【完全版】悪魔の淫獣 秘書と人妻

著者: 結城彩雨
イラストレーター: 楡畑雄二

本販売日:2024/10/10

電子版配信日:2024/10/18

本定価:1,155円(税込)

電子版定価:1,155円(税込)

ISBN:978-4-8296-7941-8

全裸に剥かれ、泣き叫びながら貫かれる秘書・燿子。
肛門に注がれる浣腸液に理性を呑まれる人妻・夏子。
淫獣たちの指、舌、剛直が、緊縛された肌を這い回る。
女に生まれたことを後悔する、終わりなき肉地獄!
天才絵師・楡畑雄二の極上挿画と共に傑作復刻!

目次

第一章 生贄美人秘書燿子・二十四歳

第二章 特別監禁室の肛悦特訓

第三章 双頭の張型に悶え狂う女体

第四章 緊縛と浣虐の二段責め

第五章 人妻奴隷夏子・二十八歳

第六章 牝にみがきあげられる恥辱

第七章 国際女体販売シンジケート

第八章 終わりなき肛辱の肉地獄

本編の一部を立読み

第一章 生贄美人秘書燿子・二十四歳



 氷室は駅前の路地でエメラルドというバーを経営している。客が十二、三人も入れば満席の小さな店だ。
 以前はけっこう繁盛したが、バブル経済がはじけるとともにひまな日がつづいた。このままでは店を閉めなくてはならなくなる。
「景気はどうだ、氷室」
 原田が店に入ってきて、カウンター席に座った。
「いいわけねえだろ。店を開けて一時間もして、お前が最初の客だからな」
 氷室は苦笑いをしながら、原田がいつも飲むバーボンの水割りを差しだした。
 氷室と原田は高校からの遊び友だちで、女遊びやバクチなど派手にやってきた。とくに女を責め嬲ることに快感を覚える点で気が合った。景気のいい時は、よく二人でSMクラブへ行き、一人の女を責め嬲ったものだ。
 原田は父親のあとを継いで、小さな貿易会社の社長である。
「うちの会社もピンチでよ。このままじゃ、倒産だぜ。なんとか手を打たなくちゃな」
 原田も苦笑いをして、バーボンをグッとあおった。
「そこで例の話なんだが、考えてくれたか」
「危険が大きすぎるぜ、原田。よほどうまくやらねえとよ」
「しかし、もうけはでかいぜ」
 原田はニンマリと顔を崩した。
 原田の貿易会社を利用して、南米から麻薬を密輸入し、逆に日本からは女を密輸出するというものだ。すでに南米の麻薬と女体売買のシンジケートとの連絡もとってあるという。
「二人で組めばうまくいくぜ。俺には海外ルートがあるし、お前にはブツをさばくコネが暴力団にあるからな」
「女はどうするんだ。注文は素人の女だぜ、原田。それも美人だけってんだから」
「まかせとけって。もう女のリストもつくってある、フフフ。二人で女狩りしようじゃねえか」
 原田は本気だ。女のリストを氷室に見せて熱っぽく語った。
 リストのなかの佐藤夏子という名が、氷室の眼を引いた。
「この夏子ってのは……」
「今じゃ結婚して佐藤夏子になってるが、俺たちが高校の時にさんざん追いまわした夏子だ」
「夏子を売りとばすのか……」
 考えるだけでもゾクゾクして、氷室は思わず胴ぶるいした。もう十年ほどもたつが、夏子への熱い思いが消えていない。原田も同じだった。
「どうだ、氷室」
「やるしかねえな、フフフ、背に腹は代えられねえし、夏子もリストにのってるしな」
「そうこなくちゃよ。さんざん楽しんでから売りとばせばいいんだ」
 原田と氷室は顔を見合わせて、ニタリと笑った。そしてリストを前にあれやこれやと相談をはじめた。
 そろそろ夜の七時近くになろうとしているのに、店に入ってくる客の姿はない。
 原田のリストによると、最初のターゲットは夏木燿子だった。燿子は二十四歳、この春から原田の秘書をしている。氷室も一度見たことがあったが、思わず見とれたほどの美人だ。ファッションモデルみたいに整った美貌は知的に輝き、男につけ入る隙を与えない。
 そして百六十七センチはある身長は、見事なまでのプロポーションを見せてピチピチと健康美にあふれていた。
「なんだ、原田。お前のことだから、もうてっきりあの秘書をモノにしてると思ってたぜ」
「それが意外とガードが固くてよ。いくら誘っても、のってきやしねえ」
「それでいっそレイプして売りとばしちまおうってわけかい、フフフ」
「そういうことだ、氷室」
 氷室と原田はニヤニヤと笑った。
 なるほど秘書の燿子なら氷室も責め嬲ってみたいし、どんな相手でも喜んで買うだろう。
「実はもう手を打ってあるんだ。七時半に書類を持ってここへ来いと命じてあるから、カクテルかコーヒーに一服盛ってくれよ、氷室」
「七時半だって? もう時間がねえじゃねえか」
 氷室はあわてて引き出しを開けて、睡眠薬をさがしはじめた。こんなこともあろうかと用意した睡眠薬があるはずだ。
「女をそこへ座らせてくれりゃ、あとはまかせておきな」
 睡眠薬の瓶を見せて、氷室はニンマリと舌なめずりした。

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