「第36回フランス書院文庫官能大賞」(2025年11月末日締切分)において、
編集部で厳正な審査をおこなった結果、下記の通り決定しました。
※ ペンネームが記載されていた場合は、ペンネームのイニシャルです
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■大賞
該当作品なし
■新人賞
『ヤニ吸う寿音さんのお口が疼く~仕事を辞めたら長身デカパイヤニカスイケメンお姉さんに拾われて甘々セフレ生活が始まってしまったお話』(Sさん)
■特別賞
該当作品なし
■eブックス賞
『ダウナー系爆乳母娘をバチバチに犯して退廃的な生活を送るだけの話』(Tさん)
『クールな美人妻は、見下していた無能部下のチンポに完敗する』(Kさん)
『学生時代クラスの男子全員を勘違いさせてたあの子と、同窓会で十年振りに再会した夜』(Y.Tさん)
■ノンフィクション部門
該当作品なし
■e-ノワール賞
該当作品なし
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●受賞作講評
■新人賞
『ヤニ吸う寿音さんのお口が疼く~仕事を辞めたら長身デカパイヤニカスイケメンお姉さんに拾われて甘々セフレ生活が始まってしまったお話』(Sさん)
「190センチの長身」「ヤニカス」という、従来の枠に収まらないダウナーで母性的なヒロイン像を確立し、選考委員に強烈なインパクトを与えた。
特筆すべきは、濡れ場におけるヤニ混じりの唾液や吐息といった、五感を刺激する圧倒的な描写力だ。匂いや体温まで伝える生々しさは群を抜いており、主人公が彼女の甘美な毒に救われていく過程も背徳的で心地よかった。
伝統的なお姉さんモノの壁を軽やかに飛び越えた、新時代の官能小説として高く評価し、本作を新人賞受賞作としたい。
■eブックス賞
『ダウナー系爆乳母娘をバチバチに犯して退廃的な生活を送るだけの話』 (Tさん)
黒マスクにピアス、制服の上からもうかがえる豊かな乳房──ダウナー系のクラスメイトの宇津保和(のどか)にいきなり誘われた俺。見た目に反して人懐っこい彼女に溺れた俺の前に、彼女の母・滝が登場し……という話。
「ピアス女子」という尖った属性とヒロインの可愛い素顔というギャップが秀逸だった。圧倒的な筆力と濃厚な濡れ場の描写で、読者を心酔させるエンタメへと昇華させている。
文句なしのeブックス賞受賞が決定した。本作が持つ魅力を高く評価し、異例のスピードでの即電子書籍化、リリースとなった。この衝撃をいち早く読者に届けたい。
『クールな美人妻は、見下していた無能部下のチンポに完敗する』(Kさん)
クールなバリキャリ既婚部長と無能部下が出張先でふたりきり。ホテルで豹変した部下に強引に襲われ、彼の巨根で快楽堕ちするという話。
人妻上司視点で描かれる、無理矢理に快感を刻み込まれてしまった牝の歓喜と絶望。その葛藤の果てに完堕ちする様が丹念に描写された小説だった。
無能な部下だけど、押し倒されると結局男の力には勝てず、なすがままに組み伏せられる。普段は仕事のできるエリート上司も、どうしようもなく「女」なのだということを巨根にわからせられる。この王道にして至高のツボを描ききる力をたしかに感じた。
寝取りシーンの加筆でさらに濃厚に仕上げ、読者の皆様にeブックスでの女上司モノの是非を問いたい。
『学生時代クラスの男子全員を勘違いさせてたあの子と、同窓会で十年振りに再会した夜』(Y.Tさん)
「あの頃、彼女は俺のことを好きだったのでは……」という全男子が抱える甘酸っぱくも痛い自意識を、十年越しの再会という舞台で見事に描ききった快作だった。
設定の妙もさることながら、読者の欲望を的確に射抜くテンポの良さが素晴らしかった。特筆すべきは、再会から結ばれるまでを一気に熱量へと転換させる、官能描写のキレだ。
誰もが夢想した「あの頃の答え合わせ」のその先を、瑞々しくも濃厚に描く筆力に、確かな実力を感じた。読後の充足感も極めて高く、eブックス賞の受賞、電子書籍化が決定した。
以下、惜しくも受賞を逃した作品の講評です。
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『隣の熟未亡人を好きになったら、彼女の美義妹が応援してくれて、手ほどきまでしてくれました』(M.Hさん)
隣の熟未亡人と、その義妹による誘惑がふんだんに盛り込まれた、濃密な作品に仕上がっている。濡れ場をきめ細かに表現する巧みな描写力は、目を瞠るものがあった。
全体的な完成度の高さは確かだが、一方で、官能小説の売りとなる禁忌感が薄く、「好き合う人同士のセックス」という印象が拭えなかった。エロい内容ではあっても、男と女が絡むことが自然になりすぎていて、どこまでいってもテイストが変わらないところが惜しまれる。
結局、この素材を加筆・改稿しても、根底部分はなかなか変わらない、そういった先の可能性も考慮して、受賞には至らなかった。
『優香先生は僕たちのおもちゃ』(Y.Yさん)
教職という聖域から、教え子の「飼い犬」へと堕ちていく女教師の葛藤と屈服が、女視点ならではの繊細な心理描写で表現されている。様々なシチュエーションで、知性とプライドを誇るヒロインが、肉体的な快楽と羞恥の狭間で自らを「奴隷」と認めていく過程には、創意工夫と凌辱小説を描く腕力を感じさせた。
女教師凌辱ものとしての、背徳的な魅力を引き出す内容だったが、如何せん分量不足。この後が楽しみなところでの幕引きは、残念であった。それでも、文庫本半分程度の分量で爪痕を残した、未完の大器が開花するところを見てみたいと思わせた。
『お姉さんギャルのソープ嬢と淫語たっぷりあまあま脱童貞セックス』(Tさん)
タイトルに偽りのない淫語のクオリティが圧倒的。たたみかけるような言葉選びは、フランス書院文庫において淫女を描かせればNo.1の桜庭春一郎先生を彷彿とさせるものがあった。一方で濃厚な濡れ場を客として見つめる、冷静な「僕」の視点もあるので、小説としてのバランスがとれていた。
惜しむらくは、物語が風俗店のプレイのみに終始してしまった点だ。ヒロインのプロの裏に見せる素顔や、しんみりとした静のシーンといったギャップが描かれれば、官能小説としての深みがさらに引き立っただろう。とはいえ、その卓越した言葉のセンスには大いに未来を感じた。
『日常の少女たち』(Rさん)
平凡な会社員の男が、満員電車のアクシデントから攻守が逆転し、少女に翻弄されるという構図が非常に新鮮。地に足の着いた丁寧な情景、容姿描写は好感度が高く、小悪魔的な少女がふと見せる動揺や本音のセリフ回しには、実在するような生々しい体温が宿っている。
紙書籍の特性上、「少女」というテーマは市場が多少、限られるため、選考のハードルは必然的に高くなる。本作には、その高い壁を突き破るだけの、もう一段階圧倒的なエロティシズムの爆発力が欲しかった気がする。だが、丁寧な筆致の中に潜むセンスは一級品であり、次回作へ大いに期待したい。
『女王蜂』(J.Aさん)
凌辱系作品が持つダークな熱量と、小刻みかつ詳細な濡れ場の描写力に高い素養がうかがえる。特に、女視点での心理描写が、嗜虐的な快楽をより際立たせており、切れ味鋭い男性像の仕立て方も秀逸だ。
ただ、設定や構成に凝りすぎた結果、官能小説としては濡れ場以外の比重が重くなり、サスペンス色が強まりすぎた点がもったいない。また、極端に短い章が混在する章構成の不均衡や、主語・文末の重複といった文章のメリハリ不足も悪目立ちしてしまい、没入感を削ぐ要因となった。
濡れ場の描写のセンスは確かなものがある。今後は、官能描写を主軸に置いた作品構成を意識して、執筆してもらいたい。
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「第37回フランス書院文庫官能大賞」の〆切は2026年5月末日です。
選外となった皆様もふるってご応募ください。
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