真面目な女子友・川崎陽葵の意外なコスプレ趣味が判明し、
彼女もセフレ関係に巻き込まれ始めた学園祭も終わり、夏休みへ!
林間合宿中、夏希と詩織、姫香の仲がギスギスしはじめ、
エッチな抜け駆け合戦がにわかに始まろうとしていた!
そして迎えた夏祭り、去年までは幼馴染の夏希と一緒だったが、
今年はギャル友達に誘われ、誰とデートするのか決断を迫られ……
第一話 幼馴染と神社跡でエッチしたら修羅場になった話
第二話 美少女ギャルに『愛してる』って言わされた話
第三話 僕たちのセフレ関係を解消しようとした話
第四話 セフレなギャルと縁日に出かける話
第五話 美少女ギャルに自宅訪問される話
第六話 弱気な幼馴染と慰めエッチをする話
第七話 夏祭りで逃避行を敢行するも失敗してしまう話
エピローグ 夏祭りが終わっても夏はまだまだ続く話。
本編の一部を立読み
第一話 幼馴染と神社跡でエッチしたら修羅場になった話
◆ ユウト Side ◆
校舎の屋上から北側の方角を見ると、並び立つ建物の向こうに遠く生隈山の山嶺が望めることには気づいていた。
自分ではわりと都会育ちなほうだと思っていたが、それでも少し足を延ばせば山のひとつくらいはあるものなんだなとどうでもいいことに思いを馳せていた気がする。
もっとも、まさか実際にその山を登ることになろうとは、さすがに当時の僕も予想していなかったが。
「こんなクソ暑い時期に山登りなんて、バカなんじゃねぇの……」
後ろから息も絶え絶えに毒づく声が聞こえてきて、僕は歩みをとめて振り返る。
視線の先では眼鏡をかけたやや小太り気味の男子がその場で膝を折っていて、その隣ではヒョロっとした細身で小柄な男子が心配そうにその姿を見下ろしていた。
長田くんと北村くんだ。僕にとっては数少ない友人と呼べる二人組である。
夏休み前の最後のイベントである林間合宿において、僕たち三人は余りもの同士みたいな形で班を組むことになった。
そして、最初にして最大の難所である炎天下の強制ハイキングにおいて、早くも心を折られかけている状況である。
「稲村《いなむら》、おまえ、けっこう体力あるよな……」
なだらかに続く登山道の端に寄って草むらに腰を下ろしながら、長田くんがうっそりとこちらを見上げてくる。
彼の着ているTシャツは汗染みのせいですでに真っ黒で、元が何色だったのかすらもう分からなくなっていた。
額にも首筋にも玉のような汗粒がびっしりと浮かび上がっていて、体力的な限界を迎えていることは間違いなさそうだ。
「俺たちはここで少し休んでくから、稲村は先に行っててくれよ」
北村くんが同じように端に寄って長田くんの隣に腰を下ろし、手持ちの水筒に口をつけながら言う。
彼は長田くんほど汗まみれというわけではなかったが、それでも顔には疲労の色が濃く滲んでいることが見てとれた。
「えっ、でも……」
少し迷うが、僕は続く言葉を飲み込む。
実際のところ、長田くんや北村くんと比べればまだまだ体力的に余裕があるのは事実だった。
きっと二人もそのことには気づいていて、そんな僕が一緒に休憩をしていたとあっては、かえって気を遣わせることになるかもしれない。
「……分かった。それじゃ、また山頂でね」
僕はそう告げると、力なく手を振る二人に手を振りかえし、一人で登山道を登りはじめた。
いちおう班でまとまって行動するよう指示されてはいるが、実際のところ大人しくその指示に従っているのは全体の中でもごく一部だし、引率の先生だっていちいち細かいことは気にしていないだろう。
僕たちが登っているここは生隈山という地元ではそこそこ有名な山で、標高はおよそ六百メートルほどらしい。
登山道はいくつか整備されているが、どれも基本的に初心者向けのもので、小学生や中学生の遠足でもよく利用されているという話だ。
今回の林間合宿でのおおまかなスケジュールはまずこの登山道の制覇からはじまり、山頂にある広場で昼食をとったあとでロープウェイに乗って合宿所に向かうことになっている。
タイムリミットは午前十二時。今の時刻が十一時を少し過ぎたところなので、まだまだ時間的に余裕はあった。
登山のペースは各々の体力と相談ということで、中には写真映えしそうなスポットで記念撮影をしながらノンビリとハイキングを楽しんでいる生徒の姿も散見される。
時間内に山頂に到達できなかった場合にどうなるのかは分からないが、まさか今回が初めての試みでもないだろうし、なにかあったときは引率の先生がどうにかするのだろう。
「あ、ユウト! まだこんなトコにいたんだァ?」
ふと声がして、前方に続いている坂道の先を見やる。
声からして予想はしていたが、木漏れ日を反射してキンキラに輝く金髪のポニーテールを揺らしながら駆け下りてくる天宮夏希《あまみやなつき》の姿が視界に入り、僕は思わず目を丸くした。
そのド派手な髪の色もそうだが、スポブラみたいなヘソ出しのタンクトップに薄手のUVカットパーカー、ランニングにでも行くときみたいな短いショートパンツを穿いて真っ白な太腿を晒しているその姿は、こんな登山道の風景の中では明らかに浮いてしまっている。
こんな肌面積の多い格好でハイキングだなんてその道の方々に見られたらお叱りの言葉を受けそうな気がしないでもないが、とはいえ、単純な見た目だけで言えば相変わらず飛び抜けて可愛らしい。
「夏希こそ、なんで下りてきたの?」
「ヤダなァ。ユウトを探しにきたんじゃん」
「なんで?」
「だって、上で待ってても暇なんだもん。しおりんやヒメカは展望台で映え写真とか撮ってるけどさァ」
「もう山頂に着いたってこと?」
「あったり前じゃん。ウチらの体力、甘く見ないでよね」
ニカッと笑いながら夏希が横に並んできて、肘で僕の脇腹を小突いてくる。
ここまで一気に駆け降りてきたのか夏希の首筋はしっとりと汗で濡れていて、ふわっと漂ってくる甘酸っぱい匂いに一瞬だけ頭がくらつくような感じがした。
「だからって、わざわざ下りてこなくても……」
胸騒ぎにも似た焦燥感を誤魔化すように少し距離を取りながら応じるが、夏希はすかさずその空間を詰めてきて、ムスッとした顔で僕の腕を取ってくる。
「なんでそんなこと言うかなァ? 山頂からわざわざ可愛い幼馴染が様子を見にきてあげたっていうのに」
「そういうのを照れくさく感じる程度には、僕もちゃんと男の子だってことさ」
「えーっ、照れてんのォ? やだなァ、意外と可愛いとこあるじゃん」
適当に煙に巻いただけのつもりだったが、思いのほか夏希は機嫌をよくしてくれたらしく、その豊満な胸の谷間に僕の腕を抱き込みながらニカッと白い歯を見せてくる。
タンクトップの襟許《えりもと》から覗く胸の谷間も汗ばんでいるためか妙に艶めかしく見えてしまって、僕は頭の中でそっと溜息を吐く。
「ねェ、この先に分かれ道があってさァ、片っぽは山頂に続いてるんだけど、もう片っぽの先には神社があるんだって」
胸の中にしっかりと僕の腕を挟んだまま、夏希が引っ張るようにズンズンと登山道を進んでいく。
僕も運動をしていないわりに体力には自信のあるほうだが、日頃から陸上で鍛えている夏希の足取りは山頂から駆け下りてきたとは思えないほど軽やかだ。
「まさかとは思うけど、行ってみようってんじゃないだろうね」
「えー、だって、まだお昼ご飯まで一時間もあるんだよ?」
「そのまま迷子になっちゃったらどうすんのさ」
「それはそれで楽しそうじゃん? うちら二人で、サバイバルしちゃおうよ」
顔だけこちらを振り返ってニマッと笑う夏希の小悪魔的な表情に、僕は力なく苦笑するしかなかった。
まさかこんな低山で遭難するようなことにはなるまいが、万が一にも順路に戻れないようなことになれば、少なくとも引率の先生から大目玉を喰らうことだけは間違いない。
しかし、それすらも一興とばかりに夏希は山道を進んでいくと、矢印のついた立て看板を見かけるや否や、迷うことなく『獅子面山神社』と書かれたほうに足を向ける。
あとで先生に怒られるのは面倒だが、ここで変に抵抗して夏希の不興を買うのはもっと面倒で、僕は諦めにも似た気持ちで引きずられていく。
「うわァ……けっこう雰囲気あるじゃん」
やがて、道の先に古めかしい石造りの鳥居が見えてきた。
さらにその向こうには、朽ち果てた石灯籠や石碑のようなものが立ち並んでいる様子も窺える。
神社といってもすでに跡地かなにかであるらしく、石碑に混じってお地蔵様がいくつか鎮座しているのは確認できたが、お社のようなものは見当たらない。
「ここにはあのマーライオンみたいなヤツいないんだねェ」
興味深げに石碑を眺めながら、ポツリと夏希が呟く。
「ひょっとして、狛犬のこと言ってる?」
「そう、ソレソレ。ウチ、小さいころはアレが怖くってさァ」
妙に感慨深げにそう告げると、夏希はヒョイッと一人で近くにあったお地蔵様のもとに向かい、頭の上に乗っていた枯れ枝を払いのけた。
「お地蔵さんにいいことしたら、ウチにもなにかご利益あるかなァ?」
「あとで家にお礼の品を持ってきてくれるだろうさ」
「やっばァ。ここにあるお地蔵さんぜんぶ綺麗にしたら、パーティできるじゃん」
ニカッとご機嫌な笑みを浮かべ、今度はその傍らに佇む朽ちた石碑を見上げる。
「ちっさいときさァ、二人で山笠神社の夏祭りに行ったの覚えてる?」
不意に夏希がそんなことを言ってきて、僕は頭の中の古い記憶を掘り起こす。
「そういえば、あっちのほうはしばらく行ってないね」
僕らの地元には小さな神社がいくつかあって、毎年、夏の例大祭の時期になると夏祭りが催されるのが恒例となっていた。
ただ、ここ数年は地元から少し離れたところで開催される規模の大きな祭りに足を運ぶことが多く、近場の小さな祭りに関してはめっきりご無沙汰である。
「ウチがさァ、入口にいるコマイヌが怖くてなかなか境内に入れなかったとき、こうやってユウトが手を繋いでくれたじゃん?」
そう言いながら夏希がススッと歩み寄ってきて、汗ばんだ僕の手を取ると、おもむろに指先を絡めてきた。
「……こんな繋ぎかただったかな」
「そうだよ。こうやって恋人みたいにさァ……」
言葉どおり『恋人繋ぎ』で僕の手を握りしめながら、奥に見える石段のほうへと引っ張っていく。
思い返してみると、夏希に腕を引っ張られたり組まれたりすることはままあれど、手を繋ぐなんてのは随分と久しぶりな気がした。
掌から伝わる柔らかな感触に、ほんの少しだけ心臓の鼓動が早くなる。
「ねェ、あっちにお地蔵さんの家があるよ」
──と、そんな僕の焦燥をよそに、夏希が瞳をキラキラさせながら前方を指差した。
石段を上りきった先に小高い石垣のようなものが作られており、その上に小さなお地蔵様の祀られた社殿のようなものが建立《こんりゅう》されている。
「こういうのは祠《ほこら》って言うんだよ」
「お参りしたら、ご利益あるかなァ?」
「どうだろね。そもそもなんの神様かも分からないし」
「恋愛成就の神様だったら、ピッカピカにお掃除してあげるんだけどなァ」
「神様を選り好みするのもどうかと思うけどね」
ニンマリと意味ありげな笑みを浮かべながら流し目を送ってくる夏希には気づかないふりをして、僕は頭の中で咳払いをする。
今さら夏希の気持ちに対して疑念を挟む余地はないが、だからといって僕らの関係は相変わらず曖昧なままだ。
そもそも夏希のほうがそれを望んでいるわけで、だというのにこんなふうに思わせぶりなことを言われても、僕のほうが困ってしまう。
「あっ、ユウト、あそこ見てよ」
そんな僕の困惑など気づいた様子もなく、夏希が今度は祠の向こう側の小高い丘のようになっている場所を見やる。
よくよく眺めてみると、その丘の一部に洞穴らしきものが口を開けていて、どうやら中に入れるようになっているようだった。
「やっばァ! ダンジョン発見じゃん!」
夏希がますます瞳を輝かせながら洞穴のほうへと駆けていき、僕は為す術もなく引きずられていく。
どうせ中に入りたいと言い出すに決まっているが、さて、本当にこんな洞穴の中に足を踏み入れてしまって大丈夫なのだろうか。
「うはァ……なんか、仏像みたいなのがあるよ」
スマホのライトで中を照らしながら、恐る恐るといった様子で夏希が中の様子を窺っている。
後ろから覗き込んでみるに、どうやらなんらかの祭事に使われていた石室の遺構であるらしい。
広さはおおよそ五メートル四方ほどで、奥の壁面沿いに仏像を思わせる石の像が祀られており、その横には大小の燭台のようなものも見受けられる。
神社に仏像というのはさすがに違和感があるから、なにかしらの御神体と考えるべきなのだろうか。
「中はヒンヤリしてるね。ちょっと涼んでこ?」
夏希がスマホのライトを消して、そのままズンズンと石室の中に上がり込んでいく。
日差しの角度の関係か、入口から差し込む陽光だけでもほんのりと石室内は明るく、それでいてクーラーでも効いているのかと思うくらいひんやりとしていた。
(まあ、少し涼んでいくくらいなら……)
そう思いながら、背負っていたリュックを下ろすために夏希の手を解こうとした瞬間──。
「離しちゃやァだ」
急に夏希が僕の手を強く握りなおしてきて、それどころかクルッとこちらに向きなおり、いきなり僕の体を正面から抱きすくめてきた。
「ちょっ、夏希……?」
「ユウト、さっきから汗の匂いがすごいよ」
「そ、そんなの、仕方ないだろ。それに、そんなこと言うなら夏希だって……」
「ウチも汗くさい?」
「べ、別にくさくはないけど」
「ウチはユウトの汗の匂い、大好き」
「ちょ、待って……!」
鎖骨のあたりに夏希がぐいぐいと額を押しつけてきて、フワッと立ち上ってくる彼女の体臭に体の奥底が熱くなっていく。
よもやとは思うが、最初から夏希の『そういうつもり』でこの場所に足を踏み入れたのではなかろうな。
「んふふ……ユウトのここ、もう硬くなってるじゃん……」
「そ、それは不可抗力で……!」
夏希が空いたほうの手を股間に伸ばしてきて、僕の意思とは無関係に自己主張をはじめる愚息をズボンの上から撫でまわしはじめる。
「実はさァ、ウチのも、ユウトと手を繋いだときからずっとグショグショなんだよね……」
「あ、暑かったから、汗が溜まってるだけじゃない?」
「じゃァ、ホントに汗かどうか、確認してよ」
熱っぽい吐息まじりにそう言って、もぞもぞと夏希が顎の下から僕の顔を見上げてくる。
そして、そのまま繋いでいるほうの手を自分のショートパンツの中に無理やり導いてくると、僕の手に熱く滾った秘部を押しつけてきた。
そこはもうショーツの薄い布地では抑えきれないほどぐっしょりと濡れていて、もはや汗かどうかなんて確認するのも馬鹿らしくなるような状況だった。
「んっ……はァ……ユウトぉ……♡」
「ちょ、待って、夏……んむぅ!?」
僕の手が触れたことでいよいよ我慢の限界を超えたのか、夏希が爪先立ちになりながら首を伸ばしてきて、濡れた唇を無理やり押し当ててくる。
反射的に身を引こうとするも、背中にまわされた夏希の腕は想像以上の力で僕の体を拘束していて、思うように動きがとれない。
おまけに脚までしっかりと絡めてきていて、下手に動けばバランスを崩してその場に押し倒されてしまいそうだった。
「んちゅ……れぅ……ちゅ、れろ……♡」
生ぬるい舌が唇を割って滑り込んできて、まるで愛おしむかのように僕の歯列や上顎を舐め上げていく。
背筋にゾワゾワッと怖気のような感覚が走り、それとは反対に下半身が炙られたみたいに熱くなる。
こんな曰くありげな石室で破廉恥な行為に及ぶなんてバチが当たりやしないかと不安になる一方で、艶めかしく蠢く舌の感触が僕の頭から少しずつ冷静さを奪い取っていく。
「あはァ……♡ ユウトのここ、すごい熱くなってる……♡」
夏希の手が下着ごとズボンを引き摺り下ろしてきて、すっかり臨戦態勢になったペ×スが勢いよくまろび出てくる。
そのままペロッと舌先で僕の唇を舐めると、彼女はその場にしゃがみ込んで、おもむろに亀頭を口に含んだ。
「ぁむ、れろっ……やば、匂いだけで軽くイッちゃいそう……れぅ……♡」
裏筋を舌の腹がねっとりと舐め上げてきて、その痺れるような甘い感覚に膝から力が抜けそうになる。
「んむっ……ん、ん、んっ……ちゅぅ……れろぇろれろ……」
そして、パンパンに膨れ上がった亀頭を喉の奥まで咥え込むと、アイスキャンディにでもそうするかのように熱心にしゃぶりあげる。
リズミカルに動く夏希の頭の動きに合わせてポニーテールの先っぽがユラユラと揺れて、石室の入口から差し込むかすかな光の中で煌めくその様子が妙に幻想的だった。
「ちゅる……ちゅぱ……ぇろれろれろ……ぁむ、んんんっ……」
細い指先で陰茎を擦り上げながら舌の腹で丁寧に裏筋を舐め上げ、再びパクッと亀頭を口に含む。
狭い口腔の中で夏希の舌が意志を持った生き物みたいに肉竿に絡みつき、絶え間なく与えられる快楽に少しずつ頭の芯が麻痺してくる。
「んふふ……♡ ユウト、イきたそうにしてる……でも、まだダメだよ……♡」
──と、急に夏希がニマッと淫靡に微笑みを浮かべ、脈打つペ×スの根っこを強く握って射精の予兆を無理やり制止させてきた。
気持ちの上ではもう夏希の口の中に出すつもりになっていたので、唐突なブレーキに僕は目を白黒とさせてしまう。
「出すのはこっち……もうさっきから準備万端なんだからァ……♡」
夏希がゆっくりと立ち上がり、その場で下着ごとショートパンツを脱ぎ捨てながら、ヌラヌラと薄明かりを反射する秘唇を指先でクパァと開いて見せる。
そして、そのままいきりたったペ×スの先端に割れ目をピッタリと這わせてくると、ゆっくりと上下に擦りつけてきた。
「はぁァ……♡ これだけでイっちゃいそォ……♡」
甘い吐息を漏らしながら、うっとりと夏希が漏らす。
濡れそぼった媚肉が裏筋を這う感触は気持ちいい反面、あまりにももどかしくて、気づいたとき僕はペ×スに手を添え、ヒクヒクと震える小さな入口に亀頭を押しつけていた。
「あ、はァ……♡ 入れたい……? ユウト、ウチの中に入れたい……?」
「入れたい……! 今すぐに夏希の中でぶちまけたい……!」
「いいよ……♡ ウチの中でいっぱい出して、ウチの中をユウトでいっぱいにしてェ……♡」
「夏希っ……!」
情動を抑えきれず、その細い体を抱きしめるようにしながら一気に根元までペ×スを押し込む。
「んくっ……あ、はぁああぁァ……ッ♡」
瞬間、プシュッと飛沫が噴き出すような感触があって、ポタポタと足下に雫が滴った。
入れた瞬間からすでに夏希の中はそれ自体が単体の生き物であるかのように蠢いていて、ギュッギュッと陰茎を抱きしめるかのように強く収縮を繰り返している。
「ヤバい……軽くイっちゃった……♡」
「軽く……?」
「んふふ……軽くじゃないかも……♡ んちゅ……れぅ……♡」
何度も何度も太腿をビクビクと震わせながら、夏希が恍惚とした表情で唇を重ねてくる。
すぐさま侵入してきた夏希の舌が愛おしげに僕の舌を絡め取り、その甘やかな感触に頭の奥がじんわりと痺れてくる。
本当ならすぐにでも動き出したいところだったが、少しでも気を抜いたら暴発してしまいそうで、僕はしばらく繋がったまま彼女の舌と唾液を味わい続ける。
「んんっ……れろ……ねェ、はやく動いてよォ……♡」
先に痺れを切らしたのは夏希のほうだった。
僕の首に腕をまわして自分の体を支えながら、前後に腰を揺すってゆっくりと抽送を開始する。
「あっ、はァ……♡ ちょっと擦れるだけで……めっちゃ気持ちいいっ……♡」
動きとしては決して大きくないはずなのに、夏希は愉悦の声を漏らしながらすぐにも全身を痙攣させはじめた。
そのたびに膣の中もキュウキュウとペ×スを締めつけてきて、僕のほうはまだ動いてすらいないのに、一瞬で余裕がなくなってしまう。
「んぁァ……ダメらァ……♡ またイくっ……♡」
「な、夏希、僕も……」
「えっ、あ、待って、今はダメっ……♡ 今、出されたら……ッ♡」
いよいよ堪えきれず、僕は夏希の腰を強く抱き寄せながら本能の赴くままに腰を打ちつけはじめた。
「夏希っ……!」
「あ、あ、あっ♡ ユウト、はげしっ♡ らめ、らめらってェ♡」
狭く静謐な石室の中にじゅぽっじゅぽっと淫らな水音が弾け、それに重なるように夏希の嬌声が響き渡った。
「あっ、んぁっ、らめェ♡ トんじゃうっ♡ トんでっちゃうっ♡」
「ぐぅ、出るっ……!」
「あァッ♡ ひゃだっ♡ おくっ、熱いのが……んぁああぁぁァ────ッ♡」
夏希が弓なりに体をしならせがら絶叫し、僕は眼前に突き出された彼女の豊満な双丘に顔を埋めながらありったけの精をぶちまける。
強く腰を打ちつけるほどに夏希の全身が電流でも走ったみたいに痙攣して、そのたびに蜜壺がギュッと締まってペ×スから余すことなく精子を搾り取っていく。
「んぁァ……♡ ヤバい、まだ出てるゥ……♡」
先に寸止めをくらったせいか、夏希の中を満たしてもなおしばらく射精は収まらなかった。
何度も抽送を繰り返しているうちにアソコから少し溢れ出してしまうほどだ。
もともと僕自身も元気なほうではあるが、それにしたって今回は少し度が過ぎる気がしなくもない。
まさかとは思うが、こんなところで行為に及んだせいで、なにか得体の知れないものが僕の愚息に宿ったとかではあるまいな。
「どうしよ……こんなの、ゼッタイあとで漏れてきちゃうよォ……♡」
口では困ったようにそう言いながらも、夏希の顔は未だに愉悦に染まりきっていた。
なんだったら、そのまま第二戦をはじめようとすでに腰を動かしはじめているくらいだ。
「だってェ、ユウトのココ、まだガチガチじゃん……♡」
それについては、言い訳のしようもなかった。
実際、僕の意思に反してペ×スのほうはまだまだ物足りないといった様子で、あれだけの量を射精してなお強く脈打っている。
「フニャフニャになって余計なことが考えられなくなるくらい、ウチがしっかり管理してあげないとね……♡」
そう言ってニマッと蠱惑的な笑みを浮かべると、夏希は再びねっとりと深く口づけを交わしてきた。
気づけば僕もその細い体を強く抱きしめ、プルプルとした舌の感触に酔いしれながら腰を振りはじめている。
ここに祀られている神様には大変申し訳ないのだが、もうしばらく僕らの破廉恥な行いは続くらしかった。