人妻・魔の鎖

著者: 雨宮慶

本販売日:1994/03/23

本定価:535円(税込)

ISBN:978-4-8296-0546-2

凌辱願望――屈辱の過去が早苗の肉体を蝕む。

白い媚肌に生える黒い挑発下着と赤い縄。

夫の部下に縛られる哀切、痴態を晒す羞恥、

そして肛交、輪姦、奴隷奉仕……

想像の世界だと思っていた倒錯と被虐が

今、若き部長夫人を魔の絶頂に導く。

登場人物

まさみ(23歳)OL

さなえ(34歳)人妻

りょうこ(25歳)女教師

みなこ(36歳)人妻

かよ その他

本編の一部を立読み

茂木は、手を、早苗の開ききった股間に伸ばした。親指で膣口をこねながら、中指をアナルに這わせた。

早苗はうろたえたように腰をもじつかせた。が、いやとはいわない。

茂木はアナルを愛撫した。クレバスから溢れた蜜が溜まっているので潤滑剤はいらない。蜜壺とアナルの両方に指を入れていくと、早苗は興奮しきった顔つきで肉棒を舐め回しはじめた。

薄皮一枚をへだてて早苗の中に収まった二本の指を、茂木はこすりあわせた。

とたんに早苗は異常に興奮してきた。ハァハァという荒い息遣いと欲情しきった顔つきで、咥えていられなくなった肉棒をペロペロ舐めまわしながら、

「うううん、おねがい、もう茂木さんの、ちょうだい」

と、うわごとのようにいう。

「俺の何をどうしてほしいの? ちゃんといってごらん」

「ううん、焦らしちゃいやァ、この太いの、入れてェ」

部長夫人は茂木がゾクッとするような妖艶な顔つきで肉棒を凝視したまま、淫らに腰をうねらせながら、あからさまな言葉で求める。両手を縛られていなければ、ペニスを掴んで乗っかってきそうな発情ぶりだ。

「どこに入れてほしい? アナルか?」

「そんな……わたし、アナルなんかでしたことないわ」

「いちど体験してみたいような口ぶりだね?」

「うん、いじわるゥ……ああもう、アソコに入れてェ」

茂木もその気になった。両手を後ろ手、下肢を屈膝開設の形で縛ったまま、早苗の中に押し入った。

「あうっ!」

早苗はのけぞった。苦悶の表情がみるみる解けて、女が満ち足りたときに見せる笑っているような顔つきに変わってきた。

茂木は浅い抽送を繰り返した。さっきからの指攻めによって、肛門と膣を取り巻く8の字の括約筋が刺戟されたせいで、左右の膣壁にスジのような感触がある。

そのスジを自慢のカリに引っかけて弾くようにしながら、熱いぬかるみの中でも特にザラつきがある入り口付近の天井部分を亀頭でこすった。

すると、感じ入った泣き声を洩らしていた早苗が、

「ああっ、もうイク……だめよ、だめッ、出ちゃう!」

切迫したようすで妙なことを口走った。とっさに茂木はそばにあったバスタオルを腰の下に敷いた。

間一髪、間に合った。痙攣するような絶頂のふるえといっしょに早苗の股間から、ピュッ、ピュッと生暖かいモノが迸ったのだ。

「早苗が潮吹きだったとは驚いたねェ」

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