屈辱の幸福を埋め込まれた完全無欠の風紀委員長、夜宮香蓮。
性奴となった親友の文学女子・榎並結花には深夜露出を命じられ、
さらには、母親・由希乃までも悪鬼の手に堕ちていると知る。
すべてを奪われ、支配された先に待つのは絶望か、それとも――。
「皆で一緒に堕ちていこうか、爛れた悦びだけの世界へ」
舞条弦、空前絶後の代表作「部活女子シリーズ」、圧巻の最終巻!
第一章 文学女子、理性剥奪
第二章 夜宮香蓮、被虐陶酔
第三章 夜宮香蓮、絶望世界
第四章 夜宮香蓮、隷奴転落
最終章 夜宮香蓮、幸福世界
エピローグ
本編の一部を立読み
「お願い、します……ッ、ああ、香蓮のま×こに精液を……ああン、鬼崎さまの子種を、ください……ッ、はぁはぁ、あなた専用の子宮に注いで、孕ませて、お願いッ!」
鬼崎さま――あなた専用の子宮――無意識に口にした言葉が、黒い被虐の悦びを奔らせる。自分が一線を越えている事実に香蓮は気づかない。そして気づかぬままに、黒い淫炎に呑まれた。
「ああ、いくッ! いく……ッ、ひぃ、イクぅッ」
艶啼きが何度も響く。蠕動する膣肉が男根を握り扱いた。秘奥に触れた亀頭が膨張し、歓喜を炸裂させる。絶頂痙攣する子宮に向かって、熱い精がしぶいた。
(ああん、出されてるッ)
当然のように生性交を受け入れていた。その事実に今更気づくも後の祭りだ。オーガズムに揉まれる女体では少年を跳ね除けられない。香蓮は背中に指を突きたてて悶えた。
「ンむッ、ンンッ……ふッ、んふぅ、ンムム……ッ」
唇が重なり、舌が絡みつく。絶頂と射精が続く中でのディープキスは、身も心も融けあうような法悦のひとときをもたらした。究極の恍惚感に表情が緩む。鼻の孔が拡がり、眉は垂れて、蕩け眼は妖しい桃色に輝いた。
「ふぅ……気持ちよかったね、香蓮。ギャラリーがいる中でのセックスも燃えるけど、二人きりってのもいいね。今後は、こういう機会をどんどん増やそうか。ふふふ……」
「あ、ああ……」
鬼崎は蠱惑的な声で囁く。鼓膜への愛撫に女の芯がわなないた。蠢く膣肉が竿を締めあげ、更なる吐精を促す。従順な奴隷に褒美を遣るように、少年は腰を遣って残り汁を散らした。穂先の接吻を浴びた膣奥から官能が込みあげる。脳芯がじんじんと痺れを帯びた。
「それで、どうかな」
「どうって……?」
「満足できたかい?」
少年は優しく言う。香蓮は朱く染まった頬を背けた。
「そ、そんなの……知らないわ。満足とか……別に、セックスに、何も求めていないし……」
「へえ、そうなんだ。じゃあ、満足できるまで頑張らないとね。こっちの穴も愛してあげる」
「こっちの穴……あッ、ンンッ。ちょ、ちょっと、お尻は、シ、シなくていいから」
少年の手が尻谷間をぐッと拡げた。蒸れた溝に指を差しこみ、菊皺をねっとりと撫でてくる。触れるか触れないかの絶妙な愛撫に、腰がくねくねと揺れた。
「そうか。じゃあ、お尻はやめてま×こに専念しよう。さあ、身体を起こして」
「ま、待って、続けてなんて。もう、くたくたよ……」
「大丈夫だよ。手すりを掴んで、僕におま×こ差しだすだけでいい。あとは僕が勝手に動くから。香蓮はね、何もしなくていいんだ。苦悩する必要もない。全部、僕に任せな。さあ、まずは服を脱ごうか。全裸になるんだ。授業中に全裸セックスなんて最高だろ?」
酩酊する脳裏に囁き声が反響する。無防備な思考に少年の言葉が潜りこみ、侵食するようだった。どういうわけだか、鬼崎の命令に抗えない。抗いたいとも思えない。
「ああ……」
気づいたときには、落下防止用の手すりを掴み、外を見ていた。窓に薄く反射する自分は全裸になっている。重力をものともしない媚乳の中央で、真っ赤な乳首がビンビンに尖っていた。背後に立つ少年は下乳を揉みあげてくる。柔肉を愛撫された香蓮は桃色の溜息を零して、ヒップを揺らす。白い尻頬に触れた肉棒は、ボコリと血管を浮かせて屹立していた。
「挿れるよ」
香蓮はくたりと首を縦に振り、桃尻を差しだす。切っ先が裂け目を滑った。痙攣する股孔から白濁が漏れる。垂れた汁を絡めとりながら、鬼崎の勃起が、乙女の隙間を貫いた。
「ああン……ッ」
惚けた声が漏れた。垂れた涎が胸元に滴り落ちていくのを、香蓮は蕩け眼にぼうっと映す。女体が震える動きに合わせて、唾液の塊がぷらぷら揺れていた。
(ああ……イッてる……おま×こ気持ちいい)
引き攣る双臀を無意識に揺すり、膣肉を剛直に擦りつける。自らヒップを振っている事実に気づいても自制心は働かない。括約筋を収縮させて勃起を扱く。鬼崎もまた、汗と涎を塗すように胸を揉みあげつつ腰を遣った。
(ぐちゅぐちゅ鳴ってる……なんていやらしいの。平日の学校で、まだ昼間なのに)
窓の外を見れば体育に興じる男子が映る。バック姦で喘ぐ自分の姿は丸見えだろう。弄ばれて形を変える乳房も、色気を醸す火照った首元も、そして汗みどろで蕩けた相貌も――今の香蓮に隠すすべはない。今の自分を見た同級生たちは、一体何を思うのだろうか。
(厳格な風紀委員長……男嫌いのフェミニスト……それが皆の、私に対するイメージよね。そんな女が、授業中に保健室をラブホ代わりにして、全裸で生ハメ立ちバック……)
侮蔑され、唾を吐かれるだろう。燈子や朱美と一緒に、香蓮は厳しい風紀活動を行ってきた。そのぶん、男子生徒はストレスを溜めているはずだ。その鬱憤をぶつけられるかもしれない。
(男子が女子に鬱憤をぶつける方法は一つよね……)
ごくりと生唾を飲む。想像するだけで女体は火照りを強めた。既に紅潮しきった身体は更なる淫熱を帯びて官能の艶を増す。少年が腰を打ちつけるたび、衝撃で波打つ柔肌がぬらぬらと光沢を返す。自分の身体から散る牝の煌めきにさえも頭がくらくらした。
「ふふ、もし男子たちにバレたら――って、そんなことを考えてる?」
「ど、どうして」図星の言葉に動揺した。「どうして判るの」
「生で深いところまで繋がってる仲だからね。香蓮のことは手に取るように判る。そもそも、君を堕とすために色々と計画してきたんだ。君のことばかり考えてた。他の皆を調教したのも君のためだと言っても過言じゃない。それくらい、君のことを想っていた」
「ほ、他の子たちがあんたの奴隷になったのは、私の所為ってこと?」
「違うよ、香蓮。所為じゃなく、お陰だ。君のお陰で、皆は幸福な世界を知ったんだよ」
少年は乳房を揉みたてながら囁く。自分の所為ではなく、自分のお陰――その台詞は、甘い毒となって香蓮の脳裏を侵食した。
「ああ……ッ」
鬼崎の舌がねっとりと首筋を這った。体育のあと、着替えもせず眠り、セックスに及んだ身体だ。汗を舐められて羞恥を抱く。
「だ、だめよ、お願い……汚いから、ああん、やめて」
「汚くていいさ。獣っぽいのが興奮するんだろ。ほら、自分でも味わいな」
「ンむ……ッ、んんふ、ンむふ……ッ」
唇を奪われる。流しこまれる唾は少し酸味がキツかった。自分の汗の味だと思うと耳の裏がカァッと熱くなる。だが、今の香蓮にとって羞恥とは官能のスパイスだ。恥ずかしい――惨めで情けない――そう思うほどに、胎の奥で渦巻く性の焔は、ごうごうと勢いづくのだ。
「もっと香蓮好みにしてあげるよ。昨日に比べたら刺激が薄いかもしれないけどね」
「ぇ……あッ」
窓が開けられる。隙間から流れこんできた風が、汗だくの肌を撫であげた。昨夜味わった露出交尾の愉悦は今も身体の芯に残っている。獣の快感を思いだして肌が燃えた。
「だ、だめ、こんな。見られたらどうするの」
「そのときは口封じに全員とセックスすればいい。グラウンドのド真ん中で、昼間から同級生と青姦乱交パーティだ。汗と砂に塗れてエッチするの、最高だろうね」
「そ、そんな……ああ、汗と砂に塗れて、乱交……ああ……」
脳裏に浮かぶ妄想を眼前の光景に投影する。全裸に剥かれた自分。逃げ場所はない。男たちは性欲も肉棒も剥きだしにして香蓮を襲うだろう。
(き、きっと一回じゃ終わらないわ。二十人以上が、最低でも一人三発……ろ、六十回も、射精されて……身体の内側も外側も精液塗れにされて……ああ、そんなの……ッ)
「興奮するだろ?」
胸裏を読んだように囁き、くすっと微笑む。あれほど憎らしかった少年の笑い声も、性酔のさなかでは甘い恍惚をもたらした。
「ああンッ」
少年の右手が股間に伸びた。漏れた淫液を掬い、剥きだしの肉豆に塗りこんでくる。膣を貫かれた状態の陰核は更に勃起が強まっていた。充血し、腫れあがった突起をぬるんッと弾かれてはたまらない。世界が瞬いた。
「い……いくッ!」
毛先から汗を、朱唇から唾を散らして、香蓮は悩ましく背筋をたわませた。だが性行為は止まらない。少年はここぞとばかりに抽送を加速させて、痙攣する媚肉を肉エラで掻いた。
「ああンッ、今イッてて、はぁはぁ、こんな、耐えられないッ」
「さっきも同じようなやり取りしなかったっけ? 僕からの返事も一緒だよ。やめてと懇願してもやめない。枯れ果てるまで、噴かせ続けてやるってね」
「あっ、あっ、そんな、あひッ、あああンッ」
膨らんだ肉豆をコリコリと転がされる。性の電流が脳回路を紅く灼いた。視界が鮮やかな色彩で覆われる。香蓮はドッと汗の噴いた顔を青空に向け、愉悦に啼いた。
(うう、息できないッ、ああん、でもそれがいいッ、たまらないッ、ああッ)
艶髪を乱して愉悦に喘ぐ。亀頭の膨張を感じた。膣内射精の予感に期待感が込みあげる。香蓮は膣肉で竿を絞りこむ。肉の管が、欲望液を噴きあげた。
「ひぃッ、い、いくッ、イクぅううッ」
視界も意識も白黒に瞬く。香蓮は迸る歓喜に身を委ね、遠吠えを轟かせる。突っ張った肌から牝臭い汗を滲ませながら、両の乳房を弾ませて悶えた。
「ひいッ」
射精を終えるやいなや、鬼崎は肉傘を引き抜いた。粘膜を鋭く掻かれて、香蓮は追撃のアクメに揉まれる。汗だくの手で落下防止の手すりを掴み、下半身が崩れ落ちるのを懸命に抑えた。だが賢明な判断とは言えないかもしれない。結果的に脚は下品な蟹股に曲がり、ヘコヘコと卑猥に躍り狂う。股からは精液とイキ潮がしぶいて、壁と床を湿らせた。
「ああ、香蓮のアクメ姿って本当にいいなぁ。何回見てもち×ぽが苛々してくるよ。ほぅら、凄いでしょ。二回射精したのに、こんなに膨らんでる」
「あっあっ……う、嘘でしょ、昨日だってあんなに出したのに、ああ」
滾ったままの剛直で尻頬を叩いてくる。逞しい牡を感じて女の芯がわなないた。胎の奥がキュウウンと疼き、源泉から蜜が噴きだす。精液の混じった淫汁が筋張った太腿を流れた。
「よし、次は香蓮に動いてもらおうかな」
「そ、そんな、ああッ、ひいいッ」
親指が肛門に挿しこまれる。緩く曲げた指で腸肉を穿られて、香蓮は鼻尖を跳ねあげた。括約筋が痙攣する。連動した膣孔がぶぴッと汁を噴いた。鬼崎はぐるりと指を旋回させ、勢いよく引き抜く。べろんッと捲りあげられた菊華から、爛れた排泄悦が駆けあがった。
「ひッ……いくッ、ううッ、いくぅッ」
もう快感への耐性は微塵も残ってはいない。えくぼを作った尻をビクンビクンと躍らせて、香蓮は肛悦に乱れる。意識が青空に融け、風に攫われていく心地がした。遂に膝がガクッと折れる。自分の撒いた恥潮の上で、香蓮はハァハァと息を継ぐ。
「おいで、香蓮。君のペースで構わないから、跨って腰を振るんだ。できるね?」
鬼崎がベッドへ仰向けになる。香蓮は引き攣る太腿に活を入れ、身を起こした。衰えを知らぬ肉の柱が天を衝かんばかりに上向いていた。
(ああ……硬い、大きい……ぬるぬる、してる……)
鬼崎に跨り、肉棒に指を絡めつかせる。下品な開脚姿を披露することにも、自分からペニスを迎え入れることにも躊躇がなくなっていた。
(……私、どうしちゃったの。昨日までは、ここまで従順じゃなかったのに。出て行こうとする鬼崎を引き留めて、セックスに誘って、挙句には自分からち×ぽに跨ってる……)
白濁する頭の中で、香蓮はぼやけた思考を巡らせる。犯されすぎて狂ったのだろうか。もう、心が限界を迎えてしまったのだろうか。堕ちた身体に引き摺られるように、精神も屈伏したのだろうか。自分で自分を分析するも、よく判らない。
(私は……知りたいのかもしれない。世那や結花がどういう気持ちなのか……。今度こそ、彼女たちの本当の想いを理解したいと、思っているのかも。だからこうして、自ら鬼崎と身体を重ねている……? そして、彼女たちの言う幸福を、知ろうとしている……?)
どうだろう。我ながら言い訳じみていると思った。ただ純粋に、鬼崎とセックスがしたいだけではないのか。その理由に、都合好く恋人や親友を使っているだけではないのか――。
「あ、あんッ」
勃起がビクッと跳ねあがる。指から滑った汁塗れの肉竿は、切っ先で香蓮のクリを弾いた。女と男の突起が触れた瞬間、電流が流れたかのように脊椎がじぃんと痺れる。股先に火花が散った心地さえした。
「香蓮」
鬼崎に名を呼ばれる。香蓮はこくりと頷き、肉の柱へ再び指を添えた。無意識に掌でゆるゆると幹を擦りながら、肉孔を切っ先に近づけていく。亀頭が肉の暖簾を掻き分けた。
「はぁはぁ……あっ、ああ……ッ、あああん」
雄々しいカーブが肉壁を擦りあげる。充血し、硬く尖った肉の粒を擦られた瞬間に、膝がガクッと折れる。鉄のような勃起が、一番深い部分まで、女の芯を真っ直ぐに貫いた。
「ああ、ああっ、あっあっ、あ、ああ……ッ」
香蓮は少年の上で恍惚を彷徨う。浮きあがった肩甲骨が、背筋を伝う喜悦に合わせて震えた。
「ああ、いいね。女の子を見下ろすのは好きだけど、見下ろされるのもゾクゾクする。これが終わったら、お昼休みもシようね。そのあとは放課後。夜、家を抜けだして公園に来てよ。僕も香蓮と犬みたいにハメたくなっちゃった。公園の砂場とか茂みとか、それから男子便所とかでさ、ち×ぽとま×こ擦りつけて愉しもう? 後はそうだね、明日は朝から体育倉庫で――」
「あ、ああ……ああ……はぁはぁ……あっ、あ、あ……」
少年の凌辱計画を聞きながら、香蓮は遠い目でベージュ色の壁を見つめる。今の時点でこの有様なのだ。今日の昼には、夜には、明日には、自分はいったいどうなっているのだろう。不安と……しかしそれ以上の妖しい期待が、胸を満たした。
「もう堕ちかけてるな。でも、まだ早い。もう少し頑張りなよ。折角、とっておきを用意してるんだから……ふふ……。さあ、動きなよ香蓮。僕をもっと愉しませろ。それが役目だろ?」
ねっとり囁き、少年は乳房を揉みあげてくる。何を言われたのか、朦朧とする香蓮にはよく判らなかった。ただ、彼が腰振りを要求していることは判る。香蓮は鬼崎の腹部に手を置き、豊かな腰を揺らし始める。自分の終わりが近づいていることを、薄々悟りながら。