07/11 電子版発売

転生したので美少女幼馴染を俺好みに育てます

著者: うだき

電子版配信日:2025/07/11

電子版定価:880円(税込)

さっきまで残業していたのに、目が覚めたら学校の教室だった。
──僕は小学生に転生していて、隣の席には絶世の美少女がいた!?
彼女は僕の隣家に住んでいる幼馴染の春音ちゃんというらしい。
今のうちから仲良くして(調教して)、俺好みの嫁さんにするぞ!
スキンシップ多めのエッチな生活を送り、一目惚れした幼馴染と歩む、
人生再スタートの青春純愛ノベル! 婚約編書き下ろし付き!

目次

1章 小学生

1話 転生

2話 ゲーム

3話 抽選会


2章 中学生

4話 成長

5話 きっかけ

6話 自撮り


3章 高校生

7話 入学式

8話 電車

9話 癖

10話 看病

11話 目覚め

12話 撮影

13話 悩み


4章 大学生

14話 晴れ姿

15話 ご奉仕

16話 買い物

17話 ふたり暮らし

18話 婚約(書き下ろし)

19話 学生最後


5章 社会人

20話 ただいま

21話 デート日和


エピローグ

本編の一部を立読み

1章 小学生


1話 転生

 深夜の残業でパソコンと睨めっこをしていたと思ったら、目の前には黒板があった。残業のしすぎで頭が狂ったかと思った。
「かえるくんがここで何を思ったか、わかる人はいるかなー?」
 三十過ぎの俺よりも若く見える女が、黒板の前でそんなことを言っていた。
 なんだこれ。
 女はスーツを着て、まるで企画モノのAVに出てくるような女教師みたいだった。
 俺は意味不明な光景に、完全に混乱していた。モニターを見続けていたはずなのに、まるで教室で授業を受けているような光景。モニターのバグだろうか。光景が妙にリアルなのも気になる。まるでVRでも着けてるような。それとも疲れすぎて記憶飛んだのか? 残業していると思ってたけど、実はもう帰宅してて、日課のVRAVを見てるとか。それなら、このいやにリアルな映像にも納得がいくが。けどコレクションに女教師モノとかあったかな?
 あたりを見回してみると、AVには絶対に居ないはずの本物の子どもたち。CGか? いや、こんなにリアルなはずはない。よく考えたら、VRゴーグルを着けている感覚もない。
 目の周りを触ると、やけにツルツルとしている。残業のストレスと加齢による乾燥と脂が奇跡的に共存した、荒れきった肌の感触ではない。まるで幼子のような、そんな肌……。
 もしかして、俺、若返った……?
 いやいや、どうせ夢だろう。転生モノの小説の読みすぎだぞ、俺。というか、夢だったとしたら、現実の俺は仕事中に寝落ちしてしまったということか?
 ……。それはまずい! 納期が……!
「それじゃあ、なんでガマくんはこんなこと言ったのかなー? 隣の人と話し合いをしてみてください!」
 俺が冷や汗を流す中、夢の授業は淡々と進んでいく。どうやら、ペアを組ませて議論をさせたいらしい。あったな、そんなのも。
 しかし、夢の中だとして、こんな教室全く記憶にないのだが、どういうことだろうか。クラスメイトたちも記憶にある奴らとは違うガキんちょが座ってる。夢は記憶の再現だと言うが、こんな風景覚えがないぞ。
「れんとくん、ねぇねぇ、れんとくん?」
 俺が物思いにふけっていると、隣のロリに話しかけられる。レントくんって俺のことだろうか? この夢だと名前も変わってるのか? というか、夢だからペアを組めという指示も無視していたが、律儀に話しかけてくるとは。なかなかリアルな夢だ。
「れんとくんー」
「……」
 絶句した。
 話しかけられた方に首を向けると、それはそれは造形の整った美少女が、こちらを不思議そうに覗き込んでいたのだ。
 この歳でも――正確な年齢はわからないが、小二か小三くらいだろうか――美しいと断言できる顔立ち。もしクラスメイトだったとしたら、いや、クラスメイトじゃなくても過去に一度すれ違っただけでも記憶に残り続けるはずであろう程の美しさ。
 こんな見たこともないような美人を出演させられるくらい、夢ってのは器用だっただろうか。しかも、俺にロリの趣味はない。
 本当に夢ではない可能性があるかもしれない。
「なあ、今って何年?」
 俺は美少女にそう尋ねてみることにした。これで俺が残業していたときの年を答えれば転生、俺が子どものときの年を答えるなら夢だ。
「今……? 2050年でしょ?」
 まさかの未来。転生ですわ、これ。嘘とかじゃないよな? そんなくだらない嘘をつく子には見えない。
 教科書の奥付を見てみれば、確かに2050年発行と書いてある。
 まだリアルな夢という可能性も捨てきれないが、こんだけ現実らしい夢なんて見るだろうか。寝落ちしたままリアルな夢を見る可能性と、過労死して転生する可能性、そのふたつを比べたら後者の方がありえそうというくらいブラックな職場ではあったし、夢なんてここ最近見れないくらいに忙しかった。
 本当の本当にこれが転生なのだとしたら、あの漆黒も漆黒なブラック企業から解放されたのか? 睡眠時間を削って働かなくてもいいのか?
 働かなくてもいいなら何をしよう。前世? は何にも考えずに流されるままに進路を決めてしまったから、じっくりやりたいことでも見つけて資格の勉強でもしようか。
「どうしたの?」
 隣の美少女が急に俺の顔を覗き込んでくる。幼いころ特有の、男女の隔たりを感じさせない距離の詰め方に、長く彼女なんていなかった俺は思わずたじろいだ。
 重ね重ね言うが、俺にロリ趣味なんてない。
 しかし、この少女にはそんな趣味嗜好なんか関係なくなるほどの魔力があった。
「えっ、いや、なんでもない」
 この歳の子どもがいたっておかしくないくらいのおっさんだったはずなのに、この少女にこうもときめいてしまうのはなぜだろうか。
 この体のせいで、好みまで変わってしまったのだろうか。俺の手のひらは目の前の少女と同じように小さく、緊張で震えていた。
 年齢一桁の女児に興奮するなんて、と思う傍ら、とある閃きが降って湧いた。
 ――この美しい少女を今のうちに手に入れてしまえば、将来美人な嫁さんが手に入るのでは? と。
 三十過ぎて結婚もできず、両親にもとうとう何も言われることのなくなってしまった俺だ。きっとこのまま前世と同じように過ごしたところで、変わらずに彼女なんてできないままだ。だったらこの美少女と関わりがあるという奇跡を奇跡で終わらせずに、彼女にしてみせようじゃないか!
2話 ゲーム



 俺が転生して一週間が経った。いまだに俺は夢から覚めないから、どうやらこの世界は現実だったようだ。
 俺はこの一週間であの美少女のことを調べ上げた。あの美少女こと、明石春音《あかしはるね》ちゃんは、偶然にも俺の家のお隣さんで、両親同士の仲が良い所謂幼馴染だった。なんと好都合なことか。
 俺は春音ちゃんをなんとしてでも手に入れるべく、作戦を練っていた。まあ、作戦といってもそんな複雑なモンじゃない。単純接触効果を狙うだけ。幸いこの年頃なら男女が仲良くしてようがとやかく言われない。今のうちに俺と一緒にいることが当たり前だという認識を持ってもらいたい。
 ということで、なるべく一緒にいられるように最近は毎日一緒に帰るようにしている。放課後も門限ギリギリまで一緒に遊んでいる。
「れんとくん、今日も一緒にかえろー」
「もちろん」
 一週間の努力の甲斐があってか、今日も春音ちゃんと一緒に帰れる。一緒に帰るのが嬉しいだなんて、こんな初々しい感情は久しく忘れていたけどなかなかいいもんだ。
 ランドセルを背負って隣を歩く春音ちゃん。なんだかいい匂いが漂ってくる。再三俺にロリ趣味はないと言ってはいても、こんな美少女が隣にいたら新しい扉が開いてしまいそうだ。というかもう開いてるかもしれない。春音ちゃんまぢ可愛いよハスハス。
 そんなことを考えていたら春音ちゃんの家に着いた。ウチもそうだけどかなり立派な外装のお家だ。内装もすごい綺麗で豪華。前世とは大違い。
 さて、春音ちゃん家にお邪魔してなにをするかというと、春音ちゃんが最近ハマっているテレビゲームである。今どき――俺からしたら未来――の子でも、案外俺が子どものときにしていた遊びとそう変わらないらしい。とは言ってもさすがは未来のゲーム。見知った配管工のおじさんがジャンプしているだけでも没入感が全然違う。未来すごい。
「えいっ、そりゃっ!」
 春音ちゃんはといえば、ゲームにすっかり夢中になっている。もともと俺への好感度が高かったのか、それともそういう性格なのか、やけに距離が近い。今も肩を密着させて、高めの体温が肩越しに伝わってくる。そのおかげで春音ちゃんのいい匂いがして抱きつきたい衝動に駆られる。
「れんとくん真面目にやって!」
 隣の美少女の感触を堪能していると、その美少女に叱られてしまう。気づけば俺が操作していた画面の中の2pカラーのおじさんが、敵にぶつかってダメージを受けていた。
「ごめんごめん」
 コンティニューをしてゲームを再開するが、当然集中できるわけない。俺の頭に今あるのは、どうしたら自然に春音ちゃんを触ることができるか、である。
「うりゃっ、ほっ!」
 なんとも可愛らしい声を上げてゲームに没頭する春音ちゃん。もう思い切ってハグでもしてみるか。俺がおっさんのままならすぐにお縄だが、俺は今同い年。しかも子ども同士ならハグくらいなんてことないだろう。と、少し罪悪感を抱く自分を自分で納得させる。
 俺は勇気を振り絞り春音ちゃんに抱きついた。バックハグのような体勢になる。
「きゃっ、もう! 真面目にやってってば!」
 春音ちゃんはそう言うものの、ゲームのコントローラーを離すことはなく、その視線は画面に釘付けだった。
 ほう、お咎めなし。俺は調子に乗って春音ちゃんの首筋の匂いを嗅ぐ。
 ふおおお、美少女の香り最高すぎる……。
「もー、れんとくんー」
 口ではそんな風に抗議するものの、一切体を動かすことはない。こんな抵抗されないものなのか? 俺はどこまでやれるのか気になって、前に回した手を胸元へと上げていった。
「くすぐったいよー」
 そうは言うものの抵抗はない。俺の手は春音ちゃんのぺったんこな胸元に触れた。これがエッチなことだと理解していないからか、春音ちゃんは無反応だ。ロリっ子にいたずらする背徳感……!
 ちなみにめちゃめちゃ興奮しているが、俺の息子も無反応。精神的な興奮はあっても、肉体は年齢通りの反応しか返してくれないらしい。無反応な息子に寂しさを覚えながらも、俺は春音ちゃんのまな板をフニフニと弄んだ。
3話 抽選会



 ある日、いつものように春音ちゃんとゲームをしていると、急に春音ちゃんが口を開いた。春音ちゃんは集中し始めると無口になるタイプだったから、結構驚いた。
「ねぇ、蓮人《れんと》?」
「はいなんでしょう」
「コレ《・・》の新作出るの知ってる?」
「そういえばCMで見たかも。それがどうしたの?」
「人気すぎて、抽選販売らしいんだ」
 今やっているゲームの画面を指さして春音ちゃんは言う。その表情は残念そうだった。抽選販売だから、確実に手に入るとは限らない。春音ちゃんは不安そうな顔をゲームの画面に向けた。
「お父さんにお願いして予約してもらうけど、当たるかなぁ」
「もし当たったら一緒にやろうね」
「うん……」
 春音ちゃんは力ない返事をして、コントローラーを握り直した。

「今日、抽選発表だよな! 当たってるかなぁ」
「俺も予約してもらった! 早くやりてぇー!」
 次の日。午前中の授業は終わって、給食の時間も過ぎ、昼休みになった。教室の真ん中で男子たちが件《くだん》のゲームの話をして盛り上がっている。うるさい男子とは対照的に、春音ちゃんは教室の隅でひっそりと無表情で固まっている。
「春音ちゃん」
「……。蓮人」
 俺が春音ちゃんに話しかけに行くと、春音ちゃんは無表情で俺を見上げた。
「どうしたの、そんな暗い顔して。不安?」
 俺がそう聞くと、春音ちゃんは少しだけ顔の力を抜いた。
「んーん、ワクワクしてるの。今からやるのが楽しみで」
 どうやら昨日の不安は一晩寝て吹き飛んだようで、今度は新作が楽しみでソワソワしているらしい。ちなみに、抽選結果は今日の夕方発表で、当たっているとシリアルコードが送られてきて、それを店舗で伝える形らしい。
「当たってたら、お父さんが夜買いに行ってくれるから、明日にはできるんだ。はー、楽しみ」
 そう言って目を細める春音ちゃんの笑顔は、思わず見とれてしまうほどに可憐だった。いつか俺に向けてこんな表情をさせてみたい。
 そのあとも春音ちゃんの話は続き、あっという間に昼休みが終わってしまった。春音ちゃんがいかに楽しみにしているかということが伝わる。意外と春音ちゃんはオタク気質なのだ。
「蓮人、帰ろっ」
 ソワソワした様子の春音ちゃんが、呑気に歩いていた俺の下へすっ飛んでくる。他の男子たちも全力疾走で通学路を駆け抜けていた。
「はやくはやく!」
「そんな急がなくたって」
「もうっ! いいから!」
 春音ちゃんに腕を引かれ、半ば無理矢理に引っ張られる。引っ張られたことで伸びた腕に、ポツリと水滴が落ちてきた。
「あ、雨」
「……ほんとだ」
 俺たちの足は、雨が降ってきたことで止まった。二人で空を見上げると、真っ黒な雲が空を覆っていた。
「きゃっ」
「わっ」
 初めはぽつぽつと降っていたのが、急に土砂降りになる。遠くで雷も聞こえる。俺たちはさっきよりも速く走りだし、びしょ濡れになりながら春音ちゃんの家に転がり込んだ。
「急に降ってきたね……」
「もう、びしょびしょ……」
 俺たちは春音ちゃんの家で一人ずつお風呂に入って、濡れてしまった体を温めた。
 そして、春音ちゃんは父親のタブレットからサイトにログインして抽選結果のページを開いた。
「……」
「春音ちゃん?」
 春音ちゃんの反応で何となく結果がわかってしまうが、そっと横から春音ちゃんが持つタブレットを覗き込んだ。
「ダメだったぁ……」
「……」
 鼻にかかった涙声で、春音ちゃんはタブレットを見つめていた。タブレットはカタカタと震えて、春音ちゃんの感情が滲み出ていた。
「ええと……」
 俺はかける言葉が見つからなかった。こんなに落ち込むとは思いもしなかった。
「まあ、抽選だもんね……。外れることもあるよね……。蓮人、ゲームしよ」
 震える声ながらも、気丈にも俺に微笑む。そんな引き攣った笑顔でも美しいのはズルだと思う。
 その後、ストレスをぶつけられるように格闘ゲームでボコボコにされて、俺は自分の家に帰った。

 次の日の昼休み、教室は騒然としていた。例のゲームを抽選で見事当てた男子の周りにわらわらとクラスメイトたちが集まり、中心にいる男子はいかに楽しかったかを語っている。
 一方の春音ちゃんといえば、ネタバレを食らわないように耳を塞いで机に突っ伏している。
「春音ちゃん。おーい、春音ちゃん?」
「……。聞こえない」
 完全に拗ねてます、これ。かつて見たことないくらいに拗ねてます。
 俺が春音ちゃんの機嫌を取って、なんとかまともに会話できるようになったころには昼休みがもうすぐ終わる時間になっていた。
 下校の時間はすぐにきて、春音ちゃんは一人でとぼとぼと歩いていた。俺はその斜め後ろを歩いて、春音ちゃんの家までついていく。春音ちゃんはよっぽど落ち込んでいるのか、俺がついてきているのにも気づかず、家の中へ入っていってしまった。まあ、俺が声をかけなかったというのもあるが、そんなに落ち込んでいるのか。
 俺は家に帰って、荷物をまとめてすぐに春音ちゃんの家のチャイムを鳴らした。
「……蓮人」
「春音ちゃん、ゲームしよ!」
「いいよ……」
 涙目の春音ちゃんがドアの向こうから頭だけ出している。泣くほど悔しかったのか……。
 俺は春音ちゃんの家に入って、ゲームの準備をしている春音ちゃんの肩を叩く。
「春音ちゃん、これ」
「なにこれ……。……! これ!」
「そう、俺も予約してさ。当たってたから買いに行ってもらった」
「蓮人当たってたならなんで言ってくれないの!」
「まあ、驚かせたかったしさ。さ、やろうぜ。約束だし」
「うん!」
 屈託のない笑みを見せてくれる春音ちゃん。これこれ、やっぱ春音ちゃんにはこの笑顔が似合うよね。
2章 中学生


4話 成長

 俺が転生してから早いもので六年くらい経った。春音ちゃんと俺は少しオトナになって、同じ学校に通っていた。
 そんな俺と春音ちゃんとの関係はといえば――
「蓮人、ゲームしよ」
 今も変わらずにゲームをする仲だ。
 春音ちゃんは身長も伸びて美人さんに成長している。それでもまだ十代前半だから幼さもあって、可愛いと美しいが同居しているような感じ。身長も150センチ弱になって、周りと比べたら低めだけど、手足はすらりと伸びてスタイルがめちゃくちゃいい。
「よいしょっと」
 春音ちゃんは一人用のゲームソフトをセットして、俺の脚の間に座り込む。これが春音ちゃんのいつものゲームスタイルだ。あれから毎日バックハグをして胸を触っていたら、いつの間にか俺とゲームをするのをやめて一人用のソフトで遊ぶようになっていた。俺は俺で春音ちゃんを抱っこしたいだけで、好都合だからそれを続けていたら二人の間に変な習慣ができてしまった。
「んっ……」
 俺は春音ちゃんのおっぱいを手のひらで包むようにして揉みしだいた。
 腕の中にいる春音ちゃんが艶っぽい声を上げる。あれからほぼ毎日春音ちゃんの胸を触り続けたことで、春音ちゃんのおっぱいは立派な性感帯に成長した。触り始めたころはぺったんこだったおっぱいも今じゃしっかり実ってる。成長期というのもあってどんどん大きくなってる気がする。
「春音ちゃん、また大きくなった?」
「んっ、うん……。今のブラ、キツくなってきたかも」
「おおー。今Bカップだっけ?」
「んん……。そう、だから次はC買わないと」
 ゲーム機をカチャカチャとやりながら春音ちゃんは答える。時折肩を震わせても手元がブレないのは、六年の開発の成果だ。普通にすごい。
 いつもなんとかしてゲームの邪魔をしてやろうとするけど、春音ちゃんはたとえイってもミスをすることはない。
 俺は服の隙間からスルスルと春音ちゃんの地肌に手を伸ばしていく。スベスベのお腹を撫でながら手を上へと滑らせていく。
「あっ……」
 くすぐったさに悶えた春音ちゃんの腹筋がピクピクと震えるのを感じながら、俺の手は彼女のジュニアブラにたどり着いた。ワイヤーがないブラだから手触りは柔らかい。それを上へたくし上げて春音ちゃんの乳首を露わにする。
 サーモンピンクの綺麗な乳首はツンと上を向いて控えめにも主張している。その美しい蕾をそっと焦らすように周りをクルクルとなぞる。
「ひゃぁぁっ」
 春音ちゃんは喘ぎながらもゲームを一旦セーブして電源をオフにした。
 最近の春音ちゃんは乳首でイけるようになった。乳首を触られ始めるとゲームに集中できないからか、こうしてゲームをやめて大人しく快楽を受け入れる体勢になる。
「んっ、ん……、ふうぅっ」
 乳輪をなぞるだけで春音ちゃんは腰をクネクネさせる。俺の股間にグリグリと押し付けられる臀部も、かなり女性的な曲線を帯びてきた。ぷりんとしたハリのある健康的なお尻が押し付けられて、俺の息子が熱を持つ。
「んああ!」
 焦らされた乳首をつままれた春音ちゃんが上体をのけ反らせた。この感じ、少しイっちゃったかな?
 春音ちゃんの首筋からムワリとフェロモンのような香りが漂ってくる。春音ちゃんが一度イくと、こうしてムラムラくる匂いを振りまくのだ。
「れんとぉ……」
 春音ちゃんが振り向いて物欲しそうな顔をする。なんともそそる表情をしていた。春音ちゃんがこんな風に乱れるのは珍しい。いつも喘ぎはしても無表情だというのに、今日は一体どうしたんだろうか。
「キスしよう……?」
 キスを向こうからねだってくるのも珍しい。まあ、可愛いから遠慮なくいただきます。
 唇を重ねて数秒もしないうちに、春音ちゃんが舌をねじ込んでくる。今日の春音ちゃんは妙に積極的でいじらしい。俺も春音ちゃんの舌を貪るように絡めとる。春音ちゃんの唾液は甘味料が入っているかのような甘さがあって、脳が痺れるような快楽を与えてくれる。
「んっ、ぷはぁ……。蓮人、いつも最後までしないけど……。いつになったらしてくれるの?」
 唇が離れて、春音ちゃんにそんなことを聞かれた。胸を揉んでいた俺の手が止まった。
 春音ちゃんには今までずっと、胸への愛撫とキスしかしていない。というのも、最後まで進めようとして嫌われてしまったらどうしようとか、万が一避妊に失敗したらどうしようとか、そんなことを考えていたらできなかったのだ。正直、日和ってました。
 俺がそんなことを悩んでるうちに、春音ちゃんは性的な知識をいつの間にか吸収してきて、催促までしてくるとは。時間をかけて開発してきた甲斐があるというもの。おじさん嬉しいです。
 しかし、今まで一度も春音ちゃんのお腹より下に触れたことはないし。下の方も開発を進めつつ、春音ちゃんの体が出来上がるのを待った方がいいのではないだろうか。
「もっとオトナになったらしよう。それまでは、お預け」
「むう……」
 まあ、それでも早い気はするが。俺の前世の童貞卒業なんか社会に出てからだったぞ。初任給でちょっといい風俗に行ったのだ。あれは数少ない思い出だ。
「わかった。じゃあ約束ね」
 春音ちゃんはそう言うと、目を閉じてまたキスをせがんでくる。
 せっかく約束したのだから、これからは気持ちいい初体験のために開発を進めなければならない。俺は春音ちゃんの唇に吸い付きながら、彼女のスカートを捲し上げた。
 パンツの上から春音ちゃんの割れ目に指を添わせる。初めて触ったが、春音ちゃんのそこは、まるで洪水でも起こしたかのように濡れていた。
「うんんんっ」
 布の上からでもわかる突起を優しくなぞると、春音ちゃんは腰をがくがくとさせて崩れ落ちた。どうやら、クリトリスは乳首以上の弱点のようだ。
「あっ、だめだめだめ……! イくっ……!」
 そのまま指で押しつぶすようにして優しく責め立てていくと、春音ちゃんはあっという間にイってしまった。
 あれ、もしかして開発なんて必要ないくらいに敏感か?
「自分で触ってた?」
「ううう、いつもこっちは触ってくれないから、蓮人が帰ったら一人でしてた……」
 恥ずかしそうに視線を下げて、春音ちゃんは呟いた。なんていじらしい。一体いつからオナニーを覚えたんですかねぇ。
 俺はそんな春音ちゃんが可愛くて堪らなくなり、指に力を入れてしまった。
「あっ! だめぇ、イったばっかりっ……、んあああああ!」
 プシャプシャと音がして、春音ちゃんのおま×こに当てていた俺の右手が濡れていく。これって潮ってやつですかね。
 ……なんてエッチな娘なんだ。開発も全然していないのに潮まで吹いてしまうとは。
「みないでぇ……」
 春音ちゃんは涙目になって恨みがましい視線を送ってきた。そんな姿を見てしまうと、余計にいじめたくなってしまって、またクリトリスを擦る。
「んはぁっ、イくイくイくイく……」
 プシュッと先ほどよりは弱く潮を吹いて、春音ちゃんは俺の方へ倒れこんできた。
「れんと、すきぃ……」
 耳元で呟かれ、ドキリとした。俺は照れ臭くて返事ができなかった。

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