ギャルでオタクな坂倉彩桜莉さんとセフレになった俺の大学生活。
彼女のパパとの修羅場を乗り越え、夏休みがやってきた!
二人組ギャル友達とバイト先の後輩の颯來ちゃんと旅行へ!
夏空の下、バレーではずむおっぱいに目を奪われた後、
ビーチの岩陰で、水着姿の彩桜莉さんと隠れて手コキ&フェラ。
夜はまさかの五人相部屋で、彩桜莉さんもやきもち焼いて……
「アタシたち、セフレとも恋人とも違う、特別な関係だから……」
美少女ギャルとのセフレ純愛劇、第三巻。購入特典SS付き!
第一話 いおりさん@がんばらない
第二話 疾走れ、蹴れ!
第三話 靴紐を結ぶ。そして女子大生を拾う。
第四話 乙女ゲームの破滅フラグしかない攻略対象に転生してしまった…
第五話 這いよれ! 颯來さん
第六話 青春ギャル娘はセックスフレンド同輩の夢を見ない
第七話 性交友達イオリはうつむかない
第八話 だから僕は、Hができてる。
第九話 彩桜莉は全てを【パリイ】する
第十話 坂倉彩桜莉の秘密
第十一話 夏へのトンネル、よろしくの入口
第十二話 ギャルの旅-the Beautiful Ocean-
第十三話 四つの水着が支配する
第十四話 ループ0回目の陽キャギャルは、海辺で自由気ままな夏休みを満喫する
第十五話 通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃の彩桜莉さんは好きですか?
第十六話 人類は満喫しました
第十七話 時々ボソッと正論で諭す隣のそよぎさん
第十八話 天使の5P!
第十九話 ギャルのサラダボウル
第二十話 きみたちとおれの壊れた世界
第二十一話 セックスフレンドが絶対に負けないラブコメ
第三巻購入特典 週に一度あぶない水着を買う話
本編の一部を立読み
第一話 いおりさん@がんばらない
季節は梅雨が明け、いよいよ本格的に夏へと突入していこうかという頃のこと。
夜になっても昼間の暑さが尾を引き、湿気が高いのも手伝って、不快指数はパラメーターMAXを振り切っている。
暑い。とにかく蒸し暑い。じっとりと熱を帯びた空気が全身全霊で身体中にまとわりつき、脂っぽい汗がじんわりと肌に浮く、嫌な環境。
そんな中で、俺と彩桜莉《いおり》さんは、セックスをしていた。
「あんっ、あんっ……はあ、はあ……あんっ……んんっ……」
「はあ、はあ……彩桜莉さん……はあ、はあっ……」
体位はお互いに顔を向かい合わせた、正常位。仰向けになっている彩桜莉さんに覆いかぶさるようにして、おっぱいを揉みながら腰を振る。俺が腰でひと突きするたびに彩桜莉さんの豊満なおっぱいはぷるんぷるんと揺れ、そして彩桜莉さんは恍惚の喘ぎ声を漏らした。
彩桜莉さんは軽くウェーブのかかった明るい金髪を、シュシュでお団子にまとめている。くるんと丸まった長い睫毛も、筋の通った鼻も、吐息を漏らすたびに薄く開かれる唇も、全てが愛らしい。
肌は雪見だいふくのように、白くてやわらかい。おっぱいは手のひらでは収まりきらないほどに大きく、お尻もプリッとしていて魅力的だ。四肢はお人形さんみたいに細長くて、モデル顔負けの美しいギャル、という印象を受ける。
パンッパンッパンッパンッ。
「あっ、あんっ……やっ、あんっ、あんっ……」
「はあ、はあ、気持ちいいよ、彩桜莉さん……ああ、すごくいい……」
勃起して反り上がったチ×ポで、彩桜莉さんの膣内をゴリゴリとこすっていく。愛液でひどくぬるぬるになった膣内に、亀頭やカリ首がこすれていくのはとても気持ちよかった。
興奮した俺は、さらに腰の動きを速めて彩桜莉さんのおま×こを攻める。すると彩桜莉さんが、もう我慢の限界とばかりに声を張り上げた。
「ああっ! もう!」
それから彩桜莉さんは、覆いかぶさっていた俺の体を、ぐいっと両手で押して引き剥がす。
「暑っつい!」
そう言って自らの顔をパタパタと手のひらで仰ぐ彩桜莉さんは、全身汗だくでびっしょり濡れていた。一方でそれは、彼女に抱きついていた俺自身も同じなのであった。
梅雨が明け、本格的に暑くなり始めている初夏の頃。俺と彩桜莉さんは、冷房ひとつない部屋の中で、汗だくになりながらセックスをしていたのだった。
「ていうか、ありえないんだけど! なんでエアコンないわけ!?」
興奮からか、それとも単純に暑さからか、はあはあと息を荒げた彩桜莉さんが、語気も荒く尋ねてくる。
今ふたりがいるのは、俺の部屋だ。春に出会ってからこれまで、ふたりで幾度となくセックスを繰り返してきた場所である。だが、なんとこの部屋、彩桜莉さんの言う通り、エアコンがついていないのである。
俺は彼女を宥めるように、頭を優しく撫でてあげながら答えた。
「ここは若い人向けの安いマンションだからね。もともとエアコンついてなかったんだよ」
「賃貸っていってもつけられるでしょ!? ベランダあるから室外機も置けるし! 颯斗《はやと》だってバイトくらいしてるでしょ? お金に余裕ないわけじゃないでしょ?」
「まあ、そうなんだけどさ」
「じゃあ、なんでよ。なんでエアコンないわけ?」
「夏の暑さくらい、扇風機で我慢できるかなって思って」
「日本の夏、なめてんの!? 暑さの感覚、昭和で止まってんの!?」
彩桜莉さんは俺の体の下で、唸りながらジタバタ暴れ始めた。さっきまで酷暑の中くっついていたせいか、額や首筋、胸にも腋にも、そこかしこで汗がしたたっている。
「暑い暑い! もーっ、颯斗の体温も高すぎる! 暑い!」
「ごめんごめん。扇風機、つけようか?」
「扇風機じゃこの暑さ耐えらんないよぉ! あせもできちゃう!」
これまでの日々では、暑さを我慢しながらもエッチを堪能してきた、俺たちふたり。けれど本格的な夏を迎えようかというここにきて、ついに彩桜莉さんの我慢が限界を迎えてしまったようだった。
とはいえ、暑い、と言われてもなあ。今すぐにエアコンをポンと出せるわけがないし。
「じゃあ……今日のところは、セックスはこれでおしまいにするの……?」
「それは嫌! だって、アタシまだイッてないもん」
俺の苦渋の提案には、彩桜莉さんも首を横に振る。
俺たちはセックスをしている。いくら我慢できないほどに暑かろうが、セックスをしている以上は、ちゃんと最後までしたい。気持ちよくなって、そして相手に気持ちよくもなってほしい。
しかし……暑い。
「ん。じゃあ、さ」
彩桜莉さんはそう言って、もぞもぞと体を動かし始める。俺は腰を引いて、彩桜莉さんの膣内からチ×ポを抜いた。おま×こから引き抜かれたチ×ポは、硬く勃起しており、ぶるんぶるんと上下に揺れている。
彩桜莉さんは仰向けの状態から起き上がると、こちらにお尻を向けて四つん這いになった。
「バックだったら、あんまりくっつかないから、暑くないんじゃない?」
「おお……彩桜莉さん、天才か?」
「ま、ね。じゃ、ちょっち入れてみ? はよはよ」
暑い暑いと文句を言いながらも、彩桜莉さんもセックス自体は気持ちいいようで。こちらに向けているお尻を、ぷりぷりと左右に振って俺を急かしてくる。
そんなものを見せられてしまったら、俺だってもう我慢できない。
「彩桜莉さん……じゃあ、いくよ」
「うん……きて」
彩桜莉さんのお尻の前に膝立ちになり、腰を近づけていった。勃起したチ×ポの先端がおま×こに潜り込み、ぬぷりぬぷりと奥の方まで侵入していく。
「ああんっ、は、入ってきてるぅ……っ」
「彩桜莉さん……ああっ、バックも気持ちいい……」
彩桜莉さんの腰に手を置いて、チ×ポを根元まで奥深く挿入した。ぱんっ、と腰とお尻のぶつかる音がして、俺たちふたりは揃って、「ほぅ……」と息を漏らす。
さっきまでずっとセックスを続けていたこともあって、ふたりの興奮はとっくにピークに近づいていた。ここまできたら、あとはもうフィニッシュまで突っ走るだけだ。なにも遠慮する必要などない。
「じゃあ、ちょっと激しくするからね、彩桜莉さん」
「うん。いいよ、めっちゃ楽しみ」
「はあ、はあ……彩桜莉さん……彩桜莉さん……っ!」
「あっ、あんっ、ああんっ! や、ああっ、あんっ!」
彩桜莉さんから許しを得た俺は、パンッパンッパンッパンッと腰をリズミカルにお尻に叩きつけていく。彼女はベッドのシーツを握りしめて、前傾姿勢をとりながら俺のチ×ポの動きを享受していた。
「あっあっあっ、気持ちい……あっあっ……」
「はあ、はあ……彩桜莉さん……彩桜莉さん……」
彩桜莉さんの膣内は、体が火照っているのも相まってとても熱くなっている。そんな中で激しくチ×ポを擦りつけていれば、ボルテージは一気に最高潮だ。
「あっ、ああっ……俺、もうだめだ……もうっ……」
「あんっあんっあんっ……いいよ、んっ……アタシも、イくからぁ……っ」
「はあ、はあ、はあっ、彩桜莉さん……!」
「颯斗、颯斗ぉ……っ、ああんっ!」
甘えるような声をあげながら、彩桜莉さんの体がビクビクと跳ねる。どうやらイッたようだ。
それを見た俺も、最後の最後まで腰を動かし続けながら、堪えきれない声を漏らす。
「はあ、はあ、はあ……俺も、イく、イくぅっ……!」
びゅるるるるるるるるっ!
びくびくと震えながら、白濁液を彩桜莉さんの中にぶちまける。背筋を快感が電流となって突き抜けるような感覚に、頭が一瞬真っ白になった。
「はあー……はあー……はあー……」
「はあ、はあ、はあ……颯斗……」
お互いに果てたあと、俺と彩桜莉さんは、どちらからともなく向き合い、目を合わせる。
そして俺たちは互いに顔を寄せ合い、キスをして、互いの体に腕を回し抱き寄せて……。
「「……暑っつい!」」
すぐに、離れた。
第二話 疾走れ、蹴れ!
「あー! やばい! めちゃくちゃやばいんですけど!」
「急いで急いで!」
ジージーというアブラゼミの鳴く声を聞きながら、俺と彩桜莉さんは市街地を走っていた。
時刻は間もなく午前九時を迎えようかという時間帯。今日も朝から気温が高く、走っているとぶわっと全身から汗が噴き出てくる。
では、なぜそんなにも暑い思いをしながら、俺と彩桜莉さんが走っているのかというと。
「もーっ! 今日は一時限目の講義がある日なのに、なんでふたり揃ってアラームかけ忘れちゃうかなあ!」
そんな、彩桜莉さんの悲痛に満ちた悲鳴に、すべてが集約されていた。
俺と彩桜莉さんは、昨晩、蒸し暑い思いをしながらも、体を寄せ合って貪るようにセックスをしていた。そこで体力を消費しすぎてしまったのか、ふたりともフィニッシュを迎えたあとは、ほとんど気絶するみたいに意識を失い、眠りについてしまったのである。そしてふとカーテンの向こうから届いた朝の日差しに目を覚ますと、出ないといけない一時限目の講義の時間が差し迫ってきてしまっていたというわけであった。
「ていうかマジで! 一時限目から必修の講義があるの、意味わかんなすぎなんですけど!」
「本当にそうだね!」
「あーんっ! 服は昨日着てきたやつのまんまだし、メイクは最低限だし、髪の毛整える暇もなかったし! 泣きそう!」
走りながらそんな悲鳴をあげる彩桜莉さん。どうやら彼女的には、今朝の出来には不満しかないらしい。
確かに服装は昨日うちに着てきたときと同じ、赤のノースリーブキャミソールとジーンズという組み合わせだ。いつも見るたびにファッションの変わるオシャレな彩桜莉さんにとっては、二日連続同じ服というのは痛恨の極みだろう。金色のふわふわとした髪もまた、整える時間がなく、手持ちのヘアクリップで強引にまとめているだけだ。
「お、俺は今日の彩桜莉さんも、かわいいと思うよ!」
「男子のそーいうの、今はいらないから! もーっ! アタシ、一限終わったらソッコーで一旦ウチ帰って、着替え直してくるから!」
「そ、そこまでして……!? いや、家は近いから、できるだろうけど……」
そんなふうに会話をしながら、俺と彩桜莉さんは並んで走る。大学からほど近い大通りで、コンビニやチェーンの牛丼屋の看板が左右に居並ぶのが見えた。
走りながら、ふと足元に違和感を覚えた俺は、ちらっと視線を下げる。
「あっ、やべ! 靴紐ほどけてる!」
「マジで!?」
お気に入りのスニーカーは、憐れにも靴紐がほどけて、びろ~んと情けなく伸びきってしまっていた。
このままでも走れなくはないだろうが、靴紐をびたびた振り回しながら走るのは、気分的に良いものではない。
「ごめん。俺、靴紐結び直してから行く。彩桜莉さんは、先行ってて」
「わかった! 教室で待ってんね!」
彩桜莉さんは減速することなく、そのままピューンと走っていく。綺麗なフォームで走る彼女の背中を見送った俺は、その場に立ち止まってしゃがみこんだ。靴紐をギュッとね! よし、これでOK。
顔を上げて立ち上がった俺は、勢いよく足を踏み出そうとして、
「うおおおっっと!?」
そのまま、前に向かってつんのめってしまう。
どうやらほどけていた靴紐は、片側だけではなく、両側ともだったらしい。それに気づかなかった俺は、片側だけの靴紐を直して、また走り出そうとしてしまった。しかも間の悪いことに、気づいてなかったもう片側のほどけた靴紐を踏んづけていたようだ。
そんな状態で走り出そうとすれば、靴の下に踏まれた靴紐がピンと張って、つまずいてしまう。
「っと、うわあっ!」
バランスを崩した俺は、一歩、二歩とあらぬ方向へとフラフラと進んでいってしまう。さらにはその勢いで、細い路地の入り口に置かれていた、大きなポリバケツを蹴っ飛ばしてしまった。思わぬ大きな音があたりに響いて、道ゆく人たちの注目が集まる。
「やっばあ……!」
しかも運の悪いことに、それは飲食店のゴミ箱だったらしい。蹴っ飛ばして倒してしまったせいで蓋が開き、中からゴミがこぼれ落ちてしまった。
「あーあ、ついてないなあ……」
トホホ……と思いながら、ポリバケツの倒れている細い路地の方へと目を向ける。
すると、ガラの悪い男がふたり、そこに立っているのに気がついた。
「ええっ……?」
ぎょっとして硬直する俺。
建物と建物の間にできた、わずかな空隙といった細い路地だった。アロハシャツを着た金髪の男と、派手な色合いのサマースカジャンを羽織った剃り込みを入れた男。どちらもヤンチャな見た目をしており、できればお近づきにはなりたくないタイプの男たちだった。そんな彼らは、俺に向かっていきなり声を張り上げてくる。
「おい! いきなりポリバケツ蹴っ飛ばしてくるとは、どういうつもりだよ!?」
「ええっ!?」
「俺たちに向かって喧嘩売ってんのかぁ!? アーン!?」
ふたりのガラの悪い男たちは、「オーン?」とか「ホァーン?」とかオラつきながらこっちを睨みつけてくる。どうやら彼らは、俺がわざとふたりに向かってポリバケツを蹴っ飛ばしたと勘違いしているらしい。
そんな! まさか! こんなおとなしい見た目の俺が、そんな過激なことをするわけがないでしょう!
「い、いや、あの……ち、ちが……」
「テメーコノ! フザけてんじゃねっぞ! オラッ!」
「イテまうぞオラッ!」
全然こっちの言い訳聞く気がないんですけど、この人たち!
「あ、あの、違うんです。あの、話を……」
「うっせえ! 調子乗ってんじゃねっぞ! コラッ!!」
「女の前だからってイキってんじゃねえぞ!? アオーン!?」
女の前って、どゆこと?
すっかりビビり倒している頭の隅っこの方で、疑問を覚えたのは一瞬のこと。
さっきまでオラついていたガラの悪いふたりが、一転してその勢いを失ってしまったのだ。
なぜだろう、と思ってすぐに気がついた。ヤンチャなふたりがいる場所は細い路地の奥まったところだったが、俺は大通りの表側に立っている。そのうえ、たった今ポリバケツを蹴り飛ばして大きな音を立ててしまったことで、通行人から注目を集めているのだった。
ガラの悪そうなふたりではあるが、衆目のある前で事を荒立てるような度胸はないらしい。おまけに、運のいいことにどこか遠くの方から、ウーウーというパトカーのサイレンが聞こえてきた。さすがに俺たちの喧嘩にこんなに早く警察が駆けつけてくれるわけがないので、おそらくはまったく関係ない別件で出動しているパトカーだろう。だが、警察官の存在を意識してしまったことは、ヤンチャなふたりの気勢を削ぐには十分だったらしい。
「……チッ。いくぞ、オイ」
「そうだな。クソッ」
ふたりは互いに目線を交わすと、くるりと踵を返して、路地の奥へと向かう。
しかし立ち去る間際、壁の方に向かって、「もう絡んでくんじゃねーぞ」と吐き捨てたのが気になった。
「……あっ」
と、ふたりが立ち去ったことで、ようやく気がついた。彼らのいた細い路地の中、壁際に追いやられるようにしてひとりの女の子が立っていたのである。さっき俺に向かって言い捨てられた「女の前だからって」は、この女の子のことを言っていたのだ。
どうやら彼らはこの人気のない細い路地に、あの女の子を連れ込んで……というタイミングで、俺が邪魔に入ってしまったのだろう。まったくそんなつもりはなかったのだけれど、かたちとしては、俺があのふたりを追い払って助けたような感じになってしまった。
だから俺は彼女のことを無視することができずに、若干の気まずさを覚えつつも声をかける。
「ええと……大丈夫、ですか?」
俺の声を聞いて、壁際に立って俯いていた彼女は、こちらを見やった。それから、薄い唇をゆっくりと開いたかと思うと。
「あああああありがとうございますうううううううう…………っ!」
そんなふうなことを口から漏らしながら、崩れ落ちるようにその場にへたり込んでしまったのだった。