美しい、だがどこか寂しい、この女性は紫陽花だ。
子爵の若き貴婦人が、湯巻を剥ぎ取られ、羞恥にふるえる
裸身を晒す。固く閉じ合わされた太腿がこじ開けられて……
「いい気持ちだろうが、もうこんなに淫水を出しよって
……ほれ、堪らんだろ、ほれ、いくか、もっと、いくか!」
昭和・大正の秘本名品に、美影画伯の図絵を載せて刊行!
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英二は何も考えられなくなっていた。三津子も興奮に昂まりながら……そこへ、四つん這いになった。彼は、その白い豊かな隆起を見せた尻をグイと引きつけた。彼の一物は、胴をめぐって這う血脈が太々と怒張して節くれ立ち、むくれ返った強大な亀頭がムンムンといきみこんでいる。わななく両手が苛立たしげに尻の小山を押し分けるより早く、硬い陰茎をズブズブと押し入れた。
あふれ出た淫液のぬらめきを頼りに、英二はグッと腰を押しつけていった。その刹那の、ふるえ上がるような快感をよぶ肉の擦り合う感触!
……ああ久しく待望しつつも得られなかった禁断の木の実が、今こそ生々しい味覚を満たしてくれた。今こそ完全に――先の一番は、あまりに呆気なく、あまりに夢中のことだった。この一瞬のすばらしい感激に、英二はまったく有頂天になっていた。
「ああ……ッ!!」
三津子もあまりの快さに、喜悦の呻き声を上げて畳半分ほども身をのり出し、両腕にしっかり座布団を抱きしめた。
徐々に、ズボリズボリともの凄い抜き差しが始まる。
「ああ、いい……いい、うーッ、フン……フン……ああ、とてもいいわ……ああ、どうしよう……とてもよくて、とてもがまんできない、もっと、……もっとグッとして」
三津子が夢中になってよがり出すと、陰門の奥から糊のように粘っこい淫液が流出して男根に伝わり、陰毛から下腹のあたりまでもヌルヌル、ベトベトと濡れわたって、英二がグッと腰を押しつけるたびに、いよいよ溢れ流れるのだった。