「江里子の身体に巣くった悪魔の子を堕ろさせてください!」命じられたのではなく、自らの意志で放たれた願いに志田の悦びはいかばかりか! あの若妻が、憧れの江里子が、酸鼻すぎる哀願を最後の頼みとするほど、肉獄の底まで堕ちきったのだ。取引条件は、再度の魔辱ショー。長大な怒張に肛肉を捧げさせ、日本から来た知人へ輪姦をせがませる。18人もの嗜虐鬼たちに囲まれ、嬲られ、江里子は性感も意識も混濁した。私にとってここは地獄のはずなのに……。屈辱に悦びを見いだしてしまった若妻には肛虐魔の手のなかは永遠の安住地かもしれなかった。
えりこ(26歳)人妻
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長山が江里子を失神から揺り起こすと、今度は村井がうれしそうに舌舐めずりをして、江里子に二度目の浣腸を仕掛けていく。
「あ、ああ、もう、いや……江里子、死んじゃう……う、ううむ……」
江里子は息も絶えだえにうめいた。ただれた腸襞に薬液が染み、早くも吐き気をもよおすほどの便意が脳天まで突き抜ける。
「ああ……どこまで責めれば……ううッ、うむッ……あ、あなたたち、残酷だわ……」
哀しい胸の内が思わず言葉となって出た。
「SM用の娼婦が弱音を吐くなんて、しようがないなあ、ヘヘヘ」
「責めれば責めるほど、奥さんの味がよくなるって、志田というヤクザも言ってたじゃないですか」
「フフフ、せっかくの楽しいゲームを一回や二回で終わらせちゃ、もったいないというもの。お楽しみはまだこれからですよ」
「奥さんのその泣き顔といい、浣腸される尻の穴といい、たまらないなあ、ヘヘヘ」
男たちは口々に勝手なことを言っては、ゲラゲラと笑った。
村井は舌舐めずりをして、グイグイとシリンダーを押しておびただしく江里子に注入した。
「う、ううむ……もう、もう、いや……入れないで……死んじゃうッ」
江里子はうめき、のたうった。
油を塗ったように汗にヌラヌラと光る江里子の裸身に、さらにドッと脂汗が噴きでて黒髪までも濡れるようだ。内臓が裂けると思うほどだった。
ようやく村井がシリンダーを押しきり、一滴残さず注入すると、男たちは歓声をあげた。そそり立った肉棒をズラリと並べ、また江里子を取り囲む。
「奥さん、私のところへまわってくるまで漏らすんじゃないよ」
「なんの、漏らすのはこの私のところでですよ、奥さん。今度、奥さんの尻の穴に入れるのは私ですからね」
「甘いですよ、黒川さん。私こそ奥さんの尻の穴に入れてみせますよ」
浣腸した江里子の肛門を犯せるとあって、男たちは欲望を剥き出しにして騒いだ。
そのなかを江里子がまた、肉棒で秘奥と口をふさがれて少しずつまわされていく。
「うむ、ううむ……」
江里子はなす術もなく男たちの輪のなかで翻弄された。
(し、死ぬうッ……)
江里子は白目を剥いて、今にも絶息せんばかりだった。最初の時よりも便意の苦痛は、はるかに大きい。そしてまた、その苦痛と背中合わせに肉の快美もふくれあがった。
「たいしたもんだぜ。江里子の奴、ちゃんと反応してやがる、フフフ」
志田があきれたように言った。
江里子の身体はもう、苦痛さえ肉の愉悦に変えつつある。江里子の肉がマゾの牝としてめざめているのだ。
「あとは江里子にジョージの子を生ませれば、牝として完璧だぜ」