ナツハメ 色白人妻が年下男たちに何度もイカされた話

著者: 石川檸檬

電子版配信日:2021/07/09

電子版定価:770円(税込)

「この手を離してっ、私は人妻なのよ」
102・62・98──抜群のスタイルの色白妻に、
ナンパ男たちの非道すぎる毒牙が迫る!
ぬるぬるオイルマッサージ、二穴同時調教、
五人の少年を相手にする筆おろし輪姦……
心とは裏腹に32歳の敏感な女体は蕩けていき……
(フランス書院文庫換算 198ページ)

●もくじ
プロローグ
第一章 オイルまみれの人妻水着ビーナス
第二章 中出しされ続け、イカされ続けた夏夜
第三章 少年たちとの筆おろしビーチ姦
エピローグ

登場人物

なぎさ(32歳)人妻

本編の一部を立読み

「それじゃいきますぜぇ……今日の締めは人妻絶頂ショーです!」
 渚の後ろでどっかりと腰を下ろしている鉄は、大粒の汗を浮かせた彼女の腋の下に、丸太みたいに逞しい両腕を通す。片手は細い腹部に巻き付き、もう片方の手はビキニの濃紺布が貼り付く股間に上から潜り込む。
 上部から入り込んだ無骨な手は、貼り付いていたビキニの布地を自身の形に盛り上がらせる。
 硬くて厚い肉で覆われた手のひらが、興奮した股間にピトリと貼り付く。ゲス男の体温と肉感が渚に伝わると同時に、粘液でぐちゃぐちゃの柔恥丘の淫らな熱さと魅惑的な触感が、下劣な男へと伝わっていく。
「はああ…………いやぁ…………ああ……でも……ンふぅぅ……」
 おぞましいという悪感情はもう湧かない。
 男たちにしつこく感じさせられたせいで、正常な判断力が麻痺している。なのに、肉の心地よさは明瞭だ。
 男が淫部に手を入れてすることなど決まっている。相手が夫でないとも分かっている。それでも、実行される瞬間へのふしだらな期待は止まらない。
「はああ…………あうっ…………い、いやあぁ……ンンッ!」
 快感で綻んでいた淫裂を割り開きながら、筋骨逞しい男の中指が入ってきた。
 他の指は適度な感覚で放射線状に開き、船底形の胴の底にへばりついている。
 まだ第一関節までしか入っていないというのに、まるで身体の中心に芯を入れられているかのような圧迫感が身体を貫く。苦痛はなく、切なさ混じりの甘ったるい官能を覚えさせる。
「へへ、いい感触だ。外見もよけりゃ、中身も抜群ってわけか」
 ぴったり閉じていた膣肉は、男らしい来訪者を歓迎するかのように熱烈に絡みついていく。膣内に溜まっていた愛蜜もネットリと纏わり付き、男の硬く長い指をコーティングしていた。
 無骨な男の指先も、繊細な感覚器官なのは変わりない。熱く火照った粘膜の泥濘に突っこんでいるだけで、指は蕩けるくらいに気持ちいい。
「こいつは邪魔ですね。てっさん、解きますよ」 
 横手から話しかけてきた向田に、鉄は指を浅く埋め込んだまま頷く。
 承諾を得た向田は、ビキニのサイドの紐を同時に解き、陰部に貼り付く布をシートに敷いた。
「ぇ……ぁ……ああ……なに、するのよぉ……ッ」
 裸にさせられた股間に押し寄せてきた昼間のビーチの名残の熱気が、悦楽で思考がままならなかった頭を正気付かせた。トロンとしていた瞼が、重量挙げでもしているかのように、ゆっくり上がる。
「だめぇ……ビキニを戻してよぉ……ンンッ!」
 掠れた声の嘆願を、鉄は第二間接まで一気に入れることで霧散させた。
 グチャッ、という愛蜜の飛散音に重ね、鉄が言葉を紡ぐ。
「これまで散々、恥ずかしいことをされたんだ。気取るんじゃねぇよ」
 低い声で突き放し、自分をぶん投げた人妻の秘部を凝視した。
 剥き出しになった無毛の股間は、全体的にふっくらしている。桃色の粘液でコーティングされた雪色の地肌には黒ずみが一片もなく、処女のようにきめ細かい。
「感触がよければ、見た目も最高ってか? マジでいいマ×コしてるぜ奥さん」
 左右に少し開いた、厚い大陰唇の内側には、小陰唇が顔を出しているのだが、こちらも綺麗なバラ色で、色素の沈殿は見られない。
 二種類の裸の花びらは、埋め込まれている指に魚のように食いついている。内側にめくられているのにお構いなしだ。
「こんなの……見ないでよぉ……!」
 鉄を始めとした下劣な男たちの熱視線で、結婚してからは夫にだけ見せてきた股間が、集中砲火されている。無骨な手のひらが貼り付いて、太い指を入れている様子が、全部見られてしまっていた。
「っ……いやっ…………くぅッ……!」
 ビキニを戻したいのは山々だが、両手は既に縛られている。引きちぎろうとしても、ビクともしない。
 せめて太腿を閉じようと思っても、足下を大の男に押さえつけられているせいで、M字開脚の体勢は少しも崩せなかった。
「男をぶん投げる勇ましい奥さんも、こうなっちゃ形無しだな。どうだい? 投げ飛ばした男に、マ×コを指マンされる気分は……最高だろ」
 腕っ節も気も強い女を追い込み、大事な場所を蹂躙するのは快感だ。
 こみ上げる笑みを隠しもせずに、指を上下に動かす。指が上がると愛液が掻き出され、沈み込んでも押し出される。膣ヒダを往復で擦られる甘みが、熱く火照る女体をさらに燃え上がらせた。
「新しいスケベ汁が出てきたぞ。この指を気に入ってくれて嬉しいぜ」
 腫れぼったい淫裂の周りはすぐに愛液でぐしょ濡れになり、甘酸っぱい牝汁臭が男たちの林の中にくゆる。
「はぁっ……こんな……惨めだわ……ああ」
 匂いは渚の鼻にも届いている。股間剥き出しで責められている事実を突きつけられて激しい羞恥を覚えるが、どうにもならない。涙が溢れてくるが、悔し涙か法悦の涙か、自分でも分からなかった。
「もうゆるしてっ……アア、アアアァ……んんぅぅぅ……」 
 現実を否定したくて、顔を何度も左右に振り、ポニーテールにした長い髪を水平に躍らせる。
 腕が後方に引っ張られ、平素以上に背筋が伸びているせいで、不必要に前に突き出る肉釣り鐘は、ピンク色の粘液の飛沫を飛ばしながら、左へ右へユサユサ揺れていた。ドーム状に盛り上がった乳輪からそそり立つ、尖りきった乳首が、虚空に粘液色の横線を引く。
 しかし、いくら拒絶しても現実は現実。全身ピンク色の粘液塗れであることも、乳房が丸出しであることも、下劣な男の指で膣を擦られていることも、もちろん、絶頂しそうなことも霧となって消えるわけではなかった。
「へへ、あんなに快感に耐えてた人妻が半べそかいて、デカパイ揺らしてるぜ」
「ローション風のオイルで濡れ濡れだから、とんでもなくエロい」
「VRのAV以上に迫力満点で堪らないぜ」
「こんなに面白いショーは初めてだ。最高の人妻をよく捕獲してくれた」
 男たちは大同小異に褒め称える。瞬きもせずに見入る彼らの海水パンツの股間には大きなテントができていた。この写真を撮って売ってくれよと、向田に注文している客も少なくない。
「はあっ、ああッ、こんな、見られているのに、ああ……い、イキそう……」
 男たちの性欲の視線が強くなればなるほど、射貫かれるカラダは淫らに燃える。
 体内に溜まった悦楽は膨張しきり、今にも爆発しそうだった。
「い、イキたい……我慢できない……でもぉ、ひ、人前ではぁっ……!」
 達してしまいたいという欲望は大きいのだが、人前で絶頂することへの抵抗感が邪魔をしている。
「奥さんはよく頑張った。もうラクになっていいんだぜ?」
 鉄は低く優しい声で囁く。
 男の低音ボイスを浴びせるのは、女体にとっては性的な愛撫と同じなのだ。
 諦めていいという言葉と共に吹き込めば、脆くなった心も揺さぶる。
「あんたの気持ちいいマン肉、すげぇ熱くなって、俺の指に物欲しそうに絡んでるぜ? これ以上我慢して、なんの得があるってんだよ」
 一旦言葉を切ってから、声音を変えた。
 色めき立つ男たちの鼓膜も揺らす低くドスの利いた声で宣告する。
「俺は、イクまで指マンをやめねぇ。あんたがしてるのは無駄な抵抗なんだよ」
 言葉の内容に緩急を付けて改めて心を揺さぶって、手のひらの向きを変えた。
 人差し指を中指の助勢に回し、親指を、左右に開いた淫唇の奥にあるクリトリスの天井に添える。
「んアアッ! だ、ダメっ……そんな風にされたらぁ!」
 束ねられた二本の指は夫のペニスのように太い。
 馴染み深い研磨感は背筋をゾクゾク震えさせた。カラダは芯から熱くなり、一段と敏感になる。
「ひいっ、あああッ……だめぇっ……ンンン、ほんとにゆるしてぇッ」
 太くて硬い親指は、何度も陰核を押してくる。軽く潰す所作は痛みをまったく感じさせない。他の男に乳首を責められた時に味わわされたのよりも一回り鮮烈な快感だけを享受させる。
 好意など欠片もなく、嫌悪感だけしか感じない下劣な男のやり方は、経験の豊富さを滲ませた巧みな愛撫だった。
「んああッ、クリトリスが、ンン、私のクリがぁッ……ンあああぁっ」
 悔しいのに、恥ずかしいのに、快感が止まらない。うなじが粟だち、鼻先に何度も火花が散る。 
 自分は今エクスタシーの階段を、ゲス男に無理矢理上らされているのだ。こんなこと、認められるわけがない。
 しかし、幾ら心で抵抗しようが、カラダを掌握されてしまっているのでは意味はなかった。
(ああぁ、本気だわ……この男、私をイかせる気満々よぉっ)
 臀裂には、鉄のテントの天井が嵌まり込んでいた。ペニスは焼いたように熱く、鋼のように硬い。男ならば、すぐにでも女の女壺に突き立てたいだろうに、そうしない。この巧みな指戯には、その脂ぎった鬱憤もこもっているのだろう。
(私、絶対にイかされる……!)
 勝てるはずがない。淫らな責めの前に、敗れないわけが一つもない。
 ここに至り、弱った心に鉄が植え付けた言葉が、邪悪な効果を発揮する。
(この男が言うように、頑張っても無駄なんだわ……ここまで耐えられたのは奇跡なのよ……)
 思った瞬間、身体がふわりと軽くなった。男たちの荒い息づかいが遠くにいって、代わりにキーンという耳鳴りが起こる。二本指で執拗に研磨されている膣の快感が鮮明になり、指の形と長さまで分かって頭に浮かぶ。
(その場所のことまで……やっぱり知っているのね……)
 二本の指が鉤状に曲がり始めて察する。深爪された指先は、膣穴から数センチ入ったお腹側にあるGスポットを、ヌルヌルと引っ掻いてきた。他よりザラついた感触のごく狭い範囲を、正確無比にピンポイントで、責めてくる。
 人によってなかったり、あっても微妙に位置が異なるその場所は、既に開発済みである。婚前の男性関係や夫との情事で磨き上げたのだ。
(あの人の指やペニスで開発してもらった場所なのに……最低の男のオモチャにされて……なのに、こんなにも感じてしまう……)
 下劣な男に一回引っ掻かれるだけでも、押さえられている足の指が丸くなり、背筋がグンと伸び上がる。
「あああッッ……はあンンン……そこは、ダメぇっ……ふああアアアっっ」
 身体の勝手な反応なので、意志で抑えることなどできない。性行為に百戦錬磨の男たちによるオイル塗りと鉄の巧みな責めのせいで、異様に快感に脆くなっていたこともあり、夫の前でもなったことのないレベルでよがってしまう。
 腕利きの女体探偵である背後の男に、陰核とGスポットと膣を同時に責められて悶えているのを、周囲のゲスどもに全身全霊で伝え続ける。
「アア、あああっ、ああはあぁ、ああぁあああああッッッ」 
 坂道を転げ落ちる風に、身体に巣くっていた快感の内圧が大きくなっていく。
 男たちの快楽責めで丸く磨かれてしまっていた反骨心が、崩壊し始めた。
 心臓がドキンドキンと早鐘を打ち、粘液塗布を免れていた顔面からドッと汗が噴き出す。はしたない牝臭とほの甘い体臭が合流し、男たちの視線を一層粘つかせた。
「「「「「イーケ、イーケ、イーケ、イーケ、イーケ」」」」」
 野卑な熱が籠もった男たちのコールが、夕方のビーチに轟く。
 誰も彼もが海水パンツをギチギチに突っ張らせている。
 すべての男たちが、人妻が夫以外の男によって絶頂するのを待ち詫びていた。

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