充たされない肉欲の疼きが誘う魔性の世界。
電話回線を通した淫らな息遣いが、
白い指でいじる秘孔から悦びを沸き出させる。
切なく悲しい恍惚に浸る麻由美が気づくと、
若者に荒々しく、朱唇を、秘唇を貪られていた!
脳裡で夫に詫びつつも、身体は歓喜を求めて蠢く……。
まゆみ(32歳)人妻
本編の一部を立読み
『じゃあ、俺にそうされてると思って、オッパイを揉んでごらん!』
麻由美はいわれた通りにした。これが相手もなく、ただ自分一人で乳房を愛撫しているとしたら、それほど感じることもないだろう。が、電話の向こうで男が息をつめて耳をそばだてていると思うと、それだけで感じ方が全然ちがう。胸に甘くせつないうずきがひろがってくる。
『ほーら、乳首を吸われてると想って、まァるく指でこね回す……』
松田が口でチュウチュウ吸う音をたてる。その音に耳をくすぐられながら、麻由美は指先で乳首をまるく撫で回した。
「あ……ああっ……」
みるみる硬くしこってきた乳首から、甘いうずきが内腿の付け根のあたりに伝わって、思わず両脚をすり合わせて喘いだ。
『感じやすいんだなァ。もうアソコもグッショリ濡れてるんじゃないの?』
「ああ……もうあふれてるみたい!」
『いやらしい奥さんだなァ。じゃあパンティを脱いで、大股開きになってヌレヌレのアソコを鏡に映してごらん』
麻由美は指示に従った。カッと全身が火照る。カニのように開いた両脚のヌメ白い内腿の付け根に、黒い蝶が羽根をひろげたようなアノ部分があからさまだ。蝶の胴体に当たる部分は、わずかに褐色をおびた唇が半開きになって、その間から濡れ光るサーモンピンクの粘膜をのぞき見せている。
『どう? 見える?』
「見えてる……いやらしい……」
『いやらしい何が見えてる?』
「恥ずかしいところ……」
『ユミのヌレヌレのオマ×コがまる見えなんだろ? ちゃんといってごらん!』
「ああっ、ユミの……」
夫の前でも、セックスのさなか、それも絶頂に達する寸前の無我夢中の状態で誘導されるようにしてしかいったことがない猥褻な言葉を口に出していいながら、麻由美はカーッと躯ばかりか頭の中まで熱くなった。
『よし。まずクリチャンからナメ回してやろう。ほーら……』
いうなり松田が口でピチャピチャと猫がミルクを舐めるような音をたてる。それに合わせて麻由美はクリトリスを指先にとらえて、まるくこね回す。
「アッ……アンッ……アアッ……」
甘い快感がクリトリスから子宮の奥にひろがって、熱くとろけるようなざわめきをわきたて、すすり泣くような声になる。