孤閨に泣く母・葉子に、
女の歓びをもたらした我が子の肉塊。
許されないことと知りつつも
息子に性の手ほどきをする母は、
いつしか痴獄へと堕ちてゆく……
ようこ(37歳)実母
くみこ 女子学生
まさよ(38歳)未亡人
本編の一部を立読み
「ああ、エイちゃん……私はもう、あなたのママじゃないわ。たいへんな過ちを犯してしまったのよ」
「ううん、ママはなにをしても、ぼくのママだよ」
腺病質の貧弱な体格ながら、栄一は背丈にまさって、母親のおなかの上に馬乗りになった。シースルーのネグリジェごと、お椀を伏せたような乳房を鷲掴みに捏ねまわした。
「あ、エイちゃん、なにをするの!」
とがめる母親の視線にさからって、栄一はさらに指先に力を込めた。華奢ななで肩から、意外なほどの盛りあがりをみせる乳房を揉みしだいた。
ネグリジェから透ける薄紅色の乳首に、遠い昔に嗅いだなつかしいミルクの記憶が呼び覚まされる。栄一は思わず唇を寄せ、ネグリジェごと、前歯で乳首を挟んだ。舌をくりだして、乳輪のまわりを舐めしゃぶった。
「い、いけません。エイちゃんはもう、ミルクをほしがる赤ん坊じゃないのよ。ママのオッパイから離れて!」
「いやだよ。ママのオチチがほしいんだ。ううん、オチチよりも、ママのオ×××が見たいんだ!」
「ああ、そのような……」
息子の直截な物言いに、葉子は絶望に胸をふさがれた。蝋のように白く蒼ざめた瓜実顔を歪めて、みじめに鼻をすすりあげるばかりだった。
「エイちゃん、馬鹿を言わないの」
夕顔にも見まがう瓜実の美しい顔も、今は見る影もなく打ちしおれた。自らが撒いた種だけに、息子をしかりつける言葉に力がなかった。
「ママ、泣かないで。ママがしたことを、ぼくもするだけじゃないか。ぼくだって、もう立派な大人だよ。ほら、死んだパパの代わりだって務められるでしょう!?」
栄一は床に投げだされた母の手首を掴み、馬乗りになった股間のふくらみへ導いた。
「なにをするの! い、いけません!」
一度は手首を返して、ズボンのふくらみから逃れたものの、再度の無理強いに屈してしまった。無理矢理掌に押しつけられた息子のそれは、焼きごてのように熱をはらんでいた。
「死んだパパのと比べて、ぼくのチ××はどう? ぼくって、まだ童貞なのかな?」
「エイちゃん、なにを言うの!」
「じゃ、ぼくに睡眠薬を飲ませて、なにもしなかったと誓える?」
「そ、それは……」
栄一は臆するように長い睫毛が伏せられ、蒼ざめた頬にぽうっと赤味が差すのを見逃さなかった。語気鋭く母親に喰いさがって、とうとうフェラチオの一件を白状させた。
「じゃ今度は、ぼくがお返しする番だね」