禁忌山荘【母さんと僕だけの世界】

著者: 青葉羊

本販売日:2025/03/24

電子版配信日:2025/04/04

本定価:825円(税込)

電子版定価:880円(税込)

ISBN:978-4-8296-4790-5

「母さんとひとつになれた……夢が叶ったんだね」
生まれ出でた場所に男根を埋め、怖々と腰を振る直人。
ひと気のない山荘を訪れた母子を襲った想定外の大雪。
外界と遮断された極寒の世界で肌を温め合ううち、
欲情を催した息子に流され、和花は禁忌を犯してしまう。
愛に目覚めた母子は恋人同士のように互いを求め合い……

目次

第一章 閉ざされた山荘で母とふたりきり

第二章 母が手ほどきする密室の性教育

第三章 禁忌の中出しを許してくれた美母

第四章 目覚めていく牝母のマゾ性癖

第五章 裏穴の交尾で深まる母子の絆

第六章 愛のまぐわい 永遠を誓い合って

本編の一部を立読み

第一章 閉ざされた山荘で母とふたりきり

「すごい大雪だ……昨日の夜中から降り続けてるのに、ますます勢いが強まっちゃって……まだまだ止んでくれそうにないね」
 十二月三十日の夜十時前、ティーンエイジャーの柏木直人はリビングの窓辺に佇み、真っ白に覆いつくされた外の景色を見やってつぶやいた。
「もうどのくらい積もってるんだろう?……この山荘の前の道路、完全に雪に埋もれちゃって、車の出入りも無理だよね……」
 夕食後にシャワーを浴び終えて、ソファでくつろいでいた三十九歳の実母・和花がかたわらに寄りそってきて、同様に視線を屋外に向ける。
「この辺りは標高がそれなりに高いとはいえ、比較的雪の少ない地域のはずなのに……こんなに降るとは思いもしなかったわ」
 ここは直人たちが暮らす地方都市から車で約二時間弱の処にある、数年前に亡くなった母の兄が別荘として遺していた一軒家で、家族で年末年始を過ごすべく昨日から、母子はこの山荘に滞在していたのだった。
「ところで父さんは、今夜のうちに自分で車を運転してここまで来ることになってたけど……こんなんでたどり着けるのかな?」
 三人家族のうちのもう一人である実父のことを息子が口に出すと、和花が何とも複雑な表情を浮かべた。
「つい言い忘れていたけれど、実はさっき……父さんからわたしのスマホに、メールがあったの……やっぱりお仕事が立てこんでしまって、ここには来れなくなったって」
「そうなんだ……普通は正月くらい、どんなに忙しくても家族といっしょに過ごすものなんじゃないの?」
「あの人の勤め先は旅行関係なんだから、今がかき入れ時だってことは直君だって知ってるでしょ……だから、仕方がないわ……それとも直君は、母さんと二人きりになるのは、嫌?」
 程よく熟した三十九歳の美貌に見つめられ、直人は即座に首を横に振った。
「父さんと二人っきりはきついけど、母さんとなら……全然嫌なことなんかないよ」
 母性あふれる美しい顔が、柔和にほころぶ。
「ありがとう、直君。思春期真っ盛りの繊細な年頃なのに、少しも反抗的にならずにいつも母孝行でいてくれて……母さん、嬉しいわ」
 若者は美貌から、湯上りのバスローブに包まれた丸々とした巨乳にチラリと、目線を移す。
(それはそうだよ……だって母さんは僕にとってもうずっと、理想の……憧れの女性なんだから)
 いつからだろう。そう、精通を迎えてオナニーが習慣化するようになった頃から、こともあろうに彼は実母を異性として意識し、純粋な恋慕と青き欲情を抱き続けているのだった。
(血の繋がった家族を好きになっちゃうなんて、間違ってるってことはわかってるけど……母さんよりも綺麗で、母さんよりも優しい女性なんて他にどこにもいないんだから、自分の気持ちに嘘はつけないよ……)
 そんな我が子の切実な想いをまだ知るよしもない美母が、再び窓外につぶらな瞳を向ける。
「この雪だとふもとの町に下りるのも大変でしょうから、昨日のうちに年明けまでの食材や飲みものをまとめて持ちこんでいて、助かったわね」
 山荘の近隣には商店はおろか他の住宅も存在せず、ここはまさに山林の狭間に孤立したような、いわゆる「ポツンと一軒家」だった。
 生涯独身を貫き、大勢で群れるよりも孤独でいることを愛した亡き伯父ゆえに、この物件が気に入ったのだろうと、彼は母から聞かされていた。
「ただ、もともとは温泉めぐりや、町にある評判のカフェに行く予定だったのに、大雪のせいでそれができなくなりそうなのは、残念だけれど……」
 そうつぶやく熟母に、直人が微笑む。
「僕はかまわないよ。そこらのカフェやレストランよりも、母さんの手料理の方が大好物だし、今が真冬だってことが信じられないほど、ここはセントラルヒーティングでポカポカで、居心地は最高だし」
「うふふ、直君が退屈でさえなければ、母さんは何よりだわ。わたし達二人きりで何日も過ごすなんて滅多にないことだけれど、母子水入らずでお正月休みを楽しみましょうね……」
 まだ若く世間知らずの直人から見ても、父母の間柄がとうに冷えきっているのは明らかだった。それこそ、真冬のように。
 表向きは平静を装ってはいるが、もう心の通い合っていない両親とここで過ごさずに済むことに、彼はむしろホッとしていた。
(父さん抜きで、大好きな母さんといっしょにいられるんだ……予想外の大雪に、逆に感謝した方がいいのかも……)
 すると突然、異変が起こった。
 リビングをやわらかく照らしていた天井のLEDライトがプツンと切れ、一瞬のうちに室内が真っ暗になってしまったのだ。
 それでも完全な漆黒の闇に包まれずに済んだのは、窓外からの真っ白な雪灯りがほんのりと、立ちつくす母子を照らしているからだった。

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