私を選んで

【二人の艶母・二人の美娘】

著者: 古城蒼太

本販売日:2023/10/23

電子版配信日:2023/11/02

本定価:825円(税込)

電子版定価:880円(税込)

ISBN:978-4-8296-4689-2

セレブ母娘――熟夫人・志津子と令嬢・明日香。庶民派母娘――シンママ・淑恵と黒ギャル・瑠奈。
性格もスタイルも媚肉の味も違う四人の美女たち。
昼夜を問わぬ誘惑の嵐に晴樹の理性は崩壊寸前!
浴室でソープご奉仕、キングサイズベッドで乱交。
悩ましき日々の結末は、夢のダブル母娘丼!?

目次

第一章 別荘と再会と淫らな初体験


第二章 巨乳ギャルと美乳令嬢と処女アクメ


第三章 GカップとIカップと母娘丼


第四章 令夫人と欲求不満とハレンチ写真


第五章 大浴場と泡姫プレイと混浴乱交


第六章 セレブ母娘と庶民派母娘と狂熱の宴

登場人物

しづこ(39歳)友人の母

あすか(18歳)

るな

よしえ(41歳)水商売・風俗嬢

本編の一部を立読み

第一章 別荘と再会と淫らな初体験

1

「ほんとうによかったわ、晴樹さんが来てくれて。わたしと明日香さんの二人だけだと、この別荘はちょっと寂しすぎるから……」
 白鳥志津子は夕食のテーブルでそう言い、微笑みを浮かべた。
 北関東の避暑地は東京に比べれば気温が低く、ベランダの窓から吹き込む風は涼やかだった。
 河村晴樹は少し顔を赤らめ、頷いた。
「あの、ありがとうございます、今年も招待してくれて……」
(志津子さんはたしか三十九歳のはずだけど、やっぱり凄く若く見えるな……ていうか、初めて会ったときから、まるで年を取っていないみたいだ……)
 セミロングの髪に縁取られた顔は端整で、ブラウスを押し上げる胸はふくよかだった。資産家の令夫人にふさわしい典雅な美人である。
 志津子の長年の友人である晴樹の母はいつも言っていたのだ──〝おばさん〟ではなく〝志津子さん〟と呼んであげて、と。
 晴樹はずっとその教えを守ってきた。確かに白鳥志津子は〝おばさん〟という呼び名にはふさわしくない。
 テーブルに端座するその姿は優艶で、ワイングラスを口に運ぶ動作すらなまめかしい。
 気がつくと、晴樹の肉棒は硬くなりはじめていた。
 テーブルの向かいの明日香がデザートのアイスクリームを食べながら、不満げな顔で言った。
「それにしても信じられないわ。せっかくの夏休みなのに、晴樹くん以外誰も来てくれないだなんて」
「仕方ないよ。たまにはこういうことだってあるさ」
 小学生の頃、明日香が仲のよい友人たちを別荘に招待したことがきっかけになり、毎年夏になると晴樹を含めた数人が、この避暑地で一週間を過ごすことになっていた。
 ところが、今年の夏はいつものメンバーが急に体調を崩したり、用事ができたりで、土壇場になってつぎつぎに参加を取り止めることになった。結局、別荘に泊まることになったのは晴樹一人だった。
 友人たちとテニス、ゲーム、花火などに興ずる夏休みを楽しみにしていただけに、明日香は落胆の表情を浮かべている。
 晴樹はアイスティーを飲み、明日香の顔をちらりと盗み見た。
 白鳥明日香は晴樹と同い年の十八歳。大学一年生だ。幼い頃に母親を病気で亡くし、その後父が後妻として迎えたのが志津子である。血が繋がっていないため、志津子と顔立ちは似ていない。だが、円熟した美貌を誇る継母と並んでも見劣りのしない、瞳の大きな美少女であった。白い夏物のワンピースに包まれた肢体は小柄でほっそりとしている。
(明日香のやつ、大学に通いはじめてから妙に綺麗になったな……)
 ウエハースを白い歯で噛み切る明日香を見ているうちに、晴樹の太竿がさらに膨張した。
 熟れた色香を漂わせる美母と透明感のある美貌を誇る清楚な娘。
 どちらも男の欲望を刺戟せずにはおかない女だ。
 晴樹は興奮を静めようと深呼吸をし、脚を組んで股間のふくらみを隠した。
 罪悪感がさざ波のように胸に広がる。
 幼馴染みとその母親を見て勃起するのは、いくらなんでもバツが悪い。
 晴樹は明日香の唇から視線を逸らし、アイスティーのグラスを弄んだ。
(他のみんながいたら、こんなエロい気持ちにはならなかったのに。やっぱり変に意識しちゃうよなあ……)
 この別荘には何度も寝泊まりをしたが、男が自分一人というのは今回が初めてだ。
 そのせいか、いつもとは勝手が違っていた。
 薄いワンピースの背中に見える明日香のブラジャーのバックベルト。中腰になった拍子に大きく突き出された志津子の豊満な尻。そういったものを眼にするたびに、この二人がまぎれもなく〝女〟であることをあらためて思い知らされるのだった。
(もしかするとぼくは、志津子さんや明日香をエロい眼で見ていながらその事実を無意識のうちに否定していたのかもしれない。そういうのって、楽しかった子供の頃の思い出を冒涜するようなものだから……)
 三人が食事を終えて後片付けをすませると、志津子はソファに置いてあったバッグを手に取り、明日香に告げた。
「それじゃ、明日香さん、わたしはおとなりの別荘にご挨拶に行ってくるから、あとは宜しくね」
「うん、ママも気をつけてね」
 志津子が姿を消すと、部屋は晴樹と明日香の二人きりになった。あたりにぎこちない空気が垂れ込める。
 明日香はあくまで幼馴染みであり、恋愛や性的欲望の対象ではない、とこれまでは考えていた。しかし、どうやらそれは自己欺瞞のようだった。
 気がつくと晴樹は緊張に襲われていた。
(ヤバい、何か話をしないと……)
 晴樹は必死で話題を探そうとした。
 しかし、気が急いているせいでかえって頭には何も浮かばない。明日香もなぜか黙りこくり、こちらに不自然に背中を向け、スマホをいじっている。
 そのとき、外で車が停まる音が聞こえ、玄関の呼び鈴が鳴った。
 明日香は驚いたような顔を見せ、スマホをテーブルに置き、インターフォンに近づいた。
 ──毎度どうもー、八百屋でぇーす!
 スピーカーから聞き覚えのある明るい女の声が聞こえた。
 明日香は通話ボタンを押し、硬い口調で応えた。
「すぐに行くから、待っていて」
 晴樹も立ち上がり、明日香に尋ねた。
「えっ、いまの声って……瑠奈? 八百屋ってどういうこと?」
「あの子、バイトで有機野菜の配達をやってるの。うちのママが頼んだものを持ってきてくれたのよ」
「瑠奈って、宇都宮だかどこだかで働いていたんじゃなかったっけ?」
「そうだったみたいね。でも、いまはこっちに戻って、バイトしたり、お母さんのお店を手伝ったりしてるようよ」
 明日香は言い、玄関に向かった。晴樹は一瞬ためらったが、あとを追った。白鳥家の令嬢はどこか不機嫌そうな顔だった。
(そう言えば、二、三年くらい前から、明日香は瑠奈に冷たく接するようになったよなあ……)
 明日香が玄関のドアを開けると、長い金髪をポニーテールにまとめた大柄な少女が、野菜の詰まった小さな段ボール箱を抱えて姿を現した。
「ウェーイ! 明日香ちゃん、ひさしぶりー!」
 沼田瑠奈は満面に笑みを浮かべ、嬉しそうに言った。
 明日香は少しこわばった表情で応えた。
「……ええ、ひさしぶりね」
「あっ、ハルくんもいる! 元気してたー?」
「う、うん……元気だよ……」
 晴樹はどぎまぎしながら言った。
 瑠奈は所謂〝別荘族〟ではなく、この土地の住人だった。
 もともと人目を引く美貌の持ち主だったが、明日香と同い年とは思えない匂うような色香が漂っている。褐色の肌、睫毛とアイラインを強調した濃いめのメイク、脱色した金色の髪、デニムのショートパンツにラメ入りのTシャツ──絵に描いたような〝ギャル〟である。
 体つきは肉感的で太腿はむちむちと太く、腰はどっしりとした量感を誇っている。だが、何よりも眼を引くのは雄大なバストだった。Tシャツの布地は大きく張り詰め、胸にプリントされた英語のロゴが歪んで見える。
 晴樹はごくりと唾を飲み込んだ。
(やっぱり瑠奈は凄い身体をしてる……もしかして、去年よりもオッパイが大きくなってるんじゃないか……?)
「明日香ちゃん、これってキッチンに運べばいいのー?」
 瑠奈はスニーカーを脱ぎ、巨乳をゆさゆさと揺らして勝手に玄関ホールに足を踏み入れた。
 晴樹は慌てて両腕を差し伸べて言った。
「ぼくが運ぶよ、瑠奈」
「うわー、ハルくんってば、優しいー! でも、平気だよ。あたしって、腕太いから力あるし。ぬははー」
 瑠奈は楽しげに笑い、大股でキッチンに向かった。晴樹はデニムに包まれた丸いヒップと褐色の太腿に眼を奪われた。
 しかし、つぎの瞬間、明日香が鋭い眼でこちらを睨んでいることに気づき、慌てて視線を逸らした。
 瑠奈がキッチンの床に段ボール箱を置くと、明日香が言った。
「瑠奈ちゃん、アイスティー飲む?」
「あっ、マジで嬉しい! あたし、めっちゃ喉渇いてたんだー」
 明日香は冷蔵庫を開け、琥珀色の液体と氷をグラスに入れ、テーブルに置き、ストローとガムシロップを添えた。瑠奈に対する好感が減じていても、こうした気遣いを忘れないあたりは心優しい明日香らしかった。
 瑠奈はごくごくと豪快にアイスティーを飲み、満足げな溜め息を漏らした。
「ぷはーっ! アイスティー、美味ぇー」
「配達、まだあるの?」
「いや、今日はこれで終わりだよー」
「それなら、ゆっくりしていって。わたしはお風呂に入るから」
 明日香は微妙に冷ややかな口調でそう言い残し、リビングから姿を消した。

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