05/09 電子版発売

親友が放置してる彼女を奪うことにした。~ずっと好きだったあの子とNTR種付けセックス~

著者: abel

電子版配信日:2025/05/09

電子版定価:880円(税込)

「激しくしないで、こんな、こんな気持ちいいのやだぁ」
ツインテールを揺らし、初めての快楽に過敏に反応する華奢な少女。
コロコロと変わる表情が可愛く、小動物のような星崎瑠那。
秋斗が一目惚れした彼女は、やがて親友の恋人になっていた。
──俺の方が好きだったのに。瑠那は寂しがり屋なんだぞ。
ヘタレな親友が理解していない彼女の心につけ込み、処女を奪い……
身も心も溺れさせていくピュアな寝取りノベル。特別SS付き。

目次

第一話 親友の彼女を祝福した。

第二話 親友の彼女の処女を奪う。

第三話 親友の彼女は困惑する。

第四話 親友の彼女は間違える。

第五話 親友の彼女のモヤモヤ

第六話 親友の彼女の独占欲

第七話 親友の彼女は満たされない。

第八話 親友の彼女は寝込んでしまう。

第九話 親友の彼女は選択する。

第十話 親友の彼女とNTR種付けセックス

第十一話 瑠那とお風呂といちゃらぶ調教

第十二話 気付いた親友が乗り込んできた。

エピローグ 瑠那と相思相愛ハッピーエンド

あふたーえぴそーど 瑠那の我が儘こっそりセックス

本編の一部を立読み

第一話 親友の彼女を祝福した。



「交際おめでとう。浩輝《ひろき》、星崎《ほしざき》」
 草薙秋斗《くさなぎあきと》は、並んで座る二人へ拍手を贈り祝福した。
 親友の大空《おおぞら》浩輝がひとつしたの後輩、星崎瑠那《るな》に告白し、めでたく結ばれたのだ。
「しっかしようやく結ばれたか。毎日のように相談されてたこっちが大変だったんだからな?」
「仕方ないだろ。る、瑠那は可愛いからなっ!」
「先輩……~~っ」
 慣れない名前呼びに頬を真っ赤に染める瑠那。
 小動物然とした彼女の仕草は誰が見ても愛らしい。
 そんな初々しい光景を、秋斗は楽しげに眺めていた。
 二人は同じアパートに暮らしており、しかもお隣さんなのだ。
 お互いに一人暮らしをしているためか、自然と距離が近づいていったようだ。
「いいか星崎。浩輝は良い奴だが肝心なところでヘマする奴だからな。なにかあったらいつでも相談に来てくれ」
「は、はいっ。でも大丈夫です。浩輝先輩は、私を大事にしてくれますから」
「そうだよ。俺はずーーーーっと瑠那を守る! 任してくれ!」
「わ、私もひ、浩輝先輩をしっかり支えますから!」
「はいはいご馳走様。とりあえず苦いコーヒーでも飲ませてくれ。甘酸っぱくて敵わん」
 隙あらば二人の世界を広げようとするのを諫める。
 お似合いだ、と微笑みながら再び祝福の拍手を贈る。
「浩輝、おめでとう。親友としてお前が幸せになってくれることを望んでるよ」
「ああ!」
「星崎も。こんな奴だが浩輝をよろしくな」
「はいっ」
 力強く頷く二人に、秋斗は二人の前途を祝って祝福を贈る。
 胸にチクリと走る痛みを、強引に無視して。

  ◇

 秋斗は、瑠那のことが好きだった。
 初めての出会いは、ナンパされていた瑠那を助けた時だ。
 特に興味はなかったが、あまりにも見苦しいナンパ男に辟易して声を掛けたのが切っ掛けだ。
 ナンパ男はすぐに退散し事なきを得たのだが、そこで秋斗は正体不明の感覚に陥った。
 星崎瑠那という少女を見た時、身体に電流が走ったことを今でも覚えている。
 女性のスタイルに拘りはなかったというのに、出会ったその日から秋斗の好みは瑠那が基準になったほどだ。
 歩くだけでふりふりと揺れるツインテールは、幼い見た目の彼女によく似合っている。
 小動物のような仕草が可愛らしい。表情がコロコロと変わるのが愛らしい。
 体格は決して豊かとは言えない。しかしそのスレンダーな身体付きの中でも、お尻と太ももはしっかりと育っていた。
 所謂安産型と言われる下半身だ。何度揉みたいと思ったことか。
 きめ細やかな白い肌は吸い付きたくなる欲求に駆られるほどで、スカートとニーソックスの間の絶対領域に何度視線を奪われたことか。
 ――――瑠那と愛し合いたいと何度思ったか。
 これが恋心だと自覚するのに時間はかからなかった。
 愛情がこんなにも胸を打つ感情だとは思わなかった。
 ほどなくして、浩輝が瑠那に惹かれていることを知った。
 そして、瑠那もまた浩輝を慕っていることにも気が付いた。

 秋斗は瑠那のことが異性として好きだ。
 秋斗は浩輝のことが親友として好きだ。

 好きな二人が結ばれるのなら、これ以上幸せなことはない。
 秋斗はそっと、気付いた自分の恋心を封印することにした。
 大丈夫。この苦しい想いはいつか風化するから。

 こうして、草薙秋斗の初恋は終了を迎えた。

 ………
 ……
 …

 二人の交際が始まってから一ヶ月が過ぎた頃。
 久々に秋斗は浩輝と帰り道を共にしていた。
 ましてや浩輝はバイトで生計を立てている。
 以前ならば週に一、二回ほど秋斗の家で遊んでいたのだが、すっかりご無沙汰だ。
 さすがに付き合いたての二人を邪魔するほど秋斗も野暮ではない。
「それで浩輝。星崎にはもう手を出したのか?」
「はぁ!!!?!?!??!」
 秋斗の家に向かっている途中、ふと気になって言葉にしてみた。
 浩輝にとっては予想外の質問だったのか、顔を真っ赤にしてしどろもどろになっている。
「な、ななななな何をいきなり言い出すんだお前は!?」
「何をって、セックスのことだが」
「言葉にすればいいってわけじゃねえが!?」
 そういえば、と浩輝にとって瑠那が初めての恋人であることを思い出した。
 浩輝はこれまでに一度もセックスをしたことがない。つまり、童貞だ。
「男と女が付き合って一ヶ月だぞ。ましてや部屋が隣で半同棲してるような関係。することしないわけがないだろ」
「あのなぁ! 世の中お前みたいにモテてヤリまくりなわけじゃないんだよ!」
「つまりまだ手を出してない、と。このヘタレが」
「うぐ」
 秋斗からすれば、セックスはただの恋愛の延長線上の行為だ。
 これまでに女性と肌を重ねたことはあったが、世の中の男性が夢中になるほどの興味は湧かなかった。
 告白してきた興味のない相手とお試しで付き合い、望まれるがままにセックスをし、そして酷く退屈なものだと痛感した。
 正直な話、秋斗はセックスへの興味がない。
 とはいえ、両想いの男女が夢中になる行為とも知っている。
 だからこそ浩輝が瑠那に手を出していないか気になったのだ。
(星崎とセックスか。……羨ましいな)
 セックスへの興味はなくても、瑠那と肌を重ねたいと思ったことは何度あったか。
「バイトも忙しいし! それに俺は、責任を取れるようになるまで軽率な行動はしたくないんだ!」
「というかお前はどうして星崎と付き合い始めたのにバイト増やしてるんだよ。馬鹿か? 生活費は父さんから十分なくらい援助されてるだろ」
 浩輝の両親は、十年以上前に死別している。
 悲惨な交通事故で、幼い浩輝は天涯孤独の身となった。
 それからは生前から交流のあった秋斗の父が浩輝の後見人となり、生活費を援助している。
 生活に必要な分はしっかり貰っており、バイトをする必要なんてないのだ。
 それでも浩輝がバイトをしているのは、『社会を知る』ことと『少しでも恩返しがしたい』が理由だ。
 秋斗の父は全国展開している飲食店の社長であり、浩輝はその飲食店でバイトしている。
 自然と、浩輝のバイト事情は秋斗に筒抜けとなっている。
 知りたくなくても、店長あたりがご機嫌取りを兼ねて勝手に秋斗に連絡してくるのだ。いい加減にして欲しい。
「そ、それはだな……。その、これからのことを考えたら、貯金をしておきたくて……」
「嘘だな。全部が全部嘘ではなさそうだが」
「お前心でも読んでるのか!?」
「お前がわかりやすすぎるだけだ」
 秋斗は幼い頃から人の心の機微を見抜くことに長けていた。
 それが役に立ったと思ったことはない。むしろいらない人間関係のトラブルに巻き込まれるだけで、正直なところ辟易している。
 とはいえ人に好かれて困るわけではない。たとえ、その人に興味がなかったとしても。
 浩輝は隠し事をしていても表情《かお》に出る。
 付き合いのある中で、一番わかりやすい人間だ。
「……その、だな。瑠那に、指輪を贈りたくて」
「へぇ。いいプレゼントだと思うぞ」
「だよな!? バイトから帰ってくると瑠那が寂しそうでさ。少しでも俺との繋がりを感じて欲しくて……だからその、指輪が良いんじゃないかってバイト先の先輩にアドバイスされてさ」
 浩輝の考えは立派なものだ。援助を貰っていてそこから貯金もしているようだが、そのお金でプレゼントを買うのは違うと考えたようだ。
 瑠那の、そして自分のためのプレゼントだ。貰ったお金ではなく、自分で稼いだお金で買いたいのだろう。
 それだけ瑠那のことを大切に想っているということだ。
 浩輝なりに瑠那との今後を考えているのだろう。
「手を出してないヘタレの割には立派な考えじゃないか。まあ、星崎に寂しい思いをさせてるのは落第点だが」
 秋斗からすれば瑠那は今でも好きな女性なのだ。
 瑠那には幸せでいて欲しい。浩輝なら瑠那を幸せに出来る。
 だから身を引いたのだ。
「大丈夫だよ。瑠那には俺たちの将来のために貯金するからって話してあるし、理解してもらってるよ!」
「サプライズプレゼントにしたいってことか」
 うんうんと頷く浩輝の言葉に、若干の違和感を抱いた。
 少なくとも秋斗から見た星崎瑠那という少女は、寂しがりで甘えんぼで、すぐに不安になってしまう少女だ。
 それらが表情に出て、ころころ変化するのが魅力なのだ。
 だからこそずっと笑顔でいて欲しい。笑顔にさせたいのだ。
 ましてや浩輝が『将来のため』なんて理由で本来の目的を伏せているのであれば、それ以上何も言えなくなってしまう。
 自分からは言い出せない少女であるはずだ。
 ――いや、浩輝と付き合って考えが変わったのかもしれない。
 浩輝が恋人であることによって、精神的な強さを手に入れたのかもしれない。
 けれど、引っかかってしまう。
 好きな女性が寂しい思いをしているのは、嫌なのだ。
 あの日走った痛みが掘り起こされる。
 確かめたい。確かめたい。確かめたい。
 ――――確かめて、どうしたいんだろうか。
「秋斗ー、早く帰ろうぜ。今日はお前の家でゲームするんだろ?」
「……ああ、そうだな。さっさと帰ってやり込むぞっ!」
「よし!」
第二話 親友の彼女の処女を奪う。



 次の日、秋斗は瑠那を自宅に招いた。
『浩輝のことで相談がある』と言うと瑠那も思うところがあったのか、あっさりと招待に応じた。
 彼氏がいる少女が異性の家に簡単に上がり込むのは不用心すぎると思うのだが、そこは浩輝の親友であり、以前から交友がある秋斗だからこそ応じたのだろう。
「コーヒーと紅茶、どっちがいい? ペットボトルだが」
「紅茶でお願いします」
 秋斗の家は一人で暮らすには広すぎるほどだ。
 両親は仕事が忙しくて滅多に帰ってこない。
 本社は二時間ほど離れた場所にあり、その近くに別の家を借りている。
 数ヶ月に一回は顔を見に帰ってくるが、大抵とんぼ返りだ。
 別に親子仲が悪いわけではない。むしろ良好だと思っているし、放任主義は気楽で助かっているほどだ。
 つまり事実上、この家は秋斗が自由にしている。
 今ではもっぱらキッチンと隣接しているリビングが秋斗の私室と化している。
 秋斗自身の部屋もリビングから繋がっているが、浩輝と遊ぶ時くらいしか使っていない。
 招かれた瑠那はペットボトルの紅茶を受け取り、寂しげで気まずそうな表情を浮かべている。
 いくら見知った秋斗の前であっても、普段であれば気丈に振る舞う瑠那がそんな表情を見せている。
 だから瑠那がどんな思いで日々を過ごしているのか手に取るようにわかってしまう。
「それで、浩輝のことなんだが」
 本題を口にすると瑠那が顔を上げた。
 その表情には僅かに希望の色が込められている。
 だが秋斗は瑠那が望む答えを持ち合わせてはいない。あくまで秋斗も確認がしたいだけなのだ。
「星崎と交際を始めてからずっとバイト三昧なんだが、何か聞いてるか?」
「はい。先輩は私たちの……その、しょ、将来のためにお金を稼ぎたい、って言ってました」
 頬をほんのりと赤らめながら瑠那が答える。
 それは浩輝が言っていた、『嘘』と同じ答えだった。
 サプライズで指輪を贈りたい、という真意は伝えられていない。
「らしいな。今のうちから将来のことを考えるのはいいことだと思う」
「そうですね。先輩は私たちのことをしっかり考えてくれてます」
「……本当に考えてるのか?」
「え?」
 瑠那が言葉に詰まった。
 浩輝のことは瑠那よりも詳しい。長い付き合いだから、浩輝が何を考えてどんな行動をしているかも予想出来る。
 だからこそ、今の状況が予想外で。
 けれど、予想出来なかった自分が歯がゆい。
「なあ星崎、寂しくないのか?」
「さ、寂しくなんかないですよ。家で浩輝先輩のご飯を作って待ってるの、嫌いじゃないので」
 小さな嘘を感じた。
『嫌いじゃない』と『好き』は違う。
「あいつが遅くなっても待ってるのか?」
「は、はい……」
 瑠那の言葉に若干のためらいが混ざった。
 それは瑠那の偽らざる本心である。
 ここで浩輝の真意を伝えることは簡単だ。しかしそれでは、サプライズをしたいという浩輝の瑠那への思いを裏切ることになる。
「星崎、ここには俺しかいない。だから本当のことを言ってくれ。星崎が言いづらいことだったら、俺が浩輝に伝えるから」
「それは……その……」
 それでも瑠那は言い淀んでいる。
 その反応だけで答えは出ているも同然だが、秋斗はもう一押しだと確信した。
「浩輝に言わない方がいいのなら、それでもいい。だけど一人で溜め込む必要はない。最初に出会った時みたいに、身近な年上の人間として頼って欲しいんだ」
「草薙先輩……。……はい。そうですね。……寂しい、です」
 瑠那が認める。
 一度言葉にしたら気が楽になったのか、瑠那の口から不満がすらすらと出てくる。
 不満とも言えない程度の言葉だが、それでも瑠那の表情は不安に包まれている。
「先輩と恋人になれたから、一緒にご飯を食べたり、もっとお話がしたいです。隣で暮らしてるのに、付き合う前より一緒にいる時間が減ってるんです。先輩は私との将来を大事にするって言ってくれてますが、……私はもっと、今を大事にしてほしいです」
 寂しさを言葉にする瑠那を前にして、胸の傷が訴えてくる。
 瑠那にこんな表情をして欲しくなかったのに。
 瑠那に幸せになって欲しかったのに。
 真実を伝えれば、瑠那と浩輝の仲はより深まるだろう。
 伝えたことによって浩輝には怒られるかもしれないが、瑠那の幸せを考えるなら伝えるべきだ。
 瑠那の幸せを考えるなら。

 ――――もしくは。

 浩輝がプレゼントを用意しようとしていることを、瑠那は知らない。
 瑠那からすれば恋人の浩輝に放置されている状況だ。
 燻っていた想いが再燃する。

 魔が、差す。
 これは良くない感情だ。
 浩輝を裏切る感情だ。
 けれど、けれど、――けれど。

「星崎」
「草薙先輩?」
 秋斗は立ち上がると瑠那の正面にしゃがみ込み、寂しい感情の込められている瞳を見つめた。
 不安げな気持ちを宿した瞳が揺れている。
 瑠那は気まずいのか、そっと顔を逸らした。
「俺なら星崎を不安にさせない。俺なら星崎を満足させられる。俺なら……!」
「きゃっ!?」
 瑠那の肩を押し、力を込めて押し倒した。
 軽すぎた瑠那の身体はソファに投げ出され、戸惑いの目が秋斗に向けられる。
「く、草薙先輩……?」
 戸惑う瑠那の言葉を無視して、秋斗は覆い被さった。
 至近距離で瑠那と見つめ合う。
 あれほど手に入れたいと焦がれた少女が、目の前にいる。
「草薙先輩、何を……!?」
「俺は、星崎のことが好きだ。ずっとずっと前から。出会った時からずっと好きだったんだ。……星崎のことを思って身を引いたけど、ダメだ。浩輝が星崎に寂しい思いをさせてるのなら、俺は我慢出来ない。浩輝が星崎を幸せに出来ないのなら、俺が、星崎を、奪う……っ!」
「っ!?」
 そこで瑠那は処女が奪われようとしていることを理解した。
 すぐにでも暴れようとした瑠那だが、秋斗の方が一手早い。
 暴れないように瑠那の両手を頭の上に持ち上げて押さえ込んだ。
 瑠那の力では秋斗の片手一本にすら敵わない。
 先ほどまで不安に包まれていた瞳が恐怖に染まる。
 しかし、それでも強気に秋斗を睨み付けた。
 けれど今の秋斗にとってはそんな視線すらも劇薬だ。
 一度は諦めた少女が、目の前に抵抗出来ない状態でいる。
「まだセックスしてないんだってな?」
「そ、それは先輩が優しいからです! 私たちの今後のことを考えて、私を大事にしてくれてるんです!」
 秋斗の問いかけを否定する。
 気丈に振る舞ってはいるが身体は恐怖に支配されているのだろう。
 瑠那の両手には力が込められていない。瑠那を傷つけたくない秋斗にとって、非常に好都合だ。
「そうか? 星崎はこんなに欲求不満なのに?」
「違いますっ。欲求不満なんて――――ひゃぁぁあ!?」
 ちろり、と秋斗は瑠那の首筋に吸い付いた。ずっとずっと吸い付きたくて堪らなかった肌は、想像以上に甘美だった。
 ちろちろと舌先を這わせ、時に口全体で首筋をついばむ。
 瑠那の汗すらも甘く感じる。
 ずっとずっと舐めていたくなるほどだ。
「や、やめ、やめて、ください……!」
 瑠那は初めての刺激に混乱している。
 必死に懇願する割には身体から力が抜けてきており、それがますます秋斗を興奮させていく。
「俺はずっと星崎のことが欲しかった。浩輝が手を出さないとか言い出して、ああ、俺の方が星崎を想っていたのに……!」
「んあああ! や、やあ……!」
 ぺろぺろと何度も首筋を舐め、そのまま顔を寄せていく。瞳に涙を溜めた瑠那の表情は、今の秋斗にとって火に注ぐ油以外の何物でもない。
「星崎……っ」
「ん――――っ!? ん、んーーーー!!!」
 堪らずキスをするも、瑠那は一生懸命口を閉じて抵抗する。
 触れ合うだけでも堪らない極上の柔らかさ。
 構わないとばかりに秋斗は自分の唇で瑠那の唇をついばむ。
「ん、ん……っ!」
 瑠那はいやいやと首を必死に振って抵抗するが、構わず瑠那の顔を追ってキスを続ける。
 キスから逃れようとしている間に、空いている片手で瑠那の制服を脱がしていく。
 瑠那が気付いた時にはもう間に合わない。制服のボタンは全て外され、真っ白な肌が秋斗の前に晒される。
 ライムグリーンのブラが最後の城壁とばかりにそびえ立つ。
 決して大きくはないが、それでもしっかり膨らんでいる双丘を覆い隠していた。
 けれど下着姿が壁にならないことは明白だ。むしろ、好きな少女の下着姿など目に毒すぎる。
「や、いやぁ……! あ、あっ!?」
 涙を零す瑠那だが、鎖骨に舌を這わせると途端に身体を震わせた。
 どうやら瑠那の身体は思っている以上に敏感なようで、それはすっかり暴れなくなったことからも容易に想像がつく。
「星崎の肌、甘い……。いくらでも舐めていたくなる……!」
「いや、ひゃんっ! 舌が、舌がぁ……!」
 鎖骨から胸元へ。
 そしてメインディッシュは後回しだと言わんばかりに瑠那のお腹を舐め回す。
 舌を伸ばしてお臍をぐりぐりと攻めると瑠那は身体を震わせた。
 そんな瑠那を見て肉棒が速く射精させろと訴えてくる。
「気持ちいいんだな、星崎」
「ちが、ちがいます。舌が、舌が気持ち悪いだけです……っ!」
 どこからどう見ても感じている瑠那に苦笑した。
 もっと激しい抵抗にあうと予想していたが、すっかり力の抜けてしまった瑠那に気を良くする。
 秋斗はこれまでにないほど興奮していることに気が付いた。
 今までは冷めた目で見ていたが、これなら夢中になってセックスを求める連中の気持ちがわかる。
 秋斗は初めて好きな女性を愛撫することで性的興奮を昂ぶらせている。
 しかも親友の恋人である瑠那を、初恋の少女を奪う背徳感が秋斗を酔わせていく。
 舌が激しさを増して瑠那を蹂躙する。
 まるで飢えている亡者のように、瑠那の胸元から腹部まで執拗に舐め続ける。
「ひゃ……あ、あ、ちがう。だめぇ……っ」
 瑠那は必死に違うと、ダメだと抵抗の言葉を吐いている。
 だが表情はすっかり蕩けており、まだまだ前戯でこれなら――と、秋斗は次の展開を想像して含み笑う。
 力の抜けている瑠那の身体からブラジャーを外すのはとても簡単だった。
 秋斗が力を入れるだけで瑠那の身体は持ち上がるほど軽い。
 強く抱き締めたら壊れてしまいそうなほど華奢な身体だ。
 愛おしくて、大切にしたくて、そんな宝物のような身体を無茶苦茶にしていると思うとより一層興奮する。
 浩輝はこんな宝物を放置していたのか――――改めて、浩輝への不満ばかり湧いてくる。
 露わになった小ぶりな双丘。白い肌と、小さな膨らみ。その頂《いただき》にある二つのピンク色の乳首。
 見るだけでわかるほどに、固くなっていた。
「はは、相当感じてるじゃないか」
「感じてなんかいま――ひゃ!? だ、だめ、乳首、だめぇ!」
 瑠那の言葉が終わる前に片方の乳首を人差し指と親指で挟み込み、くりくりと転がした。
 それだけで瑠那は否定の言葉を止めて叫んでしまう。
 これだけでこんなに反応するなら、次はどうなるか。
 期待に胸を膨らませながら、秋斗は小さな胸に顔を寄せる。
 瑠那は何をされるかわかったのか、必死に身をよじろうと力を入れた。
 しかし、瑠那の力で秋斗に敵うわけがなく。
「だ、めぇ……そんなの、そんなの……ひぅっ!!!?!?!」
「ん……星崎のおっぱい、美味い、美味い……!」
 舌先が乳首に触れ、間髪いれずに乳首に吸い付いた。
 空いている乳首を指で転がし、左右から異なる刺激で瑠那を攻める。
 肌以上に甘美な味がする瑠那の乳首。
 ずっとずっと吸い付いていたくなるほどの魅力。
 堪らないとばかりに大口を開いて乳房全体を口に含んだ。
 音を立てて乳房を吸う。口の中で乳首を見つけると容赦なく口の中で乳首を舌で転がした。
「んあああ! や、や! ちくび、ちくびがぁ……!」
「乳首が気持ちいいか? 気持ちいいんだろ?」
「んはあ……っ。きもち、い……!」
 よっぽど未知の快感だったのか、制止しつつも快感を受け入れる言葉が漏れてきている。
 片方の乳首を舐め尽くすと、今度は逆の乳首へ舌を向けた。
 瑠那を休ませる気はないとばかりに愛撫を繰り返す。
「ひゃ、ひゃ、らめ、だめです。んああ、でも、きもち、よくてぇ……っ!」
 瑠那は今、襲いかかってくる嫌悪と快感に板挟みになっている。
 想像以上の瑠那の反応の良さに、秋斗の興奮はますますヒートアップしていく。
「あっ……」
 秋斗が口を離すと、残念そうな声を漏らした。
 それに気付いた瑠那は顔を真っ赤にし、認めないとばかりに顔を逸らす。
「もっとして欲しかったか?」
「違います! そんな――にゃ!?」
 瑠那がこれまでとは毛色の違う声を上げた。
 秋斗がスカートを捲り、下着を露わにしたからだ。
 ブラジャーと同じライムグリーンの下着には、うっすらとシミが出来上がっていた。
 瑠那の抵抗の言葉も虚しく、秋斗の手が下着の上から瑠那の秘部に触れる。
 ふにっとした柔らかい。想像以上の熱を感じる。
「あっ――!?」
 触れただけでわかるほどに濡れていた。
 それだけでもう秋斗は嬉しくて堪らない。
 執拗に愛撫を続けていたとはいえ、好きな少女が自分の手で感じていたのだ。
 頬を緩めながら下着に手を潜らせる。
「星崎、すっかり濡らしてるじゃないか。俺の手でここまで感じてくれるなんて、嬉しいよ」
「ちが! ひゃ、ちがう、のにぃ……!」
「何が違うんだ? 星崎のここはすっかり蕩けちゃってるぞ?」
「んひゃあああ!?」
 下着の上からではわからなかったが、瑠那の秘部はぐっしょりと濡れているだけでなく秋斗の中指が簡単に沈んでしまうほどほぐれていた。
 それがまた堪らなく嬉しい。
 自分を受け入れてくれている、そう確信出来る反応だ。
「ん、ああ、いや、だめぇ……!」
 必死に身をよじって抵抗しようとする瑠那だが、力の入らない身体ではもがくことすら難しい。
 しかももがこうとすれば秋斗が指を動かし、その刺激だけで余計に快感を得てしまう。
 もう抵抗も出来ないと判断した秋斗は拘束していた手を離した。
 両手が自由になった瑠那だが、秋斗を止めようと手を伸ばしても全く力は入っていない。
 知らない快感に戸惑い身悶え、必死に声を押し殺している。
「ぐっしょりだ。はは、えっちだなぁ」
「やぁ、違うの。えっちじゃないのぉ……っ」
 秋斗の言葉を必死に否定する瑠那だが全くの逆効果だ。
 否定すればするほど瑠那の感度は上がり、性感は昂ぶっていく。
 決して激しく指を動かしているわけではない。
 優しく、丁寧に中指を出し入れしているだけだ。瑠那を傷つけないように細心の注意を払っている。
「なあ、星崎」
「ふぇ……? あ、ぁぁぁ……っ!?」
 ぐちゅぐちゅと徐々に音が聞こえてくるほどに、瑠那の秘部は濡れてきている。
 ゆっくりとした愛撫でこれなら、激しい愛撫で攻め立てたらどうなるか。
 そんな衝動に駆られつつも、秋斗は自らを抑制して意地悪な質問をする。
「気持ちいいか?」
 それは答えの分かりきっている質問。
 瑠那が気持ちいいと答えるわけがない、最低の問いかけ。
「んん……気持ちよくなんか、ないです……っ!」
 案の定、否定の言葉を口にしてくる。
 懸命に抗いつつも、その表情は快楽に屈しているというのに。
 瑠那はわかっていない。その答えが、逆に秋斗を燃え上がらせることを。
「そっか」
「んああああああああ!?」
「気持ちよくなかったんだろ? だから、もっともっとしてやるよ!」
「んんんんあっ、ちが、ちがっ――!! あ、そこ、あ、あぁぁぁぁ!?」
 手加減をやめ、激しく中指を瑠那の中で暴れさせた。
 気遣っていた先ほどとは打って変わって、徹底的に瑠那の膣内を愛撫する。
 続けて、膣内の上部分を擦ると瑠那がより身体を震わせた。
 瑠那の弱点を見つけ、徹底的に攻め立てる。
 強弱を、緩急を、そして上下左右の動きを加え、ぐりぐりと瑠那の膣内を犯す。
「んあああ! だめ、そこ、だめぇぇぇぇぇ!」
「どうしてダメなんだ? こんなに悦んでるじゃないか!」
「だって、だ、ってぇ……! きもち、よすぎ、るんです! 気持ちよすぎるから、や、やめてぇっ!」
「そうかそうか。気持ちいいのか。じゃあ、もっとしてあげないとな」
「え――――ふぁああああああ!? あ、あ、あああああああっ!!!」
 先ほどは否定したからこそ激しくされた。
 だから今度は素直に認めた。
 どっちの返答をしても秋斗の愛撫は変わらない。終わらない。
 瑠那の言葉に気を良くした秋斗はさらに指の動きを激しくする。
 快感に身体を震わせる瑠那があまりにも愛おしくて、もう一度乳首に吸い付いて激しく啜る。
 同時に送られてくる快楽に思考がショートする。
 瑠那の身体は否応なしに昂ぶり、快楽を受け入れてしまう。
「だめ、だめ、なんか、なん、かぁ……!」
「ん、ちゅ、じゅる……。なんか? どうしたんだ?」
「なに、か、くる。きちゃうぅ……!」
 それが絶頂の合図だと気付いた秋斗は、トドメとばかりに瑠那の弱点を重点的に攻め立てた。
「ほら、イケ。イケよ星崎っ! 俺にイカされろ!!」
 快楽が瑠那を襲う。もう耐えられないとばかりに、瑠那は大声で叫んだ。
「んあ、あ、あ、あああああああああっ!?」
 秋斗の言葉に従うように、びくびくびく、と身体を震わせて絶頂した。
 瑠那の身体が弓なりにしなる。全身をピンと伸ばすも、すぐに力が抜けてソファに沈んだ。
 引き抜いた指は瑠那の愛液でべったりと濡れていた。ぺろりと舐めて瑠那の蜜を堪能する。
 瑠那の蜜は蕩けるほどの甘さだった。このまま股間に吸い付き、徹底的に舐めてしまいたくなるほどに。
 しかしもう秋斗も限界だった。
「ん、ふわ、あぁぁぁ……っ」
 瑠那は大きく息を吐き、絶頂の余韻に浸っていた。
 初めての絶頂はよっぽど気持ちよかったのだろう。瑠那の表情からは、先ほどまでの嫌悪も拒絶の感情も消え失せていた。
 朦朧としている瑠那から下着を引き抜いた。
 愛液でぐしょぐしょに濡れた下着を放り投げると、秋斗はいよいよとばかりにズボンを脱いだ。
 瑠那の両足を引っ張り、太ももを抱える。
 肉棒はすでに固く勃起していた。
「あ……っ!」
 瑠那は視界に飛び込んできた肉棒に思わず息を呑んでしまう。
 男性の性器なんて父親のものくらいしか見たことがない。
 初めて見た異性の肉棒は、想像よりもずっと凶暴な見た目をしていた。
「あ……っ」
 瑠那は恐怖に表情を歪めた。
 そんなことはお構いなしに、瑠那の秘部に照準を合わせるように肉棒を握る。
 瑠那は必死に足を閉じようとするが、足の間に割って入られては拒絶しようがない。
「星崎、挿入《い》れるぞ」
「やぁ、だめぇ。いれちゃ、いれちゃだめ……っ」
 瑠那はまだ快楽の鎖から抜け出せていない。
 声はまるで媚びているかのように蕩けている。
 怖いと思いながらも抵抗出来ない瑠那は、縋るように秋斗を見つめることしか出来なかった。
 そんな瑠那に秋斗は優しく微笑みを向ける。その表情は、以前助けてくれた時と同じ、頼れる先輩の表情だった。
 しかし今はもう違う。
 瑠那を追い詰めているのは、他ならぬ秋斗なのだ。
 いよいよ瑠那の初めてを奪える。
 瑠那と一つになれる。
 待望した瞬間を前に秋斗の興奮は最高潮だ。
 秋斗の人生で、ここまで興奮したことは一度もない。
 すっかり抵抗する力も抜けた瑠那の身体。
 手を伸ばして必死に抵抗をしようとしているが、力の抜けた手では秋斗の胸に手を添えるだけになってしまう。
「いやぁ、やめて、やめて、草薙先輩……っ」
 恐怖に歪んだ表情を見て心が痛む。
 けれど心が痛む以上に、自分の愛撫で瑠那が表情を変えていることに愛おしさが募る。
 瑠那を手に入れたくて我慢がきかない。
 そして今、瑠那が手に入る。
 挿入《い》れてしまえば、もう後戻りは出来ない。
 瑠那を、そして浩輝を裏切るのだ。
 いや、ここまで来て挿入しない選択肢など存在しない。
 そもそも最初に裏切ったのは浩輝なのだ。
 瑠那を幸せにするはずだったのに、瑠那に寂しい思いをさせて。
 今の秋斗は、瑠那を奪うことしか考えられない。
 肉棒をとろとろの秘所に擦りつけ、瑠那の反応を観察する。
「んっ、ひぅ……やめ、やめてください……」
 目尻に涙を浮かべる瑠那はそれだけで何事にも代えがたいご馳走だ。
 もう我慢なんて出来ない。
 息を吐いて、一思いに貫いた。
「やめっ、や、やぁ――――ッ!!?!?!」
「ん、き、っつ……!」
 肉棒の先端が瑠那の膣内に沈んだ。
 小さな秘部は必死に侵入を拒もうとするが、分泌されている愛液を潤滑油として奥へ奥へと侵攻する。
「ひ、つ、い、たい……っ!」
 ぐりぐりと膣内を肉棒がこじ開ける。
 破瓜の痛みを訴える瑠那の声を無視して、最後とばかりに腰を進めた。
 秋斗の肉棒が瑠那の膣内に飲み込まれる。
 全部は収まらなかったが、温かく柔らかな膣肉が肉棒を包み込み、二人はひとつとなった。
「はー、はー……っ!」
 涙を流しながら瑠那は弱々しく秋斗を睨む。
 一方の秋斗はそんな瑠那の表情を見て嗜虐心がくすぐられる。
 キツく締め上げてくる膣内に腰を動かしたくなるが、秋斗はジッと堪えて瑠那の反応をうかがう。
「瑠那の膣内《なか》、凄い熱さだ。締め付けてくるのに、柔らかくて気持ちいい」
「ゃ、ぁ、抜いて。抜いてください。いたい……いたいの……っ」
 秋斗は瑠那の全てを奪いたい。
 肉体の初めては奪えたが、このまま痛いだけで終わらせては心まで奪うことは出来ない。
 だから秋斗は、じっくり攻めることにした。
 腰を止めたまま、痛みに悶える瑠那を見下ろす。
「……なん、で、動かないん、ですか……っ!」
「動いて欲しいのか? 痛がってるのにそんな酷いことはしないよ」
「今、してることが、ひどい、じゃないですかぁ……!」
 瑠那は下腹部から伝わってくる圧迫感に必死に呼吸を整えていた。
 早く終わって欲しいと、微動だにしない秋斗を問い詰める。
 瑠那の言葉に思わず秋斗も微笑んだ。確かに処女を奪っておいて、そこから気を遣うのはおかしなことだろう。
「星崎。俺は星崎のことが好きだ。愛してる。だから星崎にも気持ちよくなって欲しい」
「気持ちよくなんか、なりません……っ。私は、そんないやらしくないです……っ!」
 そう言われては、意地でも感じさせたくなるのが男の性《さが》だ。
「そうか、じゃあたっぷり堪能させてもらうよ」
「ん……!」
 瑠那の控えめな胸に手を伸ばした。
 指を広げて片方の乳房を優しく包み込む。
 手のひらを使って胸全体を揉みしだく。瑠那の反応を見ながらじっくり丁寧に乳房を揉む。
 手の中で主張してくる乳首が愛らしい。手のひらで乳首を転がすと、瑠那が僅かに声を漏らす。
「んっ……!」
 挿入の激痛を少しでも和らげようと、胸への愛撫を繰り返す。
 瑠那は乳首の感度が非常に良かった。
 初めての経験で、しかも恋人ではない秋斗の愛撫であれだけ感じていたのだ。
 瑠那の身体に教え込むのだ。
 セックスが気持ちいいと、秋斗の愛撫は心地良いものだと。
「ん……っ。ん、んんん……っ!」
 瑠那は嬌声を必死に抑えている。
 少し意地悪をしたくなった秋斗は身体を丸め、瑠那の身体にキスをする。
 鎖骨に、喉に、頬にキスをする。優しく触れるだけのキスでさえ、瑠那は快感に身悶える。
 そして、最後とばかりに瑠那の唇に吸い付いた。
「ん……っ! んーーーっ!」
 当然受け入れてはもらえない。
 瑠那は必死に唇を固く閉ざしてキスを拒む。
 しかし秋斗が小さな動きで腰を揺さぶると、下腹部から迫り上がってくる痛みに意識を逸らされてしまう。
「ん、ん、んー!?」
 瑠那の唇をついばむ。逃げることの出来ない瑠那はただひたすら秋斗のキスが止むのを待つしかない。
 力を込めて唇を閉ざし、弱々しく首を振ってキスを拒絶する。
 だがしかし、それでも秋斗は止まらない。
 トドメとばかりに乳首をきゅ、と抓《つま》んだ。燻っていた快楽が、一気に瑠那の全身を駆け巡る。
 快楽に思わず口が開かれ、秋斗はその瞬間を見逃さない。
「んあっ! んんん――――!?」
「ん、ちゅ、ちゅ……!」
「んんん~~っ!? ん、じゅる、んんん~~~~っ!」
 瑠那の口内を秋斗の舌が侵していく。
 歯茎を舐め、口内を舐め回す。
 口内で縮こまっている舌を抱き締めるように舌を絡ませる。
 びりびりと瑠那の全身に快感が走る。
 これ以上はまずいとばかりに瑠那は秋斗に向かって手を伸ばす。
「ん、んーっ! んぁ……!」
 だが瑠那が少しでも抵抗しようとすれば乳首を弄り腰を揺する。
 それだけで瑠那は快感と痛みに挟まれて抵抗出来なくなる。
 そこに加えてディープキスだ。
 舌から全身に広がっていく快楽に、瑠那の思考はどんどん追い詰められていく。
(気持ち、いい。キス、気持ちいいっ。だめなのに、こんな気持ちいいの、だめぇ……!)
 何度も何度もキスを繰り返される。身体は秋斗を受け入れ始め、優しい腰の動きに身体の奥から快感が伝わってくる。
 キスが気持ちいいと、キスをすればするほど思い込まされていく。
「ん、あ……キス、ばっかり……!」
「あ、そうか。おっぱいもして欲しかったか?」
「ち、が――あ、ひゃ、んんん!?」
 これ以上キスを続けられるのはまずいと、瑠那は拒絶の言葉を口にする。
 しかし秋斗は都合の良いように解釈し、熱を込めた愛撫で攻め立てた。
 両方の乳首を指で挟んで弄る。
 カリカリと爪で引っ掻くように勃起した乳首を愛撫する。
 もう瑠那はほとんど抵抗していない。
 抵抗する気力も蕩けてしまったのだろう。
 漏れる声は快楽の声だけで、ひとしきり瑠那の身体を堪能した秋斗はゆっくりと腰を動かし始めた。
「い、つ、ん、うんん……っ」
 少しだけ、瑠那の反応に変化があったのを見逃さなかった。
 痛みを訴える声はもう薄い。快楽に戸惑う声が混ざってきている。
 膣内は秋斗の肉棒を歓迎するようにほぐれてきていた。
 揺するだけだった腰の動きが少しずつ激しさを増していく。
 そして肉棒が膣内を擦り続けていると途端に快楽の電流が流れ始めた。
「んんん……っ! あ、ひゃあ!?」
 瑠那は快感の声を上げてしまった。
 それに気を良くした秋斗は心待ちにしていた瞬間にほくそ笑む。
 優しく、それでいて激しく。
 緩急を付け、瑠那から喘ぎ声を引き出すために腰を振る。
「ひゃう、んあ、なに、これ。なに……なに~~~っ!?」
 秋斗の期待通り、瑠那から嬌声を引き出した。
 怒涛の勢いで流れ込んで来る刺激に困惑し、ソファをギュッと掴んだ。
 秋斗は手を伸ばし、瑠那の手首を掴んで押さえつける。
 身動きの取れなくなった瑠那はそれはまずいと秋斗に懇願しようとして。
「せんぱ、まって。まって。激しく、しないでっ」
「もっと激しくするぞ、星崎っ!」
「待っ――んひゃあああ!?」
 秋斗が腰を叩き付けると、瑠那はもうどうすることも出来ない。
 何かを掴んで快楽を逃がすことも出来ない。
 一方的に与えられる快楽を強引に受け止めさせられる。
 あまりの快楽に思考が焼き切れそうになる。
 思考が麻痺し、秋斗を拒む言葉がかき消されていく。
「んあ! や、すごい♡ まって、これ、んああああああああっ♡♡♡」
 瑠那の嬌声が耳に響く。
 その声を聞くだけで秋斗の興奮は増していく。
 ずっと遠くにいた瑠那が目の前にいる。
 自分が腰を振るだけで喘ぎ、快楽の声を上げている。
 膣内が肉棒を逃さないとばかりに収縮する。
 散々秋斗に抱かれることを拒んでいた身体は、与えられる快楽を受け入れてしまった。
「星崎、星崎、星崎っ!」
「ひゃあああっ。せ、んぱい。くさなぎ、せんぱい……っ♡」
 瑠那はもう秋斗を拒んでいない。
 いや、快楽が理性を上回ってしまったのだろう。
 とろんとした目が秋斗を見つめ、瞳から涙が零れた。
 心では嫌がっていても、身体は過敏に反応してしまっているのだ。
「きもち、いい。きもち、いいですっ♡ んあ、ああ、んやぁ……♡ こんな、こんな気持ちいいのやだぁ♡」
「そうだ。気持ちいいだろ? もっとだ。もっと気持ちよくしてやるからな!」
「んああああっ! あ、ふ。あ、あ、あ~~~っ!」
「好きだ、星崎。大好きなんだ。ずっとずっと好きで、お前を俺のものにしたい……! お前は、俺のものだ、瑠那っ!!!」
 射精に向けて秋斗がさらに腰を振る。緩急を付け左右の動きを加えて、あらゆる刺激で瑠那を攻め立てる。
 気持ちいいと言葉にしてしまった瑠那はもう止まらない。
 押さえ付けられ動けない状況が余計に瑠那を興奮させているのだ。
 瑠那の身体が再び震え始める。先ほどと同じ、絶頂の前触れだ。
「瑠那、イクのか。イキそうなのか?」
「う、ん……っ。いく? は、い♡ いくの、いくの……っ♡」
 絶頂を『イク』と覚えさせられた瑠那は、秋斗の望むがままの言葉を吐いてしまう。
「そうか。思いっきりイカせてやるからなっ!」
「んああああああ♡♡♡」
 ガンガンと腰を振り続け、内側から迫り上がってくる熱に秋斗も従う。
「っ、瑠那の膣内《なか》、気持ちよすぎる。イクぞ、俺もイクぞ……!」
「あああああっ!? 先輩も、先輩、も、イク……の……っ?」
「ああ、射精《で》る。瑠那の膣内《なか》に出すからな!」
「ぁ、だめ♡ なか、だめ♡ できちゃう、赤ちゃん、できちゃうからぁ♡」
 蕩けていた瑠那が最後の抵抗とばかりに身体を動かそうとする。
 だがもう手遅れだ。
 瑠那の身体は秋斗の身体に屈服している。
 抗うことも許されず、ただただ秋斗の射精を受け止めることしか出来ない。
「ほらイケ。初めてで、俺のチ×コでイケ、瑠那っ!!!」
「っ!?!?!?! い、く。いくぅううううううっ♡♡♡♡♡」
 瑠那の絶頂と共に秋斗も欲望の蓋を開けた。
 腰をぐっ、と押しつけて、大量の精液を流し込む。
 待っていたとばかりに瑠那の膣内は伸縮を繰り返し、秋斗の精液を飲み込んでいく。
「あ、あ、あ……なか、なか、にぃ……」
 呆然とした声を上げながら、瑠那は虚ろな瞳を秋斗に向けた。
 絶頂と中出しの快感を同時に与えられ、思考が停止してしまったのだろう。
 絶頂の余韻に浸りながら、秋斗は瑠那の顔に顔を寄せる。
「瑠那……」
「ん……っ♡ ん、んんん。んにゃ……っ」
 先ほどは強引にしたキス。
 今は拒むどころか瑠那は瞳を閉じて秋斗を待ち受けるほどだ。
 もちろん瑠那の思考がまともに機能してないのはわかっている。だがそれが快楽を受け入れている証拠であり、秋斗は容赦なく瑠那の口内に舌を潜り込ませた。
「んん! ん、ちゅ、ちゅぅ……っ♡」
 秋斗の舌が瑠那の口内を凌辱していく。
 甘い甘い瑠那の唾液を舌でたぐり、自らの唾液を流し込んだ。
 朦朧としている瑠那は秋斗の唾液を飲み込んでしまう。
 秋斗は何度も何度も舌で口内を味わい尽くし、瑠那の舌に舌を絡める。
 絡み合うだけで極上の快楽が流れ込んでくる。
 これ以上ないほどに満たされていく。
「ん、は、ぁ……♡」
 満足した秋斗は顔を離し、瑠那の顔を見つめる。
 頬を紅潮させ、蕩けた瞳が秋斗を見ていた。
 自分が瑠那をこうさせたと、強い自信を抱かせる表情だ。
「瑠那。お前は俺のモノだ。浩輝には渡さない。お前の心も身体も、全部俺が手に入れる……っ!」
「ぁ……っ」
 ぎゅ、と瑠那の身体を抱き締めると、瑠那はか細い声を上げた。
 自由になった手が秋斗の胸や顔を押し、再び抵抗の意志を見せる。
 けれど力は入らない。秋斗の胸に触れる程度にしか力が込められない。
「だめ、です。わたし、には、浩輝先輩が……」
「ダメだ。瑠那を俺のモノにする。浩輝のことなんか、知らない」
「んにゃあああああ♡♡♡」
 抱き起こした瑠那の乳首に吸い付いた。
 痛いくらいに勃起した乳首は秋斗の愛撫を悦んで受け入れ、瑠那は快感に身体を震わせる。
 すかさず秋斗は瑠那の秘部に手を伸ばす。
 どろりと垂れてくる精液など気にもせずに、中指を膣内に入れ激しくかき乱した。
「んああああ!? だめ、らめぇ! はげし、はげしいの、だめぇっ♡♡♡ んぁ~~~~っ♡♡♡」
「イケ、何度もイケ。お前が俺のモノだって、刻み込んでやる!」
「んあああああああーーーーー!!!? だめぇ! だ、め、きもち、よすぎ、て。にゃ、にゃああああああっ♡♡♡」
 抵抗など気にもせずに、秋斗は快感を与えていく。
 瑠那は何度も激しく絶頂し、思考をそぎ落とされてしまう。
 抵抗も出来ず、身動きも取れないまま、ひたすらに快楽を植え付けられてしまうのであった。

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