隷母・葉子

著者: 香月夜叉

本販売日:1987/03/23

本定価:535円(税込)

ISBN:978-4-8296-0120-4

シチュエーション

孤閨に泣く母・葉子に、

女の歓びをもたらした我が子の肉塊。

許されないことと知りつつも

息子に性の手ほどきをする母は、

いつしか痴獄へと堕ちてゆく……

登場人物

ようこ(37歳)実母

くみこ 女子学生

まさよ(38歳)未亡人

本編の一部を立読み

「ああ、エイちゃん……私はもう、あなたのママじゃないわ。たいへんな過ちを犯してしまったのよ」

「ううん、ママはなにをしても、ぼくのママだよ」

腺病質の貧弱な体格ながら、栄一は背丈にまさって、母親のおなかの上に馬乗りになった。シースルーのネグリジェごと、お椀を伏せたような乳房を鷲掴みに捏ねまわした。

「あ、エイちゃん、なにをするの!」

とがめる母親の視線にさからって、栄一はさらに指先に力を込めた。華奢ななで肩から、意外なほどの盛りあがりをみせる乳房を揉みしだいた。

ネグリジェから透ける薄紅色の乳首に、遠い昔に嗅いだなつかしいミルクの記憶が呼び覚まされる。栄一は思わず唇を寄せ、ネグリジェごと、前歯で乳首を挟んだ。舌をくりだして、乳輪のまわりを舐めしゃぶった。

「い、いけません。エイちゃんはもう、ミルクをほしがる赤ん坊じゃないのよ。ママのオッパイから離れて!」

「いやだよ。ママのオチチがほしいんだ。ううん、オチチよりも、ママのオ×××が見たいんだ!」

「ああ、そのような……」

息子の直截な物言いに、葉子は絶望に胸をふさがれた。蝋のように白く蒼ざめた瓜実顔を歪めて、みじめに鼻をすすりあげるばかりだった。

「エイちゃん、馬鹿を言わないの」

夕顔にも見まがう瓜実の美しい顔も、今は見る影もなく打ちしおれた。自らが撒いた種だけに、息子をしかりつける言葉に力がなかった。

「ママ、泣かないで。ママがしたことを、ぼくもするだけじゃないか。ぼくだって、もう立派な大人だよ。ほら、死んだパパの代わりだって務められるでしょう!?」

栄一は床に投げだされた母の手首を掴み、馬乗りになった股間のふくらみへ導いた。

「なにをするの! い、いけません!」

一度は手首を返して、ズボンのふくらみから逃れたものの、再度の無理強いに屈してしまった。無理矢理掌に押しつけられた息子のそれは、焼きごてのように熱をはらんでいた。

「死んだパパのと比べて、ぼくのチ××はどう? ぼくって、まだ童貞なのかな?」

「エイちゃん、なにを言うの!」

「じゃ、ぼくに睡眠薬を飲ませて、なにもしなかったと誓える?」

「そ、それは……」

栄一は臆するように長い睫毛が伏せられ、蒼ざめた頬にぽうっと赤味が差すのを見逃さなかった。語気鋭く母親に喰いさがって、とうとうフェラチオの一件を白状させた。

「じゃ今度は、ぼくがお返しする番だね」

続きを読む

本の購入

定価:535円(税込)

以下の書店でもお買い求めいただけます

電子版の購入

定価:660円(税込)

以下の書店でもお買い求めいただけます

本の購入

定価:535円(税込)

以下の書店でもお買い求めいただけます