ダウナー女子の和(のどか)と親密な関係になりどんどんハマっていく俺。
そんな俺を意味深な眼差しで迎える、和の母親・滝さん。
娘の面影を残しつつ、より艶やかな美貌。
耳を飾るいくつものピアスに、気怠げでルーズな着こなし。
そして、無造作な服装でも隠しきれない暴力的で魅力的なJカップの膨らみ。
娘とはまた違う、大人の女性ならではの色気からどうにも目が離せない。
そんなある日、なぜか和がいない自宅マンションへ滝さんから呼び出される。
和の母親と誰もいない部屋で二人きり。
待っていたのは、抗いがたくも危険すぎる秘密の時間だった!
官能大賞eブックス賞受賞作の好調シリーズ、書き下ろし短編収録の第2巻!
1 ダウナー少女と男装コスプレ
2 危険なママとわんわんコスプレ
3 ダウナー少女と痴漢プレイ
4 危険なママと看病
書き下ろし1 危険なママと初恋
書き下ろし2 ダウナー少女と夜の学校
本編の一部を立読み
1 ダウナー少女と男装コスプレ
「学園祭、かあ……」
俺は教室の黒板に書かれている、『学園祭まで後3日!』の文字を見て、ひとり呟いた。
今は放課後である。
うちの学校は、文化祭とは別に学園祭と呼ばれるものがあり、夏休みの前に行われる。
ぶっちゃけ、やっていることは文化祭とほとんど変わらず、各クラスや部活が出し物をするような感じなんだが……。
なぜ分けてやっているのか。これが分からない。
今はその準備期間中で、放課後ともなればどこのクラスや部活もそれぞれ準備にいそしんでいるのだが……。
「……みんな、いないんだけど」
簡単な備品の買い出しを頼まれて、戻ってきたらこれだ。
誰もいないとか……いじめかな?
「あ、乙名(おとな)くん」
「宇津保(うつほ)……」
ひょこひょこと近づいてくるのは、宇津保和(のどか)だった。
俺は思わず身を固くする。
あの日以来、俺たちはちょくちょくこうして話すようになっていた。
かなり刺激的な一日だったが、外では宇津保はまったく動揺しておらず、いつも通りの彼女だった。
だから、俺と話すようになってもべたべたしているわけではないので、周りから変な目で見られることもなかった。
そういう動き方は、本当に賢いと思う。
……まあ、それは人の目があるときだけなんだが。
誰もいないときは、やけに近いんだよな。
実際、今も俺のすぐそばに来ているし。
……胸、当たっているんですけど。
キラキラとピアスを光らせながら、俺をじっと見上げてくる宇津保。
沈黙に耐え切れず、俺から質問を投げかけた。
「みんな、どこに行ったの?」
「先生が、頑張っているからって打ち上げしてくれるんだって。それで、準備に参加していたクラスメイトはみんな行っちゃったよ。ウチはおとなくんを待つって言って残った」
「な、なるほど……」
準備をしているはずのクラスメイトたちがいなかったのは、そういう理由か。
宇津保が残ったのは、後からやってくる俺を連れて行くため。
それ以外にクラスメイトが待っていないということは、俺と宇津保のクラスでの立ち位置を示している。
まあ、いじめとかはないし、全然不自由していないけど。
「それで、行く?」
「あー……やめておこうかな。準備の進捗も順調みたいだし、今日はゆっくりさせてもらうよ」
宇津保に問われて、俺はいかないことを選択した。
今から行ってもなあ……。変に目立つのも避けたいし。
ということで、今日は帰ることにすると、宇津保は超至近距離でコクリと頷いた。
「そうなんだ。じゃ、ウチも行かない」
「え? いや、別に俺が行かないからって宇津保も付き合ってくれる必要はないぞ?」
「いや、おとなくんがいなかったら面白くないしね。行っても無駄かなって」
「そ、そっか……」
平然と言われるが、俺がいないと行かないと言われると、なんだかドキドキするな……。
なんというか、しっとりとした不思議な空気が流れる。
……耐えきれない!
「じゃ、じゃあ、この辺で……」
「あ、そうだ」
逃走を図る俺に、宇津保がポンと手を合わせる。
失敗した。
「今日、またご飯食べさせてもらっていい? ママ、遅いからさ」
「え、あ、ああ……いいよ」
「ありがとー」
あの桃色の時間を思い出して、思わず喉を鳴らす。
しかし、当然ながらご飯を食べさせたら必ずセックスをするわけではない。
性欲で前がよく見えていない男なんて、ダサいにもほどがある。
宇津保にそう思われるのは嫌だし、何とか心を落ち着けて対応しようとすると……。
「あとさ、もう帰るんだったら……」
宇津保がさらに近づいてくる。
だから! 当たってるんですけど!
そんな俺の苦しみをスルーして、宇津保は黒マスクの奥で口を開いた。
「ウチの衣装、見てくれない?」
♡
うちのクラスの出し物は、『男装・女装カフェ』である。
……頭がおかしくなったとしか言いようがないかもしれないが、これは事実である。
いや、実際に営業しているような店とかもあるかもしれないので、あまり悪口も言えないが。
ちなみに、俺は女装はしない。
今回よかったことは、望まなければ男装や女装をして接客をしなくてもいい、ということである。
すなわち、ある程度接客に出てもいいという人間が確保されているということで……。
「なんだか、適当に頷いていたら、いつの間にか出ることになっていたんだよね。だるい」
宇津保はそう言ってため息をついていた。
適当に頷いているからだろ、と思いつつも、なるほどと思った。
「衣装だったら、もう出来上がっていなかったか? ちょっと前に盛り上がっていた気がするんだが……」
「他の人のはできているんだけど、ウチだけできていなかったんだよね」
「え? それはまたどうして……」
嫌な想像としては、宇津保がいじめを受けているということ。
それで衣装ができていなかったということだが……。
そういう兆候は一切感じられなかった。
宇津保も平然としているし……。
「いやー。ウチ、胸が断トツで大きくてさ。収まる衣装がなくて……」
「……なるほど」
何でもないように言う宇津保。
俺の目は、その胸に吸い込まれていた。
……うん、確かにでかいよね。
衣服越しでもそう思うのに、何も身に着けていない状態でも見たことがある俺は、その言葉にひどく説得力があると感じてしまった。
明らかに歳不相応だもんな、宇津保のおっぱい。
というか、大人になってもこれほど大きな胸を持つ女性は、ほとんどいないだろう。
Gカップ。素晴らしい発音だ。ブラボー。
散々それをもんだり吸ったりしている身としては、たまらないものがある。
……まあ、最近はそれ以上の大きさのドエロイ経産婦のものも知っているわけだが。
絶対に口には出せないけど。
宇津保にだけは知られるわけにはいかないのだ。
「それで、最近やっと届いたんだけど、衣装合わせするのも面倒で放っておいたの。ただ、そろそろそういうことも言っていられないなって」
俺がそんなことを冷や汗を流しながら考えていると、宇津保が説明をしてくれていた。
申し訳ない。全然聞いていなかったわ。
「自分でも動きとかできそうか確認するけど、他人から見て変な感じはないかは確認したいんだ」
「それなら、了解。じゃあ、更衣室借りるか?」
衣装合わせは大切だろう。
とくに、宇津保の場合は胸のところで遅れが生じていたわけだから、ちゃんとしたものになっているか確認しておかないと、当日に胸を出したエッチな男装美少女が現れることになる。
……巨乳男装美少女って最高じゃないか?
そんなことを考えていると、俺は宇津保の言葉に愕然としてしまう。
「んー……面倒だし、ここで着替えるよ」
「……ん?」
着替える? どこで? ……ここで?
俺が宇津保に視線をやると、そこにはワイシャツのボタンをプチプチと外している姿があって……。
「よいしょ」
「…………んん?」
バッ! とワイシャツを脱ぎ捨てる宇津保がいた。
……おっぱい、でっか!
ブラに包まれた乳房が現れる。
ド迫力だ。ブラボー。信じられない。
なるほど、今日は黒か。
白い肌に映えるから、とても似合っている。
黒とか赤の下着はセクシーだ。
宇津保は巨乳だから、なおさらよく映える。
うーん、素晴らしい!
……とか言っている場合じゃねえな!
「こ、ここで着替えるのか!? 誰かに見られたら……!」
慌てて教室の外を確認する。
人の気配はなかったが、嫌な緊張感がずっと残っている。
というか、なんで俺の方が焦ってんだ?
当事者である宇津保は、なんでもないように首を傾げていた。
「ん? もう放課後になってから長いし、いるとしたら運動場とか体育館だよ。それに、クラスメイトはみんな打ち上げ中だし、この教室に入ってくる学生はいないでしょ」
「絶対に、とは限らないだろ!」
「大丈夫。すぐに着替え終わるから」
そう言って、脱衣を続行する宇津保。
今度は短いスカートだ。
いつもは真っ白で肉付きのいい太ももを見せている、とても厭らしいものだ。
それを脱ぐと、同じ色のショーツが現れる。
宇津保はお尻も大きいから、かなりショーツが食い込んでいる。卑猥だ。
……というか、ショーツの面積が小さい。
ほとんどギリギリ隠れているだけだ。
宇津保は面倒だからと陰毛を完全に処理しているからセーフだが、普通の人なら黒い茂みが見えてしまうことだろう。
和の母親である滝(たき)さんなら間違いなく見えている。
そんなことを考えていると、宇津保がじっとこちらを見てきていた。
「ん? 着替えているとこ、見たいの?」
「ご、ごめん!」
その声色にとがめる意思は見られなかったが、慌てて目を背ける。
いくらそういう関係だからと言って、無遠慮に見るのは違うだろう。
「別にいいのに。減るものじゃないし」
「いや、そう言われても……」
背中にそんな声がかけられるが、それで宇津保の着替えを凝視できるほど、俺は男らしくなかった。
たぶん、こういう時にがっつり見ることができる男が、彼女とかできるんだろうな。知らないけど。
シュルシュルと衣擦れの音がするたびにドキドキとする。
何度も性交した関係だが、それでもいまだにこういうことには慣れないものだ。
しばらくすると、衣擦れの音がやんだ。
「よし、こんなものかな。もういいよ、こっち見て」
その言葉に従って振り返り……。
「おぉ……」
感嘆のため息を吐いていた。
こう、度肝を抜かれるような衝撃ではないのだが、とても良い感じだった。
宇津保が着ているのは、ダボダボとしたボーイッシュな服だった。
黒の帽子に、落ち着いた色の大きめの服。そして、ワイドなズボン。
なんというか、ちょっとチャラくて若い男が着ているような衣装だった。
目の下の濃い隈や黒マスク、そして耳に開けられた複数のピアス。
それらも相まって、この衣装はとても宇津保に似合っていた。
……彼女に暴力振るってそうな男みたいだ。
「どう?」
「いや、すっごい似合ってる。イケメンの男って感じ。似合っているんだけど……」
俺はじっとその衣装を見る。
ダボっとした服は、とても余裕がありそうだ。
宇津保の胸はとても大きいのだが、身体の線が出ないようになっている。
本当に男みたいなんだけど……。
「なんでそれで衣装が合わなかったんだ……?」
しかもこれ、既製品だよな?
そんな後回しにされることがあるのか?
そんな疑問は、宇津保自身によってあっさりと答えをもらえた。
「本当は、劇とかで使われるようなキラキラした衣装だったんだよ。それがウチに合わないから、既製品になっちゃった」
「なるほどなあ……」
そもそもはオーダーメイドだったのか。
それが……ええと、胸がかなり窮屈になってしまって、その修繕ができなかったと。
だから既製品になったのか。
「でも、こっちの方も凄い似合っているぞ。うん、格好いい。ちょっとダウナーな感じがして」
「そっか。おとなくんがそう言ってくれるなら、嬉しいかな」
薄く微笑む宇津保。
これはお世辞ではないからこそ、彼女にも届いたのだろう。
うん、単純にすごく良く似合っている。
男装しているから、本当にちょっとヤバめな雰囲気を持つイケメンみたいだ。
やっぱり女殴ってそう。
「それに、胸も楽だよ。制服だと、割としんどいんだよね。だから、結構ボタン外しているんだけど」
「そ、そっすか……」
俺にそんなことを言われても……割と困ります……。
胸のことなんて、何とも言いようがない。
確かに、いつもボタンが開けられているため、深い胸の谷間が見える。
というか、長いんだよな、谷間が。
だから、どうしても見えてしまう。
エッチです。
「でも、結構ダボダボだから、かがんだら見えちゃうかも。ほら」
「ぬっ!?」
「ぬ……?」
急にかがんで見せる宇津保。
そうすると、襟が大きいから、そこから胸が見えてしまう。
黒いブラに包まれた大きな双丘が、下を向いていることで重たげに揺れている。
なんということだ……。支えて差し上げなければいけない。
俺の手でいいかな?
「あー……」
そんなことを考えていると、宇津保の目が俺の股間に向いていた。
そう、ズボンを押し上げてテントを張っている、俺の股間だ。
クラスメイトに、そのクラスメイトを見て欲情している姿を見られる俺。
……死にたい。
「今日もごはん食べさせてもらいたいんだよね」
少し考えてから、宇津保は言った。
「とりあえず、すっきりする?」