04/24 電子版発売

俺たちの関係を親友だけが知らない【二人の幼馴染編】

著者: 一般決闘者

電子版配信日:2026/04/24

電子版定価:880円(税込)

男二人女二人の幼馴染グループで向かった、一泊二日の旅行。
だが当日にもう一人の男・雄也が病欠で、小生意気な美少女・天理彩名、
雄也の彼女の巨乳文学少女・十津川雛の二人と俺だけの状況に!
初日の夜、俺のあそこがデカすぎて彼女に振られた話をするうちに、
妙な雰囲気になってしまい、思春期の衝動のままに3Pをしてしまった。
それ以降、昨夜のことは三人だけの秘密にしようと約束した──はずだったが……。
WEB年間ランキング上位作品に書き下ろし2編追加! 背徳の青春ノベル開幕!

目次

一章 全ての始まりの日

二章 友達同士の

三章 夏祭りとコンドーム

四章 身体の相性

五章 身体だけだから

エピローグ 三人で……

書き下ろしSS 雛とごっこ遊び

書き下ろしSS 彩名の『基準』

本編の一部を立読み

一章 全ての始まりの日



 夏休みが始まって一週間程が経った今日、俺は幼馴染の女子二人とラブホテルの一室にやってきている。
 電球色の薄暗い間接照明。床は石製のグレータイルが敷き詰められ、壁には黒と茶色の石タイルが複雑な模様を描いている。中心の部屋にはダブルベッドが一つ、その脇に大きな革製のソファとガラスと木枠でできた机が置かれていた。
 全体的に高級感のある部屋だが、机の上にはカラオケ用のマイクとリモコンが置かれているあたり「まあラブホテルだなぁ」という印象だ。高級ラブホという売り文句だったので、それなりにいい部屋なのだとは思うけれど――生憎と泊まった経験のない俺にはよくわからなかった。
「いい部屋じゃん。ラブホとか来たことないけど」
 幼馴染の女子の一人が、部屋をきょろきょろと見渡す。横にも縦にも――そして悲しいことに奥行きも慎ましやかな小柄体型。長い茶髪で、前髪を上げてつるんとしたおでこを晒している。
 天理彩名《てんりあやな》。俺ら四人グループの中では一番うるさい。良い言い方をすればムードメーカー。可愛いし良いやつなんだが、適当なところが玉に瑕である。
「……彩名。部屋取ったっていうから任せてたのにラブホかよ」
「安いんだからいいじゃん。文句言うなハゲ聡《さとし》」
「マ〇ラタウンに風評被害いくからやめろや。てか、俺ってこの旅行の主役じゃなかったの?」
「まあまあ……とりあえず、買ってきたジュース飲もうよ」
 もう一人の女子――十津川雛《とつがわひな》が俺たちの仲裁に入る。縦は平均的、横は少し痩せ型だが、ソフトボールでも詰めてるのかってくらいの巨乳。なお、パッと見た印象は眼鏡をかけた黒髪の文学少女であり、文芸部で自分でも小説を書いているので、割と印象通りだったりする。
 雛は部屋に備え付けのコップにコンビニで買ったリンゴジュースを注ぐ。部屋に入ったばかりだというのに行動が早い。相変わらず気の利いた性格をしている。
「雛、ありがと!」
 リンゴジュースを入れ終わったタイミングで、彩名は雛にぎゅーと抱き着く。雛も「えへへ」と笑いながら背中に腕を回した。
 相変わらず仲がいい。両者とも親友だと公言しているだけある。
「雄也君も来れたらよかったのにね」
「おやおやぁ。雛、さっそく彼氏が恋しくなっちゃった?」
「そ、そんなんじゃないよ……ただ、風邪は大丈夫かなって」
 雛は頬を紅くしつつも顔を伏せる。雄也――野迫川雄也はもう一人の幼馴染だ。剣道部の真面目男子なのだが、タイミングの悪いことに高熱を出して倒れてしまった。「三人で楽しんできてくれ」と持ち前の人の好さを発揮して送り出してくれた俺の親友でもある。
 なお、俺と違って勉強もできる――特に数学が得意で、学年一位か二位を毎回とっている。テスト前の勉強会では常に教える立場だ。
「三八度だっけ?」
「三八度五分だな。まあ明日、お土産いっぱい買っていけばいいだろ」
「聡、親友に冷たくない?」
「どこがだよ。少ない予算使うんだからいいだろ――てかそもそも、お前らが俺の傷心旅行に便乗しただけじゃねーか」
 夏休み前、俺は彼女に振られた。半年前――つまり二年生の二月に俺から告白して付き合い始め、それなりに仲が深まったはずだったのに……。俺自身じゃどうしようもない理由で振られたのである。つれえ。
「慰めてやろうっていってんだからいいじゃん」
「はいはいありがとうな――それよりなんか食おうぜ。腹減ったわ」
 現在時刻は一九時過ぎ。電車に乗って浅草の観光地巡りをしたのだが、経費節約で最低限の買いモノしかできていない。学校規則でバイトもできない身の上の辛いところだ。
「ここって料理頼めるんだろ?」
「そうみたいだね。あ、これメニュー表じゃないかな? 注文パネルもあるよ」
 どうやって頼むんだろうなと辺りを見渡してると、雛が目ざとく見つけてくれた。
「うちパスタね」
「彩名、いいのか?」
「なにが?」
「パスタじゃ大きくならないぞ」
 指先で自分の胸をとんとんっと叩いて見せる。
 顔面目掛けて枕が飛んできた。ぽふっと軽い音を立てて床に落ちる。
「死ね!!」

 ――一時間三〇分後。
「改めまして、失恋お疲れぃ!」
 空になった料理皿を前にして、彩名が林檎ジュースのコップを高らかに上げた。彩名と雛が隣り合い、対面のソファには俺が腰かけている。
「普通、飯の前にやるやつだろそれ」
「いや、お腹空いてたし。ごはん優先でしょ」
「さては慰める気ねーだろお前。しかも『お疲れ』って」
「『辛かったでちゅねー、よちよち』ってしてあげたほうが良かった?」
「おえっ」
「殺すぞ」
 だって彩名が赤ちゃん言葉使うとかイメージ合わなすぎて……俺は悪くない。
「あはは。彩名ちゃん、お疲れは酷いんじゃないかな」
「雛ならなんて言う?」
「うーん……もっといい人いるよ、とか?」
「それ失恋したやつに一番言っちゃ駄目だろ」
 からかう気満々な彩名と違って、雛は天然で言っているので質が悪い。優しいやつなのは間違いないのだけれど、多分、親友の変なところ感染ってるんだろうな……。つまり諸悪の根源は彩名である。
「てか、なんで別れることになったの?」
「言いたくない」
「えー、いいじゃーん。教えろよー。誰にも言わないからさぁ」
 彩名はテーブルの下から足を伸ばして軽い蹴りを入れてくる。足癖の悪い女だなぁ、とか思っていると、雛が言う。
「言いたくないなら仕方ないけど……確かにちょっと気にはなるかも」
「だよね。聡って馬鹿だけど顔は悪くないし、何気にいいやつだし。馬鹿だけど」
「馬鹿は余計だ」
「馬鹿じゃん。赤点取りまくってるし」
「お前、人のこと言える立場じゃねーだろ……」
 彩名も彩名で、英語以外は壊滅的だ。逆に英語だけは毎回九割近い点数を取る。こいつの脳みそはどうなってるんだ。英単語辞書でも詰まってるのか?
 彩名は雛に抱き着くと。
「うちには雛がいるもんね。総合一位の雛様が!」
「どういう理屈だよ。それを言ったら俺にも雄也がいるってことになるけど」
「雄也は雛とカップルだからセットだよ。で、雛とうちはセットだから三対一」
「お前ら三人でライングループとか作ってたりする?」
「あはは……それはないから大丈夫だよ」
 雛は苦笑いを浮かべながら、大人しく彩名に抱き着かれている。いつものペアだから気にしなかったけれど、そういえばこの空間って男一に女二なんだよな……。意識したら、この状況がちょっと劣勢な気がしてきた。
「ほれ、言えって。言え言えー!」
「いてーよ。膝痛めてたの知ってんだろ」
 俺は中学までサッカーをしていたが、事故で右膝の腱を痛めたことを切っ掛けに引退している。元々あまりモチベーションがあったわけではないので辛くもなかったが――そのことを言うと、彩名は急にしおらしくなって縮こまった。
「あ、ごめん……」
「まあもう完治してるけど」
「じゃあいいよね」
「だとしても蹴るなよ」
 ぐしぐしっとしつこく蹴ってくる彩名。なんかもう、言わないと一生この話題が続きそうだし、意固地になると空気も悪くなりそうで、俺は諦めて口を開く。
「チ×コが………」
「は? なんて言った?」
「チ×コがでかすぎってフラれたんだよ」
 二人は一瞬だけ理解できない様子でぽかんッとするが、雛は耳まで赤らめて俯き、一方で彩名は「あははははは!!」と馬鹿笑いし始めた。
「だから言いたくなかったんだよ!」
「いや、ひーっ!! ぷふふうう!! ごめ、あっはははは!!」
「こいつ……」
「ごめ、だって、やばいっあっははは! つぼ、つぼったっ! ひー! あはははははっっ!」
 彩名はソファからベッドの上へ倒れるように転がる。脚をばたつかせて笑うものだから、スカートの中が丸見えだ。水玉模様のパンツで、クロッチ部分の肉が僅かに膨らんでいた。
 彩名相手に流石にその程度で興奮したりはしないが、こいつも女なんだよなぁ、と再認識くらいはする。
「わ、笑いすぎだよ彩名ちゃん……」
 雛は俺をチラチラと見ながら気まずそうに彩名を諫める。俺と視線が合うと元々赤かった顔を林檎のように赤くして俯いた――しかしその視線は、ガラスの机越しに俺の足元へと向けられる。
 足元というか――股間か?
 女子は胸に向けられる視線がわかるという話を聞くが、なるほど、これは確かにわかりやすい。
「で、お前はいつまで笑ってんだ」
「いてっ」
 俺はたまたまポケットに入っていたのど飴を彩名に投げつける。彼女は勢いをつけて身体を起こしてベッドの縁に腰かける。興味津々といった様子で、俺に向かって身を乗り出した。
「ねね、どんだけデカいの?」
「二〇センチ弱」
「……それってデカいの?」
 彩名は雛のほうを見て問う。彼氏の雄也と比べてどうなのかという問いかけだったのかもしれないが、あいつに限って雛とセックスしていることはないだろう。
 だってこの前、結婚まで手を出すつもりはないとか言ってたし。
 案の定、雛は困ったように苦笑いを浮かべて「さあ……」と文字通り首を傾げていた。
「日本人の平均が一二センチくらいらしい」
「じゃああんたエイリアンじゃん。うねうねしてそう」
「少なくとも触手じゃねえよ」
「見せてみ」
「何を」
「ち×こ」
 何言ってんだこいつ。
 俺が困惑していると、彩名は両手の指をわしゃわしゃと複雑に動かしながら近づいてくる。そのまま俺のズボンに指をかけた。
「ほれほれ、ご自慢のち×こ見せてみろ」
「馬鹿、やめろって」
 それぞれ両手首を掴んで抵抗してみる。流石に冗談で、じゃれ合いのようなものだと思っていたが、段々と彩名の腕に込められる力が強まっていった。男の俺が本気を出すと怪我させてしまいそうで押し返したりはできない。拮抗状態が続くと彩名はしびれを切らしたらしく。
「雛、こいつの腕押さえてっ」
「え、でも……」
 彩名はムキになっているのか、「ほれほれー」と余裕そうに白い歯を見せつつも目が本気だった。視界の隅で雛がおろおろとしていたが、彩名が「早く早くっ」と急かすと、俺の背後へと回ってくる。
「雛おまえっ……」
「ご、ごめんね。彩名ちゃんの頼みだし……」
 雛は俺の手を後ろから掴んでくる。本気の本気で抵抗すればどうにかなるだろうが、確実に二人のどちらかを怪我させてしまう。その隙を見逃さなかった彩名が、俺のズボンのチャックに指をかけた。
「ご開帳ー!」
 じーっ、とチャックが開く。彩名はまごつきつつもパンツのゴムを下ろした。ぼろんっとムスコが顔を出す。当然ながら勃起はしていないが、それでも女子二人には衝撃的だったらしく。
「うおっ」
 彩名は呻くように驚く。背後の雛も俺の肩越しに覗き込んで息を呑んでいた。
「ち×こって、実際見るとこんなんなんだ……うわ太っ」
「ちょっ」
 彩名は興奮した様子で鼻息を荒くする。指先で肉竿を二、三回突き、恐る恐る片手で掴む。自分の小さな手では足りないと気づいたらしく、両手で包み込むように握ってきた。
「熱っ……」
「っ……」
 すぐ耳元から聞こえる雛の呼吸音。興奮した様子でムスコを握る彩名の姿。俺の周りの空気が女二人分の甘い香りに包まれる。こんな状況で反応しないわけがない。肉棒はムクムクと膨れ上がり、すぐに青筋を立てて怒張した。
「わっ、なんか大きくなった……」
 彩名は強弱をつけて両手でにぎにぎとする。肩から覗き込む雛も、肉棒を前にする彩名も鼻息が荒い。そして当然――俺だって。
「ねえ」
「何」
「こうなったらさ。射精、っていうの? しないとダメ、なんだよね」
「………まあ」
 実際はそんなことはないのだが、彩名が言わんとしていることを理解して――俺は小さく頷く。
「どうやんの?」
「棒のところを手で扱く感じ」
「ふーん………ねえ」
「なんだよ」
「やってみていい?」
 上目遣いで問いかけてくる彩名。彼女の半開きの口から呼吸音が聞こえる。ばくんっ、ばくんっと聞こえる心音は俺のものだけではないだろう。
「お前俺のこと好きだったの?」
「ごめんなさい無理ですごめんなさい」
「俺が告白したみたいに言うのやめろよ」
「で、いいの」
「ん……やりたいならやれば」
「痛かったら言ってね」
 こいつ変なところで気を使うな――ふと気になって雛のほうをちらりと見るが、彼女の視線は相変わらず肉棒に注がれている。意外とムッツリなのかもしれない。
「っ……」
 肉棒を弄られる感覚を覚えて彩名に向き直る。彼女は鼻の穴を広げながら、瞬き一つせず肉棒を見つめて手を動かし始めていた。おおよそのやり方はわかっているのか、両手で輪っかを作りつつ上下にしゅっ、しゅっと扱いてくれている。おそらく動画か何かで見たのだろう。力加減はまるでなっちゃいないが――どうしてか、死ぬほど気持ちいい。
「おや、おやおやおや? 感じてますなぁ? うちの手で気持ちよくなって悔しくないんですかぁ?」
「っ……黙って扱いとけ」
 なんだろう、クッソムカツク表情してるのに彩名が可愛く見える。実際整った顔をしているし、クラスにもこいつのことが好きな男子がいるのは知っているが……なんだか負けた気がした俺は、気を紛らわせるつもりで雛のほうをちらりと見る。
「雛、このままここにいるか?」
「えっ? えっと……」
 雛ははっとしたように肉棒から視線を外して俺に顔を向ける。
「だってお前、雄也と付き合ってるじゃん」
 雛は戸惑いながら顔を逸らすが、恥ずかしそうにちらりと俺を見ると。
「……見るくらいなら、いいかなって」
「ふーん」
 まあ雛の問題だし、本人がいいっていうなら俺の気にするところじゃないからいいか。俺は静かに手コキに集中している彩名を見下ろす。
「彩名、おっぱい見せて」
「は? イヤなんだけど」
「流石にオカズもなしに射精できねーよ」
「オカズって……え、私の胸で興奮できんの? いつもからかうくせに」
「そりゃあ、お前黙ってれば可愛いし……胸で興奮くらいするだろ、多分」
「ふーん、へー、そうなんだぁ、ふーん………」
 彩名はまんざらでもない様子で唇を尖らせる。「し、仕方ないなぁ」と半袖のシャツをグイッと脱いでベッドに放り投げた。同時に脱いだらしい下着――確かキャミソールだったか――も一緒に。
「ど、どう?」
「どうって言われても……スポブラだなぁ、としか」
 彩名のイメージ通りというか……ブラジャーするほどのサイズはないと薄々わかっていたので、スポブラであることに驚きはない。
「まあ……お、おっぱいくらいいいけどさ」
 さっきと真逆のことを言う彩名。彼女は覚悟を決めたようにスポブラをぽんっと脱ぎ投げた。
 思った通りの、よく見れば膨らんでいるとわかる程度の胸だ。一方で、男とは違う――女特有の二つの突起がそれぞれ乳頭に乗っている。じっと見つめていると、彩名は恥ずかしそうに胸元を腕で隠した。
「なんか言ってよ」
「可愛いじゃん」
「……馬鹿にしてる?」
「いや? からかいはするけど馬鹿にしたことはねえよ……つーかエロすぎて射精しそう」
「わ、私の胸、そんな嬉しいんだ……」
「いいから扱けって」
「あっ」
 俺は彩名の手の甲を掴んで肉棒を扱かせる。自分の――男の硬い手とは違って、女らしい柔らかくすべすべな手のひらの感触に、肉棒がびくびくっと震えてしまう。俺は彩名の乳房に片手を伸ばした。
「あんっ! ちょ……ちょっと……!」
「悪い、もうちょいだから……っ」
 俺は指の腹で乳首を転がして感触を楽しんでいく。元カノの乳房を前戯で一度だけ揉んだが――比べてみると、彩名の乳首は小豆のようで小さかった。それでも弄っているうちに大豆くらいの大きさまで膨れ上がる。
「ぁっ、んっ……」
 彩名から艶っぽい声が漏れ出す。普段の彩名からは考えられないほどの、繊細な女の嬌声だった。耳から脳髄へと響いて犯されるような感覚。ぞくぞくっと背筋が震え、それはすぐに陰嚢へと伝播する――。
「でる……っ」
「え……きゃあっ! んんんっ!」
 先端から迸りが一気に飛び出し、続いてびゅっびゅっと断続的に噴き出した。彩名はどうしていいのかわからないのか、肉棒を握ったまま口を閉じて目を瞑って動かない。白濁液はそんな彼女の顔や胸元、膝を白く汚していった。
「んんんっ!」
「ふー。わり、今拭くから」
 目を閉じて手をばたつかせる彩名。俺はティッシュに手を伸ばして顔を拭いてやる。目が開けられるようになった彼女は、追加でティッシュを数枚引き抜き、胸元や膝を拭う。俺もそれを手伝った。
「あ、あの……」
 あらかた綺麗になったところで、背後から声をかけられる。振り返ると、雛が見覚えのある正方形の小包を両手で俺に差し出していた。
「……本気か?」
「………う、うん」
 雛は控えめに頷く。その手に握られていたのは、コンドームだった。
「その、雄也君には秘密でお願い……ね?」
 雛は「しーっ」と口元に指を当てる。
 どこからコンドームなんて持ってきたんだと思ったが、ラブホって備え付けのやつがあるんだっけか。目ざといやつ。
 俺が何かを言う前に、横から彩名が「雛っ!」と割り込んできた。
「雛から離れろケダモノっ!」
「え、俺が悪者なの?」
 彩名は雛を守るように抱き、俺を睨みつけてくる。雛は困ったように彩名の背中をポンポンっと叩いた。
「最初は譲るから大丈夫だよ」
 ……なんかずれてるんだよなあ。
 その感想は彩名も抱いたようで、「へ?」と雛を見上げていた。
「俺は別にどっちでもいいんだけど。一回出してちょっと落ち着いたし」
「よくねーだろタコ。親友の彼女に何しようとしてんだコラ」
「彩名ちゃん、私は大丈夫だよ?」
「え……雛、でも……」
「その……実は前から興味あって」
「……雄也とすればよくない?」
「あいつ結婚するまで童貞でいるつもりだぞ」
「はぁ?」
 彩名は今日一番の間抜け顔を俺に向ける。だよな、そういう反応になるよな。俺は可愛い女子二人とヤレるかもしれない下心から、雛に助け船を出してやる。
「俺らくらいの年ならエロいことしたくて当然じゃね?」
「まあ……否定はしないけど」
「えー、でもなぁ……」と渋る彩名に、雛が。
「ちょっと怖いけど聡君なら安心だし、彩名ちゃんと一緒なら大丈夫かなって……どう?」
「えっと………」
 提案された彩名は未だ怒張する肉棒をチラチラと見てごくっと喉を鳴らす。未だ興奮冷めやらぬようで、その頬は紅く、瞳には性的な好奇心の火が宿っている。彼女は雛を見上げ、言いづらそうに唇を尖らせながら。
「……先、うちからね?」

◆◆◆

 雄也はパチッと目を開く。そこには見慣れた木目の天井が広がっていた。
 スマホを見る。時刻は二二時ちょうどだった。一日中寝ていたせいで寝汗が酷く、寝間着が肌に張り付いて仕方がない。
「水……」
 寝たままベッドのヘッドボードへと手を伸ばす。清涼飲料水のペットボトルを手に取り、少し体を起こして喉を潤した。
 体温計を手に取り、腋に突き刺す。ぴぴぴっという音と共に抜いて液晶パネルを確認する。
「三七度五分か……」
 下がったと言えば下がったが、まだ高いことに変わりはない。頭痛と気だるさも多少は収まった気がするが、それでも立ち上がる気力まではなかった。
 ベッド脇の机の上に、ラッピングされた二つの手作りサンドイッチと薬が置かれている――おそらく夕飯の際に持ってきてくれたのだろうと、雄也は心の中で母に感謝した。
 上半身を起こしてサンドイッチを口に入れる。手持ち無沙汰に、雄也は再びスマホを手に取って眺める。
 ライン通知にメッセージがあることに気が付いた。仲のいい、自分を含めて四人の幼馴染グループからだ。
 開いてみると、旅行で撮ったと思われる写真がアルバムで送られていた。最後のメッセージが一八時一三分。おそらくこの時間くらいからホテルに向かったのだろう。送ってくれていたのは恋人の雛からだった。
 雛と付き合い始めたのが一年と四ヶ月前。二年生になってすぐの春だった。告白したのは雄也からだ。実のところ初恋で、小学生の頃から好きだったのだが、なかなか勇気が出せずにいた。親友の聡から背中を押されてようやく、といった感じである。
 雄也はスマホをタンッタンッと叩いてメッセージを送る。
『お土産は大丈夫だから、楽しんで』
 どうせあの三人のことだ。何も言わなければ、行けなかった自分に気を使ってお土産をたくさん買ってくれてしまうだろう――そう先読みしてのメッセージだった。
 一〇秒ほど眺めたが、既読は一つもつかない。時間的に寝ているか、あるいははしゃいでゲームでもしているのだろう。雄也は静かにスマホを閉じ、汚れた指をティッシュで拭く。汗でびっしょりの下着を替え、薬を飲んで再び眠りについた。

◆◆◆

 今何時だ?
 ふと壁の時計を見る。二二時ちょうどだった。
「あと一回ずつヤったら休憩するか」
「う、んっ――あんっ、あっ♡」
 腰を振りながら、目下で揺れる雛の巨乳を痛がらない程度に鷲掴みにする。その脇には雛と同じく一糸まとわぬ姿で仰向けに転がる彩名がいた。
 彩名の股下のシーツには赤いシミがぽつんと一つできており、使い終わったコンドームが二つベッドの上に無造作に捨てられている。彩名と雛、それぞれ一回ずつ犯した時のものだ。
 最初は彩名と正常位でセックスした。
 わかってはいたが処女だった。童貞でもわかるくらい穴が小さく、俺のをそのまま入れたら間違いなく裂けるレベルだった。やたらと積極的な雛と一緒に念入りに前戯してやった甲斐もあり、そこまで痛がる様子もなく、最後のほうは今の雛と同じように喘いでいた。
 その後、雛をバックで犯した。
 彩名とヤっているのを見て興奮したらしく、すでに濡れていたので前戯もそこそこに挿入した。意外なことに処女膜はなかった。処女ではあるのだが、膜はバイブで破いてしまったらしい――雄也が聞いたらどんな顔するのか、ちょっと気になった。
「あっ、あっ、あっ、あっ♡」
「おっぱいでけーなほんと。雄也には揉ませてやったのか?」
「んっ、あっ……雄也君は、こういうの嫌いみたいだから……あんっ♡」
「じゃあこっちも俺が最初の男ってわけね。光栄なこった」
 現在雛との二回目、正常位で犯している。彩名は処女膜を破ったばかりだということもあって休憩中。そのまま雛とは二連続ってことになる。とはいえ手コキ含めて四連続は流石に少し疲れたので、俺はゆっくりと膣を味わうように腰を振っていく。
 雛の膣は深く、根本まで挿入できる上に包み込むように締め付けてくれる。多分、俺のち×こと相性が良いんだろう。勝手な想像だが、このサイズだからちょうどフィットしているだけで、俺のより小さいと緩く感じそうだし。
 ……雄也のやつ、この前銭湯で見た時は俺より小さそうだったけど大丈夫だろうか。
「ちなみに最初の女はうちだから。小学生の頃から良い揉みごたえでした」
「エロガキが」
 横から口を出してきた彩名を軽くあしらい、雛の浅いところを刺激するように腰をグラインドさせてやる。初めての動きだったので少しぎこちないが、雛の反応は良かった。
「ぁっ……あんっ、あっ……♡ それ気持ちいい……んっ♡」
「雛って結構ムッツリだったんだな」
「あんっ♡ 普通、だよ?」
「週何回オナニーしてんの」
「あっ、あっ……そ、それは……はぁんっ♡」
「二回?」
「あんっ♡ い、いわないっ♡」
「四回、五回、六回……あ、六回くらいだろ」
「えっ! ……なんでわかったの?」
「勘とハッタリ。雛、隠し事向いてないぞ」
 それだけ性欲が強ければ、身持ちの固そうな雄也と付き合っていたらストレスになりそうなもんだけど……いや、ストレスが溜まったから俺とこうしてセックスしてるのか。
 雄也に申し訳なく思う気持ちがなくもない。膜がなかっただけで処女を奪ったのは俺なわけだし、ちょっとだけ罪悪感。
 俺は雛の乳首をきゅっと抓む。
「んんっ♡♡」
「雛、雄也とも今度ヤってやれよ」
「え、でも……」
「大丈夫だって、俺からもそれとなく言っといてやるから」
 後押ししてやらないと、雄也のやつは本気で結婚するまで童貞のままだろう。それまで性欲が強そうな雛と恋人関係が続くとは思えない。処女を横から掻っ攫ってしまった償いってやつだ。
「そういやキスとかしてなかったな」
「んっ♡ 私はだめ、だよ? あっ、ぁんっ♡」
「んじゃ代わりに彩名。しようぜ」
 俺たちのセックスを横から眺めていた彩名に呼びかける。「うげ、あんたとぉ?」とかほざいたので、中指の第一関節までを、膣口にずぼっと突っ込んでやった。
「あんっ♡ いきなり、んっ♡ 指挿れんな馬鹿っ!」
「入り口なら痛くねーだろ。お前彼氏いないし、別にいいじゃんキスくらい」
「まあいないけどさ――んっ、あっ、あっ♡ ちょ、っと……んっ♡ ま×こ掻きまわすなぁッ……♡」
 口答えするので膣口をくちゅくちゅと弄ってやる。無意識なのか知らないが、彩名は俺が弄りやすいように股を開いていった。
「あんっ、あぁっ、はぁっ♡ んっ、ぁんっ♡♡」
「馬鹿、聡ぃ……あんっ♡ んふぅ、あっ、ぁっ♡♡」
 ……こうしてみるとすごい光景だ。全裸の幼馴染二人が俺にま×こを差し出して喘いでいる。それも片方は親友の彼女ときた。
 ……これって寝取ってることになるのか?
 まあ今時、界隈によってはセックスなんて珍しいことでもないらしいし、変なことじゃないか。俺は自分を適当に納得させて空いた手で雛のクリトリスを弄ってやる。
「あっ♡ そこだめっ♡ イク、イクゥっ♡♡」
 雛はがくがくっと激しく腰を跳ねさせて潮を吹いた。膣内がぐにゅぐにゅと蠢いて肉棒を締め付けてくる。潮吹きとかリアルで初めて見た。ガチイキま×こってこんな感じなのか。
 ……彩名はどんな感じなんだろうな。せっかくだし比べてみるか。
「雛はちょっと休んどけ」
「あんっ♡」
 雛から肉棒を引き抜く。反動でびんっと肉棒が跳ねた。俺たちの恥丘から愛液の糸が伸びて、つぅっと垂れていく。
 念のためゴムを交換し、彩名の前に移動する。足首をそれぞれ掴んで開脚させ、「挿れるぞ」とだけ言って返事を待つことなく肉棒をどちゅっとぶち込んだ。
「お゙ぅっ♡ も、もうちょっと優しくしろよぉっ……」
「優しくしてほしかったらキスしろよ」
「もぅ……あんた、本当はうちのこと好きなんじゃない?」
「言ってろ」
 俺は腰を振りながら彩名の上に覆い被さって顔を近づける。彼女は俺の首裏に腕を回して顔を浮かせた。
「んっ♡ ちゅ、んぶっ♡ ちゅうっっ♡♡」
 唇を重ねるだけのキス。彩名のくぐもった甘い声が咥内から鼓膜に響いてくる。
「舌出せ」
「んべ……んんんっ♡♡」
 健康的なピンク色の小さな舌を、まるで赤ん坊のようにちゅうちゅうっと吸っていく。夕飯に食べていたピザの――トマトソースの味がした。舌に舌を絡めて舐めとり、徐々に彩名の咥内へと侵入させる。
「んんっ♡♡ んちゅ、んぶぅ♡ ……んんんんっ!」
 彩名が苦しそうに俺の背中を叩いてきたので、顔を離してやる。
「鼻で呼吸しろよ。キス下手くそすぎんだろ」
「はぁ、はぁ、あんっ♡ あ、あんた、なんでこんな上手いわけ?」
「キスくらい元カノとしてたっつーの。じゃなきゃ、お前らとのセックスでも流石にもっと緊張してるわ」
「んっ♡ ふぅ、はぁっ……鼻で呼吸ってどうやんの」
「まず息止めんな。舌絡めないでやるから慣れろ」
「ん……」
 彩名は唇を突き出してくる。俺は間髪いれず唇を押し付けた。視線を送って、こうやるんだと手本を見せるようにわざと鼻息の音を出してやる。するとコツを掴んだのか、「んふー、んふー」とブサイクな鼻呼吸を始めた。
「そんな感じだ。あとは自転車と同じ。やってるうちに慣れる」
「んっ……練習させて」
「次は舌入れるぞ」
「……勝手にすれば」
 勝手にしろと言う割に、彩名は「んっ」と自ら舌を突き出した。俺は舌先同士を触れさせ、そのまま滑らせながら咥内へと侵入させる。
「んちゅ、んっ、んふー、れろれろっ♡」
 続けていくと彩名はすぐに慣れたようで、スムーズに鼻呼吸をするようになり、自ら舌を絡めだした。俺は舌伝いに唾を送り込む。「んん?」とくぐもった声が聞こえるが、アイコンタクトを送ると、嫌そうな顔をしつつも喉を鳴らした。
「んくっ……おえっ。飲んじゃった、最悪」
「お前のも飲ませろ」
「変態……んっ……」
 彩名は口をモゴモゴとさせると、顔を浮かせてキスをしてくる。小さな舌に唾液を乗せて、俺の咥内へと送ってきた。俺はそれを受けて、こく、こくっと呑み込む。やっぱり、トマトソースの味がした。
「そろそろ出るわ」
「うちも……なんか来そうかも」
「ちょっと激しくするけど、痛くないか?」
「ん、大丈夫……ぶっちゃけ、さっきからずっと気持ちいいのほうがおっきいし」
 俺は上半身を起こして細い腰をがしっと掴んだ。彩名の反応を確かめながら腰の動きを速めていく。
「んっ、あっ、あんっ、あっ♡」
 彩名の声が段々と大きくなっていく。俺は射精に向けてスパートをかけるべく、ドスッ、ドスッと強かに腰を打ち付けた。
「出すぞ」
「だし、てぇっ♡ ああぁっ、あん、ぁんっ♡♡」
「ぐっ……!」
 その瞬間、目の前がスパークした。彩名の膣奥に亀頭を押し付ける。どくどくどくっと塊のようなザーメンが尿道を駆け上がり、まるで鉄砲のように噴射されていく。
「んおぉぉおっっ♡♡♡」
 視界がチカチカと明滅する中、彩名が顎を突き上げて舌を突き出し、背筋を弓なりに反らす姿が映る。それと同時に、膣壁がぎゅううぅっっっと痛いくらいに肉棒を締め付けてきた。陰嚢から吐き出されるザーメンの勢いが増し、彩名の子宮口目掛けて噴射されていった。
 彩名のイキま×こはこんな感じか――などと、どこか頭の冷静な部分で「どっちもめっちゃ気持ちいいな」という感想が浮かぶ。
「ぁぁああっ……♡」
「ふぅ、ふぅ……」
 俺は彩名の上に倒れる。どうにか脇に肘をついて身体を支えた。その間も肉棒はびくんびくんっと震え、彩名の膣内にザーメンの残滓を吐き出していく。
「ふー」
 射精が落ち着いた頃、俺は気だるい身体を起こして腰を引く。彩名は潰れたカエルのような格好をしている。小刻みに身体を跳ねさせながら、ぴゅっぴゅっと潮を噴いていた。
 ゴムの先を見れば、四回目とは思えない量の白濁液が溜まっている。俺はゴムを外して口を縛り、彩名に向けて乱雑に放り投げる。べちゃっと音を立てて太ももの付け根に着地した。
「聡君」
 隣から雛の声がかかる。彼女は俺に向けて股を開き、自ら両手でアソコを広げていた。
 恥丘に薄く張り付いた縮れ毛。その下を見れば恥ずかしがり屋な陰核が皮から顔を出している。綺麗な色の小陰唇が雛の指で左右に広げられ、膣口が暗い穴をぱくぱくと開閉させていた。
「……次、お願いしてもいい?」
「ちょっとは休憩させろっての」
 文句を言いつつも、俺は未だ硬さを保つ肉棒に新しいゴムを着け、雛の上に覆い被さる。とろとろに解《ほぐ》れたま×こは、俺の巨根をあっさりと咥えこんだ。
「あっ、あっ♡ 聡君っ♡ あんっ、あぁああぁっ♡♡」
「聡っ♡ あっ♡ あんっ、あっ♡」
 それからしばらく、二人の幼馴染の嬌声が休みなく俺の鼓膜を揺らし続けた。
 ――どぷどぷと精液を溢すゴムが、二人の膣口からそれぞれ垂れている。その光景を最後に気絶するように目を閉じる寸前、窓の外は白み始めていた。

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