10/09 電子版発売

俺の担任で女教師が性癖合いすぎだったので、従順メス犬にして孕ませデキ婚した話。【バレー部顧問編】

著者: 孕間せん

電子版配信日:2026/10/09

電子版定価:880円(税込)

「この試合に勝ったら……私の胸を揉ませてあげる」
女顧問の何気ない一言で、不良部員が熱血バレー男児に!?
安産型で抱き心地のいい女を組み敷きたい学生・苗倉伸。
高身長で爆乳デカ尻のスパルタバレー部顧問・白羽琴花。
奇妙なキャンディの力で、相性抜群な二人の運命は動き出した!
勝利の度にエスカレートする『ご褒美』でメス犬調教。
豊満ボディの陰にある悩みごと抱きしめ、生ハメ堕ちへ!
孕ませ純愛劇第5巻、劣情×調教×勝利のバレー部顧問編!

目次

プロローグ:胡散臭い飴玉

第1話:ご褒美もみもみ

第2話:努力

第3話:大木を割る斧

第4話:俺の犬に

第5話:逆転

第6話:デートで種付け遊び

番外編:夏休みのお楽しみ

本編の一部を立読み

プロローグ:胡散臭い飴玉



 ──去年の自分に「お前部活始めるぞ。男子バレー部」なんて言おうものなら、大笑いして転げ回っていたことだろう。
 部活なんて遊べる時間が減るし、疲れるだけでつまんねーし、何が楽しいのか全く理解できない。あんなスポ根オタクどもに、付き合ってられるもんかってな。
 だが今の俺は、誰もいない男子バレー部の部室でひとりユニフォームを着込み、丁寧にサポーターを装着し、いっちょまえに部活の準備をしている。
 別にスポーツの熱さに感動したわけでも、誰かや何かに諭されたわけでもない。
 単に〝何か他の理由〟があるのなら、話は別というわけだ。
「ういーっす、お疲れーっす」
 適当な挨拶をしながら、体育館のコートに入る俺。
 だが次の瞬間、ものすごい勢いでバレーボールが顔面めがけて飛んできた。
 突然のことに俺は全く反応できず、真正面からボールを受けてしまう。ボールはそのまま、明後日の方向へ飛んで行った。
「ぶへっっ。痛ってー……。ちょっ、なんだよこれ」
「こら苗倉くん! ぼーっとしてるんじゃない苗倉伸《なえくらしん》! もうとっくに部活は始まってるんだよ! 一番最後に入ってきて、なにだらけた顔してんの! あなたはもう二年生なんだし、後輩も見てるんだからね!」
「わははは。大丈夫だって白羽《しろばね》先生。俺みたいなのがひとり遅れたくらいで、チームが弱くなるわけでもなし」
「そういうことを言ってるんじゃないの!」
 顔面にボールを投げてきた、俺が先生と呼ぶ女性。
 白羽琴花《ことか》、男子バレー部の顧問であり、俺のクラスの担任でもある。
 セミロングの黒髪で、部活中だけ後ろでヘアゴムで縛っている。
 全国まで行ったという学生時代はショートヘアだったが、教師となった今では少し伸ばすようになった、と聞いたことがあった。
 部活中の服装は地味なもので、赤いジャージに白のホイッスルという、よく見る顧問の先生スタイルといった風だ。
 そして白羽先生には、ぱっと見た瞬間にわかるほどの大きな特徴がある。
 それは、身長だ。
 本人曰く188センチという、175センチの俺より10センチ以上高く、校内の全教師全生徒をも遥かに超える、バレーの申し子とも言うべき身長。
 それほどの身長の上に、身体はむっちむちのぱっつぱつという、超俺好み。
 赤いジャージのトップスは、あまりにも前にせり出した爆乳のためにジッパーが閉まらず、下から見上げようものなら、その巨大な山に阻まれて顔が見えないほどだ。
 白いTシャツにうっすら透ける、ピンク色のデカブラが艶めかしい。
 あのデカブラを生で拝めたことのある幸運な奴は、この世界にどれほどいるのだろうか。
 ボトムスは、ぶっとい太もものせいで、みっちみちの状態である。
 しかも骨盤が広いのか、しっかりした安産型体型で、尻もどゆどゆのデカ尻だ。
 デカすぎる身体はデカすぎる力を生み、男子でさえ持つのに苦労するような道具を、涼しい顔で軽々と持ったりする。生徒の中には、ゴリラとか呼ぶ奴もいるくらいだ。
 化粧っ気はないが、それでも顔立ちのせいで、随分と可愛く見える。
 白羽先生の存在、それこそが俺がバレーを始めた理由だった。
 部活なんて面倒くさいと言っていた俺が、敢《あ》えて男子バレー部に入部したのは、白羽先生を俺の女にしたいからに他ならない。
 それはそうだろう? こんな抱き甲斐のありそうないい女、滅多にいるもんじゃない。
 同年代の女より、ずっとオスの本能を刺激してくるんだ。
「とりあえず練習始めるよ。苗倉くんは私とパス練習ね」
「うおっ、マジか。白羽先生が直々に相手してくれんのかよ」
「部員少ないんだからしょうがないでしょ。ほら、無駄口叩いてないで、さっさと準備」
「へーい」
 白羽先生と少し離れて向かい合い、ボールを両手で打ち出し、両手で受け止めたらそのまま打ち出し、相手もまた受け止めて打ち出す。
 基礎の基礎と言うべき練習だ。
「じゃあいくよ、苗倉くん」
「へーい」
「苗倉くんもっと柔らかく」
「へーい」
「苗倉くん次はオーバーハンドパス」
「へーい」
「……基礎はちゃんとできてるんだから、真面目にやればもっと上手くなるのに」
「いやあ、俺なんて三下なんで」
「あなたがしっかりしてレギュラーになってくれれば、メンバーが安定するの。三年生がいなくなったら大変なんだし、中核を担って欲しいのよ」
「無理無理。俺に中核とか無理だってー」
 少なくとも、白羽先生目当ての俺には、どうでもいい話だ。
 真面目に基礎練やってるのも、こうしてボールをやり取りする度に揺れる、ド級の爆乳とデカ尻肉を拝みたいからなわけだし。
 ボールを打ち出すと、ばゆんっと跳ねる爆乳から目が離せない。マジで何センチあるんだ、あれ。
 ガッチリした太ももと足で踏み込むと、ぶるんっと波打つ尻肉。あんなデカ尻に腰を打ち付けたら、どんなに気持ちいいんだろうか。
 彼氏がいないってのが、嘘みたいだ。
 噂じゃ、強そうすぎて男が近寄ってこないとか言われてるが、冗談じゃない。
 ああいう、力では絶対に敵わなそうな女が俺にメロメロの彼女になって、言うことに素直に従うっていうのがいいんじゃないか。
「ほい先生」
「うわ。ちょっと、いきなり強くしないでよ」
「すんませーん、つい力んじゃって」
 そんな先生の爆乳が跳ねるのを見たくて、つい強く返してしまう。
 眼福だ。至福の時間だ。あのシャツもデカブラも剥ぎ取って、生乳を揉んでみたい。
 もにゅもにゅ柔らかいのか、ぶるんぶるん弾力があるのか。どっちだろう。どっちも好きだ。
「おいコラ苗倉くん」
「うお危ねっ!? ちょっ、先生、いきなりスパイク打ってくるのは反則でしょ」
「顔が変態っぽかったから」
「ええ……どゆこと……」
「いいからほら、練習続けるよ」
「へいへいー」
 再びパス練習を始める俺と白羽先生。
 こんな軽口の言い合いも、なんだか楽しい。
「ところでさ白羽先生、そろそろ俺と付き合ってよ」
「はあ? また馬鹿なこと言ってる、集中集中」
「じゃあデート、デートだけしよ!」
「あのねえ、私は苗倉くんの担任で、あなたが所属するこのバレー部の顧問なの。付き合うどころか、デートだってできるわけないでしょ」
「部活の帰りにカラオケ行くのもだめ? 喫茶店は? コンビニでアイス買って、一緒に外でダベるくらいならどう?」
「カラオケも喫茶店もコンビニもだめ。そういうのはせめて、試合に出て勝ってから言って。それならみんなと一緒に、打ち上げって形でならしてあげる」
「それじゃデートじゃないじゃん。ケチ臭いこと言わないで、もうちょっと俺と交流しよ」
「デートはしないの。だから何を言われてもだめ、集中しなさい」
「別に変なことするわけじゃないんだし、誰かに見られたところで何てことねーって。先生だって、俺に襲いかかろうとしてるわけじゃないんだろ?」
「当たり前でしょ! 何を言ってんの!」
「わははは。そんな怒るなって、冗談だよ。……てか白羽先生ってさあ」
「んな、何よ」
「なんかウブい? 実は恋愛経験少ないから拒否ってるとか」
「うぐっ……!?」
「お、言葉に詰まった。図星ってことでおけ?」
「苗倉くんんん……!」
 ズドンッ、と俺が返したボールは白羽先生にスパイクされ、床に突き刺さる。
 ボールが割れたのかと思うほどのスパイク音と、地面が揺れたかと思うほどの突き刺さり方に、俺はもちろん部員全員の目が点になる。
 そんな白羽先生は、歯軋りをしながら俺を睨み付けていた。
 ヤバいかもしれない。
「あなたねええぇぇ……!」
 地の底から湧き出るような恐ろしい声を発し、先生はその場から動かないまま、近くに置いてあったボールカゴをひょいっと持ち上げ、自分の傍に置いた。
 なんて馬鹿力と思ったのも束の間、白羽先生はそこから次々にボールを手に取ると、もの凄い勢いでスパイクを打ち出してきた。
 もちろん、俺に向けてだ。
「苗倉くん避けんな! 次はレシーブ練習だよ!」
「ちょっ、待ってよ先生! 激しい激しい! レシーブったって……、痛って! 痛い痛い! 威力高すぎてボール重いんだけど!? こんなのレシーブできないって!」
「うるさい! あなたはただでさえ練習遅れてくるわ、真面目に練習しないわ、先生の言うことは聞かないわ、先生をナンパするわ、見た目もチャラいわ、およそ全方面に酷いんだから! 今日こそその根性叩き直してやるからね! ほら部員全員集合! 苗倉くんが上げたレシーブで、順番にトスとスパイクして!」
「待って待って先生これ無理無理無理!」
「うるさいだまれ! おとなしくレシーブしろ!」
「うへえぇ!」
 完全にレシーブマシンと化した俺を使って、他の部員が次々とトスを上げスパイクを打つ。
 先輩部員から「意外とやるじゃん」などというお褒めの言葉をいただきつつ、とんでもない練習は続いたのだった──

 ──部活が終わって帰る頃になると、空は薄暗くなっていた。
 春先とはいえ、随分と日が長くなったなと思う。
 しかしそんな情緒的な心を引き裂く、全身の軋み。
 白羽先生の凶悪スパイクをしこたま受け続けたせいで、ミシミシと音を立てる身体を引きずりながら、俺は早く帰って休むために玄関へと急いだ。
「マジで容赦ねーもんな、白羽先生。けど、それでこそ堕とし甲斐があるってもん──」
「……お? 苗倉、今帰り?」
「よっすー」
「なんだお前らか」
 自分の下駄箱の近くで、ふたりのギャルがダベっていた。
 片方は金髪、片方は黒髪の、わかりやすい仲良しコンビ。前から俺ともよくつるんで遊んでいる、気のいい連中だ。
「苗倉さー、うちら今ショート動画撮ってんだけど、加わらん?」
「あー……、今はやめとく。部活でめっちゃシゴかれて、身体あちこち痛てーんだわ。帰って風呂入って早く寝たい」
「なに、部活真面目にやってんの? よくやるねえ」
「白羽せんせー目当てだもんねー? そりゃ出るよね」
 俺の下心を見透かした金髪のギャルが、ニヤっと笑う。
 別に俺も隠しているわけではないし、知られたところでどうということもないんだが。
「もう先生にぞっこんな感じ?」
「ぞっこん。俺もうマジ先生しか見てない」
「うっわガチかよ。おっぱいでっかいのはそうだけど、あんな背高くて上から見下ろされる威圧感ある人、普通の男じゃ怯むでしょ。うちら女子でも話すの怖いし」
「わかる。あたしもさ、白羽先生が軽々とハンマー運んでんの見てビビっちゃった。生物として恐怖を感じたってゆーか、ゴリラとか熊に遭遇したって感じ?」
 散々な言われようだが、そのような認識が校内に広がっているのは事実だ。
 生徒が出会えば背筋を伸ばして挨拶するし、他の教師連中もやけに畏まっている。
 男教師との色恋話はまるで耳にしないし、そういうのはむしろ、新任の美術の女教師の方が話題を集めているくらいだ。
 まったく、本当にみんなわかってないな。
 ゴリラだろうが新任の女教師がいようが、それくらいであんなむっちり体型のいい女が、霞むわけもない。
「ま、俺にはどうでもいい話だな。てか普通に考えて、最高にエロい身体だろ、あれ」
「あははは。ヤベーわ苗倉、動機が不純すぎる」
「さすが苗倉、あたし絶対彼氏にしたくなーい」
「お前らなあ」
 と、その時だった。
 不意にぱたたっと、外から水滴が落ちる音が聞こえた。
「……んあ? なんだよ、雨か」
 玄関の軒先にまで出ると、先ほどまで明るかった空は一気に暗くなっていた。
 同時に、雨が降る時の、あの独特な空気感を漂わせている。
「悪ぃ。俺傘ねーから、さっさと帰るわ。じゃーな」
「あいよ。またな~」
「また明日ねー」
 ギャルふたりに軽く手を振って、俺は足早に学校を出た。
 よりによって人が帰る時になって降ってこなくてもいいだろ、などと文句を言いながら、リュックを傘にして雨降る街を走った。
 悲しいことに、雨足はだんだん強くなっていく。
「……回り道するか」
 俺はいつも通っている道を避けて、別の道に向かった。
 やや遠回りになるその道は、しかし途中に、そこそこ大きな公園がある。多くの木々が植えられ、綺麗に整備されたトイレもあって、雨を避けながら帰るのに都合がいい。
 弱いパラパラした程度の雨なら一気に走って家まで帰るところだが、今それをしようとすると、全身がずぶ濡れになってしまいそうだ。
「うわ。また強くなった」
 予想通り、俺が公園に入った途端に土砂降りになった。
 俺は急いでトイレに向かうと、その軒先で雨宿りをすることにした。
「うへー……、やばかった。いつもの道だったら、マジで全身びちょ濡れだわ」
 ざばざばと恐ろしい音を立てて降り続ける、洪水のような雨。
 公園の地面にはいくつか池ができたり小さな川ができたりして、こちらの早く帰りたい欲を煽ってくる。
 しかも雨の勢いで跳ね上げられた土や砂が、制服のズボンに飛び散っていた。
「おいおい……、やめてくれよ。最悪の学校帰りじゃん。明日までに制服乾くか──」
「雨は最悪である時もございますし、最良である時もございます。今はおそらく、最良の方だと思われます」
「うわあ!?」
 急に、突然に、唐突に聞こえた声に、俺は声を上げてしまった。
 人だ。人がいた。
 いつからそこにいたのか、いや、先ほどまではいなかったはずだ。俺の隣には、誰もいなかったはずなんだ。
 トイレの中にいたのだろうか。だとしても出てくる足音が聞こえなかった。
 気配も音も雨にかき消されたのだろうか。かもしれない、そう思いたかった。
 とにかく、そこには女性が立っていた。おそらくは、年上のお姉さん。
 俺と同じくらいの身長に、膝まであろうかという恐ろしく艶やかなロングの黒髪。背筋が震えるほどの美人の彼女は、何故かメイド服を着ていた。
 白と黒の入り混じった、フリル付きのよく見かけるメイド服。
 だが、何かがおかしい。胸元のボタンはずれているし、エプロンを結ぶ紐は後ろで適当にぐるぐると不格好に結ばれている。
 メイドというのはよくわからないけどとりあえず着てみました、といった具合の奇妙さ。
 こんな美人が、こんな不可思議な服の着方をして、こんな雨の公園のトイレの軒先に現れたという、何かが少しずつズレているような歪さ。
 そんな彼女が、身体を正面に向けて手を前で重ねながら、首だけをこちらに向けている。
 まばたきを何度かして、長い睫毛を揺らし、吸い込まれそうな琥珀色の瞳で俺を見ながら、再び口を開いた。
「あなた様は、性癖をお持ちでございますか?」
「え? 性癖? い、いや、特にない……っスけど」
「そうでございますか」
「……」
「……」
 なんなんだ。なんなんだこの人。
 なんでこんな雨の公園でメイド服なんか着て、見ず知らずの俺に性癖の話を始めて、いったいどんな意味があるっていうんだ。
 何かのアンケートか? それともコンカフェの呼び込みか何かか?
「ところで飴玉はお好きでございますか?」
「飴……は、まあ、好きと言えば好き、かも。オレンジ味とか」
「では飴玉をお売りいたします。大変美味《おい》しいですよ」
「なんでだよ」
「美味しいからでございます。飴玉は美味しい、だから買う、これは人としての常道。というわけで飴玉を買いましょう」
「どういうこと!? 待って待って。お姉さんそんな格好で何、路上販売でもしてんスか?」
「これは失礼いたしました。わたくし、こういった者でございます」
 そう言って彼女が差し出してきたのは、名刺だった。
 俺でも知っている某有名お菓子企業の、広報部所属と書いてある。
 もちろんそこには名前も書かれている。ふりがな付きで、雪塵《ゆきちり》、と。
 だが、名前欄には雪塵以外の文字が書かれておらず、それが名字なのか名前なのか判断することができない。
 けれど、何故か、俺はそれを不思議に思わなかった。
 この人をただ、雪塵さんと認識するだけだった。
「どんどこどこどこぱんぱかぱーん!」
「うわっ。いきなり大声出さないでよ」
「こんな場所でお会いした記念に、素晴らしい物を差し上げましょう。……失礼ですが、あなた様のお名前は?」
「お、俺の名前?」
「はい。あなた様のお名前でございます」
 言わない方がいい。ただでさえ個人情報が悪用される時代だ、本名など隠せ。
 けれども口は、勝手に動く。それが俺の意思かどうかもわからないまま、口が開く。
「苗倉……、伸」
「……よいお名前です、苗倉様。そして今回だけ、苗倉様だけのスーパー初回特典、先ほどお売りしますと申し上げたこの飴玉を、ゼロ円サービスでご提供させていただきます」
 そういって雪塵さんが差し出したのは、透明な小袋に包まれたオレンジ色の飴玉。
 形状には見覚えがある。雪塵さんが勤めている会社が出している飴玉と、同じ形だ。
「これは〝マッチングキャンディ〟と申しまして、性癖がぴったりな男と女の運命をマッチングさせる飴玉でございます」
「……は?」
「効果は食べた瞬間からの即効性、一個で二十四時間継続します。食べた人間は、性癖がぴったりの相手と運命マッチングしやすくなるという寸法でございます」
「は? はあ?」
「つまりこれを食べれば、性癖ぴったりの女性とズンドコジャカズポできるわけでございます」
「ズンドコジャカズポ!?」
「つまりハメハメのニュルニュルのズップズプでございます」
 この人真顔で何を言ってるんだ。胡散臭すぎる、あまりにも胡散臭すぎる。
 もしかしたら最近流行りの、おかしな詐欺なのかもしれない。下手に関わって、妙なことになるのはごめんだ。
 それに。それにだ。
 もし仮にこの飴玉が本物だとして、運命とやらを結びつけたとして。
 それが、俺と白羽先生ではない誰かとを結びつけてしまっては困る。俺は他の誰でもない、白羽先生と付き合いたいのだ。
 せっかく見つけた俺好みの最高の女、変なことに関わって逃すわけにはいかない。
「悪ぃっス。俺そういうのいらないんで」
「ゼロ円ですよ? ヌッポヌポですよ?」
「マジ興味ないっスね。てかもう、俺には目当ての女がいますし、その人にしか興味ないんで。……それじゃ」
 そう言って、軒先を出て走り出す俺。
 こんな雨の中だ、あんな格好をしたお姉さんが追いかけてくるとは思えない。この雨が止む前に、ずぶ濡れ覚悟で帰ってしまおう。
 わけのわからない、興味も湧かないものには、近付かない方がいい。
 そんなことを考える俺の耳に、小さく、彼女の声が聞こえた気がした──
「……困りました。やはり広報部のわたくしでは、営業部のようにはまいりませんね」

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