【完全版】人妻淫魔地獄

著者: 結城彩雨
イラストレーター: 楡畑雄二

本販売日:2025/02/10

電子版配信日:2025/02/21

本定価:2,046円(税込)

電子版定価:2,046円(税込)

ISBN:978-4-8296-7944-9

夫が海外赴任した日が悪夢の始まりだった!
自宅に侵犯し、27歳に襲いかかる二匹の野獣。
娘を人質に取られ、玲子が強いられる淫魔地獄。
全てを奪われた人妻は母から美臀の牝獣へ!
楡畑雄二の超淫靡世界が彩る、結城彩雨渾身の1200枚!

目次

第一章  淫獣地獄 狙われた人妻・玲子

第二章  浣腸地獄 翻弄される官能

第三章  調教地獄 牝になるレッスン

第四章  露出地獄 熱い視線に犯されて

第五章  恥汁地獄 甘蜜がにじむ肉襞

第六章  痴弄地獄 屈辱の超淫乱ビキニ

第七章  性隷地獄 真夏の夜の集団蹂躙

第八章  暴虐地獄 エスカレートする恥辱

第九章  媚肉地獄 アヌス責め実況録音

第十章  緊縛地獄 白い濡肌に黒い縄

第十一章 嬲乱地獄 人妻SM秘密ショウ

第十二章 連姦地獄 すべての穴をふさがれて

第十三章 羞辱地獄 肉市場の美しき生贄

第十四章 肛悦地獄 競り落とされた人妻奴隷

本編の一部を立読み

第一章 淫獣地獄 狙われた人妻・玲子



 駅前の宝石店に二人組の強盗が押し入り、五千万円相当の宝石と売上金千五百万円を奪って逃走したと、車のラジオが伝えていた。ガードマンを射殺し、店員二人に重傷を負わせたという。
「こわいことだな。道理でパトカーが多いわけだよ」
 助手席で夫の真一が、膝の上の娘の美加を遊ばせながら言った。
「僕の留守ちゅう、気をつけろよ。美加と二人きりなんだから。まあ、しっかり者の玲子のことだから心配ないとは思うが」
「大丈夫です。あなたこそ、気をつけて行ってらして」
 車を運転する玲子は、宝石商強盗のニュースよりも、夫のことが気になっていた。
 一流商社に勤務する夫の真一は、中東の支社へ次長として栄転することになった。とりあえず単身赴任で、半年後に玲子も美加といっしょに夫のもとへ行く予定になっていた。
 だが、半年も夫と別れて暮らすのかと思うと、玲子はさびしさに襲われた。
「あなた……」
「なんだ、そんな顔をして、ハハハ。半年もすれば会えるんだ。向こうで待ってるよ。それより、美加のことを頼むよ」
 夫を乗せたジャンボ機は、定刻通り成田空港を飛び立った。
 成田空港には会社からも、大勢見送りにきていた。その人たちにあいさつをして帰ろうとした玲子は、駐車場で鮫島に呼びとめられた。
「奥さん、久しぶりですね」
「鮫島さん……」
 玲子はあからさまに不快な顔をした。
 鮫島は二年前まで夫と同じ営業部の同期だったが、使いこみがバレてクビになった男だ。今ではブローカーの仕事をしているらしいと夫から聞いていた。
 それだけではない。かつてはよく玲子に電話をかけてきては、浮気しないかとしつこくつきまとった男である。
 玲子は鮫島を生理的に嫌悪していた。二度と会いたくない男だった。
「フフフ、中東の支社次長とは田中君も栄転ですな。おおっぴらに顔を出せる身ではないので、影ながら見送らせてもらいましたよ」
 鮫島はニヤニヤ笑いながら言った。金縁メガネに白いスーツ、細いパイプをくわえ、なんともキザな男だ。指には二つも金の太い指輪をしている。
 あいも変わらず玲子を見る眼はいやらしかった。ねっとりと、玲子の身体をなめまわすように見る。
 その視線に虫酸が走るような嫌悪を感じながら、玲子は黙って頭をさげると、足ばやに車へ向かおうとした。
「奥さん、私は今でも奥さんに首ったけなんですよ。そう冷たくすることはないでしょう」
 鮫島が追っかけてきた。いきなりスカートの上から、玲子の双臀をスルッと撫でた。
「何をするんですかッ」
 玲子はあわてて鮫島の手をふり払った。
「奥さんがあんまりムチムチした尻をしてたもんで、つい手が……フフフ、まったくいい尻をしてるなあ」
「悪い冗談はよしてください……し、失礼だわ」
「減るもんじゃあるまいし、そう怒ることもないでしょうが。もっとも怒った顔も綺麗ですね、奥さん」
 鮫島はまるで悪びれた様子もなく、ニヤニヤと笑った。
「どうです、これからホテルへ。もう田中君も空の上だし、ひとつ大人の楽しみといきませんか、奥さん。私はかなりのテクニシャンでねえ、フフフ。楽しませてあげますよ」
 鮫島はぬけぬけと言った。図々しいというのか、玲子をなめているというのか、なんともいやな奴である。
 これまでも美しい玲子に言い寄る男は、何人もいた。しかし、玲子がきっぱり拒絶してにらみつけると、たいていはその美貌にタジタジになったように引きさがった。
 玲子はキッと鮫島をにらみつけた。
「バカなことを言わないでくださいッ」
「フフフ、奥さんの身体を、一度味わわせてくださいよ。金を払ってもいい」
「そ、それ以上、失礼なことを言うと本当に怒りましてよ、鮫島さん」
 玲子は怒りと侮蔑をこめた声で言った。鮫島はいっこうに引きさがる気配がないのだ。それどころか、ニヤニヤと玲子の顔色をうかがいながら、
「奥さんを悦ばせるために、いろいろと小道具もそろえてきたんですがね、フフフ。きっと、奥さんは気に入りますよ」
 鮫島は持っていたアタッシェケースを開いて、奇妙なものを取りだしてみせた。
 玲子は一瞬、それが何かわからなかった。生ゴム製らしく黒光りしている。ちょうどビールの大瓶くらいの大きさだ。それが男根を形取ったものであることに気づくと、
「ああッ」
 声をあげそうになって、あわてて口を押さえた。玲子の美貌がひきつる。
「見事な張型でしょう、奥さん。ポルノショップが宣伝用の飾りにしてたのを、奥さんに使ってあげようと思って、とくにゆずってもらったんですよ、フフフ」
「…………」
 玲子はすぐには言葉が出なかった。張型など見るのは初めてだが、それにしてもなんとグロテスクで巨大なのだろう……。
 背筋に悪寒が走った。
「どうです。気に入ったでしょう、奥さん。こいつでオマ×コをこねくりまわされりゃ、亭主の田中のことなんか忘れて天国だ」
 鮫島が言い終わらないうちに、玲子の手が鮫島の頬をたたいていた。
「は、恥を知りなさいッ」
 玲子は吐くように叫んだ。さすがに鮫島はしゃべるのをやめた。それでも顔は、ニヤニヤといやらしく笑っている。
「鮫島さん、あなたって最低ねッ」
 言い捨てると、玲子はスカートの裾をひるがえして、車へ向かった。今度は鮫島も追ってはこなかった。クククッと鮫島は、まだ笑っていた。
「な、なんという男かしら……狂ってるわ」
 車を運転して、家路をいそぎながら玲子は、腹立たしそうに言った。怒りで、夫に別れた感傷どころではなくなっていた。
 高速道路は、都内へ入ると夕方のラッシュと重なって、大変な渋滞だった。ようやく我が家へたどり着いた時には、あたりはすっかり暗くなっていた。娘の美加は疲れて助手席でウトウトしている。
「美加ちゃん、お家に着いたわよ。お腹がすいたでしょう。すぐごはんにしますからね」
 美加を抱いて玄関の鍵を開け、なかへ入ろうとした時である。植えこみの影から男が二人、飛びだしてきた。悲鳴をあげる余裕もなかった。
「静かにしな、奥さん」
 押し殺した若い男の声とともに、玲子の首筋に冷たいナイフの刃の感触が、ピタリと押しつけられた。玲子は声を失った。恐怖に総身が凍りついて、膝がガクガクとふるえた。
 男たちはすばやく玲子を玄関のなかへ押しこむと、外の様子をうかがってからドアを閉め、錠をかけた。
「おとなしくしてろよ。命が惜しかったらな、奥さん」
 玲子の首筋にナイフを押し当てたまま、低い声で言った。単なるおどしでない殺気が感じられた。
「こ、殺さないで……」
 玲子はそう言うのがやっとだった。娘の美加をかばうようにしっかり抱きしめ、なす術もなくふるえた。
「おとなしく俺たちの言うことを聞きゃ、殺しやしねえ。ほれ、さっさとあがらねえかよ、奥さん」
 男は玲子をナイフで追いたてると、応接間へ入った。もう一人の男が、すばやく厚いカーテンを引いて窓をおおうと、照明をつけた。
 明かりのなかに、玲子は男たちの顔を見た。がっしりとした体格の若者で、チンピラ風だ。頭にパンチパーマをかけているので、老けた感じがしたが、年齢は二十歳というところだろう。
「お、お金ならあげますから……はやく出ていってください」
「へへへ、はした金に用はねえ」
「私たちになんの用があるというのですか」
 声がふるえた。首筋をなぞるナイフに、動くこともできない。
「用がないなら、はやく帰ってください……も、もうすぐ夫がもどってくるわ」
 玲子はとっさに嘘をついた。男たちは動じる様子もなく、へらへらと笑った。
「調べはついてるんだ」
 笑いながらナイフの刃で、玲子の頬をピタピタとたたいた。眼で相棒に合図をする。もう一人が、持っていたカバンを開くと、手帳を取りだした。
「ヘヘヘ、田中玲子、二十七歳。娘の美加は二歳と三カ月。亭主の真一は、海外転勤で今日、中東へ立ったばかり」
 そればかりか、玲子の本籍や生年月日、履歴、そしてここ一カ月の玲子の行動が買物に行く時間から服装まで、入念に調べつくされていた。
「…………」
 玲子は絶句した。この男たちが単なる押しこみでないことは、明らかだった。
 いったいなんのために?……
 そう言いかけて、玲子はハッとした。開いたカバンのなかに札束が見え、そのうえに宝石がいくつもキラキラと光っていたのである。そして、男たちのベルトに無造作に差しこまれている拳銃。カバンの横にはライフル銃もあった。
「……あ、あなたたちは……」
 玲子は、車のラジオニュースで伝えていた宝石店強盗のことを思いだした。その時はさして気にもしなかったのだが……。
「察しがいいな、奥さん。サツの眼がうるせえんで、しばらくかくまってもらうぜ」
「ヘヘヘ、隠れるなら奥さんのところと、はじめから決めてたんだ。おとなしくしてろよ、田中玲子さんよう」
 男たちは銃をかざし、ナイフをちらつかせてへらへらと笑った。
「逆らうなよ、奥さん。宝石店のガードマンや店員がどうなったか、知ってるだろ」
 玲子は、身体のなかを戦慄が走り抜け、血の気が去るのを感じた。膝がガクガクふるえた。

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