濡母【ぬれはは】

著者: 岡江多紀

本販売日:1986/08/23

本定価:535円(税込)

ISBN:978-4-8296-0075-7

38歳とは思えない豊潤な乳房

白くなめらかな下腹部のスロープ

肉香をたたえた漆黒の縮れ毛……

「ねえ、ママの身体に触って」

やさしく囁き、肉茎を導く朋子の秘部は、

もうたっぷりと濡れそぼっていた……

登場人物

ともこ(38歳)実母

なつこ(23歳)姉

りょうこ(21歳)OL

ようこ(21歳)妹

まきこ(33歳)叔母・伯母

本編の一部を立読み

(ああ俺、本当はずっと前からママとこうしたかったのかもしれない。美紀子なんて、ママのダミーだったのかもしれない)

押し寄せる快感に睫毛を震わせながら、哲也は考えた。そうやってしばらく、お互いのセックスをまさぐり合う。

「もう少し上の……そうよ、そこにコリコリした粒があるでしょ。そこをやさしく撫でられると女の人はうれしいの」

言われた通り指を動かすと、

「ああ、いいわ」

にわかに蜜の溢れてくるのを知って、哲也はママの体が(すごく愛しい!)と感じる。哲也のペニスはもうビンビンにはちきれそうだが、そのくせやみくもに体を繋げるよりは、朝までずっと、こうやってママとお互いの体をまさぐり合っていたい気持もする。

「うれしいわ、哲也。あなた本当に素敵な男の人に成長したのね」

「好きだよママ。あの女のことなんか、ほんとはどうでもいいんだ」

「いいのよ! もうそのことは」

言うなり朋子は身をくねらせ、次にはあっという間に哲也のものを、すっぽりと口に含んでいた。

「ああっ」

口でしてもらうなんてはじめてである。舌が這い廻り、唇が吸い付く。眩暈がするような刺激だった。

「ああっ、俺……」

押さえようとしても押さえきれなかった。(いけない!)と思ったときにはもう、哲也のものは、朋子の口の中で濃い液をほとばしらせてしまっていた。

「ご免……ママ……」

荒い息の奥から、かすれた声で囁く。

「……いいの。いいのよ哲也」

「ママ……?」

気配で、どうやら朋子が自分の液を呑み下したらしいのが判った。胸の奥にジーンと、熱いものが湧き上った。

「お願いママ、もう一度。俺、ママの内部に入りたいんだ、ママとやりたい!」

甘えた声で囁いた。

「いけない子ね」

「お願いだよ」

そして哲也は自分から、再び朋子の秘部へと手を伸ばした。もう一度シャンとしたら、今度こそ大人の男らしく、堂々とママの体を貫く自信があった。

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