本販売日:1989/05/23
電子版配信日:2011/01/27
本定価:535円(税込)
電子版定価:660円(税込)
ISBN:978-4-8296-0250-8
部下の罠とも知らず、客前で晒した女体は、
美貌以上に美しく上品で、男を悩殺する。
そして、ついに下着が剥かれ、
愛液に潤む赤と黒で彩られた秘唇が……
この瞬間から、乃里子の淑女伝説は崩壊した。
乃里子の中でマゾの血が騒ぎだしたのだ!……
のりこ(28歳)課長
みやこ(30歳)人妻
みか(22歳)秘書
本編の一部を立読み
はらりとストラップがすべった。甲田の唄う声が興奮に震えた。
こぼれでた隆起を両手で隠し、美人課長は腰を振りふり、正面へ向き直る。その表情を甲田は凝視した。
(うっとりしてる……)
美貌全体がぐっと妖しく上気していた。濃い黒眼はとろんとして、切なげに開いた紅唇から白い歯がのぞける。今や課長が一種の陶酔状態にあるのは明らかだった。
「さあ。手をどけて。うへへ。凄腕課長のおっぱい、とくと拝見させてもらおうか」
鷹沢乃里子は小さくあえぎながら手をおろしてゆく。
甲田は唄うのをやめ、見入ってしまう。
大きすぎず、たれもせず、ふるいつきたくなるほど優美なふくらみである。雪白の肌にあって、そこはひときわまばゆく輝いている。そしてその白さと、乳頭の綺麗なピンク色との対比が素晴らしいのだ。可憐な乳頭は、男たちを誘うように硬くピーンと尖っていた。
「フーッ」
幽玄堂は深く溜め息をついた。股間はもっこりと露骨に膨らんでいる。
「こんな綺麗なおっぱい……初めて見るよ。ボインでもナインでもなく、張りがあって気品があって、ちょうどええ加減に膨らんどる。あー、一度でいい。思いきりもみもみしてみたいわ」
相変わらず奇妙な関西弁をまじえて、まくしたてる。
「……ああ」
乃里子は羞じらいがちに顔をそむけた。会社では見せたことのない女っぽい仕種である。綺麗に切り揃えたショートボブの横髪が、はらりと頬にかかった。
「おい甲田君。よく拝んどけよ。課長は君のために犠牲になってヌードをさらしてくれたんだからな」
幽玄堂がにやりと笑ってみせた。
「は、はあ……」
甲田も片頬を歪め、微笑みかえした。
「ふっふっ。こんな素敵なボディを、いつも洋服の下に隠しておったわけか。いや、さすがのワシも気づかなかった。どうだい、腰のくびれといい脚の美しさといい、まるで芸術品を見るようじゃないか」
テーブル上にパンティ一枚で立ちつくす美人課長に、男二人は、ひときわヌメヌメした好色な視線を浴びせるのだ。
まっすぐに伸びた長い脚は、むちむちと適度の脂をのせて、ふるいつきたくなる悩ましさだ。首筋のラインの優雅さ。女っぽい華奢な撫で肩。甘く熟した双乳。なめらかなみぞおち。縦長のへそをすぎると、柔らかな丸みを帯びた下腹部へ連なる。
そこから先、秘めやかな部分は純白のビキニ・パンティに覆われているのだが、ほのかに恥毛の翳りが透けて見え、男たちの胸を疼かせる。パンティにぴっちり包まれた恥丘のふくらみもたまらない。