美肉妻

著者: 羽賀戸四郎

本販売日:1988/09/23

本定価:535円(税込)

ISBN:978-4-8296-0213-3

夫の上司に、夫の同僚に、

籠絡されて抱かれる美人妻・芳美。

いけないこととはわかっていても、

若き人妻の美肉は、甘い蜜香で男を誘う。

ただれた愛欲で、名器はますます熟れていく……

登場人物

よしみ(32歳)人妻

きょうこ OL

本編の一部を立読み

声が喉を蹴り、芳美の性器から新しい液が両腿を浸して流れ落ちた。肉襞はしっかりと狭まった衣を噛んでいる。しかも、襞自体がねらりと動いているようでもあった。自分が人妻であることは、もうとうに忘れていた。

「ああ、この舐め方は相当旦那に教えこまれているな。どれ、大切な部分も楽しみだ」

諸岡はそう言うと、芳美を床に這わせた。カーペットは毛深いものだったので、四つん這いになっても芳美の膝に痛みはない。

行為に馴れている女体は、自然に体位をとるものだ。芳美もそうだった。むう、と白く柔らかい尻肉を持ち上げる。後背位のラーゲだ。もう芳美の目尻は赤味を帯びていた。全身が充血している証拠だ。

ひざまずいた諸岡は、口の中で何かぶつぶつ言いながら、ひとしきり肉づきのいい丸い尻を撫でていたが、やおら体勢をとると、如意棒をつまんで女体の秘部へ押しあて、ぬりっと入れた。

「うっ……」

一瞬、芳美は伏せていた頭をもたげて呻いた。

「ああ、熱い人妻の肉だ……あっ、あっ、ああ……」

ねばりつくような腰使いだった。激しい吐息を発しながら両眼をつむり、カーペットに頬を押しつけて芳美が悶える。

「これはいい……」

若いモデルたちの女陰もいい味だが、熟れた人妻の味はまた格別である。何度か芳美ぐらいの年齢の女と接した経験もあった諸岡だが、いま挿入している膣襞ほど柔らかく微妙な動きのある女体はざらにない、と思った。

さすがに以前よりもひろくなっている、と感じた。女を知りつくしている諸岡は、それは決して出産のためではなく、いつも接している男性器との具合でそうなったことはわかっていた。

亭主の藤田弘志は、かなり激しいセックスをほどこしているな……。そう思った。しかも、芳美のサイズで藤田の男根は自分とほぼ同サイズだということも納得できた。

女性器は、正常位ではよくわからないが、バックで味わうとはっきりとサイズがわかるものだ。小ぶりだが比較的長い膣道の芳美は、諸岡をたっぷりと根元まで呑みこんでいた。

ククッ、ときた。

「うっ……」

腰がピタリとやんだ。ククッ、とまたくる。静かに男根がすべる。ヌッと強い締めがあった。

「おおっ、いい。うふっ……」

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