電子版配信日:2026/01/23
電子版定価:880円(税込)
学生の頃、セフレ関係にあった担任女教師・須賀川穂波。
禁断の想いをぶつけると「少しだけなら」と身体を許してくれた。
相性抜群だったはずが中出しする直前、忽然と姿を消してしまった。
失意のまま十数年経ち、新人教師として赴任した先には──
求めてやまなかった、調教済みなゆるふわ女教師の彼女がいた!
「もうマゾメスだったあの頃には戻りたくないのにっ、生ハメだけはだめ……」
かつてのメス犬としての快感を、身体に思い出させる日々が始まった!
プロローグ そんな都合のいい
第一話 思い出す
第二話 みんな獣
第三話 なんで
第四話 おかえり
第五話 遺伝子
最終話 萌芽
書き下ろし短編 デートをいっぱい
本編の一部を立読み
プロローグ そんな都合のいい
──相性ぴったりの相手と結ばれる魔法のアイテム、そんな都合のいい物なんて、ありはしない──
「はあ……っ。はあ……っ」
「はーっ♡ はーっ♡ はー……っ♡」
俺はベッドの上で、裸の女性を見下ろしていた。
ふんわりとした茶色の髪を振り乱し、荒い呼吸と一緒に豊かな巨乳を揺らし、今まさに自身のお腹に精液を吐き出した赤黒いペ×スを見つめる、綺麗な女性。
彼女の膣穴はぽっかりと開いて、愛液と潮が混じった液体を垂れ流し、湯気を立たせている。
つい先ほどまで、俺が剥き出しの生肉棒で奥まで突いていた、何度突いても飽きることなく射精できる、最高に相性のいいメスの柔肉だ。
ふと、彼女は自分のお腹の上に溜まった精液に手を伸ばし、指で掬い取る。
でんぷん糊のような濃さ、強いオスの精臭を放つそれを、ねちゃねちゃと指の間に糸を引かせ、粘り気を感じて楽しんでいるようだ。
ずっと。ずっと。ねちゃねちゃ、ぐちゃぐちゃと。長く。長く。
不意にそのまま、膣穴に挿入してしまうのではないかと思うほど、愛おしげに。
「……随分と熱心に触ってますね、俺の精液」
「うん、こんなにいっぱい出してくれたんだ……って。こんなに濃くて、どろっとしたのを、いっぱい……♡」
「もしかして、そろそろ欲しくなったんじゃないですか? 中出し」
「え?」
「俺の亀頭からびゅるびゅる精液が出る時も、ほぅって息を吐きながら、じーっと見つめてましたよね。生ハメだけじゃ、この欲しがりおま×こが満足できなくなったんじゃないですか?」
「あ……えっと、あの」
「じゃあ次は、初めての中出しをしましょうか。この中に、たっぷりと注ぎますから」
俺は手を伸ばし、ヒクつく膣穴に指を挿入した。
膣肉は嬉しそうに絡み付き、オスの精液が欲しいとばかりに締め付ける。
「いいですよね? 〝先生〟。先生も俺の精液、中出しされたいですよね?」
「え、ええ……。そうね」
生返事で、無理に笑う、〝先生〟。
唐突に、そんな彼女の姿が、ブロックノイズのように歪む。
気付いた時には、彼女は俺の前からいなくなっていた。
俺の視界は闇に染まって、感触も、音も消え、世界が閉ざされる。
暗闇の中、それを引き裂くように、ビリビリとうるさい音が響く──
「……夢……?」
──俺が目を開けると、部屋の天井が見えた。窓からは朝日が差し込んでいる。
ピリリリと鳴るスマホのアラームを止めて、俺は起き上がった。
部屋の中は、引っ越したばかりのせいで、整理していない荷物が散らばっている。もちろん、女性の……〝先生〟の姿は見えない。
「はは……っ。出勤初日に、学生時代の苦い思い出を夢に見るなんてな」
欠伸をしながらベッドを降りて、洗面所へ向かう。
朝食用にと買っておいたプロテインバーとりんごジュースを口にしながら、のそのそと洗面所へと向かう。
そんな俺の頭の中はといえば、夢の中に出てきた女性のことでいっぱいだった。
先生。学生時代に担任だった人。
俺、|大場摩空《おおばまそら》と身体の関係があった、若い女教師。
身体の関係はあったものの、付き合ってはいなかった。生徒と教師が付き合っちゃだめ、というありがちな理由だった。
けれど俺たちは、一度だけではなく何度も身体を重ね、恋人のようにお互いを求めた。それはまさに、蜜月のようでさえあった。
恋人でさえなければ、セフレでもいいのかと、苦笑したものだった。
そんなある日、先生は突然、姿を消した。
俺に何も言わず、学校の他の生徒にも何も言わず、姿を消した。
教師は一身上の都合で、と言っていた。生徒の間では、男と逃げただの事件に巻き込まれただの、あることないこと噂された。
なんとなく俺のせいかなとは思いつつも、事実は未だにわからないままだ。
何故なら本当に先生は何も残さなかったから。さよなら、の一言もなかった。
連絡するために使っていたメッセージSNS、OINEもアカウントが消えていた。電話番号も変えてしまったようだった。
どこへ異動したのだろうか。いや、職さえ変えたのだろうか。
それすらわからない以上、彼女のことは、もはや諦める他はなかった。
その後の俺は、勉学に励みながらも、〝先生のせいで目覚めた性癖〟に合う女を求めた。
幸運にも、何もかもが相性ぴったりの女の子と出会うことはできたが、しかし、少しのすれ違いで別れてしまう。
あれほど好きと言い合った彼女も、あれほどどこへ行くにもべったりだった彼女も、あれほどお互い快楽に溺れた彼女も、全て、全員だ。
先生含め、出会った女の子とは本気で恋をしていたのに、僅かなボタンのかけ違いで全員別れてしまった。
「先生も……他の元カノも、みんな膣穴を俺の形に馴染ませて、他の男なんて受け付けないようにしてやったつもりだったけど……ままならないもんだ」
俺は誰に言うでもなく独りごちると、顔を洗い歯磨きを終わらせ、慣れないスーツを着込んでいく。
その時、スマホが音を鳴らし、着信が来たことを教えてくれた。
俺は画面を見ないまま、通話ボタンを押して「もしもし」と話す。
『よう大場。元気か?』
電話から聞こえてきたのは、学生時代からの友人の声だった。
『確かそろそろ社会人スタートする頃だったよな? 励ましてやろうと思って、電話してやったぞ』
「はは。そろそろもなにも、今日がその初出勤だ」
『うおっマジか。悪いな、それじゃあ忙しかっただろ』
「全然。むしろ初出勤の憂鬱さを和らげてくれて、感謝だ」
『そりゃ良かった』
気の良い友人の心遣いは、素直に嬉しかった。だがそう思いつつも、やはり俺の心はどこか、ぽっかり穴が空いている。
こんな緊張する日にこそ隣に恋人がいて欲しい、そう思うのは欲張りだろうか。
それこそ夢に出てきた先生みたいな、性癖ぴったりの彼女でもいれば、もっと気合いも入るのだけど。
どこかのラノベみたいに、〝相性の良い相手と結ばれるキャンディ〟でもあればいいのに。
「……そんな都合のいい物、あるわけないよな……」
『んあ? 何か言ったか大場。よく聞こえなかった』
「ああ悪い。ちょっと……その、支度しながら電話してたから、独り言を言ってたみたいだ」
『そうだったな、すまんすまん。とにかく、今度また会おうぜ。就職祝いに酒奢ってやるよ』
「いいね、そりゃ楽しみだ」
『いやしかし、まさかお前が〝教師〟になるなんてなあ』
「ああ……そうだな、何の因果か、〝教師〟になっちゃったよ」
俺は、先生を追いかけたいわけではなかったが、なんとなく取った教職で、そのまま彼女と同じ地歴教師になった。
そして今日この日、地元とは遠く離れた学校に赴任するのだ。
だからなのかもしれない。あんな夢を見てしまったのは。
もしくは、単に童貞を捨てた相手が先生であったから、情けなくも記憶の底に留まっていた物が掘り起こされただけなのか。
『それじゃ大場、頑張れよ。応援してる。ああ、愚痴があったらいつでも聞いてやるからな』
「ありがと。それじゃあまた……、早速今日電話するかも」
『わはははは。どんとこい』
友人と笑い合って、俺は電話を切った。
彼女がいない分は、彼に相手をしてもらうことで穴埋めするとしよう。
「さて」
鏡の前で髪を整え、手早く鞄に荷物を詰め込み、家を出る。
とにもかくにも、俺は社会人として、仕事を頑張らなくてはいけないのだ。
──職場となる学校は、田舎の割に規模は大きく、他にも数人の新任教師がいた。
今日は新学期が始まる前の初顔合わせ、いわゆるオリエンテーションだ。さすがに緊張する場面ではあるが、仲間がいると思うと少しは気が楽だった。
とはいえ、職員室で他の教師の前に並ぶ俺は、その教師たちの顔をまともに見れない。
学生の時とは違う、大人の社会という空気がそうさせているのだろう。
他の新任教師と一緒に、俺は自己紹介する。
「……地歴の、大場摩空です。ご迷惑をおかけすると思いますが、よろしくお願いします」
当たり障りなく、手短に終わらせ、一礼する。
拍手が起こると同時に、ふと俺は「ひゅっ」と誰かが息を飲む音を聞いた。
何だろうと思う間もなく、次の新任教師に紹介が移ってしまったため、ひとまず気にしないことにした。
きっと誰かのしゃっくりだろう。
気にしすぎて、落ち着きがないと思われるのも嫌なので、そう思うことにした。
無事に全員の紹介が終わったところで、自分たちのために用意された席に案内される。
机は使い古した物ではあったが、綺麗に掃除が行き届いている。ここから俺の社会人生活が始まるのだと思うと、少し感動した。
なんとなく机の表面を撫でていた俺の横に、不意に教頭が立った。
何事かと思わずその場に立ち上がると、彼の横にひとりの女教師が立っているのに気付く。
それは、どこか見覚えのある、顔で──
「大場くん、紹介しよう。同じ地歴教師の|須賀川《すかがわ》先生だ。彼女がキミの教育係となる。しばらく彼女について、色々と学んで欲しい」
「須賀川……」
その名前を聞いた瞬間、目の前に立つ彼女の憂いたような表情を見た途端、俺は稲妻に打たれたような感覚に陥った。
「す……、須賀川|穂波《ほなみ》、です。よろしく……お願いします」
一礼する彼女、須賀川先生。
身長は、170センチの俺より、10センチくらい低い。
ふんわりした茶色のセミロング、やや垂れた目。どこか優しげな、ゆるふわなお姉さんの雰囲気を感じさせる。
耳には青い宝石のピアスと、首にはネックレス。
Vネックの縦ニットを着込んでいるが、そこに詰め込まれた、みっちりと盛り上がった大質量の巨乳に自然と視線が向く。
胸元には深く吸い込まれそうな谷間の始点が見え、ニットにはうっすらと大きなブラのラインが浮き上がり、巨乳の下側には影が生まれている。
黒のタイトスカートからは、黒いストッキングに包まれた足がスラリと伸びていた。
腰は細く、そこから流れるようなくっきりとしたお尻のラインは、最近よく聞く〝恵体〟というスラングを思い起こさせてくれる。
一目で綺麗な人であると認識するその容姿は、漂う香水のにおいでさえも、〝昔から何も変わっていなかった〟。
間違いない。
須賀川穂波。先生。須賀川先生。
俺が大好きだった女性。
俺が童貞を捨てた女性。
頑なに俺と恋人になることを拒んだくせに、まるで爛れたセフレのようにセックスを、生ハメまでしていた女性。
中出しをするその直前で、俺の前から姿を消した女性──
「す、須賀川先生……? まだ教師をしてたなんて……」
「あっ……。え、えっと、これは……っ」
「ん? おや? もしかしてふたりは面識があるのかね」
俺が発した言葉に、教頭は薄くなった髪を撫でながら言った。
須賀川先生は動揺を隠すためか、必死に笑みを浮かべながら、教頭に応える。
「え……ええ、そうなんです。彼とは、その……知り合いで」
「それは良かった。何かと話もしやすいだろう。大場くん、この学校のことは何でも彼女に聞くといい」
何も知らないが故の、教頭の無邪気な反応。
いや、それも当然だ。目の前の男女が、昔は教師と生徒の間柄でありながら、セフレのような関係であったなどと、誰が思うというのか。
「……お久しぶりです。これからよろしくお願いします、須賀川先生」
「え、ええ……。よろしく……、よろしくお願いします」
戸惑いながらも挨拶する須賀川先生に、俺は〝左手〟を差し出す。
教頭の前だからか、それとも自然な反応か、彼女も左手を差し出す。
ぎゅっと握って、握手をする。覚えのある手の形だ。
何度も指を絡ませ握った手。
何度もペ×スを扱かせた手。
何度も膣穴を広げさせた手。
薬指に指輪はない。結婚はしていない。
気付かれぬように探りを入れている間に、あの時の想いが鮮明に蘇る。
先生を、須賀川先生を想っていたあの頃のことを。焦がれて、届かない想いを、必死に届かせようとしていたあの頃を。
──〝マゾメス犬〟を可愛がっていた、あの頃を──
「俺は……忘れていませんよ。あの頃のこと」
「っ……!」
運命なのか、神様とやらの悪戯なのか、それともただの偶然か。
どれでもいい。どうでもいい。
俺は、表面上は平静を装いながらも、ペ×スに血が集まって熱くなっていくのを感じていた。
油断すれば、一気に膨れ上がってズボンを押し上げてしまいそうになるのを、必死に堪えた。
肉棒が語り出しているかのようだ。「このメスの味を覚えている」「このメスの喘ぎを覚えている」「このメスの膣穴は俺専用に作り変えたんだ」と。
そうだ。
俺は、精液を先生の子宮に流し込んで、膣奥から染め上げたかった。
俺の遺伝子がたっぷり詰まった子種を、先生の子宮に植え付けたかったんだ──