09/26 電子版発売

女性の将来なりたい職業ランキング第一位が性奴隷な世界8 年上美人双子と子作り旅行

著者: 琴弾南中

電子版配信日:2025/09/26

電子版定価:880円(税込)

新たに陸上部女子・能代真由の清純な身体を俺のものにして、
異世界でますます加速する、学園ハーレムライフ。
そんな俺に、学園一お嬢様な真島由利ちゃん家の双子メイド
千条梨花&瑠花さんとの二泊三日温泉旅行の話が!
スタイル抜群の年上美人×2との旅の目的はなんと子作り!?
愛する性奴隷のみんなには悪いけど、この俺が我慢できるはずがない!
投稿サイトナンバー1ノベル、全編書き下ろしの温泉旅行編!

目次

一話 波乱の金曜日

二話 誤解する蜜柑

三話 確かめる関係

四話 由利ちゃんともエッチ

五話 お礼は二泊三日の……

六話 双子メイドの策謀

七話 いざ、旅館へ

八話 梨花さんと瑠花さんの誘惑

九話 夕食にお風呂に

十話 私たちの願い

十一話 双子の挑発

十二話 双子とデート

十三話 子作りの時間

十四話 性に魅せられて

十五話 記録者から乱入者へ

十六話 性は乱れて、そのままで

本編の一部を立読み


一話 波乱の金曜日



 金曜日の朝、あと一日を乗りきれば土日になるからと誰もが気合をどうにか捻出し、前を向いて進んでいく。
 俺こと三笠圭(みかさけい)はそこまでだけど、周りのほとんどの人がそういう感じな気がする。
 学生たちにしてみても、そこは大人と同じだ。
 気怠げな眼を擦りながら、通学路を歩く者も多い。
 ただ、逆に土日に向けて昂っている者もいるわけで、逸るような軽快な足取りをしているのもいる。
 それだけではなく、周囲に目を向ければ、「売り」を目的とした女性たちの熱も高い。
 金曜日は一番「売り」が買われやすい日でもある。
「売り」、売春はこの世界では日常的に行われている行為だ。
 学校を終えた学生も、仕事を終えたOLも身体を売ろうとするのが、一般的な光景なのだ。
 もちろん、そういうことをするのは若い女性だけ。
 特に駅前のような人が集まる場所には、コスプレをした女性から全裸の女性まで、幅広くエッチな格好をした人たちが常にいる。
 目的は身体を売ることだが、女性たちのそういう行為には理由がある。
 ここは男性の性欲だけが薄い世界で、逆に女性の性欲は濃い。
 性欲の本質が子作りなのだから、自慰行為で誤魔化すことはできても男と交わることを女性たちは求めている。
 それと男性の性欲も薄いだけで、ないわけではない。
 四六時中、視界の中に女性の裸を見ていれば、ムラッとするのは仕方ない。
 裸ではなく、無防備に曝け出される部分にムラムラを覚えて、高まっていくのかもしれないが、そこは人の好みの部分なので、深くは追及できない。
 とりあえず、興奮した男は性欲を解消しようと思うわけで、その時に手軽に声をかけることができる女性がいて、しかも、エロくて若いとなれば、買おうとするのは当然だろう。
 しかも、女性の身体は安い。
 外食一回分くらいの値段で買えてしまう。
 その上で、妊娠の確率が物凄く低い。
 薬で妊娠できるのだが、副作用もあるために女性たちはたくさんエッチをしようとする。
 この世界はそういう世界だ。
 もちろん、男性の中には一人でオナニーして満足してしまう人もいるが、手でするよりは積極的に動いて、搾って、喜んでくれる相手がいるやり方を選ぶことが多い。
 そんな色々な理由の上で結果として、若い女性は男に身体を見せつけて買われようとするという売春行為になるのだ。
 一昔前なら、女性が複数人で男を攫って、無理矢理関係を持つこともあったというが、今ではそんなことは起こらない。
 起こらないというが、この国では起こらないという方が適当かもしれない。
 海外ではそういう話が伝統とか、風習として色濃く残っている場所もあるそうだ。
 俺としては美人に襲われるというのなら、それはそれでありだとは思う。
 もちろん、俺以外の男性はそんな気持ちは覚えないだろう。
 俺だけが異常なのだ。
(今日も眼福だよなぁ……)
 昨日も一昨日も同じ学校に通う美少女たちと関係を持ったというのに、駅前のエロ過ぎるお姉さんたちを見て、股間が疼く。
 視線をチラつかせないようにしつつも、気になって、周りを見る。
 この世界の女性は本当に美人が多い。
 それは男女間で性欲に差があるからというのも一因だろう。
 人類の進化の中で、性欲が薄い男でも盛るほどの女たちが子を産んできたという歴史があり、そんな女たちの容姿が良い方向に偏っていったということだ。
(前の世界なら、ほとんど全員が女優とかになっていてもおかしくないからなぁ……)
 そう思うほどに顔も身体も良い女性たちが、売りのためにプラカードをチラつかせている。
 そんな自分自身も記憶の中の顔立ちからして、八割増しでカッコよくなっていたりする。
 そんな中で女性が持っているプラカードが目につく。
 回数無制限、三時間で二千円という表記はそのまま料金表だ。
 凄いエロい女性と二千円でイチャコラできる。
 もちろん、イチャコラはゴム無しセックスが基本。
 前の世界からしたら、それは夢のような話だ。
(いや、本当に凄い世界だな)
 そうは思うが、そのことを周りの誰もが気にする様子はない。
 俺だけが分かっている状況であるからこその、乱暴かもしれないけど、愉悦というか優位性を手放す気はないし、うっかり俺の性欲が異常だということがバレるとややこしいことになる気もしているので、口にする気はない。
 唯一、雛森雫(ひなもりしずく)さんというお姉さんにしゃべっただけだ。
 雫さんなら大丈夫というか、彼女は口が堅そうだなと思っただけの話だ。
 正直、一番近くにいる女の子たちに暴露しても良いかとも思うが、俺の特異性に驚いて翻弄されている姿が好きなので、まだまだ言う気は起きない。
 そんな感じで、朝から何ともなしに確認すれば、興奮できる光景を眺めながら、しれっと手を引かれてどこかへ消えていく男女たちの姿を見送る。
 元気だなと遠巻きに見ている自分はというと、自然と歩調が速くなっていた。
 いつもの時間に家を出たというのに、学校に着いてみればかなり余裕のある時間だった。
 そうやって、特に目的もないからと教室に向かう。
 いつものように席に座って、授業について考えて、あぁ、予習でもするかなと思ったところで、ツカツカと音がして、ドンと机を叩かれた。
 音からして明確な怒気が伝わってくる。
「なに……?」
 こんないきなりの態度と対応に、こっちも怒りを覚えて、声が低くなる。
 そんな状況で相手を確認したところで、俺は次の言葉を飲み込んだ。
「ちょっと、いいかな?」
 目の前には物凄く怒っているのに笑顔の蜜柑(みかん)がいた。
 ちょっといきなりのことで、驚いてしまう。
 それと同時にこんな時でも蜜柑は可愛いなとか、そういう気分になるのはちょっと惚れた相手に弱すぎるかもしれない。
 それだけ目の前の朝山蜜柑(あさやまみかん)という女の子は可愛い。
 今は怒っていて目を吊り上げているが、パッチリとした瞳とか、口元とか、見惚れるくらいに美少女である。
 ついでに言うと身体のプロポーションも凄い。
 他の男性がどう感じるかは知らないが、というか、知りたくもないが、俺としては百点満点中の百点だと思う。
 そんな彼女と俺の関係はかなり親密と言っていいだろう。
 個人的には恋人と言ってしまいたいが、この世界の恋人という関係はかなりドライなものなので、俺としても蜜柑としても性奴隷とその主人と言っている。
 やっていることは普通の性奴隷と主人とはかなり乖離しているとは思うが、俺がそうしたいからしているし、蜜柑としてもその方が嬉しいというのは口にはしていなくても分かってしまう。
 口に出していなくても分かるというのは、エッチをしている時の反応で丸わかりという話だ。
「あの、違うから……」
 その後ろから、青い顔をした真由(まゆ)の姿が見えた。
 蜜柑にばかり気を取られて、その後ろにいた女の子に気付かなかったのが、俺としては心苦しいところだ。
 能代真由(のしろまゆ)。
 俺が所属していた陸上部の仲間。
 短距離走がメインの陸上部のエース。
 クールビューティーで、鍛え上げられた身体は蜜柑とは違う意味で魅力的で、その上で、陸上にストイックなところも手伝って、性的な方面ではかなり無防備な女の子。
 後は、ちょっとだけ勉強が苦手だったはず。
 そんな真由との関係は昨日、劇的に変化している。
 俺としては大金を渡しているから、既に蜜柑と同じく俺の性奴隷だと思っているが、そこについてはまだしっかりと伝えていないし、なんなら、真由が受け入れてくれるかどうかも分からない部分ではある。
 分からない部分とは言いつつ、昨日、あんなに甘えて、悶えて、喘いで、気持ちを伝えてもらっているので、嫌と言われるとは思っていないのだが、それはそれとして、確定していないことをまるでそうだと思ってしまうのは良くないという回りくどい考え方を俺がしているだけだ。
 本当は手順と時間をかけて、蜜柑のように追い詰めた方が無難なのは分かっているが、真由の場合は気が逸った気もしている。
 まぁ、間違ったとか、失敗したとは思ってはいないので、昨日の最後の行動は後悔していない。
「場所を変えたいんだけど……」
 そんな俺があれやこれやと考えているところに、蜜柑からの冷たい一言。
 それに対して、ざわざわと周りのクラスメイトが騒ぎ出す。
「修羅場?」
「じゃないかな?」
「あの子、能代さんだよね。ということは……」
「泥棒猫的なサムシング?」
「でも、それなら怒ってるのは能代さんの方では?」
「まさか、実は……」
 少し早めの時間とはいえ、クラスにはしっかりと人数がいて、俺と蜜柑の関係を理解している方が多い。
 特に、女子は面白おかしく俺と蜜柑の関係を見守っている節がある。
 そこに来て、激おこしている蜜柑と俺と仲が良かった元部活の仲間である真由の登場を受けて、一気に色めきだつというか悪目立ちというか、ざわついている。
 そして、こそこそとした会話の内容も隠そうとはしてくれているが、隠しきれていないので、漏れ聞こえている。
 勝手に話が盛り上がっているのだが、ここで否定しても収拾するとも思えない。
 俺としては悪いことをしでかしたとは思っていないのだ。
「……なにかした?」
 この二人の登場で思い当たる内容は分からなくもないが、昨日、真由を抱いたことが原因なのかもしれない。
 ここまで考えて、いや、それは普通に浮気だと詰め寄られても仕方ないのではと思う。
 浮気をしてヤバイと思ったが、いやいや、それは元の世界での話だよなとすぐに否定する。
 俺の逆質問というか、問いかけにいつもニコニコしている蜜柑の顔がさらに険しくなったので、混乱して、焦りから前世の記憶で考えてしまった。
 この世界では、恋人とか夫婦とかいう関係はあるのだが、そこに性的な束縛というのは何一つない。
 いや、これで他の女性が妊娠したとなれば、話は変わってくるのだが、そういえば、そういう話は聞きもしない。
 そこはこの世界の自然妊娠の超低確率具合によるものだろう。
 それにもしも他人とは言え、自然妊娠させた男なら、女性としては凄く好印象なのではとも思う。
「……なにもしてないから、怒ってるんだよ!」
「うん?」
「行くよ!」
 俺の態度に痺れを切らした蜜柑が俺の手を取って、教室から連れ出す。
 その後を追いかけるように真由もついてきていて、いつものクールな表情は見る影もなく、あわあわと焦っている。
 確実に蜜柑が怒っている原因が、昨日の真由との関係だろうとは思いつつ、俺はこれ以上、刺激しないようにと黙って蜜柑に従うのだった。

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