女性がなりたい職業第1位が性奴隷の異世界で、
クラスで一番可愛い女子の朝山蜜柑とラブラブ登校中の俺。
でも今日は、学園一のお嬢様な女の子・真島由利とエッチする日だから、
朝も昼休みも放課後デートで、可愛い由利ちゃんの身体を堪能します。
内気な由利ちゃんが積極的に俺を求めてくる姿に興奮していたところ、
お姉さんの美玲さんも突如参戦し、想定外の姉妹3P開幕!?
投稿サイトナンバー1ノベルの美姉妹本気エッチ編! 全編書き下ろし!
一話 朝からドタバタしつつ
二話 朝からしっぽり抜かれる
三話 盗み見たもの
四話 お昼休みの喧騒
五話 由利ちゃんと隠れてエッチ
六話 ご主人様と放課後デート
七話 由利ちゃんをコーディネート
八話 小休止をカフェで
九話 食事は賑やかに姦しく
十話 欲求不満な後輩ウサギとそのお姉さん
十一話 美玲さんの気持ち
十二話 美人姉妹と本気エッチ
本編の一部を立読み
一話 朝からドタバタしつつ
火曜日の朝。
多くの人が出勤とか、登校とか、諸々の理由を持って、そそくさと駅へと向かっている。
そんな中で俺と彼女は手を繋いでトコトコと進んでいく。
傍らにいるのはクラスメイトの朝山蜜柑。
彼女と俺は昨日学校を早退して、俺の家でいっぱいエッチをした関係だ。
その中で彼女との関係性も以前とは変わっている。
学校に向かうという目的のために進んでいるのだが、それはそれとして、仲の良い男女がするように指を絡めるようにして手を繋いでいる状況。
「ねぇ、圭」
「どうかした蜜柑?」
「みんなから見られてるね」
「そうだな」
どこか恥ずかしそうだけど、誇らしげに蜜柑が繋いだ手を持ち上げて、マジマジとそこに視線を向ける。
そうだなという言葉とともに周りに視線を向ける。
途端に周りが視線を逸らしている。
いや、今更そんな風に視線を逸らしても遅いとは思うが、それでも周囲の誰もが俺たちをチラチラとうかがっているのは変わらない。
居心地の悪さというか、気恥ずかしさのようなものを感じるのだが、それを態度にすることもできない。
ほとんどの人が見ているのは手を繋いでいる部分だったと思う。
恋人繋ぎというのだと思うが、簡単には離せないように絡め合った指で俺としても手を離せない。
「……ふふふん♡」
俺としては蜜柑と一緒に家を出て、学校に向かうということになって、じゃあ、手でも繋ごうというくらいの気持ちで彼女の手を取って握ったのだが、そうするうちに蜜柑の指がスルリスルリと動いて、こういう感じになってしまった。
家から出て歩き出した時は蜜柑の歩き方がぎこちなかったように感じられたので、助けるために伸ばした手だったが、今では俺が彼女に引っ張られている状況だ。
大丈夫なのかと問いかけたいのだが、なんというか機嫌が凄く良い蜜柑にそういうことを聞くのが野暮なように感じられて、口を開く気にならない。
ただ、注目されている状況なのは少しだけ恥ずかしいので、時々、力を入れて抜けないかなと抵抗はしてみるのだが、許されることはない。
そうして、抵抗するたびに、
「こういうの、嫌?」
悲しい顔を向けられると気恥ずかしさだけの理由で離そうとしている自分が悪い気がして、それ以上のことができなくなる。
まぁ、この状況も自分としては悪くない。
恥ずかしくて、注目されていることに気疲れは感じるものの好きな女の子と手を繋いで、ラブラブなというか、互いの愛情を感じれるこの状況に満足している部分もある。
「……学校、休みでも良かったんじゃないかな?」
「蜜柑」
「いや、だってさ。大事じゃないかな。休息」
駅に向かう人の流れに逆らうでも、遅れるでもなく歩きつつ、そっと蜜柑が溜め息混じりにそう言った。
「エッチしたいだけだよね?」
「そうだけどね……」
一応、周りに聞かれないようにという配慮をしつつの蜜柑の発言だが、それでもドキリとするのは仕方ないことだ。
蜜柑は可愛い。
クラスメイトの中では一番可愛いのが蜜柑だ。
そして、そんな可愛い彼女と俺の関係が変わったのは先週のことだ。
お金を渡して、エッチをした。
これだけ聞くととんでもない話のようだが、この世界では男が女を金で買うのは普通のことだ。
「……あっ♡」
蜜柑が羨ましそうな声を上げたので、何事かと彼女の視線の先を見ると中年の男性が道すがらの女性にお金を渡している光景だった。
その状況が意味することはあの男性と女性はこの後、エッチをするということだ。
「うん」
「圭?」
俺はその光景を見て、まぁ、そうだよなぁという気分で頷いてしまった。
隣に可愛らしい彼女がいるというのに、鼻の下を伸ばしている自覚はあるのだが、それでも、性欲が普通にある俺にとってみればあの男性が「あの子とエッチするんだ」と決め打ちしたのに納得してしまう。
まぁ、蜜柑と同レベルの容姿と体型を持っている女性は服も何も着ていなかった。
全裸で立っていたわけだ。
いや、公然わいせつで警察に捕まるとか考えてしまうが、この世界ではその程度の格好で捕まることはない。
この世界の日本では売春行為は合法だ。
むしろ、推奨されている。
そういう意味で周りを確認すれば、全裸の女性だけではなく、コスプレしている女性もいれば、ラグジュアリーだけを着ている女性もいる。
平日の朝なので、人数は多くはない。
自分が知っている日本だったなら、警察が取り締まらないのであれば、男性に襲われるだろうとハラハラするのだろうが、目の前ではそんな野蛮な光景は起きていない。
これがこの世界の普通なのだ。
男性が女性に興味がない。
性欲はあるから、さすがに裸で立っていたりすれば、ムラっと来て、声をかけることもある。
女性はそんな男のアクションを待っているだけ。
それがこの世界の日常なのだ。
「……圭」
不機嫌そうに蜜柑が俺の手を強めに引いて歩みを速める。
本気で怒っているというわけではない。
そんな雰囲気ではないが、蜜柑としても俺がすぐに女性に興味を持つことは理解してしまっているので、面白くないらしい。
そうやって蜜柑に引っ張られるままに駅までやってきた。
「……はぁ……はぁ」
駆けださないが、俺を引っ張るためにかなり早歩きだった蜜柑は肩で息をしている。
「切符、買ってくるね」
「あっ、うん……」
俺の言葉で名残惜しそうに蜜柑が手を離してくれる。
そのまま券売機に向かい、切符を買って、改札を抜ける。
「混んでる……」
「いつもこれくらいだね」
改札を抜け、ホームにやってきて蜜柑が呟いた言葉に苦笑してしまう。
蜜柑は徒歩で登校していたので、通勤電車の混み具合を知らないらしい。
(フォローしないと……)
俺の都合で蜜柑は電車に乗るわけで、それなら俺が頑張らないといけないと思う。
そんな風に俺は覚悟を決め、定刻通りやってきた電車に乗る。
不慣れな蜜柑を誘導してドア付近に陣取る。
さすがに蜜柑をわざわざつぶそうとする人間はいない。
蜜柑をドアに寄りかからせて、俺はその前に立った。
「……っ、うん」
ドア、蜜柑、俺の順番で並び、俺は後ろからの圧力で蜜柑を押しつぶさないようにと、ドアに手を伸ばし、つっかえ棒にした。
そしたら、蜜柑がビクンと身体を竦めた。
何事かと思うが、そんなことに気取られて、せっかく伸ばした腕の突っ張りよりも強い後ろからの圧力で俺は蜜柑に寄ってしまった。
「おぉっと」
「うんぁ……」
押し返すように腕に力を込めてはみたが、ギリギリ蜜柑を押しつぶさない程度の空間しか確保できなかった。
つぶさない程度なので、蜜柑との距離は近い。
「……これ、凄いね」
駅を発車する電車特有の慣性。
全員がふわりと身体を傾がせて、次につんのめる。
それでどうにか俺と蜜柑の場所を確保できたのだが、蜜柑が小声でそう言ってきた。
「今日は一段と酷い」
「……ふーん。酷い日はこういう感じになっちゃうんだ」
そう言いつつ、蜜柑が俺に寄りかかってくる。
「あの、ね」
「隙間あるから、もうちょっとこっちに寄りかかってよ」
蜜柑を押しつぶさないようにという配慮をしているので、蜜柑との間には幾分かの余裕がある。
そこを利用すればまぁ、多少は窮屈さが解消されるとは思うのだが、それをすると蜜柑と密着してしまう形になる。
同級生の柔らかい身体との密着。
いや、異性と密着するとなれば、自然と反応してしまう未来が見える。
そのうえで、勃起したら興奮したというのが丸わかりになる。
車内で勃起するやべぇ奴。
そんなことになるわけにはいかないのと、俺としては蜜柑が自分の性奴隷であるということが一番辛い。
正直、別にそういうことをしても良いという話ではないのだが、勃起して、セックスしたいと思ったら、お金とかそういう話をすっ飛ばしてエッチなことができる相手として、口約束の段階ではあるが蜜柑がいる。
なにが言いたいのかというと俺としては勃起したら蜜柑としたくなってしまうということだ。
朝から蜜柑の痴態を見ていて、ムラムラとしているので、ここであと一押しがあったら我慢できなくなる。
「……むぅ。嫌なの?」
「嫌というか、余裕を埋めるともっと酷くなると思うけど」
「それだけじゃないよね」
一応、人がひしめき合うこの車内で隙間を作ったらすぐに埋められてしまい、今度こそ余裕を失うと思うからこそ、蜜柑と自分の間に余裕を作っているのだと説明する。
「なるほど」
蜜柑がそう言って納得してくれたように見えた。
「でも、ね。私はもっと圭とくっつきたいんだよ♡」
納得しつつも、どこか意を決したように蜜柑がそう言ってきた。
その表情と声音にドキリとさせられた。
「いや、ちょっと」
スルリと蜜柑の方から隙間を埋めてくる。
具体的に言うと彼女はこっちに一歩踏み込んできた。
壁に背中を預けてくれていたのに、そうでなく、俺に寄りかかってきたのだ。
寄りかかってくるだけじゃない。
身体を摺りつけるように抱き着いてきたという感じだった。
真正面で向き合っていて、それで距離を縮めてきたのだ。
どうなるのかというと分かりきっているが、蜜柑のたわわなおっぱいが俺の胸元でたわむ。
制服を着ていても、蜜柑は昨日と同じほとんど紐だけのエッチな下着を着ているわけで、そうするとたわんだおっぱいの感触が生々しい。
「圭とくっつくの好きだよ♡」
車内の他の誰かに聞こえないように配慮しつつ会話をしているのだが、だからこそ、蜜柑のその甘ったるい言葉に神経が削られていく。
「……私は圭とエッチがしたいよ♡」
俺が二の句を継げない中で、蜜柑だけがこっちに睦言を囁いてくる。
ムクムクとくっついている可愛い想い人を彼女の望むままにエッチで黙らせたくなる。
ただ、その思いとともに学生として学校をサボって、エッチするのは大変マズイだろうという気がある。
そんな風に葛藤していると電車が緩やかに減速していく。
「あれ?」
「降りるよ」
電車に乗っている時間は短い。
蜜柑としてはもう少し時間があると思っていたのかもしれないが、残念だけど、車内でイチャイチャするのは終わりである。
「むぅ」
「なにが不満なの」
面白くなさそうに蜜柑が唇を尖らせる。
俺は逆に蜜柑に聞いてみた。
「圭とエッチだけしていたい」
不満げにそう言った蜜柑が可愛すぎて、喉を鳴らしてしまう。
いや、本当に可愛い。
なんというか明け透けというか、今までにあった壁というかそういうのがなくなった感じというか、とりあえず、蜜柑は本気で俺とエッチだけがしたいらしい。
まぁ、エッチしてる時はそれ以外のこととかあまり考えずにいれる。
相手のことか、快感だけを貪っていられるから楽と言えば楽だし、楽しい。
「学校、行くのやだな」
駅に着き、俺とともにホームに降りた蜜柑がまた手を繋ぎながら、不満を口にした。
「嫌なの?」
「家でずっと圭とイチャイチャしてたかった」
まぁ、それも大変魅力的ではあるが、それは自堕落が過ぎる。
エッチして、ごはん食べて、エッチして、お風呂に入って、エッチして、寝る。
そんな爛れた生活をしてもいい関係ではある。
そう考えるととても魅力的すぎる。
相手がクラスで一番可愛いと思っている相手で、俺のことを好きだと言ってくれているということもあって、その想像は昨日のエッチを思い出させたうえで、もっと魅惑的に思えた。
「……俺もしたいけど」
「……圭もしたいんだ♡」
「否定はしないというか、できないなぁ」
俺は興奮したら普通にエッチがしたいと思う人間だ。
それがこの世界の男性としては異常なのは心得ているが、そんなこと、蜜柑は百も承知しているわけで、ここで良い子のふりをしても蜜柑からは白い目で見られてしまうだろう。
ニマニマと蜜柑が「そうだよね、圭ってエッチなこと好きだもんねぇ♡」という意味が込められた熱い視線を向けてきている。
それを受け止めつつも、じゃあ、休んでも良いのかという話になると俺はそれも違うと思う。
いくら刹那的な快楽が素晴らしいものだとしても、人生にはメリハリというものが必要だ。
この場合は、学校に行って授業を真面目に受けることと授業を受けつつエッチなことをすることだと思う。
いや、放課後に羽目を外して、思うままにエッチなことをすれば良いと思うのだが、それまで我慢するのが面倒くさいので、今日もお昼休みには蜜柑とエッチをするのだろうなと思う。
変なところで意志が弱いのだが、それも男なのだから仕方ないことだと思う。
手を出して良い相手がいるのに、我慢するのは難しいのだ。
「なら、軽くトイレでしてかない?」
「蜜柑?」
「いや、だって、今日は私じゃなくて真島さんとエッチする日でしょ?」
「うん?」
蜜柑が俺の言葉を受けて、意を決したようにそう言ってきた。
それなのだが、俺はどういうことかと首を傾げてしまう。
「まさか、嘘だったの? 昨日のお昼に明日は真島さんの番だって、言ってたよね?」
「言ったけど?」
「じゃあ、今日は私の相手は無しになるんじゃないのかな、普通」
そう言われるとそうかもしれない。
「そうは言いつつ、休みたいって言ってるのは蜜柑だけど……」
「本気半分、冗談半分だよ。さすがにずる休みして、圭とエッチなことをするのは心揺れるけども、それをしたら周りから何を言われるか。実際、昨日の早退も怒られそう……」
陰鬱そうな表情を浮かべる蜜柑。
怒られるというのは彼女の母親である杏美さんにだと思う。
ただ、杏美さんが本気で蜜柑を怒るのかというとそこも疑問が残る。
怒るべき杏美さんも俺を誘惑するようにして関係を持っているのだから、俺と早退したことをとやかく言う立場ではないと思う。
「まぁ、じゃあ、蜜柑としては、エッチはする気はないと?」
「いや、したいけどね。でも、学校ではしない方が良いよねとは思うわけで……」
なるほど。
つまり蜜柑としては、学校に着く前にエッチなことができれば、真島さんの顔を汚さずに自分の欲望を宥めることができるという感じの話らしい。
「別にそれはどうでも良いですよ?」
「そうなの?」
「そうなんだ……へっ?」
そんな俺たちの秘密の会話に自然と参加してきた相手に俺も蜜柑も返事をしてしまった。
いや、蜜柑はすぐに気付いて後ろを確認した。
「おはようございます」
俺も蜜柑と同じく後ろを振り返って、相手を確認して、目があったところで挨拶をされてしまった。
どうしてここにいるのかと戸惑うのだが、人の流れの中で止まるわけにもいかないので、俺たちは歩きながら話をすることになった。
「おはよう、由利ちゃん」
「はい、おはようございます」
「あの、真島さん、さっきのは……」
いったいいつからそこにいたのかと不安になる。
歩き出して横並びになれる程度に間隔を確保すると俺の右に蜜柑がいて、その逆に由利ちゃんがいる形になった。