電子版配信日:2026/04/24
電子版定価:880円(税込)
エロゲーの世界に主人公のライバルポジで超イケメンとして転生した俺。
でも俺はメインヒロインではなく、モブキャラ女子たちを攻略していくのだ!
今度の標的は学食でいつも一人でうどんを食べているうどんちゃん(鵜戸純子)!
おっとり系の彼女が見せる予想外にエッチな姿にドキドキしてしまう俺は、
学食で見かけた他のモブ生徒や、クラスメイトの愛菜とも逢瀬を重ねる日々を満喫中。
そんな折、強気なメインヒロイン・朝日真理奈の「秘密」に俺は気付いてしまい……
eブックス賞受賞の大人気WEB小説、書き下ろし短編(乳打ちうどん編)も収録!
プロローグは〝また〟廊下で貼紙少女を犯しながら
第一章 廊下背景のモブキャラ攻略完了?
第二章 学食背景のモブキャラと出会い
第三章 愛菜ちゃんと放課後の教室で隠れてセックス
第四章 学食背景のモブキャラを隠れて愛撫
第五章 学食背景のモブキャラの実家訪問
第六章 学食背景のモブキャラを両親の目の前でいただく
巻末SS 純子ちゃんと乳打ちうどん
本編の一部を立読み
「うーん、あの画角から考えると、ここら辺に――おっ! 本当にいた!」
ゲームの記憶を頼りに学食をブラブラしていると、背景で見たままの場所に俺が探していた〝あの子〟がいた。
おっとりとした印象の垂れ目垂れ眉に、ふっくら丸みのある頬と輪郭。決して目立つような容姿ではなく、目を見張る美少女が多いこの世界においては、良く言えば『かわいい系』といった感じだろうか。
体型もボンキュッボンが多いエロゲーにしては珍しく、辛うじてクビレがありそうに見えるものの、お肉は余裕で摘まめそうなぽっちゃり体型。
ダークブラウンの髪は手入れをしていないのかボサボサで、適当に胸くらいの長さでバッサリと切り揃えられており、オシャレの意識も低そうだ。
ここまで聞いただけだと、如何にモブキャラを愛するモブキャラハンターとはいえ、魅力的な女の子が多いこの世界でわざわざ攻略するほどの価値があるとは思えないだろう。
しかし、彼女にはそんな些細なことを吹っ飛ばすほどの〝インパクト〟を残す部位が存在していた。
それは――〝信じられない大きさのおっぱい〟だ。
ゲームの背景の時から「えっ? こいつゲーム中で一番デカくね?」と話題になっていたが、現実になって改めて確信する。
この子のおっぱいは、確実にあのHカップの香澄ちゃんを軽々と凌ぐデカさだ。推定だがJカップくらいはあるかもしれない。
ボタンが留められないのかブレザーの前は全開になっており、ワイシャツも逆にどうやって収めたのか不思議なほど張り詰め、いまにもすべてのボタンが弾け飛んでしまいそうだった。
そんな決戦兵器を持つ女の子が、第一学生食堂のちょっと奥まった場所にある四人掛けテーブル、その隅っこで一人座って食事をしていた。背景だから仕方ないのかもしれないが、この子はいつも一人だったし、友達がいないのかもしれない。
こんな素晴らしいおっぱいを持っている子が一人でいたら、今にも変な男が寄ってきそうだ。身体目当ての男に騙されて不幸な目に遭う前に、この慈愛の心に溢れる俺が保護してあげないといけないだろう。
「ねえ、ここ座ってもいいかな」
「えっ、あっ、はい……ってアン様!?」
「ああ、うん。どうも」
たまたま空いている席を見つけた風に声をかけると、ずるずると〝うどん〟を啜っていた女子生徒が顔を上げ、こちらを見て驚きの声を上げた。
一応「はい」と許す言葉があったため、持っていたトレーを正面の席に置いて座る。
「しかし、うどんちゃんもアン様って呼ぶのか……」
別に悪いあだ名じゃないんだけど、ここまでアイドルのように騒がれてしまうとなんだか疲れてくる。
前世ではキャーキャー言われていた男性アイドルを羨ましく思っていたものだが、実際になってみるとこっちはこっちで大変だなと感じるところがあった。
みんなのアン様像を崩さないようにしないといけないし、プライベートなんてあってないようなものだ。安西家の嫡男という時点で、元からないと等しいんだけど。
まったく、モテすぎるのも困っちゃうね。
「ご、ごめんなさい……って『うどんちゃん』!?」
そんな風に俺が黄昏れていると、うどんちゃんというワードに反応して女子生徒が大きな声を上げた。
この子は学食の背景でいつもうどんを食べていることから、『食堂うどんちゃん』とそのままの名前で呼ばれていたのだ。ぽっちゃり体型で食べるのが好きそうだし、かなりハマっているとモブキャラハンターたちの間でも人気な名前だった。
あまりにも馴染むものだから、今もナチュラルにモブキャラネームで呼んでしまっていた。さすがに急に変なあだ名で呼ばれたら困惑しちゃうよな。
「ごめん、つい変な名前で――」
「どうしてアン様が私のあだ名を知ってるんですか?」
俺が謝ろうとした瞬間、うどんちゃんは不思議そうな顔でそんなことを言った。
「えっ?」
「えっ?」
お互いポカンと口を開けて見つめ合う。
なんとも言えない空気が流れた。
「えっと、君の名前は?」
「は、はい。鵜戸純子です」
どこか気まずそうに自己紹介するうどんちゃん。
うどじゅんこ……。
「……縮めて、うどんちゃん?」
「周りにはそう呼ばれてます」
俺の質問に対して、うどんちゃんは少し恥ずかしそうに答えた。
「なん、だと……」
うどんちゃんが本当にうどんちゃんってパターンあるのかよ!?
まさか適当に呼んでいたあだ名が、実際に呼ばれるあだ名だったなんて。
そりゃ名前がハマるわけだよ。だって本名をモジってるんだもん。
「あ、あの……知ってて呼んだんじゃないんですか?」
黙り込んでしまった俺を気まずそうな顔で見つめるうどんちゃん。
実はその通り。全くあだ名だなんて知らなかったんだけど、ここで正直に話すと好感度が下がりそうな気がする。「地味な私を、あの安西くんが知ってくれてる!?」っていうのが重要な場面だし、ここはゲーム知識を使ってでも、なんとか誤魔化すしかない。
「もちろん知ってたよ! いつも学食でうどん食べてるしね!」
「ええっ!? 見られてたんですか!?」
「うん、よく見てたよ」
パソコンの画面で。
しかし、どうやら本当にいつもうどんを食べているらしい。なんとか誤魔化せそうだと安堵しつつ、俺は適当に言葉を続けた。
「いつもうどんを食べてるかわいい子がいるなと思ってね」
「わ、私が、かわいい!?」
俺が「かわいい」と言った瞬間、うどんちゃんは信じられないという表情でポカンと口を開けた。美少女みたいなかわいさはないけど、ゆるキャラみたいな癒し系のかわいさがあると思う。胸元はゆるいどころかパッツパツだけど。
俺は吸い寄せられそうになる視線をなんとか顔に固定し、爽やかな笑顔を浮かべる。
「うん、かわいいよ」
「そ、そんな……嘘ですっ」
俺の言葉を聞いて、うどんちゃんは恥ずかしそうにセミロングの髪の毛で輪郭を隠した。
やはり太っていることを気にしているのか、かなり自己肯定感は低いらしい。女の子だったら気にするのかもしれないが、男にとっては軽いぽっちゃりなんてエッセンスでしかない。スレンダー巨乳とぽっちゃり巨乳、どっちも違った味があっていいものなのだ。