10年に一度の大雪で閉じ込められた結果、彼氏持ちの新卒OLな後輩とセフレ関係になってしまった。

著者: 高橋和洋

電子版配信日:2025/02/14

電子版定価:880円(税込)

10年に一度の大雪により、会社で一夜を過ごすはめになった俺。
停電で真っ暗な寒い部屋で、童顔の後輩OL・柳こよみと二人きりに。
身を寄せ合って暖を取り、密着した巨乳の感触に動揺していたが、
ふと目が合った彼女の瞳に吸い込まれ、そのまま抱き寄せキスしていた。
「ダメ……これ以上はだめです」彼氏がいるはずだが抵抗はか弱く、
押し倒し愛撫すると、純真で経験が少ない白肌は熱を帯び始め──。
一晩で23歳の新卒をセフレにした後、人妻で同期の木下葵とも密室ハプニングが……
Webの人気シリーズに、書き下ろしを2話収録して待望の書籍化!

目次

第一章 10年に一度の大雪で閉じ込められた結果、彼氏持ちの新卒OLな後輩とセフレ関係になってしまった。

第二章 続・10年に一度の大雪で閉じ込められた結果、彼氏持ちの新卒OLな後輩とセフレ関係になってしまった。

第三章 10年に一度の大雪でまた閉じ込められた結果、スレンダーな既婚同期OLを雌奴隷にしてしまった。

第四章 10年に一度の早咲き桜を見に行こうとした結果、後輩OLの嘘がバレたので彼氏に寝取られ報告させます。

第五章 10年に一度の大雨で温泉旅館に閉じ込められた結果、後輩OLと同期OLを孕ませ花嫁にしてしまった。

おまけ一 10年に一度の大雨で帰宅困難になった結果、就活中のイギリス系JD(婚約者あり)の処女を貰ってしまった。

おまけ二 10年に一度の大雪で閉じ込められた結果、彼氏持ちの新卒OLな後輩とセフレ関係になってしまった。~こよみ視点~

本編の一部を立読み

第一章 10年に一度の大雪で閉じ込められた結果、彼氏持ちの新卒OLな後輩とセフレ関係になってしまった。



 その日は10年に一度と言われる大寒波で、天候は荒れに荒れた。
 あたり一面がスキー場のような風景に変わり……そして俺たちは事務所のあるビルに閉じ込められた。
 食品卸関係であるうちの会社は、天気が多少崩れたからといっておいそれと休みには出来ない。ましてや台風ならともかくここら辺では珍しい大雪の予報。正直、舐めていた。
 外、吹雪いてるなー。
 そんな風に余裕ぶっていたら、入り口が雪で埋もれていた。
 最悪だ……。
 オフィスに残っていたのは俺と、今年新卒の後輩ちゃんだけだった。
 他の社員は午後の三時頃に「雪やばいぞ、これ」という旨の発言を残し、皆帰っていった。この時点で俺も帰ればよかったのだが、いかんせん後輩ちゃんに客先から緊急の案件があり、新人一人残すのも問題だと俺だけが残ることになった。
 本来、後輩ちゃんの指導係の俺の同期(♀)が残るべきだったのだろうが、同期は保育園に預けた子どもを迎えに行く必要があり、俺が代理となった。仕方ない。
 客先との案件も無事終わったのがほぼ定時の六時。さて、帰るかー、と後輩ちゃんに声をかけエレベーターで一階に降りて、気づいた。
 入り口に白い壁がある。
 雪だ。
 積もった雪がうちの会社のビルを埋めていた。
「なんだこりゃ……」
 やべぇだろ、これ。
 いつの間にこんなことに?
 隣で後輩ちゃんも唖然としている。
「あんまり近づかない方がいい」
 後輩ちゃんが入り口の自動ドアに近寄ろうとするのを見て、止める。雪はドアを半分以上埋め尽くしている。いつ重みで扉が破れるか分からなかった。
「ど、どうしましょう」
「とりあえず事務所戻って、上に報告だな」
 完全な帰宅難民だった。


「ほんとに申し訳ありません!!」
 事務所に戻るなり、後輩ちゃんが頭を下げた。
 柳《やなぎ》こよみ。
 年度はじめの四月に入社し、九ヶ月ほどになる。大学は経済学部だったらしい。このあいだの誕生日で二十三歳になったと同期と話してるのを聞いたが、見た目はなかなかの童顔で、身長も低いのもあり、高卒の新人と言われても信じそうだ。
 いつもナチュラルメイクで出勤しているのもあるだろう。
 先日までスーツに着られているような印象があったが、最近ではようやく様になってきた。
 同期だけでなく社内のみんなに可愛がられるような新人だ。ただ男性社員の多くは、着慣れないスーツを盛り上げる彼女の胸元に意識が奪われているのを否定できない。
「んぁ?」
 上司にLINEで報告しようとスマホを取り出し、文面を打ち始めたところだった。後輩ちゃんの謝罪に俺は思わず変な声が出ていた。
「何かあった?」
「え? いえ、閉じ込められてしまって」
「あ、あぁ、それで?」
 後輩……こよみちゃんの言うことがいまいち分からず首を傾げる。
 話を促したところ、どうやら生真面目なこよみちゃんは帰宅難民になってしまったのを自分のせいだと気に病んだらしい。少なくとも彼女のせいではないだろう。
「先輩が後輩の面倒みるのは当然だろう。天候は不運だけどな」
 との言葉に最終的には小声で「ありがとうございます」と呟いていた。
 そもそも俺はこよみちゃんとの関わりはさほどなく、話す時はたいてい同期(♀)も一緒だ。彼女の性格が真面目であることは何となく把握しているが。というか、よく考えたら不真面目な俺を彼女から遠ざけようとしてなかったか、同期?? いや、別にいいけど。
 俺がこよみちゃんについて知ることはあまり多くなく、出身大学が偏差値の高いところであることと、遠距離恋愛中の彼氏がいること、地元は近いが大学時代から一人暮らししていること、くらいだろうか。あぁ、趣味は映画と読書と聞いたことはあった……無趣味的な意味かもしれないが……。
「コーヒーでも飲むか、奢るよ」
 奢るという言葉にさらに恐縮されてしまったが、なかば押し切るように自販機でコーヒーを買う。
 コーヒーを飲みつつ、どうしたもんかなぁ、と考えていたら唐突に部屋の照明が落ちた。停電だ……最悪。
 雪の重みで電線が切れたか。事務所自体も古いビルにあるのだ、雪でどこかがやられたのかもしれない。
「きゃっ」
 こよみちゃんが可愛らしい悲鳴を上げた。
 スマホのライトで明かりを確保してあたりを見回すが、光量が足りない。窓の外も停電しているのが分かったので、ここら辺一帯の問題だろう。
 最大の問題は暖房も止まってしまったことだ。
 まだ雪は降っているし、夜半にかけて気温もどんどん下がっていくだろう。屋内なのでさすがに死にはしないだろうが、かなりキツい。
「……そういえば書庫に非常用の備品があったな」
 たしか一昨年あたりに災害時の備蓄を用意したとか聞いた気がする。担当でもないので今どうなってるか分からないが、まさしく今が非常事態だろう。
「私、いってきます」
 率先して動こうとしてくれるこよみちゃん。素直に良い子だなーと感心する。同期が可愛がってるわけも分かる。
「停電してるからね、危ないから二人で行くよ」
「あ、たしかにそうですね」
 納得した彼女を連れ、暗くなった事務所を通り書庫として使っている一室に向かう。スマホのライト機能だけでは光量が足りないし、なによりこの状況ではスマホのバッテリーは温存したかった……せめて懐中電灯はないだろうか?
「先輩、書庫のどのあたりにあるかご存知ですか?」
「たしか木下《きのした》が棚の一番上に置いたとか言ってた気がするぞ」
 同期が言っていたことを思い出しながら、倉庫に入り、棚の上の方をライトで照らしていく。こよみちゃんは気を利かせて俺の足元を照らしてくれていた。助かる。
「今度、整理しないといけないですね」
 たしかに彼女の言う通り、明るい時は気になるほどではなかったが、書庫の足元にはバインダーでまとめられてはいるものの書類の束もあるし、折りたたんだ段ボールがあったりもする。停電時はなかなかに危険だと思う。
「あ、あれか、非常持ち出し袋、ってあるな」
 書庫の隅に『非常持ち出し袋』と書かれた箱が見えた。ちょうどこよみちゃんの後ろの棚だった。「私、取ります。照らしといてください」と言うと、彼女は小柄な身体を伸ばして棚の上に手を向ける。
 形の良い巨乳が背伸びで強調されてしまっている……やばい。
 思わず見惚れそうになるが、そんなことよりも……。
「あっ!」
「あぶなっ!」
 こよみちゃんの想像以上に箱が重かったのか、手にした瞬間、大きくバランスを崩し、後ろに倒れ込む。慌てて俺は彼女を支えようと身体を差し込み……。
 ふにゅん
 という柔らかい感触と、
 ゴッ!
 という硬い感触が同時に襲ってきた。頭に落ちた非常持ち出し袋は意識が飛んでしまいそうな衝撃を俺に与えてきた。
 ただ、それよりも倒れ込む直前に体勢を反転させたこよみちゃんの胸元が、俺の右手と身体に当たっていた。服の上からでも分かる大きさ。痛みよりも胸が当たったという事実が意識を繋ぎ止めていた。
(うわっ……)
「す、すいません!! 先輩、大丈夫ですか!!」
「あ、あぁ、なんとか」
 頭は痛いが触れた感触の方がはるかに衝撃だった。大学時代に元カノと別れて以来長らくご無沙汰なのである。風俗やらに通う趣味もないので、異性の体に服越しとはいえ触れたのはほんとうに久々であった。
(しばらく今の感触思い出すだけで抜けそうだぞ)
 正直、気まずい。
 そして、その想いはこよみちゃんも同じだったのか、申し訳なさそうな表情の中に羞恥が見てとれた。
「「…………」」
「も、戻ろうか」
「は、はい」
 しばしの沈黙のあと、俺たちは箱を持ち出し、事務所に戻るのだった。


 問題があった。
 一つ、非常持ち出し袋の中身。
 中には水と乾パン、缶詰。ランタン型の懐中電灯。災害用の保温シートなどがあった。
 この状況で使いたいのは災害用の保温シートなのだが、それは一枚しかなかった。暖房が切れ、だんだんと気温が下がるなか、かなり厳しい。外の吹雪は今も続いている。
 もちろん保温シートは恐縮するこよみちゃんに無理矢理着させている。
 二つ、俺の体の異変。
 尋常じゃなく勃起していた。最近の忙しさで溜まっていたせいもあるが、先ほどこよみちゃんに触れたのが効いた。まずい。
 事務所内だがコートを着込み体は隠れているのでバレてはいないが、バレたら気まずさに拍車がかかるだろう。
 俺たちは事務所の応接用のソファーに並んで座っていた。
 一番良い椅子がそこだった。応接用のテーブルにランタン型懐中電灯を置き、明かりにする。
 テーブルには同じく非常持ち出し袋から出したペットボトルの水と乾パンも置いてあるが手はつけていない。
 寒いのと、下半身の異変のせいで俺はただ無言で体を縮こまらせていた。スマホは温存したかったので、触らずに置いてある。非常用の備品に今度手回し式の充電器を導入すべきだろう。
「…………」
 こよみちゃんはアルミ製の保温シートに身を包ませながら、やはり無言である。隣に座っているので表情はうかがいしれないが、もちろん不安はあるだろう。
 せめて電気だけでも復旧しないかな……。
 そう思っていると、こよみちゃんからおずおずとした声がかけられた。
「あの、やっぱり私だけ使っているのは申し訳ないので……」
 こちらに目線を向け、すまなそうに告げられる。
 ランタンの弱い光量で照らされた彼女は色っぽさもあり、正直直視してると変な気持ちになりそうだった。美少女と美人の間の若々しい顔立ちは魅力的であった。
「構わないよ」
 構わないよ、というか構わないで欲しい。男はみな狼なんだよ。
 この新卒女子に彼氏がいるとは知っているが、男性に対してかなり無防備なところが多々あるので、おそらく男性との付き合いは少ないのだろう。辛い。
「いえ、そういうわけには……」
 一度、言葉を区切り逡巡を見せるが、やがて決意したような声で俺に向き直った。
「大丈夫です。この大きさなら二人で着れます」
 ぐいっと近づくと俺に保温シートをかけ、自らも隣に座る。ぴったりと密着した状態で。その上で保温シートで二人で包まるのだ。
 たしかに外と変わらぬ気温の事務所ではこのシートがあれば寒さを凌げるだろう。
 おまけに人間の体温が二人分あるのだ。保温には最適なはずだった。
「ご迷惑とは思いますが、緊急事態なので」
「あ、あぁ」
 無理に断ることも出来たはずだが、こよみちゃんの申し出を惜しいと思ってしまう本能が邪魔をした。結局、二人で保温シートを活用することになった。
 俺の左側に体を寄せる体勢、恋人と密着するような距離で触れ合っていた。やめて欲しい、ほんとに。しかし、俺から断るのも……という気持ちがもちろんあった。
「え? あ…………」
 シートは二人用ではないためどこかはみ出そうになる。こよみちゃんが上手い掛け方を模索し、体をもぞもぞと動かし……気づいてしまった。
 こよみちゃんの右手が俺の勃起したモノに当たった。
 平時であれば、そこにモノはないだろう位置。こよみちゃんはもちろん俺が勃っていることなど想像もしなかったのだろう。触れるとは思っていなかったモノに触れ、絶句していた。
「え、あ、え……あの」
 目に見えて狼狽《うろた》えた様子で彼女は俺を見上げる。
「そういえば、こよみちゃんのこと木下が褒めてたぞ」
 触れられたことには当然気づいたし、それも彼女に気づかれている。だが俺はあえて何もないかのように世間話を開始した。
 何もなかったんだ。いいな、何もなかったんだ。
「……ありがとうございます。でも今日もご迷惑おかけしましたし、まだまだです」
 おそらく俺の意を汲み取ったのだろう。彼女も何もなかったように会話に乗ってきた。
 その後は寒さに震えながら、仕事の話やプライベートの話などをしていた。
 いわく、夏頃に部長にパワハラをされて辛かったこと。
 いわく、同期と俺にそれを助けられ、尊敬してるということ。
 いわく、俺と同期が付き合ってると思っていたこと。
 いわく、彼氏とあまり会えていないこと……。
 俺も色々話していた。
 きっと彼女が聞き上手というのもあったのだろう。
 部長死ね。左遷ざまぁ。
 同期は凄い、我が社の未来は託した。
 俺、彼女いないし。
 …………。
 話しているうちに自然と会話が止まり、無言の時間が増えた。
 お互いどうにもならない状況と理解しているからだろう。幸い気まずさはなかった。
 きっかけは些細なことだった。
「せめて停電だけでも解消されないかな」
「ですね」
 なんて何度目かになる愚痴を呟きながら、テーブルの上の水に手を伸ばす。おそらくこよみちゃんも同じタイミングで水を取ろうとしたのだろう。
 互いの体が触れ合うようにぶつかる。
 今までと違う沈黙が降りた。
 あとから思えば、吊り橋効果的なものだったのだろう。
 一種の極限状況に追い込まれていた俺たちは普段より確実に性的な本能が刺激されていたのだ。
「あ……」
 こちらを見上げるこよみちゃんと目が合う。不安と戸惑いがその瞳からは感じられた。しかし、嫌悪や恐怖という感情は見受けることは出来なかった。
 気づけば、俺は本能に身を任せ彼女の身体を優しく抱き寄せていた。力任せに及ばなかっただけまだ理性が残っていたのだろう。
「あ……だめです……」
 弱々しい声が聞こえたが俺は彼女の首筋に唇を落としていた。
 びくっ、とこよみちゃんの身体が跳ねる。
 しかし、抵抗はほぼなかったと言っていい。
 至近距離で彼女の目を見つめると、戸惑いの奥に、たしかな本能が見えた。
 その目に俺は一歩踏み込むことを決めた。彼女に顔を近づけていくと、目を閉じられる。反射的に閉じてしまったのとは違う、何が起こるか分かっているようだった。
 触れ合う唇と唇。
 俺がキスをすると弱々しい力で触れてきた。押し除けようとしたのか、触れてきたのか分からない。だから、俺はもう一度キスをした。
「だ、だめです……」
 こよみちゃんの手は俺を撫でるように触れている。言葉とは違いその手はキスを受け入れているような触れ方だった。
 三度目のキスは舌を差し込んでいった。
 さすがに戸惑うような空気を感じたが、やがて舌が返ってきた。おずおずと返される舌は、彼女の精一杯なのだろう。拒絶というよりは不慣れな動きだった。
 俺はそこから先は焦らなかった。こよみちゃんの身体を今すぐにでも押し倒したかったが、急いでは必ず拒絶されるという確信と……逆にじっくりと進めばいける、という予感があった。
「……あ……」
 キスから先は本当に時間をかけた。
 閉じ込められている、という特殊な状況が勝因だったのだろう。
 時間に限りがなく、危機的な環境が俺たちの本能を乱していた。
 手を繋ぎ、身体を寄せ、時折、首筋や唇にキスをする。
 だめです、と何度も弱々しい声が漏れる。胸を触ろうとするとその声が少し強まり、抵抗が強くなる。そんな時はキスをし、手を繋ぎ、諦める。
 おそらく平時であれば決して出来ない時間をかけ、こよみちゃんの警戒を攻略していった。
 そして、五度目になるアタックで、俺は彼女の胸に触れていた。
「あ……」
 熱いため息がこよみちゃんから漏れた。
 拒絶はもうなかった。
 ブラウスを押し上げる巨乳に直に触れるため、俺はボタンを外し、出来た隙間から手を差し込んでいく。
「こよみちゃん温かいな」
「先輩の手は冷たいです……私のせいですよね……」
「…………」
 そんなわけないだろ、と言おうとして、気づく。おそらくそれは彼女なりの言い訳なのかもしれない。だから先輩(俺)にされても仕方ないのだ、と。自分への言い訳。
 考えすぎかもしれないが、こよみちゃんの性格からするとありえないわけではなかった。
「ひ、人肌で……あったまってください……」
 セリフの最後の方は消え入るような声だった。こよみちゃんなりの誘惑の言葉だった。俺の返答は言葉ではなく、口付けだった。
 もうこの頃には多少乱暴に舌を絡ませても抵抗はなかった。むしろ俺の舌の動きから学んだのか、積極的な動きを見せていた。きっと彼氏とはしてこなかったようなキスだったのだろう。
 彼氏ではなく俺が染めたということが興奮を呼ぶ。
 彼女は状況に流されているようだが、むしろ流されることに興奮を覚えているのかもしれない。少なからずMっ気があるのか。確かめたい。
「あ……」
 こよみちゃんの誘惑に応え、遠慮なく手を差し込んでいく。まだ全容が見えないのが残念でならない双丘に触れていく。幸いにもフロントホックであったブラジャーを外し、直に揉んでいく。
 先端は彼女の感情を表すかのように固く立ち上がっていた。
 乳首を優しく捏ねると、「あっ……」と喘ぐ声が漏れる。
 可愛らしい声だった。俺はこよみちゃんにキスをしながら何度も乳首を捏ねて、彼女を鳴かせていく。
「あ、あっ……あっ……あんっ……」
 逆の手を太ももから侵入させ、彼女の秘所に侵略を進めるが、固く閉ざされ、強い抵抗を受けた。
 ここを攻略するにはまだ早いか。そう判断した俺はキスと乳首を開発する作業に戻る。
「……胸、そんなに強く……も、もっと……」
「もっと強く?」
 彼女の途切れた声に俺は意地悪く言うと、強めに摘まんでいく。
 こよみちゃんは胸が感じるようで、俺の愛撫に決して反応は悪くなかった。むしろ良かったほどだ。
「ちが、違いま……んっ!!」
 かなりきつめに摘まんでしまい、やばい、と思ったが彼女は身体を跳ねさせ、口元から涎を溢してしまう。拒絶の言葉が来るかと思えば、たまらないとばかりに彼女から舌を絡ませたキスが来る。
「何が違うの?」
「む、胸を強く触らないでください……こ、このままだと……」
「じゃあ、乳首だけにするね」
「え、あ、あのその…………アアァ!!」
 めちゃくちゃ反応が良かった。
 判明した。
 こよみちゃんはMだ。
 彼氏へ操《みさお》を立てているのだろう。下半身を触ろうとすると抵抗が激しくなるが、その抵抗も時間の問題だ。
 俺は焦ることなくこよみちゃんを染めていくことにした。
 乳首を捏ね、舌をねぶり、胸を揉む。
 俺の手でこよみちゃんは何度も鳴かされていた。
 彼女を責めている間に俺は肉茎を取り出し、彼女の手を誘導した。触れた瞬間、「あっ」と声が上がる。しかし、彼女は抵抗することなく処女かと思うほど不慣れな手つきで俺のものを上下にしごいていく。その不器用さが逆に俺の興奮を高めていた。
 ただ、ここで問題があった。
 今は二人シートに包まりながら愛撫をしあっているので寒さはさほどでもない。しかし、シートを脱ぎ、服を脱いでしまえば寒さで互いに萎えてしまうかもしれなかった。
 こよみちゃんの裸を拝みたい。そして、セックスしたい。
 その欲求は俺の中で明確なものになってしまっていた。
「……んっ、あの、先輩……私が…………あっ……」
 こよみちゃんの言葉を遮り胸を摘まんだ瞬間、静かな機械音が響き、あたりの照明がついた。停電が解消され、同時に空調が戻ったようだった。
 今なら互いに何事もなかったように離れれば、しばらく気まずい思いをするが職場の先輩後輩に戻れるはずだった。
 彼女と顔を見合わせる。俺は引き返す選択肢はなかった。
 こよみちゃんは迷うように視線を彷徨《さまよ》わせたが、俺のキスによって意識を乱されていた。
 じっくりと愛撫を再開する。
 もうすでにこよみちゃんの抵抗は風前の灯《ともしび》だった。
「だ、ダメです……これ以上は……せ、セックスはダメです」

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