12/26 電子版発売

清楚な同級生を想いながらも彼女の悪友の肉体にドハマりする話

著者: 間宮キヨヒロ

電子版配信日:2025/12/26

電子版定価:880円(税込)

俺が片想い中の、黒髪ロングで天使のような同級生・進道姫奈。
しかし、彼女に近づく男共を牽制する性悪な女友達が二人いた。
ニヤケ顔の似合う小悪魔な友貞花怜、クールで圧の強い戸澗夢来。
進道さんに懸想していたある日、友貞から怪しくも蠱惑的な提案が!
「アタシの言うこと聞いてくれるなら、姫奈と付き合えるようにしてあげる」
以降、好き勝手に部屋に入り浸りはじめた友貞と一線を超えてしまい……
さらに戸澗の処女喪失も手伝うことになり──俺の純愛は一体どうなる!?

目次

第一話 俺と彼女の関係

第二話 お前はとっとと帰れ

第三話 まだ帰らない女

第四話 彼女の独白

第五話 バレる

第六話 忘れられないんだお前のこと

第七話 キスしたらマジで殺す

第八話 盛りすぎだろお前

第九話 わたしをハメ潰してよ

第十話 姫奈はどんどんいやらしい女になっていきますよ……!

第十一話 黒永君、ビビりすぎです

第十二話 徹底的にセックスします

第十三話 姫奈スッゴォイ

第十四話 覚醒進道との日々、平日編

第十五話 清楚な彼女と愉しい休日デート

第十六話 これから大変だね

最終話 ラブホで4P

本編の一部を立読み

第一話 俺と彼女の関係



 放課後、俺こと黒永和泉《くろながいずみ》は学校の中庭を箒で掃いていた。今日はボランティア部の活動があったのだ。五月の中頃の生暖かく湿った風が中庭を通り過ぎる。校庭から運動部の元気な掛け声が聞こえ、校舎から吹奏楽部の楽器の音が耳に届く。
 学校の部活なんて山ほどあるのに、どうしてわざわざボランティア部なんて選んだのかと疑問に思われるだろう。
 俺には一つやましい目的があった。
「黒永くん、そちらはどうですか?」
「こっちはひととおり掃き終わったよ、進道《しんどう》さん」
 今、俺に話しかけたのは、同級生の進道姫奈《ひめな》さん。烏の濡れ羽色の長髪が特徴の清楚な美少女だ。俺と同じボランティア部の部員にして、二年生ながら部長を務める女の子だ。その楚々としたルックスに整った容姿、そしてアニメやソシャゲの女の子みたいに豊満な胸に惹かれる者は後を絶たない。性格も素晴らしく、どんな相手でも分け隔てなく優しく柔和な態度で接する彼女を天使だと大袈裟に評する者もいる。
 この女の子が俺の目的だ。というかボランティア部にいる男子のほとんどが彼女を目当てにして入部していると断言できる。かつての我が校のボランティア部は部員が皆無と言っていいほどおらず、唯一の所属者もほぼ幽霊部員で活動の実態がなかった。当然の如く廃部の危機を迎えていた。
 だが、昨年の春にその状況が一変した。進道姫奈が入部したのだ。その結果、邪な欲望で一杯になった男共(俺も含む)が釣られるように殺到し、廃部の危機どころか定員の上限を定めようかという話にまでなったのだという。加えて部の男女比が偏っているのもよくないとの物言いも生じた。最終的には意識の高い女子たちや、進道姫奈争奪戦から零れた男をかっさらおうと画策した女子共がそれなりに入部したおかげで、それらの話は有耶無耶になった。
 本日のボランティア部の活動は中庭の清掃で、作業自体は正直楽だ。特別大きな物を運んだり、派手に汚れたりすることはない。誰もが制服のまま掃除を行っていた。掃除しながら私語を交わしている者も多い。箒でゴミを掃きながら、紺のブレザーに身を包んだ進道さんの姿をチラチラと見ているやつもいる。俺はカッコつけてあえて視線を向けなかったが。
 俺も含めてやる気があるんだかないんだかわからない態度の部員ばかりだったが、彼女の指揮下ではうちの部員たちは手はしっかり動かすので、作業は滞りなく進んでいた。
 ちょうど部員たちそれぞれの作業が終わった頃、彼女がみんなを集めた。
「それでは本日の我が班の活動はこれにて終了いたします。今日の片付け当番は私と黒永くんですので、掃除道具はこちらに置いていってください」
 片付け当番とは、その名の通り活動後に箒や塵取りといった掃除用具やゴミ袋を所定の場所へと持っていく係だ。週ごとに変わる当番制で、今週は進道さんと俺だった。
 遠慮なく、だが一応は一か所にまとめようという気遣いはあるのか、班員たちが進道さんの近くに各々の道具を置いていく。そしてそのまま近くの渡り廊下にある荷物を取って帰っていった。男子の何人かは俺に恨めしげな目を向けていたが気にしない。
 入部当初から、下心のある男子たちが何度も彼女に取り入ろうとしてきたが、彼女はすげなく断ってきた。清楚な見た目の通り、彼女はとても身持ちが固い。彼女のかつての交際の有無については情報通を気取るやつらですら知らなかった。
 片付け当番で彼女と一緒になれたのは奇跡だった。
「じゃあみんな帰ったし、ボチボチやろうか」
「ええ、チャッチャとやりましょう、チャッチャと」
 にこり、と花のように笑いながら、砕けた言葉で返す。本当に綺麗だなこの子は。
 俺が彼女に見惚れていると、
「なにイチャついてるんだよ~」
 突然、二人の女子が絡んできた。
 まだ一つ、進道さんに男が寄り付かない理由があったのを忘れていた。
 ショートカットの癖毛が特徴的な友貞花怜《ともさだかれん》と茶髪ロングの戸澗夢来《とまゆあ》の二人の友人の存在だ。
 この二人の女の子が進道さんに近付く男を牽制しているのだった。ちなみにこいつらも進道さんと同じく俺の同級生だ。
「花怜! 夢来! 待っていてくれたの!?」
「黒永だけに任せてないであたしらも交ぜてくんない?」
 戸澗が箒を何本か手に取りながら言う。
「残念だったね~黒永く~ん、姫奈を独り占めできなくてさ」
「独り占めって人聞き悪いな」
「ごめんね~、姫奈はアタシたちのモノだから」
 友貞が顔をニヤつかせて俺に言った。
 進道さんが天使ならこいつらは小悪魔だな。
 そう俺がくだらない思索に耽っていると話がどんどん進んでいく。
 自然と俺が一番重いゴミ袋を片付ける流れになっていた。
 滅茶苦茶むかつくが文句を言うことはできない。彼女たちが進道さんの親友だからだ。悪い態度で接して進道さんの顰蹙《ひんしゅく》を買いたくないというのもあるが……。
 それに、どちらも進道さんに負けないぐらい可愛いからというのもある。たとえ意中の相手でなくとも、可愛い女の子たちから嫌われたくないという男のどうしようもない性だ。
 こいつらの性悪さは学校中に知れ渡っていた。
 進道さんが入学して以来、彼女にお近付きになろうとする者は山ほどいたが、彼らのアプローチはどれも無駄になった。一年から三年、学年の違いなど関係なく、この二人の女子が壁になって彼女を守っていたからだ。ヤンキーやギャルというほど荒んではないが、こいつらは非常に圧の強い子たちだった。学年が上の先輩に対しても物怖じしなかった。そんな彼女たちを前にして強気になれるやつはなかなかいない。女子二人に凄まれて上手く対応できる男子高生なんてそうはいないだろう。大抵のやつは近場の身の丈に合った女の子に狙いを変えていた。
 ついでに言うと、彼女たちの監視を振り切って進道さんに告白したやつのすべてが、ものの見事に玉砕している。高嶺の花を摘みに行く道は険しい。「進む道は茨の道」とは我が校の誰が言ったものか、進道さんの難攻不落さを称して生まれたフレーズだ。
 だからか、俺はゆっくりと着実に彼女に近付くことにしていた。こうして片付け当番などのお近付きになる機会に少しずつポイントを稼ごうとしているのだ。
 しかし、今回のアプローチも無駄になったな。消沈しながらも、ゴミ袋を持ち上げる。その重さがなんだか心に沁みた。片付けが終わり次第彼女たちはそのまま一緒に帰路につくだろう。
 そんな哀れな俺に、友貞がするりとさり気なく近付いて、俺の耳元で囁いた。
「後でアンタの家行くからさ。ちゃんと待っててよね」

 実家から離れた遠方の学び舎に進学した俺は、学生の身として珍しく三年間一人暮らしをすることになった。血の繋がっていない義理の父は、俺を気遣っていい部屋を選ぼうとしてくれたが、強情な俺はその厚意を断った。彼が次に提案した部屋が今の下宿の単身者向け1Kのアパートだ。
 そんな俺の部屋のベッドに今、カーディガンにスカート姿の友貞が寝転んでいる。部屋にある漫画雑誌を勝手に読みながら、ごろんと寝そべっている。制服に皺がつくのが怖くないのだろうか。
「で、黒永くんさ、姫奈とどこまで進んだの?」
「お前のせいで全然だよ」
 まったくこの女は何がしたいのだか……。
 一年生になって数か月経った頃、進道さんに懸想していた俺に彼女が寄ってきたのだ。
『アタシの言うこと聞いてくれるなら、アンタが姫奈と付き合えるようにしてあげてもいいよ』
 俺はその怪しくも蠱惑的な提案にうっかり承諾してしまった。
 それからは、パシリにされるわ、宿題の代行を頼まれるわ、休日連れ回されるわ、今のように部屋を勝手に宿にされるわと散々だった。挙げ句の果てには、一線を越えたこともされた。最悪だった。部屋に男を連れ込まれないだけまだマシだったが。
 進道さんへのアプローチを邪魔したいのならここまで俺に近付く必要はない。〝女子の力〟を使って無理やりにでも引き離せばいい。俺以外の、進道さんに近付いた男子のほとんどが友貞と戸澗の手であっさりとその道を絶たれているというのに。
「人のせいにすんなよ童貞」
「童貞じゃねえよ! 童貞ならお前が……」
「あ~そうだったねぇ~、アタシで卒業したんだったね! じゃあアンタは一生アタシの奴隷ってわけだ」
「どんな理屈だよ!」
「へぇ、アタシにそんな態度取っていいのかね~」
「ああ……もう……」
 そんなことをツっこまなくてもいいのに、口に出してしまう。そう、一線を越えたことというのは、この女との肉体関係だ。進道さんという思い人がありながら他の女との性交を強要されたのだ。強引に肉体関係を結んで、俺を縛り付けようとするのか。これじゃ友貞の思う壺だ。まったくこの女といるとペースが乱れて仕方ない。
「なんであの時お前とヤったんだろうな……」
 一年生のある時、無理やり強要されて肌を重ねた。行為の寸前までこの女は他の男にも、たとえば姫奈さんに近付く男に対して、俺のように身体を許していたのかと思っていた。が、彼女がいわゆる経験豊富なビッチでなかったことはすぐにわかった。
 初めてヤった時に女性器から破瓜の血が出ていたのだ。行為の最中に終始痛がっていたし、俺も気持ちいいのかそうでないのかわからないうちに射精していた。最悪だったのは行為の一部始終を隠し撮りされていたことだ。つまりは弱みを握られてしまったのだ。誘ってきたのは友貞だが、彼女がその気になれば俺が一〇〇%悪いということにできる。それから、彼女に逆らえなくなってしまっていた。そのまま、ずるずると関係が続いている。
 まともな女性経験のない俺には友貞との上下関係を逆転する秘策なんて思いつくはずがない。彼女を少しでも刺激したとして、件の隠し撮りが進道さん(または戸澗)にバラされでもしたらもう二度と進道さんとお近付きになれない身分になるだろう。
「まあカリカリしなさんなって黒永く~ん。どうせ姫奈のおっぱいでシコろうとしてたんでしょ」
「進道さんではシコらねーよ!」
 これは本当だ。俺はリアルの知り合いをおかずにすることはない。次に顔を合わせた時に気まずくなるからだ。進道さんに限っては、彼女を穢したくないという気持ちがあるというのもある。
「アンタが姫奈をおかずにシコるのは自由だけど、手出したら殺すよ」
「目がマジで怖いよ」
「まあそれは置いといて。アタシもムラムラが溜まってるからさ、しようよ」
 そう言って友貞は自分のスカートの裾をめくりあげた。釣られて露わになる水色のショーツを見てしまう。
「ガン見しすぎだって」
 ヘラヘラと笑いながら、上半身を起こして俺に手招きをする。
「ほら、こっち来て」
 夜の街灯に惹かれる羽虫のように、俺はベッドに歩み寄っていく。
 彼女の身体がすぐそこまでになった時、ガシッと両腕で胴体を掴まれる。
「はい捕まえた~」
 そのまま部屋着の短パンをパンツごとずり下げられた。
 トランクスのゴムに弾かれた性器がぶるんと解放された。すでにガチガチに勃起していたそれがビタンと腹につく。
「相変わらず無駄にデカいち×ぽ」
 その通り、俺のち×ぽはかなりデカい方だ。太くて長い鉄骨が一本、股に突き刺さっているかのような姿だ。竿には血管がバキバキに浮き出ていて怪物の腕にも見える。それでいて柔軟に上向きに反り返っている。包皮はズル剥けで、赤黒くグロテスクな亀頭が露出している。それでいてカサが大きく雁首のエラが張っていて、まるで雄々しい毒キノコだった。
「こんなに大きくして~。姫奈のおっぱいでむらむらしちゃったの? まったく節操がないねぇ」
 友貞がつんつんと先端をつつく。それがくすぐったくも気持ちよくて思わずぴくぴくとペニスを動かしてしまう。ふふ、と彼女が笑った。
 小学生の時は皮かむりで小さかったが、中学に入ってからぐんぐん大きくなっていった。何年か前の修学旅行の入浴時間では馬鹿にされると同時に引かれた思い出がある。進学してからも成長が止まらず、制服のズボンは余裕のあるサイズを選ぶ羽目になった。胸の大きな女子がからかいの的になることが多いと聞くが、巨根の男子も生き辛いものだ。
「でもこのデカち×ぽにヤラレちゃったんだよなぁ~。姫奈もこのち×ぽで突かれたら狂っちゃうよ」
 どこか感慨深げに彼女が呟いた。
 ち×ぽから彼女に目を向ける。
 いつの間にか友貞はカーディガンとキャミソールを脱ぎ捨てていた。勿体つけずに後ろ手に回した手で水色のブラのホックを外して腕から肩ひもを抜いた。ムードも色気も何もない。それほど俺たちの行為が常態化しているということか。プリーツスカートもすぐに脱ぎ、後はショーツだけだ。ベッドサイドに脱衣した服が雑に積まれている。
「脱ぎ散らかしやがって服に皺がつくぞ」
「はいはい」
 どうでもいいといった感じで返される。後で困ればいいのに。
「そんなことよりさっさとヤろうよ」
 彼女に言われるまでもなく、俺はベッドに上がった。正直、ち×ぽは限界だ。もともとそれなりに勃っていたが、友貞の裸でさらに興奮した。
 この女の裸は貧相というほどではないものの、胸は控えめだ。進道さんと比べるほどもない。でも、スレンダーという言葉が似合う彼女の身体に嵌ってしまった。どうしようもなく友貞花怜が欲しくなってしまう。
 今日も進道さんを目で追いながら、その巨乳で股間を硬くしながら、友貞の肉体を思っていた。俺は最低だ。心の底では可憐な進道姫奈を想っていても、下半身では生意気な友貞をブチ犯してやりたいと精巣を煮えたぎらせている。なんという自己矛盾だろう。俺には進道さんを思慕する資格などないのだ。
「何度も言わせないで欲しいんだけど。ぼおっとしてないで、ヤろうよ黒永くん」
 友貞が自分のショーツを剥ぎ取るように両脚から引き抜いて、服の山に放り込んだ。彼女の、体毛が薄い体質なのか陰毛がまばらに生えそろった秘部が露わになった。
「わかってるよ友貞」
 同意の合図として彼女に口付けする。
「ちゅ……ちゅる……ちゅっ」
 そのまま唇を交わすだけのキスを続ける。興奮に耐えきれなくなったのか友貞がこちらの口に舌を入れてきた。彼女の長い舌が口内を蹂躙してくる。俺も負けじと舌を動かして応戦する。
「ちゅるるっ……んんっ……」
 互いの舌が重なって、交わる。溶けてしまいそうなほど甘く、熱い。脊髄に甘い痺れが走り、ぬらぬらとした唾液の交換に没頭する。
「んむっ……」
 キスをしながらも空いた手で相手の身体をまさぐるように愛撫をする。友貞の小さな胸を優しく撫でつけるように触れる。乳房をじわじわといじっていると、彼女の肌がじっくりと汗ばんでいく。ほんのりとした彼女の身体の温かさを感じる。
 友貞もただやられているだけでなかった。俺の肉棒に手を添えてゆっくりと上下に擦っていく。雁首から裏筋、竿の根元まで、弱いところを重点的にスローハンドでなぞりあげる。快感が緩やかに、しかし着実にち×ぽの根元から昇っていく。ふつふつと尿道が熱くなる。うっかり射精してしまいそうだ。
 我慢汁が漏れ出した鈴口を彼女が指の先端で撫でた。まだ射精《だ》すなってことか。
 俺は意趣返しに乳首をいじってやった。
「んんっ!!」
 彼女の身体がビクッと跳ねた。その衝撃で唇を離し、
「ちょっと黒永くん調子に乗りすぎ!」
「うるさい」
 今度は俺が舌を入れてやった。再び舌同士の交合が始まった。蛞蝓《ナメクジ》の取っ組み合いというか蚯蚓《ミミズ》のじゃれあいというべきか、じっとりとしたディープキスを続ける。進道さんへの慕情から思いを逸らすように舌の動きに集中する。
 もういいだろうか。ちょうどいい頃合いと俺は判断して指の先を乳房から下へと移動させていく。そして、友貞の秘所に辿り着いた。爪は切ってある。指を少しずつ動かし具合を確かめる。膣穴は濡れそぼり、ぐじゅぐじゅに蜜が垂れていた。ぬめぬめとした粘液がベッドシーツに滴っている。友貞のアソコはすでに、大きなモノを迎える準備ができていた。
 友貞が唇を離し、ベッドに背を預け、あそこに指を添えて開く。
「ほら、来てよ和泉くん」
 俺は、この女が部屋に入り浸るようになってから常備しているコンドームを手に取った。個包装を破いて中身を取り出す。もどかしさを感じながらも硬化した性器を包むようにゴムをつける。もう慣れたものだ。いや慣らされたというべきか。
「じゃあ挿れるぞ」
 ち×ぽの先っぽを、ま×この穴にあてがう。
「うわぁ……すっごくガチガチに勃起してるじゃん。アタシを殺す気なの?」
「ああ、ぶっ殺してやるよ」
 最早凶器のように隆起した肉棒を徐々に挿し込んでいく。これでこいつが死んだら俺は殺人罪に問われるのかな? そんな馬鹿みたいなことを思いながら、肉棒をずぶりと膣内に完全に突き刺した。
「うぅ……ぐっ! おおっ!」
 友貞が可愛らしい容姿に似合わぬ鈍い悲鳴を出した。俺と彼女の間に遠慮はない。だからち×ぽを容赦なく最奥まで突き込んでやった。グロくてデカいものをぶち込まれたのだから、今は快感というよりも衝撃の方が強いのだろう。彼女が慣れるまでち×ぽは動かさないでおこう。奥の奥まで到達させたというのに、それでもち×ぽは全部入りきっていない。自分で言うのも何だが、とんでもない凶器を持ってしまったものだ。
 一方、こいつの膣内はといえば、何度も性交を繰り返すうちに俺のち×ぽにぴったり適合するように作り変えられていた。俺を優しく迎え入れるように温かく、それでいてきつく締め上げてくる。ゴム越しでもち×ぽを中で包みこんでくる肉の襞を感じるほどだ。
「マジで死ぬって黒永くん……」
 へらへらと笑いながら言った。普段の余裕を取り戻してきたようだ。
「そろそろ動かしてもいいか?」
 こくんと頷く友貞。俺はゆっくりと腰の前後運動を始めた。
「はぁ……あっ……」
 友貞が短く呼気を漏らす。
「ぁふっ……ぁぁ……あんな息まいてた癖に優しいじゃん」
 余裕綽々といった感じでほざく。
「うるさい」
 小刻みにち×ぽを動かしていく。ちゅくちゅくと亀頭のエラが膣壁を掻き分け掻き乱していく。
「アぁっ……はぁっっはあ……ひゃぁっ……」
 徐々に友貞の顔から余裕の色が消えていく。俺も気を抜いたらうっかり射精してしまう。まだお楽しみはこれからだ。
「ひぅっ……ぁふっ……ぁぁ……あぁっ……ひっんん……」
 友貞の甘い喘ぎ声が俺のやる気をブーストさせる。普段生意気に俺を操縦したがる女が、ち×ぽにやられてる。その事実がどんな媚薬よりも興奮させてくれる。
「はぁっ……ああっ……くろなが……くん、ベロチューしよベロチュー」
 考えるまでもない。
 覆いかぶさるように顔を近付ける。友貞も体を起こす。
 唇が合わさった。
「ん……ちゅぅ……んむっ……」
 口では舌を絡み合わせながら、下では性器を交合させる。
 その行為がセックスをさらに駆動させた。
 抜き挿しするち×ぽにあわせて膣肉が淫らにうねる。
 唇を離して、
「やばい……もうイキそう……」
「……はぁっあぁ……仕方ないなぁ……黒永くん」
 くびれのある腰をがしりと両手で掴む。ここからがラストスパートだ。腰の動きを速くする。まるで目の前の女をオナホにしている感覚。気をやってしまいそうだ。
「あっあっあっんんっ……」
 友貞が余裕のない喘ぎを漏らす。
 もっと狂ってしまえ。そう思って膣奥を亀頭で突いてやると、
「あっあっあっ……オオ゛ッ!」
 可愛らしい容姿から想像もつかないほど鈍い声を出した。
「あ゛オオッ……あっあっおおッアぁっ……あっあっあア゛ッ……あァッ……!!」
「マジでイク! だしそうだ友貞!」
「じゃあイこ! 一緒にイこう?」
「ああっ……!」
「いずみくん……! だして! だして!」
「ああ、イクぞカレン!」
「あっあっあっんんっ……んぅっ……あぁっ……アぁっ……ぁふっ……ぁぁ……ああ゛!!」
 鈴口から精液がほとばしる! 射精《だ》して射精《だ》して精巣の中にある精子を全部射精《だ》しきる!
 熱い精液が尿道を勢いよく昇っていくのを感じる。
 その精液はこいつの膣奥に放出されるのではなく、ゴムの先端に精液が溜まっていく。薄さ何ミリの隔たりが生殖本能を阻止する。
 それでも俺は虚しさを感じるのではなく、際限のない絶頂に支配されていた。
「はぁっ……はぁ……あぁ……」
 友貞も同じだったようだ。肩で息をしながら、性交に没頭している間に失っていた自我を徐々に取り戻そうとしていた。
 身体の相性がいいというのか、俺たちはエロ漫画みたいに同時にイクことが多い。
「名前で呼びやがって、マジできもい……」
 友貞が普段の調子を取り戻したのか、にやけた笑みを顔に浮かべて言う。
「うるせぇ」
「そうは言ってもまだそこはガチガチ……。全然余裕みたいじゃん」
 彼女が俺の股間を見て言った。一発出し終えたばかりだというのに、ち×ぽが再び硬度を取り戻していた。
「二回戦行く?」
「お盛んだな。腰が疲れたからヤダよ」
「親には友達の家に泊まるって言っちゃったしさ、それに明日休みなんだからいいでしょ」
「その前に風呂入らせてくれ」

「黒永くん狭いよ。もうちょっと縮まって」
「うるさい。もともとこの湯舟は二人入るようにできてないから仕方ないだろ」
 行為の後始末を終えて、今俺たちは同じ浴槽に浸かっていた。狭い浴槽の中、向かい合わせで密着するように座っている。四〇度の湯の温かさと彼女の体温で芯からほっとする気持ちだ。もちろんそんなこと絶対に口に出して言わないが。
 クラスメイトの女の子と一緒に風呂に入っている。その特別感は凄まじいと思う。男友達に「俺今友貞と風呂入ってんだぜ」とL×NEで伝えたら、次クラスで会った時にきっとボコボコにされるだろう。
 友貞の裸は凹凸こそ目立たないものの、胸は形の良い美乳だし、くびれのある腰のラインは芸術的だ。お尻もきゅっとしてて可愛い。絶対に口に出して言わないが。
「まだ勃起が収まってないね。抜いてあげよっか」
 友貞が手で扱くハンドジェスチャーをして言った。いやらしさ全開の仕草で、ち×ぽの硬度が増していく。
「風呂場で出した精液片付けるの、絶対虚しくなるから駄目だ」
 だが、断固として断る。
「ケチ~。前みたいにお風呂でエッチしようよ~」
 友貞がふくれっ面になる。
「はいはいまた今度な。また今度」
「今度っていつだよ~」
 友貞がベッドに寝転がって漫画を読んでいる。
 勝手に俺のTシャツとハーフパンツを着ている。当然のようにサイズが合わず、ぶかぶかになっているが気にした様子はない。
「ねぇ本当に今日はもうする気ないの?」
「ないよ」
 いつの間にか勃起が収まっていた。刺激したらまた元に戻りそうだが、もちろんそんなこと言わない。
「アンタなら一晩中イケるっしょ」
「無茶言うなよ。俺にだって限界があるの」
「この前クスリ盛ってやった時は凄かったのになぁ~。アタシ殺されるかと思ったよ」
「あの時何かおかしいと思ってたけど、案の定やばいクスリ仕込んでやがったのかよ!」
「合法だから大丈夫大丈夫~。あはははは!」
 悪気なくケラケラ笑う。
 この女にはずっと手玉に取られっぱなしだ。これからもそうなんだろうか。
「あ~笑った笑った。ところでさ、黒永くん」
「何だ?」
「姫奈のこと諦める気ない?」
 突然目の覚めることを訊かれる。この娘《こ》にはこういうところがある。
「ないよ。諦める気はまったくない」
「そっか。アタシで妥協する気はないのね」
「妥協って言うなよ。そう自分のこと卑下することないだろ」
「浮気男が何カッコつけたこと言ってんの……」
 本当にそうなんだよな。強制されたとはいえ、今の俺は思い人がいながらその娘《こ》の友達と姦通している最低の男だ。
 俺がその気になれば、一思いにこの娘との関係を断ってしまうことだってできる。そう思いながらもずるずると歪んだ関係を続けている。
「まあ、今姫奈に一番近い男は、アタシが知る限りではアンタなんだけどね……。こうしてアタシがちん×んの主導権を握っちゃえばこっちのものよ」
「ああクソ。どうしようもできないわ」
 半ば放棄したように俺は言った。
「でも忌々しいボランティア部から狼藉者が出ないとは限らないし、油断は禁物だね」
 ならお前と戸澗もボランティア部に入ればいいだろと言ったことはあるものの、そこまであの娘につるむのは良くないでしょと返された。基準がわからん。
「今時姫奈みたいに、あんなにいい子いないよ」
 友貞がぽつりと呟いた。
「夢来も同じこと思ってるんだけどさ、アタシたちあの娘に幸せになって欲しいんだ」
 何か心の底に溜め込んだ思いを吐き出すように言葉を続ける。
「だからアンタみたいな中途半端な男、姫奈に近付いて欲しくないよ。もっと立派な男になれるように精進しなさいな」
 詳しくは知らないが、彼女たちは中坊の頃に進道さんに窮地を助けてもらったことがあるらしい。それから二人の女の子はその恩を返すべく、友達として彼女を守っているのだそうだ。進道さんがその行為についてどう感じているのかは俺にはわからない。わからないが彼女たちなりの関係というのがあるのだろう。
 かつて友貞からその話を聞かされた時は、今時の女の子の癖して妙に昔気質なところがあるなとしみじみと思ったものだ。今とはなっては俺の恋路にとっていい迷惑だが。
 ならなんで友貞は俺に身体を許すんだろうか。
 やっぱり女の子のことはよくわからないな。

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