鎌倉に住む若く美しい令夫人、園子。
28歳の今まで夫以外の男を知らなかった女体が、
獣の如き僧侶の理不尽な羞恥責めに陥落した!
抑えても襲いかかる肉の疼きが禁忌を破らせ、
園子を凄艶なる濡婦人へと変えてゆく……
そのこ(28歳)人妻
えみ(21歳)その他
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「何なさるの!?……いやです! よしてください!」
「何もしませんよ。介抱しているだけです。あんまりわがまま言って、困らせないでください」
言いつつ、ファスナーを下までおろす。
「祐天さん、私、主人がおりますのよ。許されません、そんなこと」
酔った目で祐天を振りかえり、身体をよじった。その時である。祐天の顔が大きく迫ってきた。身体が宙に浮きあがった。そして、ふわっと舞うような感じで抱きかかえられ、園子はベッドに放り投げられた。シーツを掴んで逃げようとする。と、静かな声が降ってきた。
「奥さん、何をしてるんです? まるで一人でダンスを踊ってるみたいだ」
「えっ?」
ぼやっと見開いた瞳孔に、祐天の淫欲にギラつく顔があった。そして自分は、ワンピースの裾が乱れ、襟もとが大きくはだけて、下着がすっかり露わになっていた。あわてて身づくろう園子に、
「あなたはいけない人だ。僕は何も考えてなかったのに……」
うわずった声で言うと、祐天が飛びかかってきて、園子の唇を追った。
「いやっ、やめてください!」
逃げ惑う園子の身体を押さえつけ、ワンピースをずりさげて、祐天がブラジャーの上から乳房を揉みはじめた。
「うっ!」
赤い唇をこじ開けて、舌が無遠慮に入ってきた。逃げようにも右手は執拗に乳房に絡みつき、離れようとしない。
園子の舌をとらえた祐天の舌が絡みつくと、ビチョビチョとねぶりにかかる。そして左手はワンピースの裾をまくり、パンティストッキングに包まれた太腿のあたりをさすりはじめた。
その手は、穏やかにやさしく、揉みほぐすように上へ這いのぼっていく。指が太腿の付け根に達した時、園子の全身が痙攣した。思わず股間を固く閉じる。だが、ちょうど祐天の手を挟む結果となってしまった。指が苛立だしく動いた。蛇がのたうつように、パンティストッキングの上から女の部分をグリグリとこねまわしている。
「いや、駄目です!」
園子の手が、祐天の手を払おうとした。が、あまりに巧みな指の動きに、祐天の手を覆ったまま、園子の手は動かなくなった。
「力を抜くんだ、奥さん。さあ、僕が楽にしてあげるから……お尻をあげて」
いけない。いけないわ……。園子のなかで罪の意識が自分を責める。それなのに、身体は園子の言うことを聞かない。それどころか、祐天の言葉に従い、そっとお尻を持ちあげていた。すかさず祐天が、お尻のほうから二枚の薄布を剥きおろし、足首から抜き取っていく。そして、祐天の指が割れ目に入ってきた。園子の白いうなじがぐっとのけぞった。
「駄目です! いやっ! いけないわ」