婚約者にさえ許していない純潔が
見知らぬ男の手で奪われる!
身体の隅々まで嬲られ、穢される令嬢、亜沙美。
その美しい裸身は恥辱に慄えおののく。
だが、淫辱の悲劇は結婚式の当日にまで……
あさみ 令嬢
えりか(22歳)その他
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「やめて……もう、やめて」
亜沙美は感情を失った顔色で男を見あげた。
「やめない。やる。お前の膣を、俺の精子でいっぱいにしてやる」
再び尻を振りはじめた。かなり楽になっていた。濡れた音が聞こえてきた。
おお、いいぞ。よくなってくるぞ。動く、動く。深く、浅く、ゆっくりと、そうして、いきなり激しく……。
「あ、あああ……」
亜沙美の唇から、はっきりと別種のあえぎがもれるようになった。
よし、その声だ。女が歓びはじめた声だ。もう少しだ。ほれ、ほれ……。いつもと変わらない、切なさがまざった熱い感覚がこみあげてくる。いいぜ、亜沙美。たまらなくいいよ……。
亜沙美も、いつの間にか息を乱し、腰を揺らしている。しかし、はっきりと喜悦の波をとらえることはまだ無理だった。なにしろ、男性を受け入れたのは今が初めてなのだし、気持の準備がまったく整っていないのだから。
見知らぬ男に襲われた、いや、男は軽井沢でわずかの時間、口をきいただけなのに、執拗に亜沙美を追っていきなりスポーツクラブへ押しかけ、加納の名前を使ってこの部屋に閉じこめ、あまつさえ、こんなひどい目にあわせているのだ。嫌悪の情だけしか湧かないのは当然である。ところが、彼女の意に反して、どうやら精神のほうが参ってしまい、新しい次元の世界に飛びこんでしまったらしい。
「だめよォ……だめよォ」
意識のどこかでは、いまだに男を拒否しているが、そんなものはどうでもよくなっている。何がどうなったのかはっきりわからないが、やたらと熱いのだ。お腹の中が煮えている。湯気をたてている。
ああ、だるい。ひっきりなしに波がくる。突きあがってくる。お腹の中が、お腹の中が、一本の線でつながっているのかしら……。
男は何をしているのか。わたしの上にまたがって、しきりにうなりながら腰を振っている。ああ、男のあの大きい化け物が、わたしの中で暴れる……すごい圧力。突かれる時の爆発的な感性の高まり。ああ、すごい。でも、だめ。わたしは二カ月たてば結婚する。フィアンセに抱かれる前に、こんな乱暴な男に処女を与えるなんて、口惜しい。ああ、悔んでも悔みきれない……ああ、突く、突く。グーッと盛りあがる。もうしないで。揉むのはやめて。揉まれると、ボーッとなるのよ。気持がいいのよ。
これが快感なの? この、湯気に吹かれたような気持が? やたらとむずむずする感覚が?……ううう、苦しい。熱い。汗がこぼれる。洋服がだめになるわ。下着もびしょびしょ。ああっ……わ、わ、すごい……。
麻田はリズムに乗ってきた。ようやく、男の歓びを手に入れたところだった。しかも相手は大手会社副社長の令嬢だ。お嬢さまを大股開きさせて犯しているんだ。たまらないぞ。いいぞ。
そろそろ来る。そうら、よくなってきた。よし、もっと突き入れろ。亜沙美、いくぜ。亜沙美、いいよ、いいよ……。
ひとつの波動が、身体の奥のほうで生まれた。それは猛烈な勢いで、ある一点に集まってくる。噴きでる勢いだ。ぐんぐんと来る。