本販売日:2026/05/22
電子版配信日:2026/06/05
本定価:935円(税込)
電子版定価:935円(税込)
ISBN:978-4-8296-4874-2
保護者会会長選の票集めで、ママ友は色仕掛けに……
「このオッパイ、拓馬さんの好きにしていいのよ」
Iカップの爆乳でシンパパを籠絡する熟母・喜和子。
「こんなに大きいモノ、わたくし、初めてです」
濃厚すぎるフェラで拓馬を陶酔させる令夫人・美冬。
淫らな火花を散らす「ママ友ハーレム」の顛末は!?
第一章 爆乳マダム・北条喜和子の誘惑
第二章 令夫人・飯倉美冬の淫靡な肉弾戦
第三章 保護者会会長の座とシンパパを求めて
第四章 白昼のママ友接待~梨花と恭子
第五章 熟女教師・君江との倒錯プレイ
第六章 竿姉妹が交わり合う和解の儀式
第七章 新体制の船出はママ友ハーレムで
本編の一部を立読み
第一章 爆乳マダム・北条喜和子の誘惑
「それにしても、困ったことになったわ……」
菊島君江はワイングラスを手にしたまま、沈んだ口調で言った。
藤巻拓馬は君江に視線を転じた。聖峰小学校のベテラン教師であり、拓馬の娘の担任でもある熟女の知的で端整な顔には、困惑の色が浮かんでいた。
拓馬はハイボールのジョッキをテーブルに置き、尋ねた。
「保護者会の会長選って、毎回こんなふうに紛糾するものなんですか?」
君江は首を左右に振った。その動きに合わせ、ぴっちりとしたセーターに包まれた豊かな双丘が揺れ、拓馬は思わずごくりと唾を飲んだ。
(くそっ、君江先生は美人だし、ほんとうにいい身体をしてる……オッパイはデカいし、お尻はボリュームたっぷりだし、脚もすらりと長いし……教育者がこんな凄い身体をしていていいのか? くそっ、こういうパイパイとお尻で教壇に立つだなんて、学校教育に対する冒涜──いや、待て。俺は何を考えているんだ? 自分の娘がいつもお世話になってる担任の先生を、そんな眼で見ちゃ駄目だろう? しっかりしろ、拓馬!)
拓馬は心の中で自分自身を叱咤し、興奮を静めようとした。
しかし、妻を亡くしてからまる三年、ほぼ女っ気のない暮らしを余儀なくされてきた二十九歳の拓馬にとって、ほろ酔いで頬を赤く染めた豊満な美熟女教師はあまりにも刺激が強すぎた。
君江は彼の熱い視線に気づいていないのか、淡々とした口調で話を続けた。
「今回はちょっと特別なのよ。いつもは出来レース……という言いかたはよくないけど、事前の調整ですんなり決まっていたの。今年もそんな感じで進むと思っていたら、次期会長になるはずだった丹下さんが急に体調を崩されて……」
すると、拓馬の右隣りの薄毛の中年男──東海林が酎ハイを飲みながら説明を引き継いだ。
「そうなんだよ。で、会長人事が土壇場で白紙になった。それは仕方がなかったんだが、そのあとの対応がまずかった。丹下さんは自分の代わりとして北条さんを指名したんだが、現会長はそのことを知らないままに飯倉家の奥さまを次期会長に推薦してしまってなあ……」
「ああ、なるほど。それで北条さんと飯倉さんの一騎討ちになったんですね」
拓馬が言うと、君江も溜め息まじりに応じた。
「そうなのよ……二人とも、自分がつぎの会長になると吹聴してまわった手前、もう引くに引けなくなってしまって……」
居酒屋のテーブルに沈黙が垂れ込めた。
聖峰小学校保護者会には二人の大物がいる。
一人は北条喜和子。ここ十年で大躍進を遂げた地元企業、北条興業の社長夫人である。
もう一人は飯倉美冬。こちらは江戸時代から続く柚月市の名家、飯倉家の令夫人だ。
権力と財力と美貌に恵まれた二人の熟女はことあるごとに張り合ってきた。
その二人が、こともあろうに保護者会の会長選挙で全面対決をする破目になったのだ。そのせいで保護者会の内部には大きな亀裂が走り、生徒たちの父母のあいだには緊張感が漂いはじめていた。
聖峰小学校は柚月市に二十近くある市立小学校のひとつにすぎなかったが、明治に創立された伝統校である。しかも、屋敷町の一角に位置しているため、生徒たちの大半は旧家や裕福な家庭の子女だった。地方では私立校よりも、長い歴史を誇る公立校のほうが格上と見なされることが多いのだが、聖峰小学校もそうした名門のひとつだった。
聖峰小は周囲のコミュニティやOBとの連携がしっかり取れているため、実は保護者会の仕事は大したものではなく、会長は名誉職に近かった。しかし、だからこそ柚月の街の上流夫人たちは、会長の椅子をステータスと見なしていたのだ。
会長選挙の投票権を持つのは、保護者会の委員たち──各学年各クラスの保護者から選ばれた男女で、拓馬と東海林はそのうちの二人だった。彼らは委員会の会合を終え、保護者会の担当教諭でもある君江を誘ってこの居酒屋に立ち寄ったのであった。
テーブルの四人目の人物──やはり保護者会の男性委員である中原は、げんなりしたような顔で言った。
「だから、保護者会の女性委員たちも真っ二つに分裂して、微妙に険悪な空気が漂っているし……こっちとしてはいい迷惑だよ。女性委員に会うたびに、〝どちらを支持するおつもりですの?〟とか何とか、いちいち探りを入れられる」
「でも、それは仕方がありませんわね。会長選挙の行方を左右するのは、ここにいる三人なんですから」
君江が苦笑混じりに言った。
投票権を持つ委員のうち、旗色を鮮明にしていないのは三人の男性委員──東海林、中原、そして拓馬だった。委員会内部における北条喜和子派と飯倉美冬派の勢力は拮抗している。彼ら三人の票が次期会長を決めることになるのだ。
中原は迫り出した腹を撫でながら、拓馬に視線を向けた。
「この件についてはわたしもいろいろ考えたんだが……どうだろう、ここはひとつ、拓馬くんに一任するというのは?」
「一任と言いますと?」
拓馬が怪訝な顔で尋ねる。
「投票すべき候補は、きみが決めるんだ。きみなら古いしがらみに囚われない、中立公正な判断ができるはずだ。わたしと東海林さんも、きみが決めた候補者に投票する──これでどうだね?」
東海林は破顔し、大きく頷いた。
「おお、それは良案ですな」
「ええっ? そ、そんな……」
拓馬はうろたえた。
(会長選がどっちに転んでも、俺たち男性委員三人は負け組に怨まれるはず。東海林さんと中原さんは〝決めたのはこいつです〟とか何とか言って、俺に全責任を押し付けるつもりなのか? それってあんまりだろう……?)
ここは文句のひとつもつけたいところだった。しかし、保護者会では日頃何かと世話になっている先輩たちである。結局、拓馬は沈黙を守るしかなかった。
男たちの会話を聞いていた君江もわずかに眉間に皺を寄せ、何か言いたそうな表情を見せたが、口を開こうとはしなかった。
「じゃあ、これで決まりだな。結論が出たら知らせてくれたまえ。少数派として何かと肩身の狭い思いをするわれわれ男性委員は、やはり一致団結する必要があるからな……」
東海林は明るく笑い、拓馬の肩をぽんぽんと叩いた。