01/09 電子版発売

10年に一度の豪雨でオフィスに閉じ込められた結果… 人妻部長&新卒後輩

著者: 高橋和洋

本販売日:2025/12/23

電子版配信日:2026/01/09

本定価:979円(税込)

電子版定価:979円(税込)

ISBN:978-4-8296-4843-8

残業中、ゲリラ豪雨で帰宅困難になった俺と井上藍。
ずぶ濡れになったクール上司と、オフィスで二人きり。
突然の落雷と停電に怯え、抱きついてくる人妻。
密着した柔肌、透けたブラウス、紅潮した女の顔。
我慢できず唇を奪い押し倒し、32歳の女体に溺れ……
一夜の過ちの後、新卒OLとラブホ相部屋の事態が!

目次

第一章 大雨で女上司と二人きりで残業した結果…

第二章 雨宿りで新人OLとラブホ相部屋した結果…

第三章 サシ飲みで人妻上司と終電を逃した結果…

第四章 車で新人後輩の家に直帰した結果…

第五章 上司に新人との関係がバレた結果…

第六章 雌上司&新人と閉じ込められた結果…

本編の一部を立読み

第一章 大雨で女上司と二人きりで残業した結果…

 西から迫る雨雲は予報より遥かに早く関東地方に到達した。
 唐突なゲリラ豪雨。タイミングが悪かった。残業中のちょっとした夜食を調達しに出た時間。上司とともに出て、帰り道に雨にやられた。
 すぐそばのコンビニから戻るだけなのにずぶ濡れ。
 逃げ帰るように会社に駆け込むのは仕方ないことだろう。
「濡れた身体で事務所に入らない」
 上司からの厳しい叱責が飛んできた。
 いつもの冷徹な声音に俺は反射的に足を止める。
 振り向けば直属の上司である女性が鋭い視線で俺を見ている。雨でずぶ濡れになっていても彼女の落ち着きは変わらない。若くして部長に抜擢される才媛は急な荒天でも乱れることはなかった。
「書類やパソコンが濡れたらどうするの。休憩室に行くわよ」
 俺に着いてこいと言わんばかりに先導していく。
 我が社において冷静さと強引さで右に出るものはいないだろう。
 井上藍。
 初の女性部長で、おまけに三十二歳という最年少での躍進。バリキャリだ。
「了解です」
 ただ仕事が出来るだけではない。クールな美貌は三十路を過ぎても若々しく、整った目鼻立ちはモデル顔負け。濡烏と表現するに相応しい綺麗なロングヘア。そして何より男の目を引くのが豊満なボディ。もちろん聞いたことはないが。推定Gカップはありそうな巨乳。ビジネススーツを押し上げる双丘は良くも悪くも彼女を目立たせる。そのくせ腰は引き締まり、お尻も見事な安産型。
 仕事に美貌に完璧なOLだ。
 そんないい女を世の中の男が放っておくわけもなく、彼女の左手の薬指には指輪が光っていた。当然である。
 俺にとっては素直に尊敬する上司である。エロいし。
 ただ俺以外の男性社員(特に一世代上の中年)からすると出世が早く、キツイ性格の彼女はやっかみの対象であるらしい。クソ中年たちはよく身体を使って仕事を取る、などと陰口を言う。尻の穴の小さいやつだ。
 そもそも今日の残業も部長を煩わしく思う派閥の中年と若手によるボイコットの結果だ。嘆かわしい。
 そのため部長派閥の唯一の男子(二十七歳独身)が残業に奮闘するはめになっているのだが。
(お……)
 休憩室へ先導する上司を見る。
 大雨でぐっしょりと濡れたパンツスタイルのスーツ。ショーツのラインが透けて見える。
 休憩室は俺たちの部署がある階の一フロア上、三階にある。彼女がエレベーターでなく階段を選んだため俺も必然的に続くことになったのだが……これがいけなかった。
 上司が階段の少し上を行く。結果、視線を下げなければ見えなかったはずのお尻が目の前にある。
 濡れてぴっちりと張り付いたパンツスーツ。彼女の肉厚に負けたのかスーツにはゆとりがなく艶かしい稜線を描く。パンツの臀部にあるショーツの存在を匂わせる線が芸術だった。
「…………」
 この光景が見えただけで残業代としては充分だった。
 階段を上る間、俺の目線は上司に釘付けだった。美人でシゴデキ。仕方ないでしょ。階段を上り切り三階に着くと、女上司の美尻に目を奪われているのを誤魔化すように言った。
「すごい雨ですね」
 社屋の中にいても聞こえる豪雨の音。不規則に叩きつけるリズムが激しさを物語る。
 気分が滅入る音だ。なにしろ弊社は観光業。天気が崩れたせいで狂ったスケジュールの調整や補償の対応の諸々。雑多な事案が発生する。
「今夜は終電確定ね」
「お付き合いします」
 苦笑いを浮かべる。
 荒天のせいで発生した業務のあれこれは言ってしまえばおまけ……アフターサービスである。怠ればクレームに繋がるが業務実績には関係ない。漢気のある部長は自ら雑多事務を買って出てくれて、俺たち部下は実績を伸ばすよう叱咤してもらっている。が……もちろん彼女一人で終わるわけがない。彼女が昇進して以降、俺が手伝うのが常だ。
「いつも悪いわね」
「問題ないです」
 むしろ今日のようなちょっとしたご褒美で満足である。
 そもそも本来であれば俺たち平社員が行うことで……部長を気に入らないからといってやらない同僚たちが異常である。
 俺たちが休憩室に入ると湿気を伴った熱気に包まれた。空調を切っているせいですっかりと嫌な気温だ。ずぶ濡れでなければ空調の効いた事務所に戻るのだが、致し方ない。
 普段は弁当派の女子社員たちで賑わう休憩室も今は暗く静かなものだ。残業時間の薄暗い休憩室を手探りで明かりのスイッチを探す。
 電灯を点けるとともに、空調も作動させるが効果の出るまでには時間がかかるだろう。俺はコンビニで買ってきた軽食(サンドイッチ、コーヒー、チョコ)を置いて、ずぶ濡れの上司に声をかけた。
「隣の給湯室に貰い物の大きいタオルがあったんで取ってきますね」
「……キミ、ほんと男の子なのに給湯室の事情とか私より詳しいわね」
「いや、男の子という歳でもないですが」
 呆れたような感心したような口ぶりの上司に思わず返した。
 仕事熱心でない俺にとって休憩室隣の給湯室は絶好のサボりスペースである。よくそこにいることは彼女もそれとなく知っているはずだ。いや、完全なサボりではないよ。派遣のおばさま方を味方につける外交術だ。おっさんたちの喫煙室会議と同じ。
 だから俺は男性陣では派遣のおばさんたちと一番仲が良いし、事情も詳しい。タオルを何枚か調達しても問題はないだろう。
「…………」
 上司を見る。
 黒く美しい前髪から水が滴り落ちる瞬間だった。毛先から垂れた水滴は突き出したおっぱいの上に落ち、スーツに染み込んでいく。ジャケットを着た上からでも分かる美巨乳。上司が腕を組んでいるせいでより強調されていた。
 ジャケットの下のブラウスが張り付き、うっすらと肌色を覗かせている。もっと凝視すれば透けたブラジャーが見えてしまうかもしれない。
 俺は目線が吸い込まれないようにするのに必死だった。ともすれば不躾な視線をいつまでも注いでしまいそうだ。
 懸命に煩悩と戦いながらどうにか視線を逸らし、部屋を出る。隣の給湯室に入るとタオルはすぐに見つかった。そもそも派遣のおばさまに頼まれて俺が高い戸棚に入れたのだ。
 しばらく放置されていたギフトのタオルは多少臭うが背に腹は代えられない。幸いフェイスタオルがあったので二枚ちょうだいする。
「部長……こちらをどう……ぞ、お使いください」
 途中で詰まってしまったが言い切った自分を褒めてあげたい。
 巨乳があった。俗に言うロケットおっぱいだった。上司がジャケットを脱いだ結果、ブラウスの張り付く乳房が強調されていた。
 透けないように気をつけていたのだろう。だが地味な白色のブラジャーが濡れたせいでうっすらと見える。
 豊かすぎる胸は濡れた服だと下乳にまで張り付きその稜線を現すのだ。知らなかった。
「俺はあちらを向いてますので」
 フェイスタオルを押し付けるように渡し、俺は顔をタオルで覆いつつ背を向ける。彼女に顔を向けたままでは股間が熱を持ちそうだった。
「ありがとう。でもそこまで紳士的にならなくて大丈夫よ。もうそんな男性の視線を気にする歳でもないわ」
 いや、三十二歳でその美ボディは無理だ。男を惹きつけてやまないだろう。この上司、若干自分の魅力に無頓着なところがある。
「そういう問題ではないんですが」
 顔と髪を乱暴に拭きながら呻くように呟く。こういう時、男性は楽である。多少荒っぽくしても崩れる化粧はないから。上司を盗み見ると押さえるようにそっと水気を取っているのが見えた。
 いかんいかん、ちゃんと目を逸らそう。濡れた上司の姿は非常に目に毒だ。……目の保養にはなるけど。
 たかだかタオル一枚では濡れた全身をカバーすることはできない。それでもずいぶんマシにはなっただろう。俺たちはようやく休めるとばかりにほっと息をついた。
「使い終わったタオル、回収しますね」
 上司に手を差し出す。
 俺の意図が分からず訝しげになる彼女に告げた。
「あ、ちゃんと洗って返しますので」
 洗濯を買って出た発言が意外だったのだろう。上司は吊り目がちな瞳で俺を査定するかのように眺めてきた。いや、そんな変なこと言ってないよな?
「こう言うと前時代的でしょうけど、キミは男の子にしてはかなり家庭的ね」
「独身貴族ですからね。炊事洗濯掃除なんでもできますよ……定時で帰れた日は」
「残業を強いている管理職としては耳が痛いわね」
 静かに苦笑しながら上司が言った。続く言葉は俺に向けてというより一人呟く愚痴のような響きだった。
「うちの夫もこのくらい気を遣ってくれればね」
 いかにも人妻な発言をいただきながら俺は上司の手からタオルを受け取る。ちょうどその時だった。
 一際、雨音が激しくなる。
 大音量で響く雨粒は災害を予感させるもので、陰鬱さと危機感で思わず顔をしかめてしまう。そして、外からはさらなる轟音が響いた。
 雷鳴だった。かなり近い。稲光と音がほぼ同時に社内で瞬いた。雷光が契機になったかのように電気が消える。残ったのは出入り口にあるわずかな非常灯の明かりだけ。
「きゃっ」
 雨でも雷でもない可愛らしい声が響いた。
 思いがけない声に一瞬思考がフリーズする。え? 誰?
 だから俺が『避けられなかった』のは隙をつかれたからに他ならない。
 ふにゅ。
 柔らかな感触が俺の胸板に当たる。感じたことのない優しい膨らみがGカップであることは暗闇の中でも推測できた。
 いつもクールな女上司が雷に怯えるかのように俺に抱きついてきた。驚きよりも戸惑いが先立つ。言葉にならず思わず彼女に触れないように両手を掲げ、触ってないとアピールしてしまう。停電より上司に抱きつかれていることがよほど困惑だった。
「い、井上部長、だ、大丈夫ですか?」
「…………」
 たっぷりと数秒の時間はあった。
 濡れた衣服同士が触れ合い冷たさが交わる。しかし、その冷たさの向こうに上司の乳房の柔らかさと温かさがたしかにあった。
「……ごめんなさいね、雷にちょっと狼狽えてしまったわ」
「ちょっと……?」

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