03/13 電子版発売

相性最高だった元セフレと再会したので、従順メス犬だったことを生ハメで思い出させてあげた話。【シンママギャル編】

著者: 孕間せん

電子版配信日:2026/03/13

電子版定価:880円(税込)

新任教師の俺のクラスにいる問題児ギャル・田浦花梨。
その母親でシングルマザーの逢由奈さんは、俺の元セフレだった!
──かつてできなかった生ハメを、今度こそ。俺だけのメス犬にしたい。
保護者面談で彼女に迫ると、押しに弱く手コキだけはしてくれたが、
その現場を、ギャルの娘・花梨に覗き見されていて……
性に興味津々な娘も乱入! 第2巻はギャル母娘編!

目次

プロローグ そんな偶然に

第一話 過去の熱

第二話 予想外

第三話 身代わり

第四話 解き放たれた大型犬

第五話 親子メス犬

最終話 メス犬たち

書き下ろし短編 メス犬たちの夏休み

本編の一部を立読み

プロローグ:そんな偶然に



「それで、お話って何なんです?」
「さて、何だと思う?」
 ──午前十時半を少し回った頃。
 他の生徒が授業を受けているこの時間にこっそりと、新任教師である俺こと大場摩空《おおばまそら》は、教育係で同じ地歴教師の須賀川穂波《すかがわほなみ》と一緒に、静まりかえった空き教室にいた。
 彼女は微笑み、手慣れた手つきでズボンのジッパーを下げると、緩く勃起を始めていたペ×スを取り出す。
 ぼるんっ……と重たげに零れ落ち、外の空気に触れた肉棒に、彼女のしなやかな指が愛おしげに絡み付く。
 人差し指が鈴口をくすぐるように愛撫すると、あっという間に亀頭が赤黒く膨れ上がった。
「とっくに〝妊娠した〟のに、また〝ご主人様〟のち×ぽが欲しくなったんですか? だらしない〝メス犬〟ですね」
「えへへ。かっこいいご主人様おち×ぽは、いつだって触ってたいの」
 そう、メス犬。彼女は俺専用のマゾメス犬。
 少し前の話だ。学生時代の元担任であり元セフレ、そして俺のサド性癖を開花させたマゾの穂波と、俺は同じ教師としてこの学校で再会した。
 俺はセフレ以上の関係になりたいと彼女に迫り、孕みメス犬として身も心も堕とした。飼い主に服従を誓い、俺の子種で孕みたがる、妊娠したがりのマゾメス犬に。
 そんな彼女の妊娠が発覚したのは、堕としてすぐのことだった。
 まあ、毎日のように生ハメ中出しで可愛がり、当然のように危険日にもたっぷり濃い精液を注ぎ込めば、妊娠しないわけもないのだが。
 ともあれ、今では穂波の部屋に入り浸るようになり、既に半同棲状態にある。自室へは、書類整理などで戻るくらいだ。
 しかし、未だに教職員はもちろん生徒にも、ふたりの仲は公表していない。
 近いうちに穂波のお腹は目に見えて大きくなるだろうから、黙っていてもいずれは知られることになるので、放っておくことにしたのだ。
 穂波は、噂をされたいのである。
 生徒や教師から、「穂波先生のお腹ちょっと大きくない?」「妊娠してるんじゃないか」「誰の子供?」「危険日に生でヤっちゃったんだ」「デキ婚なんだ」と、いやらしい噂をされ、疑惑の眼差しを向けられたいのだ。
 とんだマゾメス犬であり、最高に可愛い孕みメス犬だ。
 俺たちが付き合っているという噂は、まことしやかに校内で流れている。穂波のお腹が大きくなれば、必然、俺との仲を疑われることだろう。
 みんなの憧れ、ゆるふわ巨乳女教師の穂波が、年下新任教師の俺の子種で孕んだと知ったら、みんなどんな顔をするのだろうか。
 幸せそうにボテ腹を晒し、俺の子供だと言って大きなお腹を撫でる姿を、みんなどんな目で見るのだろうか。
 ああ、今から楽しみだ。
「でも実は、本題は別にあってー……」
「そうなんです?」
「うん。あのね、うちのクラスに田浦《たうら》さんっているでしょ?」
「田浦……ああ、女子生徒でいますね」
「どうやら〝また〟授業をサボってるみたいなんだけど、校内を探しても見つからないの。それでね、摩空くんって午後まで授業ないでしょ? 外まで探しに行って欲しいなあって」
「……」
 勃起しかけていたペ×スが、急激に萎えていくのを感じる。
 穂波の口から出てきたまさかの言葉に、俺は目を細めた。
「かっこいいおち×ぽ、萎んじゃった」
「……穂波、そういう大事な話は、えっち抜きでお願いします。いや、もしかしてこれ、そのために?」
「ふふ。ご主人様専用のメス犬として、面倒なお願いをするからには、おち×ぽのご機嫌を取っておかないとって思ったの。わんわんっ」
 楽しそうに鳴きながら、俺の頬にキスをする穂波。
 しょうがないなと、俺は苦笑する。
「わかりました。生徒のサボりは見過ごせませんし、立ち寄りそうな場所を見て回ってきます。……こんなことしなくても、可愛いメス犬で先輩で教育係の命令なら、喜んで従うのに」
「んー……、でも私も、おち×ぽ触りたかったし」
「本当にしょうがない孕みメス犬だ。じゃあ軽く、手コキフェラしてもらいましょうか」
「はぁい♡ いただきまーす♡ あー……ん♡」
 穂波はその場にしゃがんで、萎えたペ×スを美味しそうに頬張る。肉竿はメスの粘膜を感じて、あっという間に膨れ上がった。
 亀頭を丁寧に舐める彼女の頭を撫でると、「くぅん」と鳴いて竿に頬ずりする。
 本当に可愛らしくて、愛おしいメス犬だ。

 ──穂波に抜いてもらったあと、学校を出て件の生徒を探す。
 市内中心部。田舎とはいえそれなりに発展しており、特に駅前などは商店が多く建ち並び、休日には多くの人でごった返す。
 もし学校をサボって外に出ているのなら、会える確率が高いのはこの周辺だろう。
 俺はスマホで穂波と通話しながら、いくつかのお店を見て回った。本屋、コンビニ、カラオケ、コスメショップ、公園なども。
 しかし、うちの学校の制服を着た生徒はどこにもいない。
 俺は肩を落としつつ、また街中を歩き始めた。
『田浦さん、お父さんがいないの』
 電話の向こうで、穂波がそんなことを言う。
『お父さんが浮気してね、彼女が小さい時に離婚したらしくて。今はお母さんが、ひとりで育てているみたい』
「それは……、なんというか。それが問題を起こす原因、ですかね」
『かもしれない。いずれ、お母さんと面談して詳しく聞かないとって思っていたの。摩空くんも時々、田浦さんの姿が見えないのは気付いていたでしょ?』
「ええ、はい。少しは。身体が弱いのかなと思っていましたが」
『ごめんなさい。新任のあなたに気苦労をかけたくなくて黙っていたんだけど……、ちゃんと話しておくべきだったわ』
「お気遣いありがとうございます。俺も副担任ですから、今後はいっぱい頼ってください」
『ふふ。そうね、ありがとう摩空くん。そうする』
「はい」
『……ところで〝ご主人様〟』
「え?」
『新しいメス犬には、出会えそう?』
 不意に、期待のこもったような声で穂波が言う。
 そう、彼女は期待しているのだ。自分以外のマゾメス犬が増えることを。
 自分が妊娠している間、過去に付き合ったマゾメス犬と俺が再会し、生ハメ子作りで孕みメス犬に堕として多頭飼いすることを。
 そんなことを望むまでに、穂波はどろどろに堕ちきっているのだ。
『私が妊娠したら別のマゾメス犬を孕ませて、そのマゾメス犬が孕んだらまた私が孕む……。そんなループ、最高に興奮するもの』
「ええ、俺もそう思います。まあでも、そんな簡単に会えたら苦労しないんですけど」
『会えるわ』
「え?」
『ご主人様ならできる、そんな気がするの。マゾメス犬の勘で、ね』
「……それは信頼できそうですね」
 そんなことを言って、電話越しに笑い合う。
 しかし俺には、彼女の冗談のような言葉が、ある一定の確実性を帯びているような、そんな気がしていた。
 そう、今なら。
 自分で最高の運命を掴めるようになった今なら、〝魔法のアイテム〟なんて妄想に頼らずとも孕みメス犬を手に入れた今の俺なら、そんな奇跡をも起こせるのではないかと。
『もう少し探して見当たらなかったら、戻ってきてね。私も、無駄だとは思うけど、彼女のスマホに連絡してみる』
「わかりました。それじゃあ一旦切りますね」
 生徒の問題行動は、新任であれベテラン教師であれ、避けたいものだ。夏休みを目前に控え、期末テストが迫っている今であれば、なおのこと。
 しかし、こうして起こってしまった事態には毅然と対処しなくてはならない。
 なんとも胃が痛くなる話である。
 話が大きくなる前に原因を突き止め、円満に解決したいところだが──
「ん? あれは……」
 ふと目に入った看板に、俺は足を止める。
 昔、俺が教職課程を取り始めた頃によく通っていた、全国的なカフェチェーンだ。
 途端、頭の中に当時のことが一気に、湧き水のように溢れ出し、思考を染めていく。あの頃の、このカフェを起点にした、忘れられない思い出が蘇る。
「……ちょっと休憩するかな。喉も渇いたし」
 懐かしい。喉が渇いた。たったそれだけの、何気ない理由。
 何が起こるのかと、期待していたわけではない。
 しかし、月並みなノスタルジーにかられて足を踏み入れると、俺の耳に〝以前にも聞いたことのある店員さんの挨拶〟が飛び込んできた。
「いらっしゃいませー! ようこそ!」
 大きく張りのあるよく通る声と、満面の笑顔。
 背丈は170センチの俺より、10センチほど低いだろうか。
 髪の根元が黒い、いわゆる金髪プリンのロングヘア。毛先にウェーブがある。そして勝ち気なつり眉。
 スキニージーンズに長袖白ワイシャツを着ており、その腕をまくって、デニム生地のエプロンを着けている。
 スキニーは、そのあまりにも大きなお尻のせいで、ぱつんぱつんに張り詰めていた。少し動く度に、みちみちと音がしそうなほどだ。
 白いワイシャツも、穂波ほどではないにしろ、たっぷりと揺れる巨乳のせいで、シャツの生地が張るほどに持ち上げている。
 さらに向かって右、左胸の谷間の辺りに、セクシーなほくろがある。
 そんな、20代前半くらいの見た目の綺麗なギャルお姉さんが、こう言うのだ。
「どうぞ、ご注文は何にしますか?」
 この笑顔も、容姿も、俺は知っている。
 普段は金のブレスレットと金のピアスをしていて、仕事の時だけ外していることを知っている。
 そう、俺はこの人を知っているんだ。
「あ、逢由奈《あゆな》……、さん?」
「……え? え、あ? ええ!? ま、まさか……、大場……くん?」
 彼女も、俺のことに気付いたようだった。
 逢由奈、田浦逢由奈《たうらあゆな》さん。
 明るく美人なカフェ店員で、みんなに優しいギャルお姉さん。
 昔、俺が学生の頃に逢由奈さんが働く店舗で知り合って、なんとなく通ううちに意気投合し、そして……〝セフレ〟になった人。
「……お久しぶりです、逢由奈さん」
「うっわマジで久しぶりじゃん! 元気だった?」
「はい、お陰様で」
「おうおう、スーツなんて着ちゃって。立派な社会人だねえ」
「はは……。立派に社会人になりました」
「そっかそっか、めでたいなあ。……あっ、それでご注文はどうする?〝いつもの〟でいいの?」
「はい、いつもので」
「おっけ!」
 にひっと笑って、逢由奈さんはカウンターの中で、ドリンクを作り始める。
 マシンでエスプレッソを抽出し、そこに細かく泡立てたフォームミルクを注いだ、ホットのカフェラテ。
 砂糖も何も入れない、コーヒーとミルクだけのラテを、こうして毎日のように頼んだものだ。
 やがて俺は彼女と軽い会話を交わすようになり、趣味の話で盛り上がり、一緒に食事に行ったり、ついには身体の関係を持つまでに至った。
 逢由奈さんは「セフレならいいよ」と言ったが、俺は遠慮もなしに、穂波によって植え付けられたサド性癖を彼女にぶつけた。同時に彼女も、嬉しそうに俺を求めた。
 そう、彼女は俺の元セフレで、元メス犬だった。お尻を振って媚びる、マゾメス犬。
 けれど、俺が恋人になって欲しいと、生ハメ中出しをしたいと言い出した途端、「ごめん無理。もう終わりにしよっか」と、あっさり断られてしまった。
 何を間違ったのか、何をすれ違ったのか、他に男がいたのか、何もわからないまま──
「はいお待たせ。いつものカフェラテ」
「ありがとうございます。……こちらの店舗に異動されてたんですね」
「ああ……うん、ちょっとあってね。いろんな理由が、その」
「いえ、深掘りしたいわけでは。俺の方こそ、〝あのこと〟があってから、通うのをやめてしまったので……」
「うん、そうだ……ね」
 言葉を濁す逢由奈さん。何か言いづらいことでもあるのだろうか。
 すると、別のお客さんが入って来て、彼女はそちらに目を向ける。
「あっ、いらっしゃいませー! ……ごめん大場くん、ちょっと待っててくれる?」
「お構いなく」
 そう言って立ち席に移動した俺は、しばらく彼女を眺めることにした。
 逢由奈さんの明るい接客には、ほぼ全ての男がデレデレと鼻の下を伸ばしていた。営業回りと思われるサラリーマンのおっさん、チャラそうな若い男、お母さんについてきた小さな男の子まで。
 相変わらずのギャルなコミュ強ムーブは、男の精神的オアシス、子供にとっては初恋ハンターみたいになっているのだろう。
 変わらないな、そんなところは。昔からあの人は、みんなから慕われる名物店員だった。
 そう、動く度に揺れる巨乳と、重たげなあの安産型のお尻も、変わっていない。
 左手に指輪は見えない。結婚はしていないのだろうか。いや、飲食業だから異物混入になってはいけないと、仕事の時は外しているだけなのか。
 もし誰もいないのなら、また俺と関係を持ってくれるだろうか。あの種付けしたくなる肉々しいお尻に、思いきり腰を打ち付けられるのだろうか。
 そんな邪な考えをしながらカフェラテを楽しんでいると、不意にひとりの女の子、制服を着たギャルが入店してきた。
「やっほー〝ママ〟、新作のドリンク買いにきたわー」
「あっ!? あんたなに学校サボってんの!」
「えー? ママだって昔はよく男と一緒にサボってたとか言ってたじゃん。ママはやってたのに、なんで私はだめなん?」
「いや、まあ、それは、その、ね」
 俺は思わず、ラテを吹き出しそうになってしまった。
 お店に入ってきた女の子は、間違いなくうちのクラスの女子生徒であったから。しかもあろうことか、その女子生徒が逢由奈さんを〝ママ〟などと呼んだのだから。
 背丈は、逢由奈さんと同じくらい。
 ストレートの金髪セミロング。制服のブラウス、その胸元を大きく開けて、なかなかに豊かな巨乳の谷間を見せつけている。
 耳にはシルバーのピアス、指にはピンクのネイルを付けている。
 そして、逢由奈さんと同じくらい大きなお尻。折って短くしたスカート、そこから伸びる太ももは、お尻の大きさに比例して太い。
 ただ、そんなギャルギャルしさを纏いつつも、その生徒の雰囲気はどこかあどけない。
 彼女の名前は、田浦──
「……田浦……」
 その名前と、彼女が逢由奈さんをママと呼んだことに、まさかという考えが脳裏をよぎる。
 そして動揺する俺を放って、逢由奈さんと田浦さんは喧嘩を始めてしまった。
「ねえいいから、新作のチョコラテお願い。ママが淹れてよ」
「そうじゃなくて! 花梨《かりん》、あんたはサボっちゃだめ! 学校戻んなって!」
「はー? 学校いてもつまんないんだもん。いいからほら、早く。私お客さんだよ」
 思わず俺は彼女らに歩み寄り、間に入る。
 何がどうであれ、さすがに教師として副担任として、口を出さないわけにはいかない。
「あの……田浦さん」
「別に学校なんてサボっても……って、大場先生!? うっそ、マジか。なんでこんなとこいんの」
「え……、ええ!? 先生!? お、大場くん、先生になってたの?」
「えっと……、ちょっと状況の整理が必要かな」
 ──全員が頭にクエスチョンマークを浮かべる、大混乱の中での話し合いの末、そこで以下のことが判明した。
 逢由奈さんには、実は娘がいた。その娘が、俺のクラスの生徒であり授業をサボっていた、田浦花梨《たうらかりん》さんだった。
 初耳だった。結婚していてこんな大きな子供がいたなんて、思いもしなかった。俺とセフレ関係だった頃は、そんなことおくびにも出さなかったから。
 そして逢由奈さんは、俺が新任の教師で、娘のクラスの副担任であることを知った。
 田浦さんは、俺が母親である逢由奈さんの知り合いであることを知った。
 何もかもが驚きで、三人が三人とも、未だに頭の理解が追いついていない。俺はそこに加えて、心の整理までつけなくなっている。
 だがひとまず、何よりもまず、俺は田浦さんに告げなければいけないことがある。
「えっと……、とにかく田浦さん、君は今すぐ学校に戻りなさい。そのために俺は、こうして君を探し歩いていたんだから」
「えー。いいじゃん大場先生、せめて新作ラテくらい飲ませてよ」
「だめだよ。須賀川先生には俺の方から連絡しておくから」
「出た。穂波ちゃん」
「何だいその言い方は」
「〝仲のおよろしい女教師〟との見事な連携プレーですねーってこと。穂波ちゃんと付き合ってんでしょ? 結婚も秒読みじゃねーって、みんな言ってるし」
「今そんな話してないでしょ。ほら、いいから学校に戻りなさい」
「はーい、わかりましたー。……なんだよもう、サボってんのなんて私だけじゃないじゃん」
 田浦さんは何かしらブツブツと言いながら、お店を出て行った。
 彼女の機嫌を損ねてしまったのだろう、「ふん」と鼻を鳴らしてズカズカと歩くその後ろ姿には、それ以上声をかけづらかった。
 いずれにしても、これで俺は役目を果たした。
 あとは田浦さんの母親だということがわかった以上、目の前にいる逢由奈さんと、彼女のことについていくらか話しておかないと。
「あの……逢由奈さん、せっかくなので今──」
 そう言いながら振り返ると、逢由奈さんは複雑な表情で俺を見ていた。
 どこか寂しそうな、どこか苦しそうな顔で、出て行った娘の背中ではなく、俺を見ていた。
 そういえば逢由奈さんは、田浦さんに向けて「ちょっと待ちなさい」の一言も発さなかった。先ほどの言い合いを見た限りでは、それくらい言いそうなものなのだが。
 しかも。
「大場くん、担任の……須賀川先生と、結婚……するんだ? へ、へえ……、そっか」
 引きつった笑みと、搾り出すように逢由奈さんが発した言葉が、それだった。
 俺はもしやと思い、心の中でこっそりほくそ笑む。
「ええ、まあ……、須賀川先生とは、仲良くさせてもらっています」
「そう……なんだ」
「でも本当に驚きました。あんな大きな娘さんがいたなんて」
「あー……、うん。ごめんね黙ってて。あの子が今の学校に通うようになったから、こっちの店舗へ異動にしてもらったんだ」
「そうだったんですか……。……あの、実はご家庭のことも聞いていて」
「うん……」
「もしかして、俺のせいで旦那さんと別れたってことは……」
「え? ああ、違う違う。全然全然。不倫してたわけじゃないよ。大場くんと付き合ってた時にはもう、旦那と別れてたし」
「それは良かった。ちょっと心配だったので」
「大場くんに罪はないよ、安心して。……でもだからこそ、学生だった大場くんにバツイチ子持ちなんて重荷を背負わせたくなかった」
「……告白したらすぐに別れを切り出されましたけど、そんな理由があったんですね」
「そう。でも良かったでしょ? あたしと別れたお陰で、重荷を背負わなくてもいいし、新しい彼女にも出会えて──」
「いえ」
「え?」
「俺は今でも、あなたへの想いを忘れていません」
 逢由奈さんはあの頃と変わらず美人で、身体つきは以前にも増してむっちりとしている。オスに躾けられて嬌声を上げる様を思い出し、ペ×スがじくじくと鎌首をもたげていく。
 思い出す。逢由奈さんの、可愛らしい〝メス犬〟っぷりを。デカいお尻を突き出してペ×スをおねだりする、情けないマゾメス犬の姿を。
 明るいカフェのお姉さんが、愛撫をされただけで腰をヘコつかせ、オスのペ×スを喜んで咥え、ぬるぬるの膣穴を突けばすぐに潮吹きする、情けないマゾメス犬。
 あの時の想いが、また、再燃する。
 そして逢由奈さんも、俺と穂波が付き合っているなどという言葉を聞いて、表情を暗くしていた。
 あれは嫉妬ではないだろうか? 彼女もまだ、俺に未練があるのではないだろうか?
 それは恋心か、それとも堕ちたメス犬の身体が、ご主人様を求めているのか──
「あっ、あの、大場くん、想い……って、それって……」
「逢由奈さん」
「え。あ、はい」
「……娘さん、田浦花梨さんのことについて、お話ししなければならないことがあります。俺がこうして授業中に学校外へ出たのは、サボった彼女を探しに来たからでして」
「うん、それについては本当にごめんね。前にも須賀川先生から連絡もらってたし。あたしが何度言っても聞かなくて……」
「よろしければ、学校で詳しいお話を聞かせていただけますか? お時間があれば、今日のお仕事が終わったあとにでも、学校に来ていただければ」
「わかった。今日は空いてるから、終わったらすぐに行く」
「わかりました。事務室に寄ってから来てください。事務員には、俺の方から伝えておきますので。……あと」
「あと?」
「俺の連絡先、以前と変わっていないので、〝何かあれば〟すぐに連絡をください。……逢由奈さんのためなら、俺はいくらでも力になりますから」
「あ……、うん。いくら、でも」
「いくらでも、です。想い焦がれた人のためですから」
「あ、ありがとう……、わかった」
「では、また後ほど。学校でお待ちしています」
 逢由奈さんに一礼して、俺はお店を出る。
 彼女は形式的に「ありがとうございました」と言うが、その言葉はどこか、熱っぽく浮かされているように感じた。
 そう、明らかに、俺の〝想いを忘れていない〟という言葉に反応している。
「……さて」
 街中を歩きながらカフェラテを飲み干し、スマホを取り出し、通話アプリを起動する。
 電話をかけた先は、もちろん穂波だ。
『もしもし、穂波です』
「お待たせしました、田浦さんを見つけました。もうすぐ学校に戻ると思います」
『良かった! お疲れ様、摩空くん。さすが私のご主人様。またあとでおち×ぽ、いっぱいぺろぺろしてあげる』
「はは。穂波がしたいだけでしょう? この淫乱孕みメス犬」
『ふふ。ばれちゃった』
「それで、偶然にも田浦さんのお母さんと出会えたんです。しかも彼女、俺の知り合いでした」
『そうなの? それは偶然ね』
「仕事が終わったら学校に来て、面談をしてくれるそうです」
『ありがとう、助かるわ』
「それで──」
『ねえ摩空くん』
 続けて俺が話そうとしたところで、それを遮るように穂波が言う。
 何故か、少しだけ、妙に嬉しそうに。
『摩空くん、声がちょっと上擦ってる』
「え? そうですか?」
『どうしてか当ててあげましょうか。……そのお母さん、元セフレなんでしょ』
「……はは。さすがは俺のメス犬、わかっちゃうんですね」
『楽しい面談になりそうね』
「ええ、はい。本当に」
 俺は、上擦る声を隠せない。
 まさかと思っていた戯言が、現実になるかもしれないという期待感に、気分が酷く高揚しているのだ。
 再び逢由奈さんを俺のメス犬に、今度こそ俺だけのメス犬にできるのではないか、と──

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