避暑地の夏──白樺並木を散策する
令夫人は、レイプハンターの格好の餌食だ。
夫のいない別荘で、山小屋で、
高級な香水にまじって漂う牝香……
暴辱のなか、やがて若妻たちは、
高貴な仮面をかなぐり捨て、咽妻になる……
りょうこ(25歳)人妻
しのぶ(33歳)人妻
さゆり 人妻
みほこ 人妻
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解剖台の蛙のように両手を芝生の上に投げだして、白い喉をひくつかせ、宙を睨んだ美女の口から、喘ぎと切れ切れの哀願がもれた。
「やめて!……ああん……すごいわ……死ぬ……死にそう」
ぐーんとショックが駆けのぼった。子宮を片山の淫獣が突いたのだ。そこを突くと、内臓がいっせいに震える。手足の感覚は麻痺して力が抜けてしまう。
お尻が妙に熱い。お腹も熱い。汗が出てきた。いつもの通りだ。でも、今度はすごい。キリキリと胸が疼く。ああ、どうしましょう。わたし、犯されている。こんなにすごい男の棒で刺し貫かれて、感じてしまいそう。またきた……いやよォ、もう変になる。変よ、変よォ……。
片山も目を閉じていた。一心不乱だった。とても言葉には表わせないほどの心地よさとやるせなさ……ああ、俺はこの女と完全に一つになった。この女とやっている。この女と美保子と……。
ぐいぐいと突く。揉む。こねくる……熱い……ああ、この感触がたまらない……。
「ああ、美保子……おおっ、お、くそ!……」
腰を突きだしては引き、また突き入れる。ものすごい感触だ。汗が出て肌がぬめる。
その頃、美保子も押し寄せる波間の中でもみくちゃになっていた。今までとはまったく異なった感覚が彼女を押し包んでいた。すごい迫力で、それは天空から舞いおりてきて、美保子を見知らぬバラ色の国へ拉致しようとしていた。
ああ、だめ、こわいわ……いやよォ、だめよォ……でも飛んでいく。遠くへ、誰もいない遠くの国へ……ああ、揉みくちゃだわ。困るわ、恥ずかしいわ……。
突然、美保子の身体の奥で何かが爆ぜた。真っ赤な火の玉が美保子の胸で生まれ、一気に喉へ駆けのぼった。
「ああ」
絞るように彼女は声を押しだし、何かを訴えようとあせった。でも、言葉にならない。ほとばしるのは、汚らわしいうめきにまじった嘆声だけだった。
「わあ! くる……くる……おおおっ!……」
髪を振り乱して、美保子は暗くなった庭の芝生の上で吼えた。下腹が揺さぶられ、服はめくれあがり、腰や形のいい尻が波動となって動き、地から浮きあがり、男の出し入れに合わせて律動した。
次第に近づいてくる感動的な一瞬を迎えるために、片山は目を閉じ、しゃにむにピストン運動をつづけた。時にはこねくり、押しつけ、退き、倍の強さで差しこんだ。片山の額には汗が光り、やがて糸となって顎に伝わり、女の紅潮した胸へ落ちた。