09/18 紙版発売 10/02 電子版発売

女教師姉妹【魔媚の檻】

著者: 綺羅光

本販売日:2026/09/18

電子版配信日:2026/10/02

本定価:1,177円(税込)

電子版定価:1,177円(税込)

ISBN:978-4-8296-4900-8

危険に晒された美術教師の妹・唯美を守るため、
数学教師の姉・咲月は嫌悪する体育教師に保護を頼む。
助けたフリをして二人を追い詰める男の狡猾な淫罠。
互いの惨状を知らぬまま、別々に飼育される姉妹は、
目隠しを外された対面儀式で衝撃の真実を目撃する!
敬虔な聖職姉妹が堕ちてゆく、尼山町シリーズ最高傑作!

目次

第一章 忍び寄る魔手 狙われた23歳の美術教師

第二章 庇護の代償 妹を救うための口唇奉仕

第三章 偽りの救世主 ステージに晒すセミヌード

第四章 女王の失陥 夜具の上で嬲られる姉

第五章 快楽地獄 魔媚薬に狂わされる咲月

第六章 哀しき奴隷娼婦 同僚に買われる身体

第七章 裏切りの夜 薄汚れた部屋の生贄

第八章 緊縛の喪失儀式 赤く染まる白シーツ

第九章 並行する調教 離れた場所に響く悲鳴

第十章 校内での奉仕 仕込まれる肉の悦び

第十一章 残酷な対面 目隠しを解かれた柊姉妹

本編の一部を立読み

第一章 忍び寄る魔手 狙われた23歳の美術教師

 土曜、午後三時すぎ。街路樹越しに差し込む初夏の陽光を浴びて、柊唯美が画廊にあらわれた。
 その姿を見た瞬間、奎太の心臓は跳ね上がり、身体じゅうからアドレナリンがあふれ出した。
 一緒に事務室にいる画廊オーナーの光永も、心を打たれたような表情をしている。いつもは若い美人の来訪者があっても、ポーカーフェイスを決して崩さないのだが……。
 権山奎太は鼻高々で、「ホラ。だから言ったでしょ」と耳打ちした。
「参った──。完全に奎太の勝ちだ」
「ヘヘッ。あとは打ち合わせ通り、よろしく頼んますよ、光永さん」
 そう言い置いて、奎太は女に近づいていく。
《ギャラリー光永》は十王市の外れにある小さな画廊で、今は一昨年夭逝した地元ゆかりの芸術家の回顧展を開いていた。今日、土曜日はその最終日なのである。
 柊唯美は隣町にある尼山女学院の美術教師。新卒で赴任して、現在二年目の二十三歳である。
〈××という画家を知ってますか? ぜひ先生にも鑑賞してもらいたい素晴らしい作品があるんです〉
 一昨日、電気設備の仕事で学院を訪れた際に、奎太はダメモトで声をかけてみた。唯美に渡したパンフレットには画家の代表作が色鮮やかに印刷されている。ひなびた漁村を描いたありふれた風景画だが、色使い、ことに夕日の赤のグラデーションが峻烈な印象を観る者に与える。
 柊唯美は、画家の名前は知っているが、まだ作品は目にしたことがない、恐らく今度の土曜日なら行けるかもしれない、と言ったのだ。それで権山奎太は今日、午後の仕事をすべてほったらかし、画廊で網を張っていたのである。
 唯美は、今どき珍しいくらい清楚な令嬢タイプの美人だった。よほど育ちがいいのだろう、話し方はゆったりとして、物腰も言葉遣いも丁寧だ。ちなみに唯美の姉も、尼山町に隣接する阿久巻市で教師をしている。
 身長は百六十二センチで、顔の輪郭は少し丸みを帯びて健康的な感じである。体型はスレンダーな部類だろう。腰まで届くストレートの黒髪を後ろでひとつに束ねている。
 化粧はごく薄く、それでも目鼻立ちの整った顔はいやでも人目を引く。色白の肌に、自然な形の黒い眉と長い睫毛がよく映えているし、切れ長の抒情性あふれる瞳が男心を刺激してやまない。
 近辺のキャバクラでは決してお目にかかれないタイプであり、奎太は唯美が赴任した時に一目惚れしたのだ。ひそかに狙いを定め、ずっとナンパの機会をうかがっていた。
 女教師はガードが固く、月並みなデートの誘いには乗らないのはよくわかっていた(自分だけでなく、ライバル連中も軒並み肘鉄を喰らっている)。
 ゆえに今回に限っては、からめ手で攻めてみたのだ。画廊オーナーは夭逝した画家とは知り合いであり、その人となりを説明してくれるはずと付け加えたのも、美術教師の興味をそそるのに有効だったかもしれない。
 会場に奎太がいるとは予測していなかったのか、声をかけると、唯美は少し驚いた様子だった。
「お仕事は大丈夫なんですか、権山さん?」
 奎太は、尼山女学院の電気設備の大規模なメンテナンス工事にかかわっていて、本来、土曜日も作業があるはずなのだった。
「え、ええ。今日は予定より早めに終わったんで、ちょっと寄ってみました。先生とタイミングが合ってよかった。あとでオーナーの光永さんを紹介しますよ」
「ありがとうございます」
 唯美は微笑みながら丁寧にお辞儀をした。そんな仕草を見るにつけても胸がうずいた。
 今日はオフなので、彼女は珍しくストレッチデニムをはいている。白のスニーカーがまばゆい。淡いモスグリーンのチュニックは、風薫る季節にぴったりのさわやかな装いだ。
 いかにも美術教師らしく唯美は熱心に作品を鑑賞し始めた。そこに奎太がいるのも忘れたかのごとく、すっかり絵に集中している。
 それが少し寂しかったが、代わりに遠慮なく唯美の肢体を眺められる絶好の機会でもあるのだった。
 奎太の視線はいやでもストレッチデニムの尻へ注がれる。普段の唯美は教師らしいスカート姿で、めったに尻の形を観察することが出来ないから、何ともありがたかった。
 臀丘は全体的にやや小さめだが、陸上の短距離選手のごとく小気味よく持ち上がっているのだ。満員電車でこんな官能的なヒップに出くわしたら、触りたくなる欲求に勝てないだろう。
 いつしか光永も事務室から出てきて、一緒に柊唯美を観察している。
〈抜群にいいケツしてるじゃないか〉
〈こってり撫でまわしてやりたいですよ〉
〈あの下半身からすると、きっとナニの締まりも素晴らしいぞ〉
 男たちは一瞬の目配せだけで、そんな卑猥なやりとりを無言でかわした。
 権山奎太は三十一歳。叔父が経営する尼山町の電気設備会社で働いている。父親はデクノガムの専務で、このあたりではセクハラ専務という悪名で聞こえた権山太吉であり、つまりその無類の好色さは親譲りなのだった。
 小柄な父親と比べ、奎太はかなり上背がある。それでも極端なワシ鼻、細くて狡猾そうな目などは太吉にそっくりで、あまり女にモテそうなタイプではないのも共通している。
 光永の方は奎太よりも一回り年上で、今でこそ親の開いた画廊を継ぎ、芸術家っぽい雰囲気を漂わせているが、かつては不良として十王市周辺では鳴らした存在なのだった。
 奎太はかねがね柊唯美という女教師について、光永の前で熱く語っていた。奎太の審美眼をあまり信用していない光永なのだが、今回ばかりは脱帽せざるを得ないようだ。
 ──尼山女学院は、いまだセクハラが堂々と地元企業でまかり通るガラパゴスのような環境の尼山町に、奇跡的に存在するミッション系のお嬢様学校である。
 十数年前に当時の町長が町のイメージアップのために、デクノガムなどの企業から集めた潤沢な準備資金を投入し、招致した中学・高校の一貫校だった。
 柊唯美は尼山女学院に久々にやって来た新人教諭なのだ。当然、奎太のような性獣の恰好の標的にされるはずなのだが、尼山町のワルの間では不文律があって、新米教師には一年間は手を出してはいけないことになっているのだった。
 というのも赴任早々、性被害に遭い、辞職でもされたら学院だけでなく、尼山町の名声に傷がつく、というお達しが尼山町を牛耳る政財界の幹部連中から出されていた。ワルどもにしても、女教師が尼山町に赴任しなくなる事態だけは絶対に避けたいため、誰かがフライングをしないようお互いに監視し合っている。
 唯美も二年目を迎え、晴れてこの四月から女教師狩りが解禁された。とは言え、レイプは許されない。あくまで合法的な手段で、本人の同意の下にセックスをしなければならない。
 もし女教師へのレイプ行為が発覚したら、犯人は男性天国の尼山町から永久追放される。過去に一人だけ、その処分を受けた愚か者がいたという。
 しかし今回、権山奎太には強力な秘密兵器があった。デクノガムで開発された〈魔媚薬〉である。管理が厳しく、部外者には決して入手出来ないはずのその秘薬を、父親に泣きついて譲ってもらったのだ。
 バカ息子にはやたら甘い権山太吉だが、これまで魔媚薬だけは渡さないできた。しかし、〈あの薬、くれなきゃ俺、死んじゃうからね、パパ〉〈唯美先生とオマ×コ出来ない人生なんか意味ねえし〉と駄々っ子のように何度も訴えかける奎太のしつこさに根負けした。
 これ一回限りという条件付きで、三段階のうち、一番効き目の弱い十五ミリ錠を権山はバカ息子に渡したのだ(奎太はせめて二番目に強い三十ミリ弾で武装させてくれと言ったのだが、さすがに却下されていた)。

続きを読む

本の購入

定価:1,177円(税込)

以下の書店でもお買い求めいただけます

電子版の購入

定価:1,177円(税込)

以下の書店でもお買い求めいただけます

電子版の購入

定価:1,177円(税込)

以下の書店でもお買い求めいただけます

本の購入

定価:1,177円(税込)

以下の書店でもお買い求めいただけます