。
「さ、佐保」
「硬くなっている。どうして?」
「それは佐保が触るから……それに下着を見せつけてきたし……」
「……ん。こうしてわたしが体を使ってあなたを催淫できるらしいことは明らか」
「催淫って……」
 佐保自身も興奮しているのだろうか。彼女の顔は赤く、息も熱い。こちらを見上げる目も潤んでいるように見える。
 そんな状態で佐保は僕のモノをくすぐりながら、さらに話を続ける。
「言葉で『ハメ撮りがしたい』と誘わなくてもあなたを誘惑できるようになりたい……というのがわたしの目標のひとつになった」
「誘惑……」
「そう。それで、勉強中」
 言いながら、佐保は視線を机の上の本に向けた。『誘惑するレッスン』と書かれた本がそこにある。
 本から知識を得ようとする態度はいかにも佐保らしい。けれど、それを微笑ましく思う余裕は僕にはなかった。なにしろ僕のモノは相変わらず佐保に撫でられ続けていて、ズボンの内側でどんどん硬度を増してきているのだ。
「佐保、ここは図書室だよ。ここではダメだって」
「……ん。一理ある。図書室はこういうことをする場所ではない」
「じゃあ……」
「お家まで我慢できる?」
 くす、と佐保は笑った。挑発するような笑みだ。
 明らかに煽られている。
 こんな態度は佐保にしては珍しい。本から得た知識だろうか。でも、どちらにせよ、家までは無理だ、と思う。なにしろズボンの内側で暴発寸前まで昂められてしまっているのだ。家までなんてとても保ちそうにない。
「この近くに人のほとんど来ない空き教室があるらしい」と囁くような声で佐保は言う。
「で、でも、学校では止めようって前に……」
「んー……?」
 どう考えてもここは強い意思をもって拒むべきだ。いくら今が放課後で、生徒数も少なくなってくる時間帯で、人目につかない空き教室を知っているとしても。
 それが正論ではあるのだけれども。
 けれども佐保が自分の意思をもってこちらを誘惑してきている。ショーツをチラつかせながら、硬くなった僕のモノを撫でながら。
 そうなってしまったら、もう敵わない。
「……行こ?」
「う、うん……」
 結局、僕はその誘いに乗ってしまったのだった。

続きを読む

電子版の購入

定価:880円(税込)

以下の書店でもお買い求めいただけます

電子版の購入

定価:880円(税込)

以下の書店でもお買い求めいただけます

本の購入

以下の書店でもお買い求めいただけます