08/28 電子版発売

おっぱいがデカいだけの性悪幼馴染をわからせる話

著者: まきします

電子版配信日:2026/08/28

電子版定価:880円(税込)

俺をからかいケラケラ笑う、性悪な幼馴染・千絵。
おっぱいがデカいこと以外は、女として意識していなかった。
ある日、千絵は俺が隠していたエロ漫画を読み、
こんなので興奮するなんて童貞くらいだよねと鼻で笑った。
「あ、試してみる? こんな馬鹿みたいな喘ぎ声が出るか」
そう挑発する千絵の尻に、肉棒を深々と押し込んでやると──
いつも俺をバカにする幼馴染は、初めて女としての顔を俺に見せた。
ウェブで大大大好評の短編が、大幅改稿&新章追加で長編小説に!
投稿直後にランキングトップに躍り出た幼馴染ラブコメ!

目次

第一話 「いッぎゅんッした?」

第二話 「バイト代の使い道」

第三話 「地獄の学習メニュー再び」

第四話 「感情論」

第五話 「がんばって」

第六話 「おやつはバナナに入りますか」

本編の一部を立読み

第一話「いッぎゅんッした?」



 ぱらり、ぱらりとページをめくる音が響いている。
 俺のベッドに寝そべり、漫画を読んでいるのは豊穣《ほうじょう》千絵《ちえ》という女であり、小学生になる前からの付きあいなのでだいぶ長い。互いの親が大の仲良しでさ、俺たちもその影響で遊ぶようになったわけだ。
 ちょうど切れ長で鋭い瞳が、こちらをちらりと見つめてくる。モデルみたいに小顔であり、各パーツは整っているというのに、あの目つきのせいでどうも近寄りがたい。おまけに黒髪のショートボブは無造作にピンピンと跳ねている。当の本人がそのことをまるで気にしていないのは女の子としていかがなものだろう。
 だけど、視線をやや下に向けると、俺を含めた男どもの意見は見事に引っくり返る。
 思わず前かがみになってしまうほどのスレンダー巨乳なんだ。もしあいつがぴちっとした身体の線が出やすい服を着ると……かなりヤバい。通りすぎてゆく男たちも「ヤバい」という感じでチラ見してくるほどにヤバい。
 千絵の見た目はそんな感じかな。クセが強いし万人受けもしない。乗りこなせたら最強だけど素人お断りの専用機みたいなやつだ。
 ちなみに口も性格も非常に悪いぞ。だから最初に会ったときは男だと思っていたし、なんならあいつがいま読んでいるのは俺のエロ本だ。女としてどうなのだろうとこっちが心配してしまう始末である。
 ああ、幼馴染なんて中学生になったあたりで自然と疎遠となるはずなのに。そう思いはするが、千絵はかなりの変わり者だ。いつも斜に構えているし、他の人とまったく違うことをしたがる。彼女の着ているシャツに「人生逆張り」という変なプリントがされているけど、まさにそんな感じの女なのだ。
 そんなことを考えつつゲームしていたときに、千絵はクスッと笑う。あからさまに人を馬鹿にした響きで。
「この喘ぎ声、ヤバ。本当にひどいね」
 心の底から蔑んでいるだろう冷たい声は、グサリと俺の胸に突き刺さる。あまつさえそのページを俺に見せてくるし、汗まみれ、汁まみれの女性イラストが「いッぎゅんッ♡」と大きな声で泣き叫んでいるのだから死ぬほどキツい。
 ひどくない?
 こんなの傷つかないわけないじゃん。
 ひた隠しにしてきたエロ漫画っていうのはさ、親だろうが知人だろうが絶対に秘密にしておきたいものなわけ。なのに千絵はというと、俺の弱みを握ってよっぽど嬉しいらしく、にやにやと笑っている。ああ、悪魔って本当にいたんだなぁ。
「智也《ともや》くぅん、もしかしてこのページで『いッぎゅん♡』した?」
「……してません」
 嘘です。二桁ほどイキました。などということは絶対に言えないので、俺は完全なる無表情で首を横に振る。しかし、千絵はなぜかにやりと笑い、悪戯大好きな猫のように瞳を輝かせた。
「まぁぁぁーじでキモいわ、智也の性癖」
「神様あああっ! 俺、なにか悪いことをしましたかっ! ただ勝負で負けただけなのに、こんな仕打ちを受けるなんてっ!」
「うははっ、罰ゲームって最高に楽しいなぁ、智也くぅん!」
 心の底から愉快そうにゲラゲラと千絵は笑う。憎たらしいし、許されるならビンタして黙らせてやりたい。でもなぁ、こいつ小さいくせして強いんだよなぁ。ガキのころから喧嘩して勝てたことが一度もないしさ。などと考えていたときに、千絵の瞳はまたエロ漫画にゆっくりと戻されてゆく。
「ハッ、こんな風に『おち×ぽ様、大好きですぅ♡』なんて常識的に考えて言うわけないじゃん」
 まあ、そりゃあな。言うわけがないことを美女に言わせるから面白いんだよ。実話じゃないフィクションっていうのはそういうものだろう……などと説明するなんて俺には無理だ。精神的に辛すぎる。
「喘ぎ声だってさあ、こんな風にアンアンって感じにはならないから。どこからどう見ても演技だって」
「そうなの!? じゃあ動画は? 俺の観てきたものって嘘だったの?」
「さあ、男の支配願望をうまいこと形にしたんじゃない? 気持ちの悪い変な妄想と思いこみはやめたほうがいいよ。マジで女子から嫌われるからさ」
 そう諭された俺は、軽いショックを受けてしまう。あれだけ気持ちよさそうによがっていた動画女優さんが、まさか演技だとは思わなかったのだ。
 いや、だけどさっきのこいつ、少しおかしくなかったか? 妙に実感が込められていたし、まるで「童貞はこれだから」と考えていそうな感じで見下してきた。まさかこいつ、俺を差し置いてエッチしたことがあるのではなかろうか。
「千絵、もしかしてお前、エッチしたこと……」
「ねえよッ! なんでそうなるんだよッ!」
 くわっと形相を変えて千絵はわめき、手にしていたエロ本を投げつけかける。しかし俺が「だって詳しそうだったから」と口にしたら、ぴたりとその動きを止めた。
 確かに疑われてもおかしくないかとでも考えていそうな顔つきになり、そしてなにか思い当たることでもあったのか、彼女の瞳はゆっくりと横に逸れてゆく。
「エッチはしてない。けど、一人のときはする」
「へえ、意外。千絵ってそういうのはぜんぜん興味ないかと思ってた」
「まあね、周りからもそう言われるけど、少し前からし始めた」
 大して気にしていないのか、恥ずかしげもなく淡々とした口調で千絵はそう言う。だけど俺は気にしてしまうし、無言でポチポチとコントローラーを押し続けてしまう。
 そりゃそうだろう。だって、ずっと一緒にいたやつのオナニーについて聞かされたんだぞ。気にしないわけないじゃん。
 ある意味で千絵と俺は兄妹みたいな関係だ。どちらが上とか下とかはないけれど、十数年ほど一緒にいるのだから見飽きてさえいる。そんな仲なので……はっきり言って気まずいのだ!
 もしかしてそんな動揺が見抜かれてしまったのだろうか。
「んで、智也くぅん」
 くっ、こいつ、弱った生きものに忍び寄ってくるハイエナかよ。ぽんと後ろから肩を叩いてくるなり、そんな茶化す気満々の声色で話しかけてきやがった。もう嫌な予感しかしねえぞ!
「週にどれくらい、これ握ってんの? お、ち、×、ぽ、様っ♡」
 死ねよ、と心の底から叫びたかった。そこそこ可愛いくせして、おち×ぽ様をシゴくような手つきするんじゃねーよ!
 もうさぁ、本当にやめてくれませんかねぇ。まるで女子校みたいなノリでお下劣なことを言ってくるのはさぁ。まったくもって信じられねえよ。
 まあ、こういう感じでさ、千絵とは言葉での殴りあいみたいなことばっかりしているんだ。喧嘩じゃなくって、マウントの取りあいみたいなやつ。ちょっとしたストレス解消なのかもしれないな。だからきっと今日もこうやって、いつも通りに過ごすのだろうと俺は思っていた。あと十秒ほどのあいだまでは。
「別に。普通だけど? 千絵はおま×こ様をどれくらい弄ってんだよ」
「えー、内緒っ。でも智也が正直に言ったらぁ……」
 こらこら、そこで「にたぁっ」と性悪そうに笑うな。
 俺の心を見透かしていそうな瞳であり、多大な悪意、そしてちょっぴりの悪戯心を混ぜこぜにしたようなことを確かに言うつもりだったのだろう。しかしそこで気でも変わったのか、ぱちちっと猫みたいな瞳をまばたきさせた。
「ん、あたしで試してみる?」
「なにを?」
「こんな声が出るかどうか」
 そう言って、彼女は先ほどのエロ漫画を目の前に広げてくる。恐らく男性読者の精液を大量に絞り出したであろうページでは、汗まみれ汁まみれの美女が「お゛ん゛っ♡ お゛ん゛っ♡」と激しく鳴いていた。
 ごくっと俺は喉を鳴らす。ほんの一瞬だけ千絵の裸体を思い浮かべてしまったし、俺自身が滾《たぎ》ってしまうのもまた感じたのだ。
「……マジ?」
「嫌なん?」
「嫌っつーか、抵抗感が半端ない」
「ふーん。そのわりには鼻息が荒くない?」
 そうベッドの端に腰掛ける千絵から指摘されたが……だってほら、エッチできるかもしれないって思ったら誰だってこうなるじゃん。
 でもさ、そんな美味い話など絶対にあるわけがない。もしあったとしたら、それは罠にかけるための餌でしかない。のこのこと近づいたそのときには、がしゃんと檻が閉じられてしまうのだ。
 ――ぎゃあっはっはっは! こいつマジにしてらあ!
 そんな風に大笑いされるのは目に見えている。千絵とは長い付きあいなのだし、俺だってもちろんわかっているさ。
 実際、彼女に近づいてゆくときはニヤニヤしていたし、すぐ隣に腰掛けると笑みをさらに深めていたからな。しめしめ、などとこの馬鹿は思っていたのだろう。
 しかし、彼女の腰に手をやると「きゅっ」というどこから出したのかわからないような変わった声を漏らす。もしかしたらそのせいで千絵の反応が遅れてしまったのかもしれない。
「いいの?」
 そう問いかけた。わりと本気な声で。
 すると、なぜか千絵はあからさまに動揺しだす。
 内心で「しくった」とでも考えているような顔つきになったし、背後にあるベッドをちらりと見たし、遅くまで帰ってこない家族のことでも考えていそうな表情となり、そして最後には「ん」と小さな声と共にうなずいてきた。
 千絵とは兄妹みたいなものだ。小さなころは一緒にお風呂にも入ったし、同じ布団で眠りもした。遠慮なんてまったくないし、互いに見飽きているような関係だ。でも、頬に汗を伝わせながらもじいっと見つめてくる大きな瞳に、俺は少しだけ……いや、かなりその気になってきた。
 なんだろう。信頼されている感じがして、そこはすごく嬉しい。絶対にひどいことなんてされないと彼女は思ってくれているのか、千絵の瞳は澄んだままだ。
「ン……」
 ちょうど首筋に触れたときだろうか。ぴくんと震えて、千絵は呻く。俺が生まれて初めて耳にした生の喘ぎ声は、漫画とかと違ってものすごく控えめなのに、はちきれそうなほど俺のアレが勃起してゆく。
 なんだろう、この感じは。エロ漫画を見ているときとだいぶ違うというか、あのときに感じた興奮がもっと濃い。すぐ目の前にいる子から目が離せなくって、もっとたくさんの声を聞きたくてたまらない。
 もしかしたら千絵も俺と同じような気持ちなのかもしれない。ただ背筋に沿って撫でているだけなのに、彼女の鼻息はだんだんと荒くなってゆく。軽めのジョギングをしているくらいになり、小さな汗が浮き、肌の血色まで良くなってきたような気がする。
 どこか華奢だと思える身体を抱き寄せてみると、千絵はまったく抵抗することなく飛び込んでくる。向こうからも抱きつかれたときに乳房がのしっと乗ってきて、そのやわらかく弾む圧倒的な存在感に俺はかなりビビった。
 彼女にしたいランキングで千絵が五位以内を常にキープしているのは、小学生あたりから目立つようになったこの胸のせいじゃないかと勝手に思っている。隣にいる俺でさえ無数の視線を感じるほどだったし、たまに「でけえ」という下劣な言葉まで聞こえてきた。
 その反動なのかな。なるべく見ないように俺が気をつけていたのは。馬鹿にされるのはいいけどさ、軽蔑されるのは嫌だったし。でも、正直に言うと本当はものすごく気になっていました! 最高です!
 ああ、すくすく育った極上スライムちゃんを早く揉んでみたい。そんな激しい欲望に襲われつつも、まずはほっそりとした首筋を撫でてゆく。
 ぞくりとしたのか、千絵は軽く喘ぎつつも熱い息をそっと吐く。横目でちらりと見つめてきた瞳は「うー、ヤバ。智也に女扱いされてる」なんて考えていそうな感じだった。
 でも、ぜんぜん嫌がらないな、こいつ。もし嫌ならすぐに言えよな。そう思いつつ、ちっちゃな耳たぶをつまむと彼女は大きな瞳でぱちちっとまばたきした。
「えーと、俺とキスするところは想像できる?」
 試しにそう問いかけてみる。いや、俺がしたいわけじゃなくってさ、まあ、本当はしたいと言えばしたいけど。どこまでオッケーなのか先に聞いておかなきゃさ。
 すると、千絵はびっくりするほどの早さで拒絶してきた。心の底から果てしなく嫌そうな顔つきに変わるや、こう吐き捨てたのだ。
「……きっっっっつ!」
 内心で「ですよねぇ」と呻きつつも、胸にぐさりと突き刺さった。
 お前さ、もしも好きな人ができたら、その顔を絶対に見せたらダメだぞ。好感度が爆下がりになっちゃうから。
 うーん、キスは死んでも無理だけどエッチなら許すっていうのは、よくわからん心理だな。まあ、千絵がいいと言うなら別にいいか。
「んっ……」
 ぴくっと彼女はまた震える。乳房を下から支えるように触れて、その先端をさりげなく親指でコシコシと撫でたのだ。いつもなら「死ね」とでも言われそうだけど、千絵は大人しくじっとしており、もう少し踏み込んでも平気そうな気がした。
「ンッ……!」
 両の乳房を刺激し始めると、彼女の余裕はもう少しだけなくなる。こちらの肩を掴んできて、ややうつむきがちとなり、はっはっという湿度の高い呼吸が響き始めた。
「てっ、手つき、やらしー」
 あのね、やらしいことをしているの。そう思いはするけど、ぜんぜん腹立たしくはならない。強がりで言ったのだとわかるし、背中を引き寄せてみると、千絵はまた大人しくぴとりと密着してくれた。
 すっげーやわらかい。あと、なんかいい匂いがする。
 この信じがたいほど魅力的な感触に、俺は抗えないかもしれない。性悪だし、すぐ叩いてくるし、彼女にしたいランキングの上位者であっても告白されることはごく稀という残念さだ。でも、このときの俺は「大人しくて可愛い」と思う始末だった。
 頬を伝い落ちてゆく汗に気づき、それを目で追う。すると、ほっそりした首筋の向こうには、ボリュームたっぷりな乳房の谷間が待っていた。
 こ、これ、ヤバい。立ちのぼる千絵の匂いで視界がぼやけそうだし、おっぱいを生で見たいという欲望がどんどん湧き上がってくる。でも、がっついた男って嫌われそうだしなぁ。もうちょっとだけ我慢しなきゃ。
 少しでも落ちつこうと思い、ひとつ深呼吸する。それから気を逸らす意味で、彼女に話しかけることにした。
「えーと、こういう声?」
「ん、なに?」
「さっき言ったじゃん。リアルな女の喘ぎ声ってやつ」
 じいっと大きな瞳で見つめてきてから、千絵は「かも」と端的に言う。表情はいつもと大して変わらないけど頬は赤く、呼吸も速い。しかし、どこか落ちついたその態度は、するすると衣服の下に潜り込ませた手が、彼女の乳房を鷲掴みするまでだった。
「ん゛っ!」
 そう呻き、こっちの肩に額をのせてきたから表情はもう見えない。もしかして痛かったのかなと心配したが、再び乳房を強めに揉みしだくと彼女はビクッと強く震えた。
 乳首、かなり好きなのか。ふぅーっ、ふぅーっという千絵の息づかいを聞きながら、じっくりとブラ越しに乳頭を刺激してゆく。指先くらい硬くなったそれを弄られるのはたまらないものがあるらしく、ぎゅうっと抱きついてくる千絵の力はさらに強まった。
 あまり身動きできないし、窮屈だけど、しつこいくらい乳首責めしてやろうとする己をどうしても止められない。
 押し当てられた鼻からはフスフスと温かい息が絶えず触れてくるし、密着した彼女の身体はさらに熱を帯びつつある。自然と俺まで熱くなってきて、早いとこ服を脱ぎたいなと思った。

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