本販売日:2024/08/09
電子版配信日:2024/08/16
本定価:1,694円(税込)
電子版定価:1,694円(税込)
ISBN:978-4-8296-7939-5
悪の巨魁・横沢の秘密研究所に囚われた市村弘子。
女体を実験材料に昼夜を問わず続く浣腸と肛交地獄。
遂に鬼畜の子を宿すも、奴隷妻には休息も許されない。
生命への冒涜すら恐れぬ調教に弘子の人格は崩壊し……
本編の一部を立読み
第十二章 肛虐蛇淫
1
横沢は書斎の椅子の上で、弘子を抱いたまま腹部や双臀を撫でまわしていた。片時も弘子を手放そうとしない。異常なまでの執着心だった。
「ヒヒヒ、だいぶ腹が膨らんできたのう、弘子。それに尻のほうもこのところ、ムッチリと肉がついて……はじけるようじゃわい」
横沢は弘子が妊娠したことで、その熱い想いがいっそうふくれあがった様子だった。
弘子は全裸を後ろ手に縛られ、うつ向いたまま、すすり泣いている。
(あ、あなた……)
弘子は愛する夫を想った。夫だけが、この地獄で唯一の心の支えだった。その夫が、強制されたとはいえ、自分以外の女性、江美子と肉の関係に堕ちたのだ。耐えられない衝撃だった。
「お、お願い……夫を、夫をかえして」
双臀に這う横沢の手のおぞましさも忘れて弘子は哀願した。夫なしの自分は考えられなかった。すすり泣く声が哀しげである。
愛する夫は今ごろ江美子といっしょに……そう思うと、気が狂いそうになった。
「夫をかえして……とらないで、とらないでください」
「ヒヒヒ、これほどおもちゃにされても、まだ亭主が恋しいとはのう」
横沢はせせら笑った。
弘子は夫の子を宿してから、一段と夫への想いが強まった様子だった。それが横沢にはおもしろくてしようがない。
「亭主をかえして欲しいなら、牝になりきることじゃ、市村弘子」
横沢は机の上に、淫らな道具を取りだして並べた。エボナイト棒、イボイボ付きのガラス棒、ねじり棒など、大小さまざまなアヌス棒である。宝石や金銀を細工した豪華な物だ。
「わしのコレクションじゃ。どれも弘子の尻の穴に入れるものでのう、ヒヒヒ、どれが気に入ったかな」
横沢は弘子の双臀を撫でまわしながら、一本一本取りあげては意地悪く見せつけた。
いやいやと弘子は顔を振った。また横沢はおぞましい排泄器官を……そう思うと、ヘドが出そうだった。
だが、弘子が嫌悪しながらも、激しく拒絶しようとしないのは、愛する夫を取り戻したい一心からであろう。
「遠慮するな。どれがいいんじゃ、ヒヒヒ、亭主をかえして欲しいんじゃろうが」
「……ど、どれでも、好きにすればいいわ」
弘子は眼をそむけたまま、吐くように言った。どうせ横沢は、一番おぞましいアヌス棒を使うに決まっている。
横沢はやはり、最もグロテスクなのを選んだ。キュウリの形をしたイボイボ付きのアヌス棒である。
「こいつはズンといいぞ。この反りかえっているところと、イボイボがたまらん刺激になるのじゃ、弘子の尻の穴にピッタリじゃろうよ」
弘子は必死に顔を横に伏せている。おぞましさと嫌悪感に、まともにアヌス棒を見れなかった。泣き叫んで逃げたいのを、唇をかみしめて耐えた。
どうして男たちは、こうもおぞましい排泄器官にばかり興味を示すのか。信じられない思いだった。横沢はアヌス棒をペロペロ舐めて、唾液で濡らした。イボイボの宝石が光った。
「さあ、入れてやるぞ、ヒヒヒ、牝らしくおねだりせんか」
「…………」
弘子がすすり泣くだけで黙っていると、横沢は声を荒げた。
「こんなことじゃ、亭主はいつまでも江美子といっしょじゃぞ」
「ああ……そんな……」
弘子はすがるように横沢の顔を見た。それから唇をかみしめてうなだれると、
「そ、それを……弘子に入れて……」
「どこに入れるんじゃ」
「弘子の……弘子のお尻の穴に入れて」
そう言うと、弘子は顔を振って嗚咽した。
一度だけでなく、何度も言わされた。
「弘子のお尻の穴に入れて……入れて」
「こいつがスッポリおさまるまで、言いつづけるんじゃ。ほれ、つづけんか」
「弘子のお尻の穴に入れて……」
「そうじゃ、よしよし」
横沢は膝の上に横抱きにしている弘子の双臀の下に手を潜りこませると、ゆっくりとアヌス棒をあてがった。
弘子の身体が、ビクッと硬直した。
「あッ……いやッ」
「誰がいやといえと言った」
「弘子の……弘子のお尻の穴に入れて……あううッ、ううむッ」
弘子はうめき声混じりの泣き声で、おぞましい言葉を繰りかえした。
太いキュウリ形のアヌス棒が、むごくねじるように突き刺さってくる。繊細な神経がジワジワと拡張され、イボイボが擦れた。
「弘子のお尻の穴に……う、う、ううむ……ううむ……」
弘子は泣いた。声にこそ出さないが、泣きながらいやいやと顔を振る。ポニーテールの黒髪が宙を舞った。
その弘子の泣き声を楽しむように、横沢はむごく深々と挿入した。弘子の菊蕾は、いっぱいに開いてアヌス棒を受け入れている。横沢は魅せられて、だらしなく顔を崩した。
「呑みこみおったわい、ヒヒヒ、どうじゃ、こいつの味は。ズンといいじゃろうが」
横沢はアヌス棒をまわしだした。
「ひいッ……ひッ、乱暴にしないでッ」
弘子は横沢の膝の上で、ガクガクと腰をはねあげた。顔がのけ反り、かみしめた唇が開き、金切り声の悲鳴が噴きこぼれる。
反りかえったアヌス棒が、腸管をこねくりまわし、イボイボが拡張された括約筋に擦れる。むごいまでの肛門嬲りだった。
「ひッ、ひッ……お尻、こわれちゃうわ……ひッ、ううむッ」
「こわれやせん。これだけいい尻の穴をしとるんじゃからのう、ヒヒヒ」
横沢はおもしろがって、しつこく苛みつづけた。アヌス棒をあやつりながら、片手をブルブルと震えている乳房にまわし、ギュッと絞りこんだ。
「うッ、ううむ……く、く、苦しい……ううむ、うん、ううん……」
「ヒヒヒ、もっと泣くんじゃ。今度は、尻の穴を抉ってくれるから、気持ちがいいわと言ってみい」
弘子が従わないと、アヌス棒の責めが強くなる。いっそう深く抉り、大きく回転させてこねくりまわすのだ。
「ひッ、ひいッ……お、お尻の穴を抉ってくださるから、気持ちがいいわ……」
「そうじゃ。そのように繰りかえし言うんじゃ、市村弘子」
「お尻の穴を抉ってくださるから、気持ちがいいわ……うッ、う、ううむ」
弘子は耐えきれず、おいおい泣きながら口走った。もう、わけがわからず、悲鳴に近い声で繰りかえす。
それを聞くことで、横沢の嗜虐の興奮はますます高まっていく。シワだらけの顔が脂ぎって、口もとからだらしなく唾液が垂れ落ちた。
書斎のドアがノックされ、秘書の沼田が入ってきたのも気づかない熱の入れようだった。
「先生、土門院長がおみえですが」
沼田に言われて、ようやく横沢は顔をあげた。眼が嗜虐の興奮に酔いしれている。
「土門か……わしは今、手が離せん。かまわんから、ここへ呼べ」
まもなく三人の紳士風の男たちが入ってきた。六十代というところで、かなりの地位にあるらしい服装と顔つきである。かつて特殊部隊で横沢直属の軍医将校だった土門に郡司、そして猫田の三人である。
三人は、横沢が膝の上に抱いている美女に、一瞬眼を奪われた様子だったが、
「先生、お久しぶりでございます。ますますお達者な御様子で」
「本日は、五十周年会を前に、お祝いのごあいさつをと思いまして」
頭を深々とさげてあいさつをする。
だが、それを聞いているのか、いないのか、横沢はしつこく弘子を嬲りつづけていた。見知らぬ男たちを前に、弘子は狼狽し、泣き声を高くした。
「う、ううむ……いや、いやッ」
「なんじゃと、わしの部下たちじゃ。右から土門医院長、郡司産婦人科学会長、猫田医学部長」
いずれも一流病院、大学医学部のお偉方である。悪魔の部隊のけだものが、そんな医学界の大物にのしあがっているなど、弘子には信じられない思いだった。
言うまでもなく、特殊部隊での悪魔の生体実験でのデータをもとに、医学界の重鎮となった連中である。
ようやくアヌス棒をあやつる手をとめた横沢は、ニヤッと土門たちのほうを見た。
「ヒヒヒ、弘子のことをかぎつけてきおったな。やはり貴様ら三人か」
満州時代、美女の実験材料が送りこまれてくると、最初にかぎつけて実験の名乗りをあげるのは、いつも土門たち三人であった。鼻がいいと言うか、根っからの女好きなのだ。
今も、涎れを垂らさんばかりの顔をしてねっとりとした視線を、横沢の膝の上の弘子に這わせて離さない。
「さすが好色三人男じゃわい、ヒヒヒ」
「いたみいります。蛭川君から極上の実験材料と耳にしたものですから」
「極上と聞いては、なんともじっとしていられず、つい……」
土門たちは頭をさげた。
横沢は、よいよいと笑った。彼らの好色なところが、横沢は気に入っているのだ。側近の蛭川と鬼頭につぐお気に入りだった。
「ヒヒヒ、これがその極上の実験材料、人妻の市村弘子じゃ。これまでで最高の女よ」
横沢は誇らしげに、改めて弘子を見せつけた。