本販売日:2024/12/10
電子版配信日:2024/12/20
本定価:1,386円(税込)
電子版定価:1,386円(税込)
ISBN:978-4-8296-7943-2
婦人科検診の名目で内診台に緊縛される人妻三枝子。
実験用の贄として前後から貫かれる女医慶子。
二穴責め、連続浣腸、牝同士を対面調教……
生き地獄の中、奴隷たちの媚肉は濡れ始め……
楡畑雄二が描く至高の挿画と共に魔性の名作が甦る!
第一章 解き放たれた肛姦鬼
第二章 標的は二十五歳の人妻
第三章 全裸緊縛嬲りの診察室
第四章 浣虐と淫撮のダブル蹂躙
第五章 群姦に灼かれる媚肉
第六章 屈辱の肛虐痴姦地獄
第七章 美肛を蝕む肉の凶器
第八章 狂気の女体解剖台
第九章 魔虐に支配された牝檻
第十章 実験用牝たちの黒い運命
本編の一部を立読み
第一章 解き放たれた肛姦鬼
1
医大生による連続婦女誘拐暴行事件が世間を騒がせてから、もう五年半になる。今ではほとんど事件のことも忘れられた。
そんな八月のうだるような暑い日の早朝、刑期を終えて鬼頭謙は出所した。もう医大生の面影はなく、刑務所できたえられた精悍なつらがまえはヤクザを思わせた。
鬼頭は一度刑務所をふりかえると、ペッと唾を吐きすてた。
それまで自由気ままに生きてきた鬼頭にとって、刑務所での五年六カ月は長かった。厚いコンクリートの壁に向かって、女の裸のことばかりを考えた。女をあれやこれや責めなぶることを妄想しては、淫らな情熱を燃やしてきたのだ。
それは厚いコンクリートの壁で内にこめられることによって、いっそう激しく熱く鬼頭のなかで燃えつづけた。
「フフフ、女か……」
これでまた自由に女の身体を弄べると思うと、鬼頭は思わず笑いが出た。今は他のどんなことより、女を思いっきり責めなぶってみたい。
刑務所の高い塀にそった道を少し行くと、黒いベンツが待っていた。
「鬼頭、長い間ご苦労だったな」
運転席から氷室が迎えた。
鬼頭はニヤリと笑ってうなずくと、助手席に乗りこんだ。
「きっと迎えに来てくれると信じてたぜ」
「当たり前じゃねえか。俺とお前の仲だ、フフフ。出所後のポストもちゃんと用意してあるぜ」
車を走らせながら、氷室は横眼で鬼頭を見て言った。
鬼頭と氷室は高校から同じ三流私大の医学部へ裏口入学した同期の桜で、気の合った悪友であった。女遊びをするのもいつも一緒で、連続婦女誘拐暴行も共犯だった。
運悪く顔を見られた鬼頭だけが告訴されて逮捕されたが、鬼頭は最後まで共犯者氷室の名は口にせず、ひとり刑務所へ入ったのだ。
その間に氷室は医学部を卒業、今では産婦人科医である。氷室の金ブチ眼鏡とチョビひげ、ピシッときまったダークスーツが、いかにも医者らしい。
「すっかり医者らしくなったな、氷室。女遊びのほうはどうだ」
「フフフ、まあまあってところだ。お前が出てくるまでの準備体操っていうわけだぜ」
「また俺と組んで女遊びをやろうってことか」
「そういうことだ。今度はドジを踏まねえように頭を使ってな」
氷室と鬼頭は顔を見合わせて、ゲラゲラと笑った。
一時間近くも走っただろうか、やがて車は高層マンションの駐車場へ入った。十六階に氷室の部屋がある。
高級な感じのソファが置かれた応接間は、ぶ厚いカーペットも壁も紫に統一されて、まるで高級クラブの雰囲気だ。ミニバーまでそなえつけられている。
大病院の理事長である父親を持つ氷室にしてみれば、このくらい簡単なことだ。
奥の寝室もすごい。内装がすべて濃紺で統一され、中央に置かれたダブルベッドはシーツまで濃紺だった。しかもよく見ると、ベッドの四隅には女体を拘束するための革ベルトが取りつけられ、天井からは鎖が垂れている。
壁の棚には張型や浣腸器、婦人科用の器具などが並べられて、それが紫色の棚にひときわ鮮やかに浮かびあがっていた。縄の束や鞭もあった。
「こいつはすげえ、フフフ。お前も変わってねえな。こういうのに凝るところは、相変わらずだぜ」
鬼頭はじっくりと寝室のなかを見まわして、ゲラゲラと笑った。
「フフフ、この色だと女の白い裸が際立つからな。ここならじっくり楽しめるぜ、鬼頭」
「お前のそういうところ、好きだぜ」
氷室と鬼頭はまた顔を見合わせて、ゲラゲラと笑った。
「それにしても、よくこれだけそろえたな。さすがに凝り性の氷室だけあるぜ」
鬼頭は棚の上の責め具をひとつひとつ手に取ってながめた。
張型だけでも直径一センチぐらいのものから十センチまで、形も様々だ。浣腸器も、ガラス製の注射型のが、いちばん小さいのは五十CCから最大は四千CCのまでズラリと並び、さらにエネマシリンジや大小のイルリガートル浣腸器もそろっている。
「こいつは楽しみだ、フフフ」
鬼頭の眼が淫らな色に光った。それらの責め具を女に使う時のことを考えて、早くも胴ぶるいがくる。
そんな鬼頭を見て、氷室はニヤニヤと笑いながら聞いた。
「フフフ、鬼頭、まず酒にするか。それとも女か」
「女に決まってるだろうが、フフフ」
「そう言うと思ったぜ。お前のためにとびきりの美人を用意してある」
「ど、どこだ」
「あせるな。すぐに連れてくるから、シャワーでも浴びて待っててくれ」
氷室は片眼をつぶってみせた。
鬼頭の顔が、じれたように欲情を剥きだしにした。女好きの鬼頭が五年半もまったく女の肌に触れていないのだ。
「あせることはなかったぜ、フフフ。もういくらでも女を抱けるんだったな」
鬼頭は苦笑いをした。
バスルームに入って、頭から湯を浴びた。体じゅうにしみついた刑務所の匂いが、洗い流されていく。それとともに、内にこもった淫らな欲情がドッと噴きでる。寝室で見た責め具の数々が頭から離れない。それらの責め具を使って、思いっきり女を責めなぶりたい。
いったいどんな女を、氷室は用意しているというのだろうか。女を見る氷室の眼は確かなだけに、鬼頭の期待はふくらんだ。
シャワーを浴びた鬼頭が腰にバスタオルを巻いた姿で応接間へもどり、ミニバーでウイスキーの水割りをつくっていると、氷室がもどってきた。
氷室は女を一人連れていた。首のところで柔らかくカールさせた艶やかな黒髪、綺麗に鼻筋の通った美貌、濡れたように光る瞳と情熱を内に秘めた妖しく赤い唇。そして黒色のタイトスカートからのびた白い両脚と細く締まった足首。悩ましい曲線を持つ見事なまでの肢体が、ワンピースの上からも充分に想像できた。
……な、なんていい女なんだ。
さすがの鬼頭も一瞬、そのしたたるような美貌に圧倒され、思わず生唾を呑み、水割りのグラスを手にしたまま、その場に棒立ちになった。
「フフフ、どうだ鬼頭、いい女だろ。黒田瞳といって、れっきとした人妻だぜ」
氷室は瞳の腕を取って前へ押しだすと、黒髪をつかんでその美貌をさらに鬼頭にさらした。
美貌の人妻は、鬼頭を見る眼がおびえ、唇がワナワナとふるえた。唇だけでなく肩も両膝も、身体じゅうが小さくふるえている。
「あいさつはどうした、奥さん」
氷室は瞳の艶やかな黒髪をつかんでしごいた。その口調にはすでに美貌の人妻を征服しているという余裕が感じられた。
「……黒田瞳と申します。どうぞ、よろしくお願いします……」
瞳はわななく唇ですすり泣くように言った。
氷室がまた瞳の黒髪をしごき、スカートの上からムチッと張った双臀をパシッとてのひらで張った。
「あいさつはそれだけか」
「ああ……」
瞳は弱々しく頭を左右へ振った。まばゆいばかりの美貌が、今にもベソをかかんばかりだ。
「さっさとしろ、奥さん。この俺を怒らせるなよ」
氷室の言葉にいっそうおびえ、瞳はビクッと身体をふるわせた。
向きを変えて鬼頭に背中を見せた瞳は、ふるえる手でおずおずとスカートをたくしあげはじめた。
白く官能美あふれる瞳の太腿が、しだいに露わになって鬼頭の眼が吸いついた。パンティストッキングをつけていないことは、すぐにわかった。
ムチムチとした太腿の肉づき、そして透けるような肌の白さ……今にもしゃぶりつかんばかりに視線を這わせる鬼頭の眼は、もうギラギラと血走っていた。
瞳はスカートの下にパンティもつけていない。裸の双臀が白くムチッと剥きだしになった。
「す、すげえ……なんて尻してやがるんだ」
鬼頭の眼がまぶしいものでも見るように細くなり、思わず声が出た。
瞳の裸の双臀はムチッと形よく盛りあがって、剥き玉子みたいな白さと肌の張りを見せ、見事な肉づきだ。それを見つめる鬼頭ののどがゴクリと鳴り、何度も舌なめずりした。
「ああ……」
鬼頭の食い入るような視線を感じ、瞳の双臀がキュウと尻たぼを食い締める動きを見せてブルブルとふるえた。
「……ど、どうか、瞳のお尻を……」
瞳の唇がワナワナとふるえ、まくりあげたスカートを持つ手もおののいている。
「お尻じゃなくて、尻の穴だろうが」
氷室があざ笑うように言った。
「ああ……どうか、瞳のお尻の……穴を、存分になぶってください……」
瞳は口にしながら、それが自分の意志でないことを訴えるためか、右に左にと頭を振りたてた。
「フフフ、聞いての通りだ、鬼頭。この尻を好きにしていいぜ。お前の出所祝いの引き出物ってわけだ」
氷室は瞳の裸の双臀を撫でまわしてニヤリと笑った。
「気がきいてるな、氷室。フフフ、責めがいのありそうな尻してるぜ」
笑って言ったものの、鬼頭の声はうわずった。出所そうそうこれほどの美女を責めなぶれるとは、正直言って思いもしなかった。まして鬼頭が以前から一度責めてみたいと思っていた人妻だ。
「よく仕込んであるじゃねえか。さすがに氷室だな」
「まだ尻の穴の調教は不充分なんで、尻責めはいやがって泣くけどよ。感度と味のほうは保証するぜ」
「なあに、いやがって泣くほうが尻責めの楽しみも大きいってもんだ、フフフ」
鬼頭と氷室は顔を見合わせて、ゲラゲラと笑った。
瞳はスカートをまくって裸の双臀をさらしたまま、肩をふるわせてすすり泣きだした。氷室だけでなく、この男もまたおぞましい排泄器官に興味を寄せる変質者なのかと思うと、おそろしさと絶望とで今にも気が遠くなりそうだ。
「泣くのはまだ早いぜ、奥さん。尻の穴をたっぷりと責めて、いやでも泣かせてやるからよ、フフフ」
瞳の裸の双臀を見つめながら、鬼頭はうれしそうに舌なめずりした。
「素っ裸になりな、奥さん。そのムチムチの身体を全部見せるんだ」
鬼頭はうわずった声で言った。そして、一気に襲いかかってしゃぶりつきたい衝動をこらえ、手に持ったグラスの水割りをあおった。
五年半ぶりに見る女体。それも一気に犯ってしまうのが惜しいような美貌の人妻だ。あせることはない、じっくりと楽しめばいいのだと自分に言い聞かせる。
「ああ……」
瞳はすがるような眼で氷室を見た。他人のなぶりものにしようとする氷室が信じられない。
「か、かんにんして、氷室さん……」
「俺の友だちは奥さんのストリップが見たいと言ってるんだ。聞こえないのか」
氷室はオーディオのスイッチを入れて、妖しげなムード音楽を流しはじめた。
瞳はもうなにも言わなかった。わななく唇をかみしめて、後ろへまわした手でワンピースの背中のファスナーを引きおろしていく。処女雪のように白い瞳の肩が露わになり、胸のふくらみを隠すようにして両腕が袖から抜かれた。
「ゆ、許して……」
瞳はもう一度すがるように氷室を見た。氷室だけならともかく、見知らぬ鬼頭にまで裸身をさらすのが、いつになく羞恥と屈辱を呼ぶのだ。
それも氷室の冷たいひと言で終わりだった。
「素っ裸だ、奥さん」
「ああ……」
ふるえる瞳の身体から、黒地のワンピースが肌を撫でるようにすべり落ち、よろめく足もとに輪を描いた。
瞳はワンピースの下に、なにもつけていなかった。
鬼頭は思わず生唾を呑みこんだ。まぶしいばかりの瞳の全裸に眼が吸い寄せられるように、身を乗りだした。