密室

著者: 木谷恭介

本販売日:1986/05/23

本定価:535円(税込)

ISBN:978-4-8296-0061-0

密室の調教師、湯浅は高級トルコの店長。

今日も、知性あふれる大学教授夫人、清純さ漂うOL、

危険な体位にこだわる看護婦が、

「講習」のために全裸をさらし、

秘戯を受け入れ、躰を濡らす……

登場人物

きみこ 人妻

まさよ 看護婦

かよ(21歳)その他

けいこ(21歳)その他

すみこ(20歳)OL

本編の一部を立読み

湯浅はローションとお湯で濡れた菊の花弁に、そそり立った自分の男を押し当てた。

呼吸をはかり、ひと息に押し入った。

「いい!」

雅代は鋭く反応した。

そこには強い抵抗感があった。普通の状態でも、ぴっちりと閉じている部分だ。割って入るのはそれほど容易ではない。

だが、丹念に撫で、揉みしだいたそれは、受け入れ易い状態になっていたのだろう。

湯浅の男は深く入り込んだ。

柄元の部分が輪ゴムを巻かれたように締めつけられている。

だが、湯浅はそれだけで満足していない。

かかえ込んでいる両手を前へ添え、左手の指をぽってりした花弁の内部へ刺し入れ、右手の指先で、花弁の上端にある突起へ持っていった。

花弁は濡れそぼっていた。

突起は硬く突出していた。

突出した部分に中指の腹を押し当て、ゆっくりと動かした。

女性のもっとも敏感な部分だ。強く激しく揉みしだくのではなく、彼女の体内にひそんでいる感覚を導き出すように、じわじわと追いつめていく。

「ああッ、あッ! 駄目よ」

雅代は苦悶に似た表情で呻いた。

花弁の内部に刺し入れた左手の指先が、バックから入り込んだ湯浅の男を、薄い皮一枚をへだてて軽くノックしている。

ただ、膣壁という薄い皮は、雅代にとってほとんど何の感覚も与えないだろう。

神経が集中しているのは、アヌスに近い会陰部の粘膜であり、花園の左右につながっているフリルの部分であり、湯浅の右手がとらえている突起のはずだ。

湯浅は突起への刺激を少しずつ強めていった。

同時に、菊の花弁の中心を貫いているスティックを静かに抽送した。

深く入り込む時は、膣壁の向こう側にある子宮頸管を突つくように。浅く引き抜く時は菊の花弁をそよがせ、鋭敏な花弁の神経を撫でてやるように。

しかも、湯浅の指が雅代の更に敏感な部分をくすぐり続けている。

「ああッ! たまんない!」

雅代は声を振りしぼった。

背中に汗が吹き出て、露の玉をつくり、雅代の体が揺れる時、それは小さな川となって白い肌を伝い落ちた。

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