本販売日:2025/09/22
電子版配信日:2025/10/03
本定価:935円(税込)
電子版定価:935円(税込)
ISBN:978-4-8296-4826-1
福引きで当たったペア旅行の条件は新婚カップル!?
母と息子は「偽の夫婦」を装ってホテルを訪れるが、
入籍の証明を求められ、とっさの機転で濃厚キス。
童貞だった涼は母への恋情に突然、目覚めてしまい、
同情で手コキをしてくれた佳乃が筆おろしまで……
海辺の楽園リゾートで溺れる母子だけの禁断世界!
第一章 福引き旅行の条件は〝新婚カップル〟!?
第二章 母と息子の交尾に溺れる禁忌ハネムーン
第三章 危険日に美母が許した中出しセックス
第四章 初アナルを捧げて深まる「夫婦」の絆
第五章 ウエディングドレス姿の母との初夜儀式
第六章 臨月を迎えた聖母と倒錯の母乳プレイ
本編の一部を立読み
第一章 福引き旅行の条件は〝新婚カップル〟!?
「おめでとうございます、特賞です! 景品はリゾートホテルのペア宿泊券と、旅行券です!」
回転抽選器をカラカラとまわした水谷涼は、従業員が高らかにあげた声にポカンとするばかりだった。
ショッピングモールのイベントスペースに買い物客たちの軽いどよめきと、彼を祝福するような拍手があちこちからわき上がる。
(十八年間生きてきて、くじ運なんてからっきしだった僕が……福引きで一等を当てちゃうなんて……信じられない)
カラフルなハッピを羽織った担当者が、大学一年生の涼を見やって少しだけ残念そうに言い添える。
「その若さじゃ、さすがにまだご結婚はされてないですよね? このペアチケット、新婚カップル限定の旅行プランのものなんですよ」
たしかに彼は未婚どころか、まだガールフレンドと交際した経験さえもない、童貞青年だった。
「それって、夫婦じゃないと使えないってことですか……」
「ええ、ですが賞品はあなたのものです。ご親戚やお知り合いにプレゼントされるですとか、どうぞご自由にご利用ください」
金色の帯に飾られた目録をこちらに差し出しながら、従業員が微笑む。
うやうやしく両手で受け取りつつ、普段なら嘘などつけない涼は自分でも驚くほど自然に、口を開いていた。
「いいえ……こう見えても実は僕、ちょうど結婚したばかりだったんです」
彼にはずっと以前から、いっしょに旅行に連れて行って恩返しをしたいと考えていた、誰よりも大切な女性がいた。
十年前に父と離婚して以来シングルマザーとして、ここまで彼を女手一つで懸命に育て上げてくれた実母・佳乃のことだった。
三週間後。
八月初旬の澄み渡った青空の下、空港からのタクシーを降りた涼と佳乃は、海辺にそびえ立つシックな外観の高級ホテルの玄関前に佇んでいた。
いつもはカジュアルなパンツスタイルばかりだが、せっかくの休暇だからとフェミニンなワンピースをまとった母が、つぶやく。
「涼の気持ちはありがたいけど、やっぱり実の母子で夫婦のふりをするなんて……母さんすごく、後ろめたいな」
息子以上に誠実でまっすぐな性格ゆえ、熟母がため息まじりに苦笑する。
「でも誰にも迷惑をかけるわけじゃないし、とりあえずカップルだって思いこませればいいだけなんだから、気にすることなんてないよ」
常にパート仕事の掛け持ちで忙しく、普段はほぼすっぴんなのだが、珍しく軽いメイクをほどこしたつぶらな瞳で、佳乃が彼を見やる。
「母さんはもう三十八歳、涼より二十歳も年上なんだよ……これで夫婦だなんて、信じてもらえる?」
今日、ここに至るまで何度もくり返してきた議論を彼女がまた蒸し返す。
「だから、男女が逆だったらこの程度の歳の差婚なんてよくあることでしょ。だとしたら多様性とか何とか言ってるこのご時世に、僕らみたいなカップルがいたとしても、少しもおかしくないはずだよ」
「それはそうだけど……こんな嘘をついてまで、どうして涼はわたしと旅行がしたかったの?」
「たった一人でずっとがんばって僕を育ててくれた母さんに、何かお返しをしたいって、ずっと考えてて……」
美人だということはわかってはいたが、ほのかに化粧をしただけで何倍にも輝きを増した美貌が、切なく眉をひそめる。
「その気持ちは、とっても嬉しいけど……」
「僕の普段のバイト代は学費の足しに回さなきゃならないから、旅行なんて夢のまた夢だし……今回のチャンスをどうしても逃したくなかったんだ」
エントランスに佇んだまま、母子が見つめ合う。
「この十年、母さんは介護とカフェのパートで働きづめで、ゆっくり休んだことなんてなかったでしょ……その分のご褒美だと思って、この旅を楽しんでもバチなんか当たらないと思うんだ」
その言葉が背中を押したのか、ようやく覚悟を決めたように、美母がにっこりと微笑む。
「ありがとう……親想いの優しい子に育ってくれた涼が、母さんとっても大好きだよ」
熟したボディを密着させ、いきなり佳乃がこちらの腕にすべすべの腕をからみつけてくる。
そうすると自然に、薄衣に包まれた巨乳までもが柔らかく押し当てられ、ドキリとしてしまう。
「母さんったら、何してるの?……」
「うふふ、入籍してからまだひと月の新婚ほやほやっていう設定なんでしょ。せめてこの位はイチャイチャしてなきゃ、逆に不自然だよ」
そうかも知れないと、受け入れることにする。
(こうして母さんと触れ合うなんて、いったい何年ぶりだろう?……何だか、おかしな気持ちになっちゃいそうだ……)
実母はあくまでも敬愛する家族であり、カップルを偽装する計画にも変な下心など一切ないつもりだった。
しかし夫婦を演じなければならないと決心した時から、美母を魅惑的な女性として意識する気持ちが芽生えつつあることも、揺るぎない事実ではあった。