もっと奥まで、もっと激しく……
性の悦びを知りはじめた若い女体は、
知らず知らず股間を濡らし、腰をくねらせてしまう。
荻野目良子・22歳、女子銀行員。
若い牝猫のような肢体と魅力をもつ量子に、
部長、同僚、恋人……忍びよる誘惑は数限りない。
りょうこ(22歳)銀行員
ゆうこ(22歳)銀行員
本編の一部を立読み
職場でこんなことになろうとは、考えてもみなかった。しかし今の量子は、蛇に睨まれた蛙であった。しかも真の肉交はなかったものの、ほぼそれに近い関係にあった相手であるから、拒否の気持も崩れかけていた。
「でも、ここではいけません。また喫茶店においでください。そこでなら……」
「いや、もうそれはない。今、私は別のことを考えているんだ」
また口唇が重なり、丸めた舌先が量子の舌の根をまわすようにこねた。それとともに乳首を離れた手が下に伸び、スカートから出ている膝頭や腿の内側を、指の先で実に軽いタッチでさすりはじめる。
量子としては、あまり今までそういう触られ方を経験したことがなかった。唯一、晃治が舌で舐めてくれたくらいだ。
熱い口づけと愛撫を受けながら、丸山の両肩を掴んだ量子の指に力が入っていた。断続的な快感の上昇曲線に合わせて、力がこめられる。こうなると、自分で制御できなくなり、自ら性器の筋肉を締めはじめた。すると愛液がとめどなくあふれてきて、おろした腰に染みでてくるのをどうすることもできない。
腿を撫でていた手がさらに奥に入り、濡れた中心部に指先が触れた。驚いたことに、量子の腰は逃げずにグイッと突きでてきた。丸山は腹部に食いこむパンティストッキングのゴムを手首からねじこもうとしたが、量子の手がそれを拒んだ。すると丸山は、自分の手を引っこめ、自らのスラックスのチャックをおろし、白い綿のブリーフから猛り狂った一物を取りだした。
それまでずっと口唇は重なり合ったままだったので、あふれた唾液は互いの顎から喉に流れ伝わっていた。
丸山は量子の片手を取り、自分の股間に導いた。量子は素直に握った。途端に、ギョッとしたように身体が反応した。太かった。しかも先端の引っかかりに特徴を感じた。
「ぶはーっ」
量子の声だ。ようやく離れた口唇で、一気に深呼吸したからのである。何度も肩で息をしながら、真下で握ったままの男根を見た。
「あっ、お……大きい……」
思わず叫んだ。握りしめた自分の手の上に、赤黒い肉のかたまりが丸く膨れていたのである。先端の縦一文字に閉じている小ぶりの口からは、透明の潤滑液が流れて、丸い肉の三分の一ほどが光っている。
「咥えて含んでくれたまえ」
「でも……」
「かまわない、私が呼ばない限り、誰も入ってこない」
「はァ……」
甲高い叫びに似た声を上げると、量子は顔を埋めてその先端に口唇を押し当てた。
こんな亀頭、見たことない。ああ、たまらないわ……。