図絵版・官能文学館 肉酔

著者: 青木信光

本販売日:2002/12/23

本定価:628円(税込)

ISBN:978-4-8296-8882-3

ああ、もうわたし……このまま気がいきそう、もう

いいわ、ハァンン、あなたもっと強く突いて突いてン

そこよそこ、ああっンいくいく、いくーん、アレッ

抜かないで、そのまま、離れないでいてッ……嬉しい

玉門がピクピク疼くの、このまま死んでもいい……っ!

肉酔で淫液にまみれ、秘肉は泡立ち、熱している!

本編の一部を立読み

真昼の光に湯気の立った二人だけの浴室。幹夫は万里のやわらかな陰門を指先でくじっている。彼女の息づかいが荒くなり、陰門からはヌラヌラッと液が溢れてきた……。

「じゃあ、湯船の中でね」と夫は言った。

幹夫と万里の夫婦の家には珍しく内風呂があった。戦前のことだから、それだけでも”中流”であったといえる。

夫は万里の裸身を抱き上げると、湯の中へ入っていった。

そして、彼女の尻を湯船の縁へ押しつけると、ヒタヒタと湯を波だたせながら、勢い立つ男根を女の玉門へ押し込んだ。

万里は先刻から好いかげんくじり回されて気を起している上に、そんな格好でスカスカと気持ちよく抜き差しされるので、はや夢中になって、

「ハアハア……いいわいいわ、そこ、そこ……あれ、もういくかもしれない……フンフン」

と、男の胸に豊満な乳房をぴったり押し当て、両手を首に回して、よがりだした。

幹夫もそうした妻の声を聞くと、だんだん興奮して、

「フンフン……ウン、俺も、よいぞよいぞ、ソレソレソレ」

と突き立てる。

「ファーッ……もうもう、いく、いくいくいく……アアッ」

万里はあたり構わぬよがり声をあげて、糊のような淫水を湯の中に滴らせながら気をやるのだった。

――ふと我に返った万里は、誰もいない部屋で、いつの間にかそうした思い出にふけりながら、夫婦生活のあれこれに思いをめぐらせている……。夫の指の代わりに自分の手を裾の中に入れ、クリクリと硬くなった陰核をいじってみる。その指頭は、悩ましい淫水でべっとりと濡れ、腰巻まで濡らしていた。

陽はだいぶ傾き、夕方に近かった。彼女はあわてて起き上がると、ひとり顔を赤らめながら台所に立った。遠くで子供たちの騒ぐ声が聴こえていた。

さて、その夜のことである。万里は咽喉の渇きを覚えて眼をさました。宵に飲んだウイスキーのせいだ。ふらふらする頭をもたげて、床を出ようとした時、彼女は襖一つへだてた隣室の物音にハッとなった。

「ねえ、早くいれて……もうそんなに焦らさないで……」

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