人妻蟻地獄〈上〉

恵美子・菊肉強奪篇

著者: 結城彩雨

本販売日:2001/10/10

電子版配信日:2009/04/03

本定価:1,320円(税込)

電子版定価:1,519円(税込)

ISBN:978-4-8296-3165-2

シチュエーション

あなた、和明、もう私は駄目……浣腸液に直腸を苛まれるなか、杉本恵美子はこの数カ月に起きた悪夢のような転落を思いかえしていた。優しい夫、可愛い息子とともに、ささやかな幸せに浸っていた恵美子の人生を一変させたのは、行きずりの凌辱者に受けた屈辱の過去を楯に迫る悪魔! 27歳の女体を性奴として捧げると誓わされたあの日から調教の日々はつづき、そして今、アヌスに突き立てられた嘴管から侵入する毒液が、人妻としての誇りも灼きつくしていく。肛門の限界とともに忍び寄る悦楽の兆しに、恵美子はもうあの日に戻れないことを悟った。

登場人物

えみこ(27歳)人妻

ようこ(27歳)人妻

まさこ その他

本編の一部を立読み

「恵美子、四つん這いになってお尻をおあげ!」

雪代にせきたてられ、恵美子は汚物に汚れた尻を清めることも許されず、隆平を迎えるために舞台で再び犬這いに這わされた。

「おい、黒川、どっちを使わせるんや」

大田原が待ちきれないように淫らな期待に満ちた声をかける。

「もちろんアヌスのほうでいきますぜ、親分」

黒川の言葉に大田原は満足そうにうなずいた。

「杉本、聞いての通りだ。今からお前は女房の尻を犯してみせるんだ。気合を入れてやるんだぞ」

黒川がドスの先で隆平の猿轡をスッパリと切った。

恵美子も隆平も、もはや嗜虐者たちの思いのままに操られる哀れな人形だった。

「そら、恵美子、グズグズせずに淫らなことを言って亭主を誘うんだよ」

雪代が恵美子の汚れた尻をぶちのめす。

恵美子は異様な興奮に全身を包まれていた。たてつづけに繰りひろげられた羞恥と屈辱の体験に、恵美子の身体のなかでは、官能の炎がすさまじいまでに燃えあがっていた。

「ああ、あなた、早く……」

恵美子は喘ぐように口を開いた。愛する夫をアヌスで迎え入れるのだという被虐の悦びが、洪水のように全身を侵していた。

「あなた、恵美子のお尻を犯して!……恵美子はお尻を犯されるのが大好きな淫らな女なのよ。恵美子、一生懸命、お尻を遣ってご奉仕しますわ」

恵美子は淫らな言葉に自ら酔ったようにムチムチと四つん這いの尻をくねらせる。

「そら、女房が尻を揺すって待ってるぞ。さっさとぶちこんでやらんかい」

黒川に背中を小突かれ、隆平はよろよろと恵美子の背後に歩み寄った。

「あなた、来て! 恵美子のお尻は待っているのよ!」

「恵美子……」

恵美子の媚態に煽られたように、隆平は両手で恵美子の双臀を抱えこんだ。

「恵美子、二人で地獄に堕ちるんだ」

隆平が喘ぐように言い、一気に背後から侵入した。ヤクザたちがワッと歓声をあげた。

隆平の屹立は今まで恵美子が受け入れた誰の凶器よりも熱くて硬かった。

「ああ、あなた、いいわ……いっしょに地獄に堕ちるわ……」

恵美子は熱い喘ぎをもらした。

「なかなか迫力があるじゃねえか。これなら夫婦そろって、立派なシロクロ芸人に育ちそうだぜ」

大田原が身を乗りだして覗きこみながら感心したように言った。あぐらをかいた股間がもっこりと盛りあがっている。

「二人ともとっても素質があるよ。ねえ、腰の遣い方なんか堂に入ってるじゃないか」

「杉本の野郎、度胸満点だぜ」

雪代と黒川が嗜虐の悦びに酔ったように淫らに笑い合う。

ヤクザたちの猥褻なヤジを全身に浴びながら恵美子はひたすら牝犬のように喘ぎつづけた。恵美子の頭のなかで、ここ数カ月の間に起こった悪夢の出来事が走馬灯のように駆けめぐっていた。

隆平の動きが激しくなり、恵美子の身体の奥深い部分に言葉では言い表わせない快楽の衝撃が津波のようにこみあげてくる。

「ああ、あなた、和明……」

めくるめくような眩暈の底で、恵美子は我れ知らず愛する夫と息子の名を呼んだ。そしてそのまま恵美子の意識は、快楽の蟻地獄の底の底へと堕ちていった。

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