04/10 電子版発売

清楚な女子学生を毎日二人っきりの電車の中で開発していく話【フルカラー挿絵付】

著者: ハルレッド

電子版配信日:2026/04/10

電子版定価:1,430円(税込)

転勤を機に田舎へ引っ越してきた本郷浩二は、
通勤電車の中、いつも女子学生と二人きりに。
上品さと抜群の肉付きを併せ持つお嬢様・氷上美咲と、
悶々としつつ過ごしていた毎朝が、とあるアプリで一変!
──車内の人間に「リラクゼーション効果」を与える。
催眠アプリとして活用し、美咲の性癖開発を始め……
ウェブの大人気作を豪華プレミア仕様で電子書籍化!
本文約20万文字に、フルカラー挿絵5枚&書き下ろし付き!

目次

1.氷上美咲と謎のアプリとの出会い

2.アプリの新機能で美咲を眠らせる

3.発情機能と催眠機能の搭載

4.寝ている男の前で自慰行為

5.エスカレートする好奇心

6.交渉成立

7.快楽の蜜漬け

8.岡田からの電話

9.初めての快感

10.アプリの復活と新機能

11.空白の十分間

12.もう止まらない

13.もしもその先があったなら

14.発情機能の強化

15.置き土産

16.悪辣な助け舟

17.夢の中で

18.美咲の過去とハンカチ

19.疼きを押し殺して

20.甘い教育

21.また明日

22.昼下がり

23.肩揉み

24.膝を突き合わせて

25.スカートの中で

26.扉を開けて

27.ざざめく雨の中

28.花の蜜の味

29.嵐の夜に花は咲く 前編

30.嵐の夜に花は咲く 後編

0.特別書き下ろし

本編の一部を立読み

1.氷上美咲と謎のアプリとの出会い



 20XX年2月26日、月曜日。
 それは日常と言って差し支えない、ただのつまらない一日のはずだった。
 いつも通り六時の目覚ましに起こされ、満員電車に揺られながら会社に向かう。
 ルーティーンワークを行い、また満員電車に揺られながら家に帰りつき、眠る。
 その予定だった。

 俺は本郷浩二《ほんごうこうじ》。
 新卒で企業に入社し、今年で二十七歳を迎える。
 特に面白くないが別に嫌いでもないシステムエンジニアの仕事を続ける日々の中で、彼女もいないまま今に至る。
 仕事のスキルにおいては特に目立ったものはないが、ガタイの良さには自信がある。
 181cm、82kg。学生の頃から習慣で続けていた筋トレのおかげで、同期からは引き締まっていると評された。
 人には言ったことはないが、特技は絶倫であることと精液の量が並外れていること。
 体は良いとしても、顔は普通といったところだろう。平々凡々。良くも悪くも無個性。
 仕事においては何ら特筆すべきところのない俺に、この日部長から声がかかった。
「本郷君、ちょっといいかい?」
「はい、なんでしょうか?」
「単刀直入に言うと……本郷君、転勤だ」

   ◇

 結果として俺は会社からの辞令を承諾した。
 会社で働くのは苦ではないが、満員電車に毎日乗り合わせるのはとても苦痛だ。
 転勤先の第二支社周辺は田舎とはいえ、最低限の店や施設はある。
 喧騒から離れ、まったりとした日々を過ごすのも悪くはないだろう。
 家に帰ると、俺は早速パソコンを開き、引っ越し先を検索した。
 賃貸が存在するかもよく分からない田舎だが、探せば何かしら出てくるだろう。
 それに、田舎なら家賃の安さもかなり期待できる。
 期待に胸躍らせながらネットで検索して三十分後、俺は一つの妙な賃貸を発見した。
「家賃1000円、敷金礼金ゼロ……女子校生一人にアプリあり? なんだこれ?」
 正直なところ、妙な単語を脇に置いておけばにわかには信じられないほどのとんでもない優良物件だ。
 第二支社まで一時間程といった距離だが、部屋の大きさ、金銭面、内装、どれも飛びぬけて優秀。
 一周回って怪しいくらいだ。
 その週の土日に俺は内覧に向かい、一目惚れで契約を結んだ。
 ちなみに、女子校生とアプリが何なのかは、担当してくれた不動産会社の男はさっぱり分からないと首を傾げていた。

   ◇

 朝六時。
 俺は無人駅のホームでコーヒーを啜りながら電車を待っていた。
 田舎らしい木造の古い駅舎だが、周りを木々に囲まれ、春の到来を予感させる涼風が頬を撫でる。
 人のいないホームは、五月の爽やかな朝を迎えるにはとても良い環境だ。
 俺がこの時間帯の電車を使うのには理由がある。
 俺の会社は早く出社すればその分早く帰ってよい、いわゆるフレックス制度を採用している。
 なので朝一番に会社に向かい、人の少ない夕方の電車で帰ればいつも人の少ない電車を独占できるというわけだ。
 それだけではない。
 俺が朝イチの電車を使うのはもう一つ、他の理由があった。
「まもなく、電車が参ります。白線の内側にお下がりください」
 自動アナウンスが流れて十数秒後、静かに三両編成の無人電車が目の前で止まった。
 近年は電車の無人化技術も進んで次々と最新技術の導入がなされており、自動運転だけでなく車内の自動清掃機能までついているのだから驚きだ。
 田舎のさびれた路線に人員を回すのは惜しいようで、この路線も車掌のいない自動運転で正確なダイヤを刻んでいる。
 俺が乗るのはいつも一番後ろの車両だ。
 軽やかな電子音と共に扉が開くと、目当ての彼女の姿が目に入った。

 名も知らぬ、制服を纏った黒髪の美少女。
 理性と慈愛を同居させた大きな瞳と、整った鼻のラインは凛とした美しさを感じさせる。
 腰まで伸びる濡れ羽色のサラサラロングヘアーは朝日を受けて輝き、神々しさに輪をかけていた。
 今日も初めて見かけた時と変わらない、真っ白なブラウスに紺のブレザー、膝上丈のチェックのスカート、黒のニーハイ。青いネクタイがワンポイントの可愛らしい制服だ。
 いつもアイロンをかけたようなパリッとした制服姿は清潔感に溢れており、本人の上品な振る舞いも相まってお嬢様然としている。
 田舎の子にしては垢抜けているとかもはやそういった次元ではない。
 都会で歩こうものなら速攻でスカウトされ、清楚系アイドルなりで大ブレイクしても何らおかしくないビジュアルだ。
 まさしく美少女という言葉がふさわしい彼女だが、その体はさらに暴力的だ。
 制服の上からでも見て取れる大きな曲線を描く巨乳、キュッとくびれた腰つき、ニーハイソックスとスカートの隙間から覗き見える肉付きのいい太ももの絶対領域。
 恋愛も知らなそうなお淑やかな清楚な出で立ちでありながら、男の欲望を体現したようなエロい体つき。
 正直、俺の好みドストライクだ。
 転勤して初めて電車で出会った彼女に俺は一目惚れしてしまっていた。
 今では申し訳ないがスマホを弄るふりをして盗撮し、毎日ズリネタにさせてもらっている。
 あの巨乳を、あの絶対領域を、あの身体を好きにできたらどれほどいいだろう。
 そんな彼女と毎日同じ時間に乗り合わせ、本を読んでいる様を終着駅までスマホを見るふりをして眺めるのが俺の日課になっている。
 最初こそお互い他人行儀であったものの、毎日二人きりで同じ電車に乗っていれば顔も覚えるもので、最近では会釈するようになった。
 だが、その程度だ。
 ただただ俺は名も知らぬ美少女を眺めて嬉しがり、妄想の中でアレコレしているサラリーマンにすぎない。
 しかし――今日は違った。

   ◇

 事の起こりは引っ越して一ヶ月後、ゴールデンウィークに届いた一通のメールだ。
 タイトルは「無人電車運用に関する新規機能のサンプル調査について」。
 そこにはアプリのダウンロード用のURLが記されていた。
 ものは試しとスマホにインストールしてみると、無機質なインターフェースと共に説明画面が開き、そこに書かれていたのは衝撃の内容だった。
 大まかにはこんな感じだ。
『このアプリは無人電車運用において、今後導入を予定されている装置のメインコントローラーです』
『今回あなたの路線に試験導入されているのはリラクゼーション効果を主としております』
『画面に表示されている車内の場所をタップすることで色が変わります。リラクゼーション効果のバーを0~100の値で操作することにより、当該範囲における人々にリラクゼーション効果を与えます』
 正直、胡散臭い。
 リラクゼーション効果ってなんだよと突っ込みを入れざるを得ない。
 とはいえ好奇心から早速この胡散臭いアプリを使ってみることにした俺は、いつも向かいで本を読んでいる美少女を標的にした。
 俺は彼女からリラクゼーション効果をもらっているから今度は俺が与える番だ。
 それに、怪しげなアプリを初っ端から自分に使うのは抵抗感がある。
 懐疑的な考えで試してみると、このアプリの効果はてきめんだった。
 一ヶ月の間、毎日手元の本を読んでいるだけだった女子校生はアプリを起動して三分ほどして寝てしまったのだ。
 偶然かと思い次の日もアプリを操作してみると、起動した三分後にまた眠りに落ちていった。
「本物じゃないか……!」
 思わず車内で声が漏れた。
 とりあえず俺はカメラを起動し、寝ている女子校生を激写しまくった。
 その後も数値を弄りながら検証していくと、0~100の数字で操作できる「リラクゼーション効果」とやらは、眠らせる能力であると判明した。
 俺がコーヒーの缶を偶然を装い落とした時、数値が100の時は反応がなかったが、50の時は清楚美少女はうっすらと目を開け反応し、すぐにまた眠った。
 では数値が100の時はどれくらいで起きるのかだが、大きな振動で体が倒れそうになるとさすがに意識が戻るようだ。
 電車の中で熟睡しても寝過ごすだけだから大して強い効果でなくてよいだろうに、アプリを作った側は眠くすることしか考えていなかったのだろう。
 ただ、あわよくば寝ている女子校生にあんなことやこんなことをと考えてしまっていた俺にとっては残念でならない。
 やっぱり男である以上は目の前にぶら下がる魅惑の果実に手をつけてみようと考えてしまうものなのだ。
 しかし、同時にこのアプリはもしかしたら相当凶悪なものではないかと気づいた。
 眠らせる効果とはつまりある種の催眠電波のようなものを照射しているのだろう。
 というか天井に小さなプロジェクターのような見慣れない装置がいくつかついていたからほぼ間違いない。
 もしその電波の成分が異なるとどうなるのだろうか?
 興味本位に、早速俺はアプリを解析した。
 その結果、俺はこのアプリの致命的な脆弱性を発見してしまったのだ。
「これ、設定弄り放題にできるんじゃないのか……!?」
 アプリの中のURLをたどると、アプリ製作者が採取したであろう様々な感情のサンプルデータが大量に保管されていたのだ。
 そして、これらを組み合わせることでリラクゼーション効果の機能が作られていたことが分かった。
 さらには、デフォルトでは範囲指定だった効果も個人を認識してその人だけに効果を与え続けることも可能だ。
 開発途中というのが裏目になったわけだが、これはとんでもない幸運だ。
 俺はこれを徹底的に解析し、独自の改造を始めた。
 そして、大量のサンプルデータを精査してついに一つの機能を新しく搭載し、今日に至ったのだ。
 まだONとOFFしかなく、強度の調整なんてものはないが、それでも実験には十分だ。

   ◇

 俺と女子校生の座席はいつも同じだ。
 育ちの良さそうな美少女は長いソファの真ん中、俺はその向かいのソファの端。
 俺が腰を下ろすと、アイドルのような美貌で微笑みながら会釈され、俺も会釈し返す。
 可愛い女の子に微笑みながら会釈されるなど、都会に住んでいた頃では到底考えられない奇跡だ。
 しかし、今日はそれ以上の奇跡を拝めるかもしれない。
 扉が閉まり、自動運転の電車が静かに動き出す。
 景色はいつもと同じ、広い空に広い畑の青と緑。
 そして目の前には清楚で可愛く、エロい体つきの女子校生。
 今日もニーハイとスカートの間で輝く絶対領域が眩しい。
 早速俺はアプリを起動し、新たな機能のアイコンをタップした。
 この機能が無事発動するのか、それとも不発に終わるのかは分からない。
 もしかすると全く違う効果になるのかも分からない。
 しかし、このスリルもまた都会で働いていた時にはない楽しさだった。
 三分後、効果は出始めた。
 俺は向かいの窓に広がる景色を眺めている風を装っているが、その実、意識は斜め向かいの美少女に向いている。
 その女の子はさっきまで本を読んでいたはずが、チラチラと俺の方に視線を向けて何かチャンスを窺っているようだ。
 そして――
「あの、すいません。お隣よろしいでしょうか?」
 初めて聞いた声は透明で、可愛らしく澄んでいた。
 女子校生はカバンを持って立ち上がり、俺に声をかけたのだ。
(よっし成功だ!)
 俺は心の中で喜びのガッツポーズを取った。
 仕事が終わってから毎日解析していたデータははたして、その結果を期待通りに示したのだ。
「えぇ、どうぞ」
 しかし、対応はあくまで紳士的にだ。
 この路線に怪しげな装置が積まれていることを知っているのは俺だけなのだから。
「ありがとうございます!」
 パァっと明るい笑みを浮かべ、彼女はスカートを折れないよう手で押さえながら、ゆっくりと俺の隣に座った。
 ただそれだけなのに、彼女の所作は驚くほどに美しい。
 そして、座ると同時にサラサラの長い黒髪からふわりと漂うフローラルなシャンプーと、なんとも言えない思春期女の子の甘い香り。
 これだけで同年代の男子はイチコロだろう。
 にしても間近で見ると本当におっぱい大きいな……!
 誇らしげに突き上げられたブラウスがブレザー越しにおっぱいの存在を激しく主張し、真横から改めて見るとその大きさがよく分かる。
 こんなパツパツになったブラウス姿を毎日見せられたらこの娘の同級生はズリネタに困らないだろう。
「毎日同じ電車ですよね? いつも会釈してて気になっておりました」
「えぇ、私もです。私は本郷浩二といいます。よろしければ、お名前を伺ってもよろしいですか?」
「申し遅れました。私は氷上美咲《ひかみみさき》と申します。美咲とお呼びください」
 氷上美咲。
 やっと知った名前を俺は心に刻みつけた。
 ってか下の名前で呼んでいいんだ。
 田舎ゆえだろうか、思った以上にフレンドリーだ。それともアプリの効果なのか。
 俺が新しくアプリに搭載したのは、「人に近づきたくなる」機能だ。
 大抵の人は満員電車の中では人に近づきたくないと感じているはずと考えた俺は、そのデータをかき集め、成分を反転させたのだ。
 仕組みは簡単だが、それゆえに上手くいく自信があり、結果はこの通り上手くいった。
 とはいえ毎日無言で二人乗り合わせているのだ。俺は興味津々だったが、向こうもそれなりに興味があったのだろう。
 アプリの効果で俺の隣に座っても、会話が成立するかは本人の感情次第なのだ。
 この日、俺は楽しく美咲と世間話に興じた。
 その結果、様々なことが分かった。
 美咲はこの電車の終着駅の先にある学校に通っており、そこのバレーボール部に所属している二年生だ。
 毎日朝練のために朝早くから電車に乗っており、ずっと一人で乗っていたところに新学期から俺が毎日乗り合わせるようになったという。
 いつも読んでいる本は何なのか聞いたが、少し考えてから「恋愛ものです」とうっすら頬を染めながらいたずらげに微笑まれた。

   ◇

 午後五時。
 普通のサラリーマンならまだ働いているような時間だが、朝早くから出勤している俺は早々に帰宅した。
 部屋着に着替えるや否や、冷蔵庫からビールを取り出しパソコンの前に座る。
 今日の収穫は大きかった。
 改造したアプリが効果を発揮できると判明したことに加え、美咲と会話ができたのだ。
 思い返すと至福の時間だった。
 隣で見るとさらに分かる胸の膨らみが描くスケベな曲線は、俺の見立てでは確実にF以上はあるだろう。
 顔を見れば綺麗な瞳とまつ毛の長さにドキッとなり、そこにフローラルなシャンプーの香り。下に視線を下ろせば輝く白い肌の絶対領域。
 エロい体がすぐそばにある状態で会話するのは正直股間に悪い。
 ずっとコーヒーを両手で持つふりをして、立ち上がろうとする一物を押さえつけるのに必死だった。
 明日からはカバンで股間を隠そう。
 しかし、今日の成功からアプリの改造は思った以上に面白くなってきた。
 極端な話、もし相手を発情させる効果を持たせたらどうなるかと考えるだけで、期待に妄想も股間も色々膨らんでしまう。
 しかし、残念ながらそれは簡単ではないことを俺はよく分かっていた。
 その機能を作ろうと思うなら、データの解析に時間がかかる。
 それまでの間は美咲と楽しくお喋りといこうではないか。
 俺は残ったビールを喉に流し込み、ぐしゃりと握りつぶした。
 納期のない面白い案件は俺の大好物だ。
 欲望のままに改造して、理想のアプリを作ってやる!

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