未亡人社長【牝堕ち会議】

著者: 設楽玲

本販売日:2023/07/21

電子版配信日:2023/08/04

本定価:1,067円(税込)

電子版定価:1,100円(税込)

ISBN:978-4-8296-4672-4

「社員を路頭に迷わせたくないなら尻穴をやらせろ」
会社を救う代償に肉便器にされる女社長・美織。
裏切った部下と乗っ取り相手に貫かれる二穴。
優秀な社員である娘・奈央も卑劣な罠で餌食に。
母娘を救おうとした資産家未亡人・和香も堕ち、
三人は「性接待課」で奴隷社員として働かされ……

目次

第一章 未亡人社長・強制肉体謝罪


第二章 肉人形への転職


第三章 牝犬調教される義娘専務


第四章 温泉旅館でのなま板交尾ショウ


第五章 未亡人資産家を襲う三穴地獄


第六章 恥辱の種付けオークション


第七章 三匹の性接待奴隷


第八章 哀しき肛交新婚生活

登場人物

みおり(34歳)社長

なお(27歳)

わか(38歳)未亡人

さゆき(36歳)弁護士

本編の一部を立読み

「大田原社長、このような席でする話ではないと思うのですが」
 不快さが言葉に滲み出て、畳についている喪服越しの膝が震える。袖から覗く白い手首に細い血管が浮かび、ビール瓶を持つ長い指へ力が入る。
 大田原はフンと笑って座椅子に体重を預け、美織を見下ろした。
「一周忌だからこそ、死んだ夫を安心させてやりたいだろう」
 五十五歳でも精悍な顔つきは、獰猛な肉食獣みたいだった。丸太のような体型で腹は出ているが筋肉もあり、貫禄だけでなくエネルギッシュさも感じさせる。
「それに美織さんは、社長より女として生きていく方が似合う」
 大田原が目を細める。しなやかな首筋とうなじは未亡人らしい色気に満ち、しっかり閉じた着物の襟には貞淑さが見える。やつれ気味の頬も男の情欲を誘う。
「……聞かなかったことにします」
 一軒家の自宅へ呼んだ住職や他の知人も座卓で食事を取っている。騒ぎを起こしたくない一心で呼吸を落ち着かせ、美織は立って台所へ向かおうとした。
「まあ、待て」
 手首を掴み、大田原は美織を座らせた。純和風の童顔な顔立ちが歪む。
 目を伏せれば儚げなのに顔を上げれば凜々しい。三十四歳でも二十代後半にしか見えないアンバランスな美貌に、大田原が広めの額を脂ぎらせた。
「肩肘張って社長の真似事をしても、上手くいかないのはわかったはずだ」
 美織は言い返せなかった。個人で雑貨等の輸入販売業務を始め、途中からは国内に自分の販売店を持ち、軌道に乗せた亡夫ほどの商才がないのは自覚済みだ。
 亡夫は美織に接客を任せ、ネットを使うよりも自分の足で海外へ買い付けに行くのを好んだ。前社長がそうだったので、社員も同様の手法で仕入れを担当した。しかし、そのせいで業績が個人の能力に依存するような形になってしまった。
 事業を拡大しようかと銀行と融資の話を進めていた最中に、夫が心筋梗塞で急死すると、話が広まってすぐに水面下で同業他社のスカウト合戦が始まった。能力の高い社員ほど合理的で、高額な報酬の提示を受けて何人も退職した。
 おかげで月島商事は、移籍した元社員が担当していた仕入れ先も失った。
 親族経営同然で役員だった義娘も国内での販売担当で、引き抜きで痛手を負った会社の業績は右肩下がりに変わった。その事実が余計に人を離れさせた。
「俺の会社は大手で船も持ってる。月島商事の国内の販売経路をより活用することができる。一部署としてそちらの面倒も見るし、いい話だと思うが」
「ありがたいお話かもしれませんが、やはり応じられません」
「強情の理由は、辻堂達也の存在か」
 エース社員の名前を出され、美織は顔を強張らせた。三十歳の彼は夫の死後、最も多くのクライアントを抱え、自社の売れ筋商品の仕入れを担っている。引き抜かれれば経営が厳しくなるのは確実で、動向には神経を尖らせていた。
 動揺を見透かして、大田原がにんまりする。上へ向けた美織の掌を中指で押し、手首へ滑って血管をなぞる。手つきのいやらしさに鳥肌が立った。
「やめてください、大田原社長」
 振り払おうと腕を開いた拍子に、別の手の中指で顎を持ち上げられた。笑うとやや大きめな唇が緊張で離れ、かすかな悲鳴混じりの吐息が零れる。
「夫と死別して一年、そろそろ人肌が恋しいだろう。慰めてやるぞ」
「いい加減にしてくださいッ」
「フフフ、妻がいやなら愛人でもいい」
 顎先をくすぐり、大田原は喪服で押さえつけられた豊乳を凝視する。蕁麻疹が出そうな怖気に冷や汗も流れ、取り乱しかけたところで横から声がかかった。
「いやがる母になにをしてるんですか」
 奈央が手の甲で、太い腕を払った。大田原がムッとして睨みつける。
 奈央は臆さずに、美織を守ろうと前へ立った。落ち着いたデザインの黒のワンピース姿で同色のストッキングをはく長い脚を肩幅ほどに開き、相手を見下ろす。
「父の会社は私が立て直します」
 奥二重で切れ長だが吊り上がってはいない目をひそめ、シャープな顎先で目立つやや厚めの唇で挑発気味に断言した。凜々しい姿が、美織には頼もしかった。
 一周忌法要ということで、普段はシースルーバングの黒髪のミドルヘアーを、美織と同じくアップにまとめている。大田原のギラついた目が鎖骨近くを捉えた。
「婚約者と一緒にか。だが証券会社勤務では、さほど力にならないのでは」
 大田原は挑発を返しつつ、奈央の全身を眺める。乳房の膨らみは母親に劣るが、ラテン系のエキゾチックな魅力の身体つきは、細めながら出るところは出ている。
「余計なお世話です」
「そうか。だがあんなもやしよりは、それこそ辻堂の方が頼りになりそうだぞ。男好きのする身体を使えば、振ったことも許してくれるかもしれん」
「なんてことを言うのッ」
 美織も奈央が昔、辻堂の告白を断ったのは知っていた。その後は傍目にも仕事仲間として普通に接していたのもあり、なかば忘れかけていた事実だった。
「悪い話ではないだろう。会社のために、それくらいの覚悟を見せてみろ」
 立ち上がった相手に肩を強く押され、奈央が尻もちをつく。膝丈のスカートが舞い、ストッキング越しのショーツをじろりと見て、大田原は女体を横へ寄せた。
 大股で歩き、美織の前でしゃがむ。肩を撫で、耳たぶを優しく摘まみ、親指で下唇を捲る。もてあそんだあとに下がった指が、唐突に豊乳を鷲掴みにした。
「揉みごたえのあるおっぱいだが、年のわりに硬いな。俺の女になれば、じっくり愛撫してヒイヒイ泣かせてやるぞ。フフフ、どうだ」
 いやだと叫んで引っ叩きたいのに、恐怖で声が出ない。身動きすらできずにいると、調子に乗った指が下腹部へ下りた。背筋がぞわッとした。
「やめてくださいッ」
 周囲の注目を集めるのも構わず、大田原を突き飛ばした。予想外の反撃だったのか、畳に後ろ手をついて目を丸くしている。その表情が怒りに染まった。
「美織さん、なにか誤解があるようだ。仲直りをしよう」
 しかしすぐ好々爺然とした笑みを浮かべ、美織の肩を抱いた。小声でなにごともなかったように酌をしろと言われても、とても従う気にはなれなかった。
「私に触らないでッ」
 撫でる手つきのいやらしさに冷静さを失い、無意識に手を動かしていた。
 パアンと乾いた音が響き、周囲が息を呑む。平手を食らった大田原の顔が般若のごとく歪み、手で押さえた頬もろとも紅潮する。美織はギクリとした。
 やりすぎたと謝罪する前に、大田原が立ち上がった。冷や汗が流れる迫力に顔を青ざめさせていると、義娘とは違う女性が真正面から男の歩みを止めた。
「セクハラをした方に責任があると思いますが」
 三十八歳の未亡人で、結婚後に知り合った親友だった。美織とさほど変わらない一メートル六十一の身長ながら、腕を組んで真っ直ぐに立つ姿は凜としている。
「和香さん……」
 思わず名前を呼ぶと、水瀬和香は振り返って安心させるように微笑んだ。
 ゴム一本のモテシニヨンの黒髪とワンピースの喪服で楚々とした雰囲気が漂うのに、バストは美織のFカップより大きく、腰回りは魅力的な肉づきをしていた。
 大田原も誤解だと言いつつ、和香の肢体に視線を這わせる。二重で穏やかな印象を与える目が鋭さを増し、薄めだがほどよい大きさの唇の端を不快げに歪めた。
「大田原社長はまだ懲りてないみたいですね」
 前社長が起こした月島商事と違い、大田原の貿易会社は代々続く老舗だ。普通なら対立はできないが、死別した夫が地元の名家だったこの未亡人は違う。
 大田原も不利を察したのか、以降は美織に構おうとはしなかった。

 半年後、美織は大田原商事の応接室の床で、社長を相手に土下座をしていた。
 一周忌の翌日、銀行が月島商事の業績悪化を理由に決まっていた融資の撤回を言いだし、食い下がると大田原商事との業務提携を担当者に提案された。
 紆余曲折の末、資金を大田原側が持ち、月島側が仕入れと販売を行うという内容に決まった。奈央は取引先を奪うつもりだと憤慨したが、拒否できなかった。
 先方の思惑はどうあれ、豊富な資金を使えるようになった、エース社員の辻堂は海外で新たな仕入れ先を開拓し、短期間で両社に多額の利益をもたらした。
 だが春に行われた一周忌の記憶も薄くなりかけた夏の終わりに問題が発生する。
 辻堂が海外の新興家電メーカーから自信満々で仕入れた高額の食洗機とエアコンなどが粗悪品で、販売客への補償を優先した結果、取引先に夜逃げをされる。
 合計して億単位の損失を補填したのは、提携先の大田原商事だった。そのこともあって、美織は迷惑をかけた謝罪をしようと連絡後に一人でやってきた。
 最初は向かい合って座る中年社長へ普通に謝罪していたが、決められた資金以上の損失分は月島側に背負わせると言われ、プライドを捨てた土下座を行った。
「それだけはどうか……」
 頭の近くで男の靴先を感じながら、目を閉じたままで何度も何度も許しを請う。
 業務提携を解消され、銀行の融資も引き上げられれば、待っているのは倒産だ。苦境でも残ってくれた社員の生活を、なんとしても守りたかった。
「こうなるのがわかってたから、親切心で買収してやろうと言ったのに、身のほど知らずにも断わった愚か者はどこの誰だったろうな、フフフ」
 大田原が隣でしゃがみ、背中を撫でた。気色悪くとも払いのけられず、美織は引き結んだ唇を吸って嗚咽を堪える。丸まって肉厚な双臀に視線が刺さった。
「私が……思い上がっておりました……」
「フフフ、私というのは誰のことだ」
「うう……月島美織が、間違っていたのを、全面的に認めます」
 我慢できなくなった涙を床に落とし、首を縮めて額を床へ擦りつける。頭部が大田原の靴先にぶつかり、顔を上げると至近距離で見つめられた。
「いやッ」
 咄嗟に顔を背ければ、片手で顎を掴まれた。親指と中指が頬を圧迫し、伸びた唇を人差し指が撫でる。捲って内側へ入り、付着した唾液を前歯に塗りたくった。
「フフフ、美人の顔を玩具にするのはことのほか楽しいものだな」
「やめて、ください」
 逃げるより先に肩を抱かれ、ナメクジみたいな唇がこめかみに吸いつく。この世の終わりみたいな悲鳴を放ち、押し返そうとして、損失の件を囁かれる。
「会社を守りたいなら、おとなしく俺の下半身とも提携するんだよ」
 肩から前に垂らしていたナチュラルな黒髪ロングヘアーの感触を頬で確かめ、臭いを嗅いで恍惚の笑みを浮かべる。大田原という男の異常性に寒気がした。
「こんなこと、いけません……」
 逞しい肩を押す力も弱々しく、手首を掴まれて細い指を指輪ごと舐められる。
 ニヤリとした大田原が、ぬめりを帯びた結婚指輪をするすると抜いた。
「いつまでも死んだ夫に操を立てていても、欲求不満は解消せんぞ」
「よしてください、いまなら冗談で済ませます」
 気力を振り絞って睨むが、目を合わせた矢先に唇を奪われた。舌の侵入を防ぐのがやっとで、引き剥がせないまま唾液を注がれ、吐き出せずに喉を動かす。
 粘つく塊が食道を通り、胃袋へ落ちていくのが熱感でわかる。男の体重がかかって、長袖のグレーのボウタイリボンブラウスに包まれた背中がしなった。
「俺は本気なんだ。冗談にされては困る」
 腰に太い腕が回り、淡いベージュのマーメイドフリルスカートをパンパンに張らせている巨尻を揉む。中指が肛門へ届きかけ、美織は身体を捩った。
「社長、悪戯をなさらないで」
 やっと唇を解けば、大田原が頬へ吸いつく。唾液にまみれていく感触に短い悲鳴を漏らして暴れると、臭い息を吐く唇が耳元へ近づいた。
「お前はなんのためにここへきた。俺を不機嫌にさせていいのか」
「それは……でも、こんなの……」
 尻肉を揉む力が増し、痛みと恐怖で背筋が伸びる。衣服ごと弾んだ上半身の膨らみを眺め、満足げに目元へしわを作った男が、胸板で豊乳を圧迫する。
「いやあ」
「一年以上もご無沙汰で、立派な尻も硬くなってるぞ。身を預けてみろ、とことん蕩けさせてやる。それにしても、フフフ、いい肉づきをしてる」
 手痕がついていそうにジンジンする臀部をスカート越しに撫でて、痛みが和らいだ頃にまた強めに挟む。片尻を引っ張られ、ショーツ内で奥の蕾が開いていく。
「やめてと言いましたッ」
 我慢できずに肘も使って押し返し、力技で脱出する際に額へ頭突きするみたいな格好になった。大田原が手で押さえて呻き、尻を床へ落とした。
「損失を出すだけでなく、傷害事件も起こすか。月島商事は終わりだな」
「最初に不愉快な真似をしたのはそちらです」
 乱れたスカートを直し、チラ見えしていた薄手の黒タイツを隠す。腕と背中を向ける体勢で乳房を隠し、別の手を床についてボリュームのある臀部を浮かせる。
 悪漢から目を離さないようにしつつ、黒のウッドヒールパンプスをはいた踵をそろそろと後ろへ引く。緊張で息が乱れ、口呼吸に変わっていた。
「では同時に訴えてみるか。地元の人間はどちらの言葉を信じるだろうな」
 人格がどうであれ、地元に根を張っている大田原商事の影響力は絶大だ。確かな証拠がなければ水掛け論で終わり、美織と会社の評判だけが下がる。
「フフフ、反射的とはいえ、手を出した時点で詰んでるんだよ、美織」
「あなたに、呼び捨てにされるいわれはありません」
「ただならぬ仲になるんだ、そうきらうな」
 両手を広げた巨体がにじり寄る。ドアへ駆け出したくとも、会社や義娘の未来はどうなってもいいのかと脅される。脚が鉛みたいに重かった。
「こないで……犯罪者になるつもりですか」
「フフフ、なあ、わかってるんだろう。月島商事に打てる手はない。お友達の未亡人に頼っても、あの額はとても無理だ。俺に身体を売るしかないんだよ」
 業務提携は銀行の提案だ。解消したあとに融資を申し込んでも断わられるに決まっているし、多額の損失を出した会社に救いの手があるとも思えない。
「死んだ夫は、もっと経験を積ませたあとで愛娘とその婚約者に会社を譲るつもりだったらしいな。だが、美織の決断次第では会社自体がなくなるわけだ」
「女を脅して……卑怯よ」
 どうしようもなく脚が震え、後退りする際にソファとぶつかってよろけた。
「いやなら突っぱねればいい。まさかなんの代償もなしに、そちらが原因で出した損失を丸被りさせるつもりだったのか。それは都合がよすぎるだろう」
「提携では、大田原商事が資金面を担当するという話でした」
 ソファの背もたれに左腕を乗せ、体重を支える。すぐにでも逃げたいが、損失を押しつけたと吹聴されれば、やはり自社の立場が悪化してしまう。
「だから投資用の資金の返済は求めん。それ以上に出した損失分を半分は受け持てと言ってる。フフ、社運を賭けた一大取引なんぞをするからこうなるんだ」
 実際は大田原が配下の者を使って、月島商事の社員を煽ったのだ。渋る美織や奈央を説得し、成功続きのエース社員を信頼して突っ走った結果が現在だった。
「ああ……」
 力の入らない膝が折れ曲がり、美織はうなだれた。弱った女が醸し出す憐れさに、大田原が目を血走らせて距離を詰める。股間部が突起していた。
「ひッ……バカな真似はやめて」
「そのためには月島商事単独で多額の負債を抱えないとな」
「そんな……」
 肩を引き寄せられても抗えず、男の胸板へ頬を寄せながら背中をさすられて嗚咽を漏らす。会社や家を売っても返済しきれないのは計算済みだった。
「素直に身を任せれば悪いようにはしない」
 ゴツゴツした手が豊乳をすくう。相手を見上げれば額を重ねられ、唾液まみれの舌が鼻頭を舐めた。喉が引き攣り、声にならない叫びを放つ。
「お前の肉体で破滅が回避できるんだ。社長なら決断するべきじゃないか」
 腕を持って女体を立たせると、大田原は美織の両手をソファの背もたれへつき直させた。背中を押す手に負けて上体を傾けたせいでヒップが突き出た。
「やっぱり無理です……どうか、お許しを……」
「社員を路頭に迷わせるのか。よくない終わりを迎えるかもな」
「そんな……ああ……」
 最悪の結末を想像させられ、睫毛が、唇が、指が、肩が、脚が震える。
 背中へ圧しかかった巨体が、細腕を両手で挟むように双乳を揉んだ。
「Fカップはあるな。たまらない揉み心地だぞ、美織」
 呼び捨てにされて屈辱を張りつけた横顔を、大田原が舐める。
 楚々としながら意志の強さを感じさせた瞳の輝きはいつになく弱々しく、美織を初めて見た瞬間から身体を狙い続けてきた男が何度も胴震いする。
 ブラウスを脱がせる手間も惜しくなったのか、乱暴に上衣を捲った。
 インナーの白色キャミソール越しに力任せの愛撫を繰り返し、襟に指を潜らせてネイビーでノスタルジックなデザインのブラジャーをずり上げる。
「いやッ」
 美織は両腕を交差させて巨乳を守り、上半身をソファへ押しつけた。
「会社と社員の末路より、自分の身が大事か」
「そんな言い方……」
 頬に流れた黒髪を寄せ、薄く化粧を施された頬に、大田原が顔を寄せる。
 スカートを盛り上げる豊臀に硬い異物が触れるが、ソファと挟まれて抜け出せない。スラックスを通しても脈打つのがわかる屹立が割れ目に埋まった。
「ひッ」
「フフフ、ついつい突き刺してやりたくなる」
 角度を巧みに変え、狙い通りに禁断の蕾を押してくる。美織は生きた心地がせずに小さく頭を振った。キャミソールも捲られ、乳頭を直接揉み潰された。
「あッ、許して」
 苦痛目的ではないにしても、愛撫というには強めの圧迫に身をくねらせる。
 大田原は摘まんだまま揉みほぐして、巨尻を逸物で擦り続ける。
「あの男が再婚すると、会合にお前を連れてきた時を思い出す。下卑た視線を向けられても凜と見下したあの芯の強い女が、いやがりながらもこのざまだ」
 辛抱たまらないとスカートを乱暴に捲り、ウエストゴムで固定してタイツを脱がせにかかる。肉食獣じみた息遣いが首筋に触れ、美織はソファに爪を立てた。
「そんなお前を抱きたかった。フフフ、ついに念願が叶う」
 粘つく視線は感じていたが、狙われていたとも知ってゾッとする。我慢できずに振り払おうとするが、ショーツごと薄い黒タイツを引きずり下ろされた。
 素足で浴びた外気に慄き、ソファへ乗り上がるようにして逃げる。
「いやッ、いやッ、いやあ」
 膝裏で下着類が止まり、太い腕が下腹を抱く。引っ張る力に逆らえず、背中が贅肉のついた胸にぶつかる。高温の肉竿が秘唇を裏返すように擦った。
 思わず股を閉じると、豊かな太腿がギュウと押し潰した。伝わる熱と逞しさに状況を理解し、慌てて腰を前へ出す際に秘裂と内腿で擦ってしまう。
「フフフ、待ちきれないのか」
「違います、離れてくださいッ」
 肩に手を置いた男が腰を落とす。離れてホッとしようにも、切っ先が上を向くのが見えた。上からかかる力で膝が曲がり、肉の扉を叩かれる。
「しないでッ、いやですッ」
 会社のためと理解できても納得はできない。腕を振り、逃げ道を作るためにソファへ膝を放ち、迫る異物の気配に腰を捻って対抗する。
「活きがいい女ほど調理しがいがある」
 ペニスに気を取られている隙に、大田原が乳頭を力任せに摘まんだ。両腕がビクッと上がり、男の腕を掴もうとすると女豆を狙われた。
 圧迫されるのを想像して美貌を歪めていると、予想に反して軽く爪で引っ掻いてきた。下側を中心にカリカリ責め、腰が浮くのを待って指で弾く。
「あ、あうッ……いやあ」
 女の急所を嬲られ、声を我慢できない。美織の反応に気をよくしたのか、優しく指で挟んでゆっくり扱き始めた。皮が剥け、生身への刺激に頭を振る。
「女盛りで禁欲してたからか、なかなかの感度じゃないか」
 引っ張っては振る甚振りに、腰が抜けそうにガクガクする。水浴びをしたみたいに全身で汗をかき、ゼイゼイと息を吐く。それでも指は離れなかった。
 もがくほど快楽に変わって、腰の奥が強制的にじんわり痺れる。
「もう離して……」
 言い終わる前に、男はニヤリとして陰核を尖らせた指を離した。
「ひいーッ」
 持ち上がった下腹が壊れる寸前みたいに暴れ、尿道口が開きかける。胃袋の引き締まりを自覚し、次の声を出せずに顎へ唾液を滴らせ、視線を宙に漂わせた。
 腰の強張りが解ける頃には余計に足腰が弱っていて、大田原へ甘えるみたいに背中を預けていた。だらしのない開脚も直せず、忙しなくまばたきをする。
「フフフ、ここへ座るといい」
 先に大田原が床へ尻をつけた。抱えられた腹部ごと女体を引っ張られる。
 倒れそうなのを後ろ手と両足で支え、落下が弱まる。剥き出しの太腿が硬い異物で歪み、あッと思った時には亀頭が秘穴をこじ開けていた。
「じっくり観察してからと思ったが、俺の方が待ちきれなかったわ」
「ひッ、抜いて……」
 押し返されても徐々に侵入を深め、王冠部を沈めて下品な雄叫びを上げる。耳を塞げば、代わりに結合を深められる音が頭の奥へ響くような気がした。
「フフフ、もう少しだ。いよいよ月島美織を串刺しにできるぞ」

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